No. 02 三角形のオーナメント



 ということで、ARシリーズの特徴の一つ、テールピース下の「三角形のオーナメント」を今回は取り上げてみたい。画像の加工(サイズ)が不統一であるけれども、どうか御容赦を。
まずは、画像で確認を。左から「1979年製CustomAV」、「1980年製500AV」、「1981年製300AV」:


  

 ちなみに、一番左の1979年製CustomAVについては楽器ショー用のプロトタイプモデルということで、埋め込み式になっているという点にも御注意を。

 続いて左から「1982年製500AV」、「1983年製550PW」、「1984年製300MB」のオーナメント:

  

ってことで、もうお気づきだろうが1983年からは、「Ibanez」の文字が1981年までの「平坦なプレートに彫刻」ではなく、幅2.5センチ、高さ1センチ程の平行四辺形の彫り込まれた枠の中に「浮き彫り」の様式で刻まれて(?)いるのだ。
 ちなみに、これはいずれ別途、取り上げるつもりでいるけれど、テールピース(バー)のクイック・チェンジも年代によって異なるが、1984年のマリンバーストはギブソン式に似た「穴に弦を通すタイプ」ですね〜。(ただし、ギブソン社のそれとは異なってネジ止めされているみたい。>ギブソンのは弦を全部外したら落ちてしまうけれど。)

 また、今の時点は判然としないが、この三角形のオーナメントの位置も少し異なるみたい。1979年のモデルではかすかにテールピースと離れて(3ミリくらい?)いるけれど、81年の300、82年の500では1ミリ弱すき間があって、83年の100、550では完全に密着(?)するような位置に付けられている。個体差か年代差か...?

 ちなみに、12弦仕様のARについてはこれらとは異なった(「Ibanez」の文字が入っていない)シンプルな三角形のオーナメントが取り付けられているが、それらについては年代による違いがあるかどうかは未調査。
 
 と、この稿は、Shun-Piさんから「鈴木氏のAR550CSについて、どうもこの三角形のピースが取り付け替えられたような感じがする...。」との御指摘を受けて草したものであることを書き添えておきます〜。
(ここまで2002年12月25日 記)

 さらに(笑)、今、職場に来て300、500、550とを見比べてみたところ、83年のプレートでは、エッジの部分が(それまでの削りだし(?)とは)少し異なっていて、少し斜めに削られているような仕様になっている。
つまり、図で表示すると:
旧タイプ:| ̄ ̄
     |

後期タイプ: / ̄
      |
って感じ。(爆) 伝わったかな...。

 あ、それから1979年製では(ボディに埋め込みになっている以外に)ストップバーに近いほうの形状が少し
異なっている:
1979年:\         /
他のもの:|         |
ま、微妙ですけれども。(笑)
(ここまで2002年12月26日 記)
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