paristAR5000VV


 「ぱりすと」さん所有の2003年製AR5000VVです。
 もう、これ、のけぞるしかないような気もします...。「おもしろいものを見つけました」という書き込みが掲示板にあったんですが、まさか、って感じです...。もう、私には何とも言えません(笑)ので、とにかく、ぱりすとさんからの文面をお読み下さい。

---以下、メールの文面を再掲します---
こんばんはぁ〜、HASENOBUさん、ぱりすとです♪

と、いうわけで、昨日、久しぶりの休日をいいことに、東京AR3000VVゲットツアーに出かけました(爆)
はじめねらっていたのは、某クロサワ楽器の在庫リストに掲載されていたもので、太めのトラがすてきな1本でした♪

http://www.j-guitar.jp/sea/kuro_detail.cgi?pid=10042247

で、何日たっても在庫リストから削除されないので、よかった〜、売れてないみたい〜、何気に3000って、人気ないのねぇ〜、などと、鼻歌交じりでお茶の水に到着し、早速店員さんに聞いてみたところ、「いやぁ〜、この間1本入ってきたんですけど、す〜ぐ売れちゃったんですよ〜♪ もうしばらくしたら入るかもしれないんですけどね〜」ですと!!
だったら、在庫リストから削除してくれ〜、と、思いつつ、しょうがない、せっかくきたんだから、次は某イケベ楽器の在庫リストに掲載されているおとなしめの3000でも眺めに行くかぁ〜、と一路秋葉原へ・・

で、秋葉原に到着し、眺めることしばし・・
う〜ん、やっぱ、トラがな〜・・・
もうちっと、待つかぁ〜・・

しょうがない、せっかくきたんだから、行きつけの店、某新宿ロックインで、3000を見てみよぉ〜っと、新宿へ転進・・
一方通行に阻まれながら、なんとか店の前へ到着し、ショウウインドウを一瞥すると・・

あ〜、あったぁ〜3000だ〜、でも、となりにならんでるのはいったいなに??

と、急いで駐車場へ車を停め、一目散にロックインへと走り出す私・・

そこへ、1人の同世代とおぼしき男の方が1人、2本並んでいるARを不思議そうに眺めていました・・

後れをとってなるものか!と、私は即座にカウンターにいたお兄さんに声をかけました。

以下再現

私   :すいませーん、ちょっと、ショウウィンドウのARみせてください、両方お願いしまーす♪
店員さん:(よいしょっと、ARを取り出しおもむろに3000ではない方を私に差し出し)これは〜、いわゆるプロトタイプでして・・世界にこれ1本しかありません・・
私   :え?どうして、こんなすごいものがこちらのお店に??
店員さん:それはー、やっぱりメーカーさんとしても、うちの店のように売り上げがあって(と、さりげなく自慢)また、場所的に人が集まるところですから、こういったものをウインドウにおいといて、お客さんのレスポンスを見たい、と、、お店の方としても、お客さんからどういう反応があったのかということをメーカーさんに
フィードバックしますしー。
私   :なるほど〜、しかし、このスペックはいったい??
店員さん:このキルトメイプルがいいですよねー。スペック的には3000とほぼ同様ですが、こちらはプロトタイプということで、実験的な要素も盛り込まれています。ナットは牛骨のオイル漬け、フィンガーボードはニュー・ハカランダで、サークル・フレッティング・システムがのっています。そして、トップはキルテッド・メイプルとなります。
私   :・・・・(絶句)こ、このネーミングは・・?
店員さん:あ〜。たぶん3000より上っていう意味で、5000ってつけたんだと思いますよ♪
私   :(ずいぶん適当だな・・さすがアイバニーズ)・・
店員さん:いずれにしても、現段階では、このようなスペックを持つARは世界にこれ一本しかありません。もちろん今後、同様のスペックのものが限定生産されないという保証はできませんが、、ま、つくられたとしても、材が手に入らないでしょうから5,6本というところでしょうけど・・
私   :(さらに絶句)ちょっと、弾かせてください・・

という感じで、アンプにはつなぎませんでしたが、しばし、5000と3000を弾き比べました。
生音自体は5000より3000の方が大きく、クリアな感じがしましたが、5000の響きが耳に心地よく(サークル・フレッティング・システムのおかげでしょう)
また、お値段的にも3000よりは高いが、ヒストリックほどではない、しかも世界にこれ1本、という響きが音色以上に気に入り(爆)これください〜、といっている自分が!!

で、支払時の店員さんとの会話の中で、実はこの店員さん、1996年にリイシューされたRAR300BMの企画に携わっていたことが判明しました。店員さんによれば、「なつかしいね〜、うちも造っちゃおうよ」というかる〜いノリで企画したとのことでした。

というわけで、私は、とてもAR的には運がよい人間だとつくづく思いました。
550が手に入らず、また、AM205も手には入りませんが、私的にはそれら以上に個性的なARたちが私のもとに集まってきてくれているような気がします・・・

というわけで、前置きが長くなりましたが、

AR5000VV
 2004/7/19入手(新品にて)
  F0346092

Specification:
 4A Quilted Maple Top with Mahogany Back Body
 3pcs. Maple neck
 Honduras Rosewood fingerboard with C.F.S. (Circle Fretting System)
 Gibraltar II Bridge
 Quickchange Tailpiece
 Super58 neck P.U.
 Super58 bridge P.U.
 Gold hardware
 Vintage Violin color

シリアルがF03ではじまっていますので、2003年に製造されたものですね。
このようなキルトメイプルは、なかなかお目にかかれませんが、おそらく昨年、某クロサワ楽器店の企画もので、キルトメイプルトップのRGを限定生産した関係の材ではないかと思います。
話はそれますが、このときのRGは楽器店のホームページ上でも制作過程を随時アップしており興味があったので、現物を何本か見てまいりました。
でも、なんだかもや〜っとした感じのキルトでしたので、購入するにはいたりませんでした。
(今思えば、手にとって角度をいろいろと変えてみればすごかったのかも、、)

このAR5000VVのトップは、このときまとめて手に入ったキルトを使用しているのではないでしょうか。(私の勝手な思いこみですが♪) そして、フィンガーボードには、ヒストリックでもまれな(たしか、'02か '03モデルでは少数制作されたようです)ハカランダが使用されており、しかも、サークルフレッティングシステムが搭載されております。その他スペックはAR3000に準じていますが、エスカッションはレギュラーものが使用されています。

また、重量ですが、計測したわけではありませんが、重いです。
となりにあった3000と持った感じが明らかに重かったです。

肝心の音については、サークル・フレッティング・システムのおかげで、響きがとても心地よく、クセになりそうです♪
ARの太い音はそのままに、粒立ちクッキリハッキリ、コードの響きもクリア、サスティンは抜群、と、、私のARたちの中で、やはり最高の(私好みの、、)音を奏でてくれます。

これで、3000の購入がまた遠くなりましたが、このような貴重なARを手に入れることができ、私は(ARに関しては)非常に幸運なんだなぁ〜、感じております♪

といった感じです、、
いつもご迷惑おかけしますが、よろしくお願いいたします♪
---以上、メールからの引用でした---

ということで添付された画像は以下のものです〜。(サイズは変えず、少しだけ解像度を落としました。)
















 ってことで、とにかくびっくりの1本ですね...。いやはや、何とも言えませんです〜。
(ここまで2004年07月21日 記載) inserted by FC2 system