IBANEZ AR2000 VV
  AR2000  

 あ〜、またまたやっちまっただよぉ...。(笑) いや、別に非道なことをしでかした訳じゃないけれども、ね。
 ということで、はい、買っちゃいました、ARモデル! この、アイバニーズ(旧名:イバニーズ)のARモデル、長い間、欲しかったんですよね〜、前にも書いたけど。で、私がARモデルに固執する理由、獲得しようとして水泡に帰した努力(笑)などについては既に「オークションシリーズ」でつぶさに書いたので省略。今回、入手したAR2000について書こう。

 今年の6月頃だったろうか、オフコース関係で知ったとある方のホームページ(の掲示板)で、「ARモデルが、限定生産で復刻される!」との情報を得た。だが、私としては昔の、そう(笑)、1980年代初期の頃のARモデルを手に入れたいと思っていた(今でも思っているが。(爆))ため、さして「復刻!」ということには興味を持たなかった。

 ところが...。

 この夏、広島のY.S氏のお宅にお邪魔したときに見た2台のAR300。ううっ...。また、関西セッションのK氏は、既にAR550をお持ちだというのにAR2000を購入され、セッション前夜、氏のお宅に泊まらせていただいた時に見せてもらっていたく感動したのだった...。さらには、もう一人のセッションのギタリスト、Y氏も、何とAR300をゲットしていた...。

 いや、別に張り合いたいわけじゃない。(これはマジで。) だけどY.S氏やK氏のARを触らせてもらって、「やっぱり欲しいよぉ〜!」という気になったのだ...。

 
 ギターのタイプとしては2ハムバッキングピックアップを搭載したレスポールに近いかもしれないが、ネックの握りやすさ、抱えた時のバランスなどは、レスポールよりも私にはしっくりと来る...。う〜ん、欲しい...。AR300は結構重いけれども、AR2000は軽かったし、いかにも扱いやすいギターである。

 と、折しも(笑)、たまたま眺めていたヤフーオークションでAR2000が出品されているのを見つけてしまった...。K氏からの情報では、生産本数は50本、とのことだ...。これを逃すと、後はない、かもしれない...。しかし、7月にはヤマハのセミアコ、8月にはES-335、そして9月に入ってすぐにはヤマハのエレガット、と立て続けにギターを買ってしまっている身である...。「3カ月で4本のギターを買う道楽者亭主」の烙印を妻に押されたくない...。(笑)

 あれ...? 何だか、話が「オークションシリーズ」みたいになってきたぞ...。(笑)

 で、AR2000に話を戻して...。
 実は、さっき(午後9時頃)宅配便で届いたばかりなので、あんまり弾いていない。スペックも(カタログには載っていないんで)分からない。
 だけれども、出品者の「新品同様! ほとんど弾いていません。」の言葉通りの、超ミント状態である。ボディ裏の(電気回路部のカバーの)プラスティックには、まだビニールが貼ったままだ。もちろん、どこにも錆などない。色はVV、即ち、Vintage Violin の渋いものである。

 ネックは(前述の通り)握りやすく、またハイポジションでのプレイも(Aria Pro II TS-800ほどではないにしても)かなり弾きやすい。フレットの形状も適度で、レスポールなどよりは遥かにスムーズに演奏できそうだ。アンプには、まだ繋いでいないのだけれども、癖のない、伸びやかな音がすることは前回のセッションのK氏の演奏で確認済みであり、間違いないだろう。

 ふむ...。また、後日、改めて詳細を報告しよう。(ここまで2000年10月01日)

 ということで、補足(というか、追記)を。

 まず、AR2000の仕様については、上で触れた掲示板にY氏が書かれていた情報があったんで、それを流用させていただく。
body: flame maple top/mahogany back
neck: maple 3pcs.
fingerboard: rosewood w/binding
scale: 628mm
pickups: IBZ super 58
color: vintage violin, cherry red sunburst
price: \150,000

で、これを最初に見た時、「う〜ん、指板はローズウッドなのかぁ...。AR300はエボニーなのに...。」と、ちょっとがっかりした。やはり黒檀は材質として高価過ぎるのか...?

 さらに、その掲示板の管理者(というか、持ち主)のH氏が楽器店で観察したレポートによると「テールピースの『あの』三角形はついて」いない、とのこと...。う〜む...。で、「形状としては、多分85年以降の形と一緒だと思います」ということでもあるらしい。そうかぁ、あの「三角形」のオーナメントはないんだ...。
 で、「ペグは、後期の高級品に使われていた白いアクリルのタイプ」ということで、これは、どうやらGOTOHのペグのようである。(日本のペグメーカーとしては定評のあるメーカーだ。)
 また「ボディは形状自体は、そのまんまですね。トラ目がすっごくはっきり入って」いるとのことで、これは flame maple という材質の特徴なのかもしれない。K氏の所有されている AR2000 CS も見事な虎目が入っていたし、私の AR2000 VV も同じである。
 それから、同じくH氏の報告によると「悲しいことに、なんと・・・丸ポジで」あるとのことで...。やはり、ポジションマークは昔のARシリーズ同様、四角い、大きなのがついていたらいいのだが...。それにピックアップには、(AR300にはついていた)コイルタップとの切り替え機能もないようである...。

 うむ...。実売価格は(多分、ギター本体だけで)120,000円だということもH氏の報告には書かれていた。

 というようなことで、絶対に買わねば、というような気にさせてくれるモノではなかったのだ、実を言うと...。
 だがっ!(笑) 上にも書いたように、実際に手に取ってみると、う〜ん、非常に弾きやすい、しっくりと来るギターなんだなぁ...、これ...。(笑) で、9月9日の関西セッションが済んだ後、「ま、もしも見つかったらもうけものさ。」ということで、ヤフーオークションを定期的に眺めていた私であったのだ。と、そこで見つけたのがこの AR2000 VV であった。
(ここまで2000年10月02日)

 何だか、シリーズみたいになってきたが...。(笑) ま、いいだろう。

 で、だ。(笑) この AR2000 VVにまつわる幾つかのことを...。
 先にY氏からの情報、ということで、AR2000 には2つの(フィニッシュの)カラーがある、ということだった。一つはCRS、つまりチェリーレッドサンバーストであり、もう一つは VV、即ちヴィンテージヴァイオリンという仕上げである。だけれども、K氏(以下、たっくん(爆)))が購入されたのはCRSであり、しかも、たっくんが楽器店の店頭において目撃したというAR2000 は、全てCRSである...。VVのモデル(?)は「限定復刻 50本」にはないのかもしれない...。
 というのも、その他、幾つか(問題ではないけれども)気になることが...。(笑)

 たっくんの話によれば、AR2000 は「ハードケース付き」での販売だということらしいが、私の所に届けられたときには、(アイバニーズのロゴは入っているけれども)ソフトケースで、であった...。
 また、このAR2000 は、アメリカでは Prestige シリーズとして通常販売されているようであり、アメリカのアイバニーズのホームページにも紹介されている。で、私のAR2000 のヘッドのロッドアジャスターカバーのプレートには "Prestige" と刻まれている...。(いや、AR2000 は全部そうなのかもしれないが。(笑))
 そして、このギターの出品者の評価から彼の過去の出品歴を見ると、「1999年製 ギブソンレスポール STD 未使用品。アメリカから直接購入」というものもある...。
 ふむ...。もしかして、私のAR2000もそう(つまり輸入品)なのかもしれない...。

 いや、だけれども、ヘッドの裏のシリアルナンバーの下には小さな文字で JAPAN と書かれている(爆)し...。また、ケースのポケットにはAR2000 VVというカード(というか、タグ)もあったし...。

 う〜む...。真偽のほど(?)は、現時点では定かではない...。
 あ、一つ、訂正。上で「GOTOHのペグのようである」と書いたのは取り消し。(爆) GOTOHの説明書はあったけれども、それはワンタッチでストラップの取り外しができる金具の説明書でした。>たっくん(笑)

 で、先ほどから気安く「たっくん」と私が呼びかけているK氏から色んな情報をいただいたことに感謝しつつ、ここに、たっくんの持っている、極めて貴重なAR-550の画像をアップしておきたい。氏の所有するAR-550は、色が PW、つまり「パールホワイト」であるのだが、何と、あの「鈴木康博」氏にサインしてもらった、という逸品である...!
 
  IBANEZ AR550 PW      ほら(↓)、サインに注目!
    

 あ〜。(←これは「羨望のため息」(笑) いいなぁ〜。これ、ほんと、家宝もんですよね〜!
(ここまで2000年10月06日)

 ふむ...。(いや、別に深い意味はないけれど。(笑))

 で、私の AR2000 VV の話だ。この前からちょこちょこっと弾いているのだけれど、ボディが軽くって取り回しが楽そうだ。って、椅子に座って弾いてばかりなんだけれども。
 ま、20年近く愛用している TS-800 の場合はすっかり馴染んでいるのだから弾きやすいのは当然であるとしても、この AR2000 もかなり弾きやすい。ちなみにレスポールは座って弾くと非常にバランスが悪い。

 またネックについてであるが、これについては少し慣れが必要だろう。握りの太さ、ということでは現在所有している5本のエレキギターでは最も薄いものである。ま、完全に慣れと好みの問題だが、ヤマハの SA700 は、最悪(笑)で、 TS-800 がここでもトップ。ギブソンの2本は TS-800 とあまり変わらない。

 ちなみに(?)シリアルナンバーは F0010911である。解読方法は不明である。(昔のイバニーズだと、それなりの方法があったが、現在は通し番号だとの情報もある。)

 しかしなぁ...。買ったときの興奮(笑)が少し冷めてみると、こんなにギターを買い集めてどうしよう、っていうのだろう、私は...。(笑) ま、友人のリードヴォーカル氏もアコースティックギター3本、エレキギター4本になったと風の便りに聞いているし...。(笑) 何考えてるんだろね、全く。(爆)
(ここまで2000年10月17日)

 さて、やっと売り主だった人との連絡がつき(笑)、このギターについての情報が少し分かった。もしかしたら、このギターは、アメリカではカタログモデルとして通常販売されている Prestage なのかもしれない...、という可能性がある、と思っていたのだが、それは違ったようである。
 売り主の言葉では「知人の経営する東京都内の楽器店から購入」ということだそうで...。で、「ハードケース付き」での販売、ということについても、確かにそうだったとのこと。(だが、かさばるんで(笑)今回はソフトケースで送りました、とのこと。)
 ま、ハードケースはあったに越したことはないけれど、巡業するわけでもないし(笑)なくってもそんなに困らないが。(と、自分に言い聞かせています、はい。(笑)) 次に売るときに困るかもしれないが。(爆)

 で、念願のAR-300を入手した今、こちらの方は弾くことが少なくなった。って、それまでもちょこちょこっとしか弾いていなかったけれども。薄いボディは確かに軽くて弾きやすいけれど、AR-300の方が重みがあって抱えたときに安定しているとも言える。(爆)
 ネックの感触はさして変わらないが、やはりAR-300のエボニー指版、長方形のアバロンのインレイの方が高級感漂う...。(笑)

 う〜ん、どうしよ。(←まだ、売り飛ばすことを考えているという...。(爆))
(ここまで2000年11月19日)

 そして、とうとう...。この2000も私の手元を離れてゆくことになった...。(笑) ヤフーオークションで叩き売りしてしまったのだ...。ま、他のところに書いているけれども、「高く仕入れて安く売る」という愚挙をやってのかしたって訳だ...。あはは...。(←力ない笑い) 
 私自身がこのギターを所有していた15カ月ほどの間で弾いたのは結局、合計1時間もなかったし、ま、次の所有者がちゃんと弾き込んでくれることを祈るばかりだ...。その方がこのAR2000にとっても幸せだと思う、いや、マジで。
(ここまで2002年01月21日)
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