クロネコヤマトの営業所に送ってもらい、無事に引き取り、そして職場に持ち込み、簡単なチェック。うんうん、さすが、この時代の Ibanez のギター、造りがしっかりしている...。

　MCシリーズ、実は数本持っているんだけど、これも（当時、流行っていた）「スルーネック」構造。だけど、これは PW の塗りつぶし...。当然、AR同様、元の「純白」って感じではなく、かなり黄色に近づいている...。でも、ヘッドストックのあたり、何箇所かトップコートのポリエステルが剥がれていて、オリジナルの、純白が見えてる...。う〜ん、ほんとはこんな色なんだよなぁ〜、としみじみ。

　で、世界中のIbanezコレクターが集うアメリカのサイトに投稿。（笑）　みなさん、この「黄色くなってしまう」ことについてはかなり納得というか、当然のこととして受け止めているみたい...。なるほどね...。ふむ...。
　ちなみに、そのスレッドを見てみたい人は以下のリンクを（笑）：

http://www.ibanezcollectors.com/forum/index.php/topic,30430.0.html

　で、前後するけども、入手後、出品者さんと少しやり取りをしたのも載せておきます、はい。（一部、名前の部分など、手を加えています。）

---HASENOBUからの送信---
M様

　本日、夕刻、無事にギターを受け取りました。
　音出しはしておりませんが、問題ないと信じています。

　今回の1982年製のMC150PWは、国内販売がされなかったモデルでしたので、極めて幸運に思っています。ありがとうございました。

　ちなみに、Mさんの入手の経路（？）を教えてくださればありがたく存じます。（すみません、今頃の質問で。）

　私は、Ibanezのギターでは、ARシリーズのマニアで、勝手ながら、日本一（笑）だと自負しております。＞「AR愛好家の部屋」というサイトも運営しております。
　そして、同時に、かなりよく似たMusicianシリーズもかなり好きで、今回ので、う〜ん、たぶん、4本目くらいです。（＜150モデルは初めてですけれども。）

　ついでながら（？）、以下のアメリカのサイトに今回のギターの入手について投稿いたしました。その際に、出品時の画像を使わせていただきましたこと、どうかご了解下さい。
http://www.ibanezcollectors.com/forum/index.php/topic,30430.0.html

では、失礼します〜！

---Mさんからの返事---
返信が遅くなり申し訳ありませんでした。
ギター無事届いたようで、安心いたしました。

「AR愛好家の部屋」拝見させていただきました。
すごいですね〜、AR好きには泣いて喜ぶサイトですね。
まだ、全部拝見しきれていませんので、この後じっくり拝見させていただきます。

今回出品しましたMusicianは、昔のバンド仲間のギターでした。
国内販売していないギターだとすると、当時、外人(アメリカ人)のバンドメンバーも数名いましたので、どなたかが、持ってきたギターだったかも知れません。

HASENOBU様のような方に、落札いただき光栄です。
今後、ARなどが入手できた時には、ご一報致します。

また、今回出品した画像使用の件は、全然問題ないです。

それでは、また機会がありましたらよろしくお願いいたします。
---

　とのことで、ふむふむ...。そういう入手経路、十分に納得できるところ...。

　上のスレッドにも書いているけど、1980年前後って、日本国内のIbanez事情（笑）、ほんと、悲惨...。「AR愛好家の部屋」のリンクで確認してもらえれば分かり易いと思うけど、海外では実に多彩なギター、ベースのラインナップが...。これに対して、国内でのモデルって、すごく貧弱...。ま、言ってみても仕方ないけどね...。（涙）

　あ、このギターのシリアルナンバーはC825665ってことで、1982年3月期のもの。
　で、iPhoneのカメラで撮影した画像は次のもの。ほら、トップコートのクリア塗装が剥がれている部分、確認できますよね？（笑）

（ここまで2012年12月09日　記載）

　これも2016年冬の大処分市で売り払った。

★機材処分19 Musician MC150PW（1982年製）★
手持ちの機材が多くなり過ぎ、保管場所の問題も生じて来たため、このギター、処分することにしました。

Ibanez社のギターが大好きでAR、つまりArtistシリーズを専門（笑）としていますが、それをきっかけとして、1980年代の国産ギター・ベースに興味を持ち、色々と買いあさってしまいました。このMC150PWは、ARのパーツ流用のため数年前、ヤフオクにて入手しました。

さて、Ibanez社のMusicianシリーズについては1970年代末までは国内向けにも販売されていましたが、恐らく Artist シリーズの国内正規デビューと同時期（1979年秋）に姿を消したようです。一方、海外では引き続き販売が行われていたようで、今回のギターも（日本にやって来た）「アメリカ人のバンドメンバーが所有していた」ものと聞いています。

モデル名としては150となっていますが、Ibanez 得意の Duo Sound 機能を搭載し、トーンポットのプッシュによりハムバッカ―のコイルタップが可能となっており、極めて音のバリエーションが豊富です。

以下、1982年の海外向けカタログ情報を再掲すると以下のようなスペックです：
ボディ： マホガニー
ネック： メイプル（スルーネック、5層構造）
指板： ローズウッド24フレット
マシンヘッド： スムーズチューナー
ブリッジ： Gibraltar
テイルピース： Gibraltar
ピックアップ： Super 58×2、
ハードウェア： ゴールド
コントロール： 2 Volume、2 Tone（Duo Sound）
コントロールノブ： Sure Grip
スケール： 24.75インチ
フィニッシュ： PW（ポーラーホワイト）

なお、画像は入手時のものを使っておりますが、上記のように「ARのパーツ流用」ということで、ブリッジを1979年製AR500に乗っていた腐食の激しい同タイプのブリッジと交換しています。＞もちろん、調整、使用に問題はありません。見た目がよろしくないだけ、です。

また、画像にあるように入手の時点で、ホーン部のストラップピンがボディ裏に移植されていました。

それ以外は上記のスペック通りです。

その他、補足情報としてこのベースについていくつか気づいたこと・思うことを記します：
・ネックはIbanezらしく薄いタイプで、ストレート、フレットの変な摩耗はありません。
・トラスロッドはいじったことがありません。
・スルーネック仕様のためハイフレットでもかなり弾きやすい造りです。
・塗りつぶしのため、スルーネックだとは分かりませんけれども、ボディバックは光の加減で確かに「5層ラミネート構造」だと判別できます。
・ヘッド裏のシリアルナンバーはC825665で、「1982年の3月期、通し番号で5665本目」ということです。
・ボディには小傷がそれなりにありますが、演奏に支障はありません。
・ヘッド中央部に大きめの打痕があります...。
・コントロール系、妙な引っ掛かりやガリはありません。
・フィニッシュカラーは「PW」すなわち、ポーラーホワイト（極地の純白）なのですが、この時代のギターに頻出している「黄ばみ」が生じています。が、これはトップコートのクリア部が黄色くなってしまうためで、元々の「白」自体は残っています。画像にあるヘッド裏のアップから分かるかと思います。
・もちろん、国産です。富士弦楽器（現フジゲン）製です。
・保管場所に置いていて正確に測っていませんけども、この時期の AR 同様、かなり重いギターです。

付属品はIbanezのロゴ入りの古いビニール製のソフトケースのみ、です。ソフトケースに入れてエアキャップで包み、再利用の段ボールで梱包して発送します。できれば「はこBOON」を利用したいのですが、もしかしたらサイズオーバーでヤマト便になるかもしれないこともご了解ください。

開始価格は、即ち最低落札価格です。送料込みでかなり低く設定したつもりです。（＜ちなみに、今、他に出品されている2本の Musician モデル、強気の価格設定に驚愕しました...。いや、いいんですけどね。（笑））

特に大損をしたい訳ではありませんが（笑）、楽器で儲けたいとは思っていませんから「激レア！」やら「ジャパンヴィンテージ！」などの言葉でむやみに煽りたくはありません。（煽りはしませんけど、今回のギター、国内ではレアであり、オールドの部類であることは間違いありません。（笑）） ちなみに、新規の方でもきっちりと取引をしてくださるのであれば大歓迎です。なお、今回は機材処分での出品のため、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。

34年前のギターですが、ステージでもまだまだ使えると思います。ご検討のほど、よろしくお願いします。

***ご注意ください***
このところ、立て続けにギター類を出品しておりますが、ちょっと気になることがあり、付記します。私自身、最近、ヤフオクで買うことは滅多にありませんが、確か、ある程度の金額になると入札できる最小限の金額が規定されているかと思います。が、時折、「1円」上乗せした価格で落札されるケースが見受けられ、悲しく思っています。いや、もっと高値で売りたかったということではなく、次点になってしまった入札者の歯がゆい気持ちがよく分かるからです。（という私も、それで逃したことが何度かありますから。） ということで、今後、そのような形で落札された場合には、私の方で次点繰り上げを行ないます。その報復で私に「悪い」評価をされても一向にかまいませんので。


（2016年 12月 5日 0時 21分 追加）
楽器の説明追加ではありませんけど、ここで改めて私のスタンスを表明しておきます。

今回の出品（ラッシュ）について、知人その他（笑）から電話、メールその他での連絡・問い合わせ・諫言がありました。

青少年時代、お金がなくって欲しいギターがあっても指をくわえて見ているだけだったということの反動で、そしてインターネットの普及によって情報が容易に得られることも手伝って、一時期は三桁のギター、ベースを収集しました。中には、シンコーミュージックさんのムック本の原稿を書くために入手したものもありました。

ですが、楽器は増えても私の手は2本から増えることはありません。（笑） その結果、入手してもちょこちょこと弾いて、そのまま死蔵ということになってしまいました...。本職は音楽とは無関係ですから、ギターを手にする時間もごく僅かです。そして、人生の残り時間も少なくなりつつあることを考えると、楽器たちに対して申し訳ない気持ちが湧いて来ました...。

私の手元で、弾かれることもなく眠り続けている楽器...。「カネは天下の回りもの」と言いますが、楽器も同じでしょう。私は、それなりの金額を払って「自分のモノにした」って思っていますけども、楽器の寿命は（ちゃんとケアしていれば）世紀をまたがるものだと思います。そういう意味では「支払った金額」というのは、（村上春樹っぽいけど）「自分が自由にできる時間」のための「賃借料」だとも思っています。

そういう意味で、オークションを「1円スタート」などで注目を集めようとするのは、個人的には理解できないことです。それって、その楽器にも、そしてその製作者に対してもすごく失礼なことだと思っています。（ま、思わないからそうするんでしょうし、それは出品者の勝手ですけどね。）

と、そういうことをベースにしての開始価格です。安いままなら、それはそれで構いません。ただ、私と違ってきっちりと弾いていただける（可能性がある）のならば、それが楽器にとって幸せなことだろう、ということで納得できますから。（数年前、とあるギターを入手した際に「遺品整理です」とのことを知って、色々と思うことがありました...。） 以上、意味不明かもしれないことを書いて申し訳ありません。


（2016年 12月 7日 22時 01分 追加）
---ちょっとだけ追加---
・「フレットの変な摩耗はありません」と書いていますが、もちろん、演奏によって（特に低フレットに）摩耗はありますが、バズ音を発生させるようなものではないということです。
・「この時期の AR 同様、かなり重いギター」と書いてますが、ボディの厚みや回路の差で、若干、こちらが軽いことを確認しました。家庭用体重計ですが3.6キロ未満というところです。
　
　なお、画像は上のものを流用した。

　で、記録のために書いておくと「アクセス総数： 1432　ウォッチリストに追加された数： 76」で、入札は4。開始価格は送料込みで18500円。だけど29000円にて終了。ボランティア活動認定ではあるけれど、同じIbanezマニアの手元に行ったということで納得かな。

（ここまで2017年01月31日）
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