Greco SE600S



 先月(つまり2012年12月)、一気に4本のギターを買い(バカ...。)、しかも「もう満足!」というAR500CSを手に入れ、これからはギター、減らさなきゃ、というところだったのにぃ〜...。またやっちまっただよ...。(<懐かしの常套句)

 年末年始はほぼ毎年、九州の実家に帰省するのだが、私の実家のすぐ近く、徒歩2分くらいのところにハードオフがある...。

 ま、ハードオフは最初の頃はジャンクコーナーに掘り出し物があったりもしていたが、全国的に知名度が上がってからは、う〜ん、値段も高めだし、買う気にならないというのが偽らざる印象である。そこで、今回も、大晦日の夕方、「ま、どんなものがあるかな?」程度の気持ちで訪れた訳である。Martinのギターも並んでいたりして、ほほぉ〜と思うもののいかんせん、値段が高い。K. Yairiの1976年製YW500も置かれていたが、何と42000円というすごく強気な価格...。(笑)

 もう一本、並んでいるのを見て「ほぉ〜...。」と思ったのがグレコのストラトキャスターコピーモデル。この頃って、フェンダーが富士弦楽器に「フェンダージャパン」のモデルを依頼する前で、さすがに造りもしっかりしている感じ。ふむ...。でも、15750円ねぇ...。

 ま、フェンダーのストラトプラスも持ってるし、Ibanezの似たようなRSモデルもあるし...。メイプル指板はあんまり好きじゃないし...。もう、いいか...。(笑)

 そして年が明けた元旦。やはりギター、ベースに興味を持つ息子と連れ立って散歩代わりに再びハードオフへ。

 おお...。2割引きのセール?(笑) ってことは、12600円か...。

 そこで、実際にスタンドから下ろして手に取って、じっくりと見る。ふむ...。Grecoのrが少し曲線が長く、いわゆるGneco(グネコ)なのかなぁ? ボディは、継ぎ足してあるけどセンかアルダーだったかの単板っぽい。
 コントロールノブ、30年以上経過したとは思えないほど白っぽい...。交換されたのかもね。
 で、ヘッド裏を見て、あれれ...? 何、このクルーソンタイプのマシンヘッドは...?(笑) その頃(1979年ごろ、ってこと)私が初めて買ったアリアプロUのTS-800もクルーソンタイプだったけど、もっとしっかりした造りのものだったはず...。ところが、このGrecoに付いているのは、もっともっと安いギターに使われていたであろう、亀の甲型(?)のすごく安っぽいもの...。これ、本当にSE-600なのかなぁ? 600ならば基本的に6万円定価のはず。なのに、これですか?(笑)

 ということで、ここは、ひとつ(笑)Grecoの大家に教えていただこう、ってことで知人のSSさんに電話。
 きっとパーツ交換されている、でも手に入れて間違いのないモノ、とのことで、電話を切った後、レジに持って行き、「これ、ください。」と言うHASENOBUでした〜。

 ちなみに(?)その電話の後、SSさんからは以下のような詳細な画像つきのメールが...。特に許可は得ていませんが、どど〜んと再掲。(爆)
---以下、引用---
HASENOBUさん

新年あけましておめでとうございます。
元旦早々お電話をいただきありがとうございました。
突然だったのでちょっと驚きましたが、久し振りにお声を聞いて元気なご様子だったので安心しました。
帰省先でもハードオフ巡りとはお好きですねえ(笑)
僕も明日、地元周辺を回ったら何か掘り出し物があるかな?

早速HPでAR500CSを拝見しましたよ。
入手されたのはつい先日なんですね。
ヤフオクに出ていたのは気が付きませんでした。
いずれにしても念願かなっておめでとうございます。
”もう「ギター探しの旅」が終わったような、そんな気持ち。”な〜んて書いてありましたがSE600捕獲しちゃいましたか。
きっとまた格安で良い物を見つけたら捕獲しちゃうんでしょ?
ギター探しの旅は一度はまると抜け出せない、麻薬みたいな物で足を洗う事は出来ないですよ。
無理して終わらせなくても、手放してもいいギターを出して今まで持っていなかったギターと入れ替える、という方法でも良いんじゃないですか?

ところで、1979年製SE600に付いているオリジナル・ペグの写真を送りますので参考にしていただければ幸いです。
基本はクルーソンのコピーですが、注意して欲しいのはブッシュ式ではなくてネジで締めこむナット式だという点です。
これはロトマチック式と同じで、ヘッドのペグ穴が大きいので普通のクルーソンタイプをつけるならコンバージョン・ブッシュが必要です。
普通のブッシュではヘッドの穴が大きすぎて付けられません。
なので、できればオリジナルペグを入手した方がそのまま無加工で付けられますしヤフオクにも頻繁に出ていますので探してみてください。
それほど高値にはならないと思います。
どうしても入手できないようでしたら、私のストックからお譲りしてもいいですよ。

とういうことで、ギターを増やすかどうかは別として今年もお互いにギターに関われる楽しい年にしたいですね。
何かありましたら、またいつでも遠慮なくご連絡下さい。
本年もよろしくお願い致します。
それではよいお正月をお過ごし下さい。

SS
---以上、引用---

で、このメールに対する私の返信:

---以下、引用---
おはようございます、SSさん。
本年もよろしくお願い申し上げます〜!

ってことで、昨日はいきなりの電話ですみませんでした。
が、さすが、SSさん、ですね〜。
電話口での少しの情報だけですぐに機種の特定。
私はグレコには疎いのですけど、ペグだけは、六万円定価にしては安っぽいなぁ、と思った次第で、それで、こういう時はSSさん(笑)とばかりにお電話しました〜。

そして、画像ファイル、ありがとうございました!
今すぐにペグ交換は考えていませんけども、参考になります! ありがとうございました。

ってことで、それでは、また!
---以上、引用---

ま、iPhoneからの送信ってことであっさりした御礼の文面ですけど...。で、それに対して、またまたSSさんからメールが届きました、はい。

---以下、引用---
HASENOBUさん

こんにちは。
ご返信ありがとうございました。

> 私はグレコには疎いのですけど、ペグだけは、
> 六万円定価にしては安っぽいなぁ、と思った

お話を聞いて、ペグが替えられていることはすぐにわかりました。
あと、念のためピックガードを外してみてください。
ピックガードの裏面(たぶんフロントピックアップとネックの間)に6桁数字のスタンプが押してあると思います。
それはアッセンブリーを組み込んだ年月日です。
そしてピックアップのボビンに「31276」、もしくは「EXCEL」の刻印があるはずです。

それがオリジナルです。

600は当時のミドルクラスの製品ですから掘り出しモノでしたね。
大事にしてくださいね。

それでは、また。

SS
---以上、引用---

なるほど...。近いうちに弦交換とオクターブ調整をしようと思っているんだけど、その時にピックガード、外してみようっと。

ということで、今回入手したギターについてインターネット上に掲載されている1979年度のグレコのカタログ情報からすると以下のような仕様:

Body
セン単板ボディ
ボリューム・コントロール×1
トーン・コントロール×2
3段切り替えスイッチ
PU-119ピックアップ×3
トレモロユニット付

Neck
メイプル1ピースネック
ディタッチャブルネック
クローシャンヘッド
ドット・ポジションマーク
SD81-05M糸巻

ついでに謳い文句は:
ビギナーをはじめミドルクラスのギタリストに絶大な人気を得ているSE600が、いよいよオールド・クローシャンヘッドになって新登場しました。1プライのホワイト・ピックガード、丸型のオールド・ストリングガイド、スタイル、バランスともハイグレード菜SD81-05M糸巻など、まさにオールドのムードあふれるギターです。また1ピースのメイプルネックは4つのスクリューで確実にボディにセットされており、狂いが少なくトリッキーなプレイも思いのまま。

 ふむふむ...。そう言えば、この頃(<しつこいようだけど、1979年あたり、です。)、グレコから出ていたこのシリーズの中のジェフ・ベックモデル、欲しかったんだよな〜。確か型番の末尾にJの文字が付いていた...。

 さて、話を元に戻して、今回のギターを買ったついでに、ハードオフではないけど、やはり中古の楽器なども扱っている「ぐるぐる倉庫」に足を運び、Laneyのコンボアンプをゲット〜!(笑) 30Wなんだけど、なかなかクリアな音が気に入った。<何と言っても4500円という価格が気に入った。(笑)

 ってことで、iPhoneで撮影した画像5枚。(ちなみに最初の画像、同時に買ったLaneyのアンプ。) なお、シリアルナンバーは、判読できると思うけどJ790765、ってことで1979年10月期のもの。またモデル名は、フィニッシュのカラーからすると厳密にはSE600Sということで。
 あ、それから、上のほうで「グネコ・ロゴ」なのかなぁ、ってことを書いてますが、これは、違ったみたいです。本当の(?)「グネコ」は、rではなく、本当にnに見えます。(笑)








 また、以下の6枚はSSさんが送ってくださったオリジナルのクルーソンタイプのマシンヘッドの画像:









(ここまで2013年01月04日 記載)


 う〜ん、いつだったっけ...? 昨年、つまり2015年のゴールデンウィークに、グレコやイバニーズの誕生の地である「長野県松本市」にギター関係の集まりがあって、その際に(前々からインターネット上で交流のあった人と、実際に会って)、成り行き(笑)で、このギター、プレゼントしましょうということになって、それで、2015年6月くらいには、バイバイ〜♪
(ここまで2016年04月23日 記載)
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