IBANEZ AR300AV
  AR300  

 ...。

 ちょっと、言葉に詰まっている...。(笑)
 あ〜、もう、堕ちるところまで堕ちたそうな気もする...。今年8本目のギターだ...。(爆) しかもこの5カ月間で7本となると、自分でもフォローのしようがない。ま、この2カ月ほどで3本処分したけどさ。(笑)

 ちなみに今回のはヤフーオークションでではない。インターネット上で他のギターの仕様を調べようとしているときにたまたま見つけた栃木の楽器店のホームページで見つけたものだ。
 ま、ARシリーズそのものについては既に何度か書いているんで詳しくは書かない。本当の本当は、やはりAR550がいいんだけれど、こればかりは、まず入手できそうにもない(ような気がする)。ヤフーのオークションを数カ月眺めてきたけれど、300は出ても550はついぞ見たことがない。

 で、このギターAR300を見つけた日、家に帰った私は妻にこう切り出した:

「(おずおずと)あのさぁ...。ギブソンのレスポール、ほら、今年の初めに買ったギター、あれか、この前オークションで買ったAR2000を売ろうかと思うんだけど...。」
「え? 何で? 欲しかったギターでしょ、二つとも?」
「うん、それはそうなんだけど...。」
「ははぁ〜ん...、また違うギターを買おうと思っているんでしょ?」
「(ギクッ!)うん...、実はそうなんだ...。そんなに高くないんだけど、ず〜っと欲しかったギター...。」
「で、レスポールは高く売れそうなの?」
「ま、そこそこの値段はつくと思うけれど、買ったときの値段よりは下がると思うよ。」
「じゃ、売るのはバカらしいじゃん。それだったら売らずに置いといて買い足したら?」
「え...?」
 という感じで(?)、妻の同意を得た私は翌日、その楽器店に「買います!!」とメールを送り、そして今日、代金を振り込んだのだった。
 で、このギター、店の説明そして送られてきた画像を見るかぎり、1981年製である(ちなみにシリアルナンバーは F814881)が、なかなかのコンディションを保っているようである。
 しかも、ボディトップはトラ目がバッチリ入っている...! フィニッシュはAV、すなわち、Antique Violin である。(AR2000が Vintage Violin だということを考えると、同様の色であるけれど、渋い色だ。) ほら、この通り↓(笑)
  AR300 
 
 AR2000には、これと言って不満はない。と言うか、かなり満足している。けれども、フィンガーボードがローズウッドであること、またポジションマークがドットであること、また昔のARの特徴であったテールピース下の三角形のオーナメントがない、それにピックアップのシングルコイル、パラレル、フェイズ切り替えスイッチがついていない、という点は残念に思う。(ま、昔のボディよりも薄く軽い、という点はかなり気に入っているのだけれど。)

 そういう訳で、AR2000を手に入れた後も、やはりAR300(あるいは、AR305、できればAR550)には未練が残っていた。(笑) そうこうしているうちに(先月半ば過ぎに)親友のK氏がヤフーオークションでAR300を見つけ、入札した、ということを知った。かなり真剣に私も入札することを検討したのだが、友人同士で張り合っても虚しいし、思わぬ禍根となるかもしれない。(爆) で、彼がめでたく落札するのを指をくわえて眺めていた私であった...。(ま、そういうことだよ、リードヴォーカル君よ。(笑))

 ついでに書くと(笑)、以前、ネット上で知りあい、関西セッションでも仲良くなったY氏が折しも(笑)ホームページを開設し、そして、やはりつい最近入手されたAR300を氏のギターコレクションのページに紹介されているのを見て、「あ〜、やっぱりAR300欲しい〜っ!!」と思ったのだ。

 ってことで、これまた現物もまだ手にしていない。実際に弾いた後の感想、その音色などについてはまた後日〜。 
(ここまで2000年11月13日)

 ってことで(?)、届きましたよ〜、AR300! やったね!!(笑)
 いやぁ、しかし、宅配便ってのは早いなぁ...。振り込みをしたのは昨日(11月13日)の朝。ま、すぐに入金の確認をしてくれたのだろうけれど、今日の午後7時半には届いた...。栃木県にある楽器店から広島までそんなに早く着くなんて、驚きだ...。

 さて、長年(20年ほど)の夢が叶って手に入れたAR300、感慨無量だ...。嬉しくって、早速、リードヴォーカル君に電話をした(笑)のだけれどまだ仕事で帰っていなかった...。(ま、いいけど。)

 で、ボディにはそれなりの傷があるが、TS-800と同じくらいであり、前の所有者(複数いるかもしれないが)は飾るためではなく、ちゃんと弾いていたらしい。(ま、フレットの摩耗の度合いからも分かることだけれど。)
 ボディの裏の方にはちょっと大きめの傷、というのもあるがトップはかなりきれいである。トラ目もAR2000と較べても遜色のないほどくっきりしたものである。パーツは(ペグも含めて)ゴールドであるが、ピックアップカバー以外は少しくすんだ感じもあるが、それは仕方のないことだし、気にもならない。(笑)

 で、シリアルナンバーは「F814881」だということは上で書いたが、これを解読すると「1981年の6月にイバニーズで製作されたギター(アーティストシリーズだけではなく)の4881本目」ということである。(つまり、最初のアルファベットは月を表わしており、Aであれば1月、Bであれば2月、Hであれば8月、という具合だ。そしてその次の数字の2桁は19**年の「**」部分を意味しているそうだ。そして残りがその月に製作されたギターの通し番号、ということらしい。)

 ちなみに(?)このAR300、本体価格は1981年当時、95,000円(専用ハードケースは13,000円)だったようだ。(←『Guitar Magazine 1982年1月号』(1981年12月発売)に掲載された広告による。) ついでに書くと(笑)、AR305という、ほぼ同じスペックのギターもあり、それは定価(本体のみ)が100,000円だったようである。この違いは、AR305の方は「真のレアーウッド、バール・マホガニー」をトップに使用していることのみのようである。(上記、広告に基づく推測ですが。) (ま、これはどうでもいいことだけど、その広告にはパット・メセニーがARシリーズ(機種は不明。ポジションマークはドット)のギターを弾いている写真が出ている。後に、彼はギブソンの ES-175 を捨て(笑)イバニーズと共同して、シグニチャーモデルを造ることになる。ちなみに(?)彼は12弦のARモデルも使用していたらしい。)
 また、さらについでに書くとTOTOのスティーブ・ルカサーもARシリーズを使っていたことがあるようである。(←『Guitar Magazine 1982年8月号』(1982年7月発売)に掲載された広告による。) アルバムでいうと、TOTOの(名盤中の名盤)4枚目あたりだ。

ん...? 何だか「AR談義」みたいになったぞ...。(笑) ま、いいか。では、弾いた感想などについてはまた次回。
(ここまで2000年11月14日)

 さて、このAR300、私の手元に届いてからもう1カ月が過ぎた。毎日ではないが、できるだけギターに触れるように心がけている昨今である。そして所有するギターの中でも一番手にすることが多いのはこのギターになっている。(笑) AR2000は、ほとんど手にすることがない。(笑) レスポールにいたっては、完全に部屋の置物と化している...。(爆)
 
 で、このギター、AR2000と同様、弦がかなり低めにセットされており、それはそれで弾きやすいのだけれど、ちょっとばかり「ビビル」のだ。高いフレットポジションであれば問題がないのだが、3〜5フレット辺りの1〜3弦は、ちょっと強く弾くと他のフレットの山に触れてびびってしまうのだ...。ってことで、イバニーズの誇るジブラルタルブリッジを調整し、弦高を少し高くした。ま、ただそれだけだけれど。(笑)
(ここまで2000年12月22日)

 ...。
 もう言葉を失っているのだけれど(笑)、このギターまでもが私の手元を去ることとなった...。多くは語らないがヤフーオークションで安く売り飛ばしたのだ...。
 ただ、救いなのは(?)、次の所有者が直接の面識こそないものの、知人の知人であり、オフコースファンのギタリストだ、ということで、その人自身、既に1981年製AR300AVの所有者であるのだけれど、きっと愛用してくれるだろう、ということだ...。
(ここまで2002年01月21日)

 さて、「袖擦りあうも多生の縁」と言うし、また、「ARは天下の回り物」とも言う。(言わないって。)
 ま、そういうことで、この1981年製AR300AVの所有者が、また代わった。(笑) 今度の所有者も上記の所有者と同様、熱烈なオフコースファンのギタリスト、S.T氏である。ま、この方については私の「AR愛好家の部屋」の冒頭(?)の方でも触れているんだけれど、類稀なるギターコレクターである。イバニーズのギターも数多く所有されているのだが、不思議なことに(?)、300だけは欠けていた、とのことで、めでたし、めでたし、である。
(ここまで2003年02月01日)
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