1979AR500BK




 2014年9月30日(火)の夜に開始され、10月5日22時42分に終了したヤフオクでの出品。

 できるだけオークションは見ないようにしているのだけども、AR愛好家の掲示板、それから ICW でもトピックとして紹介され、ついつい、見てしまった...。(笑)

 ん...。何か、直感的に(笑)、「おおっ...。これは...?」という気持ちになってしまい、思わず熱くなってしまい、落札...。開始価格は1000円だったけど、入札が17件あって、最終的にはその15倍ほどの価格に。(爆)

 ん〜...。特にボディの金属部にかなりのサビと言うか腐食があるということで、決して良いコンディションではないけれども、このモデル、このフィニッシュって、まずお目にかからないシロモノ...。

 また、AR愛好家の部屋の掲示板でも、とある方が「これはレアですよ!」って書き込みをされ、「うむ...、ここは行くしかないっ!」と決意(笑)し、(競合者は16名?)、どうにか意地で落札したという...。

 ってことで、出品者さんの説明を流用:
---以下、引用---
■ Ibanez Artist 黒 1979年製 ■ 中古
商品説明 シリアルナンバー: J794640 (1979年製)
MADE IN JAPAN
ペグ: Ibanez, PATENT PEND.
全長(約): 100,4cm
重量(約): 4,25kg
素人目に見て、ネックに反りはありません。音出し確認しガリはありませんが、 2枚目の画像赤丸内のつまみ(ボリュームつまみ?)がきいているかどうかわかりません。 他のスイッチなどは問題なく動作していると思います。 フレットは、約9割以上残っていると思います。 画像赤丸内でわかる様に、ブリッジにさびや腐食が結構あります。 画像赤丸内でわかる様に、黒いプラつまみが2つ欠品しています。 ボディー背面の電池ボックスのネジがばかになっていて、細いマイナスドライバーを使用して蓋を開けました。 電池を入れて音出し確認しましたが、電池は付属しませんので、落札者の方がご用意下さい。 1弦はありません。 画像に写っているハードケースが付属しますが、汚れ擦れ傷みがありますので、梱包時の緩衝材として、 おまけです。 画像に写っているペグ調整用金具やケースの鍵などが付属します。 古い物ですので、汚れ擦れ傷みがありますので、あとは画像を見て判断して下さい。
---以上、引用---
 取り引きはすんなりと進み、数日後、到着。うん、確かにブリッジの腐食はひどいね...。 「緑青」(りょくしょう)って言うんだっけ?>で、Wikipedia によると「環境下において銅や銅合金が、酸素、二酸化炭素、水分、塩分などと反応し金属上に生成される青緑色の銅塩が緑青と呼ばれる。緑青は様々な銅塩の混合物であり、 塩基性炭酸銅(II)、塩基性酢酸銅Cu(OH)CH3COO・2.5H2O、塩基性塩化銅、塩基性硫酸銅CuSO4・3Cu(OH)2その他が含まれる。」だってさ〜。

 ま、それはそれとして(笑)、(出品者さんが用意していた画像、どこに保存したか分からなくなったため)取り敢えず iPhone で適当に撮影した画像:

 まずは全体像。オークションの時には気づかなかったけど、フライトケースだった!




 ボディを少しアップして。って、まだクリーニングしてません、はい...。




 PUは「フライングフィンガー」のカバーの Super 80。こちらはきれいだけど、ブリッジ、すごい腐食...。




 紹介文面にあった通り、3バンドイコライザはミッドだけ、つまみがついている...。




 ヘッド周りはかなりきれい。




 シリアルナンバー。MADE IN JAPAN のシールも残っている。




 バック。中央右の線は亀裂ではなく、ハードケースの蓋が写り(映り?)込んだもの。




 ちょっと立ててみた。この頃のARは、ボディがやや薄い(=軽い)。




 そして、上でも触れたように、ジュラルミン(?)製のがっしりしたフライトケース。普通なら、それこそ普通のハードケース、場合によってはソフトケースってこともあるのに、何でまた「プロ仕様」のこんなケースが...?

 さらに気になったのが「速水 イバニーズ 黒」と書かれたガムテープと、シール...。




 南国風の(?)イメージのシールには INOUE TAKAYUKI BAND の文字が...。ふむ、「井上尭之バンド」だよね、普通に考えて...。って、あまり良くは知らないんだけど、井上尭之の名前はもちろん知っていた。往年のグループサウンズ「ザ・スパイダース」のギタリストだったっけ...?




 そして顔の部分がちょっと破られているけど、「速水清司」の名前...。本物かどうか分からないけど(笑)ストラトキャスターを弾いている...。ふむ...。




 ってことで、PC のある部屋に戻り、Google にて検索。すると...!
 以下、Wikipedia からの引用:
 速水 清司(はやみ きよし、1951年2月3日 - )は日本のギタリスト、作曲家、作詞家、シンガー。鹿児島県沖永良部島生まれ、兵庫県神戸市育ち。元「ジプシー・ブラッド」、「井上堯之バンド」のギタリスト。また2001年より、元ザ・タイガースの森本太郎率いる「森本タローとスーパースター」のギタリスト。

 へぇ〜っ! で、さらにその活動歴を見ると:
1973年、「井上堯之バンド」にギタリストとして加入し、沢田研二バックバンド、および萩原健一主演作品のサントラを中心に活躍。
1974年8月、福島県郡山市の郡山総合運動場開成山陸上競技場にて行われた日本初の本格的なロック・フェスティバル「ワンステップフェスティバル」に、沢田研二&井上堯之バンドとして出演。
1977年、ソロアルバム「どんな時にも・・・・・」アトランティック/ウォーターレーベルよりリリース。LPからのシングルカット「どんな時にも・・・・・ / ギターに愛をこめて」リリース。
1980年、「萩原健一Donjuan Rock'n'Roll Band」加入。
1982年、「大野克夫バンド」参加。

 あちゃ〜...。となると(シリアルアンバーからすると)1979年10月くらいからは、このAR500BKを使用していたってこと...?

 へぇ〜...。「井上堯之」はもちろん、あのジュリー(沢田研二)も目にしたであろうギターってことか...?(笑)<って、それはどうでもいいけど。

 でも、いずれにしても稀有なモデルであるのは間違いないことで...。

 ってことで、ICW の(恐らく信用して良い)情報によると:
Here's those production numbers for AR 500 model (credit and thanks to Jim Donahue)

1979
AR500AV 109
AR500BK 7

1980
AR500AV 276
AR500BK 46
AR500CS 84

1981
AR500AV 342
AR500CS 280

1982
AR500AV 282
AR500CS 164

Total
AR500AV 1009
AR500CS 528
AR500BK 53
AR500 1590 total built

 ってことで、1979年に製造された7本のうちの1本らしい...。ってことで、「いい加減、ギター、処分しなきゃ...。」と思いつつも、はい、今回、思わず買っちゃいました...。もうしません...。(涙)


(ここまで2014年12月14日 記載)

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