OVATION


 もう私は開き直った...。開き直った中年男ほど恐いものはない。(意味不明)
 ってことで、唐突ながら、オベーションを手に入れた...。(爆)

 もちろん、Celebrity あるいは Applause といったバッタモンではなく、れっきとした MADE IN USA だ。(仲間になれなくてごめんよ、甲斐君(爆))
 ま、これもヤフーオークションで入手したものだ。一口にオベーションといっても色々とあるんだけれど、今回手に入れたのは、コレクターモデル、という分だ。いや、コレクターモデルと言っても「コレクションすることを目的としている人達のためのモデル」ということじゃない(と思う)。
 ちょうどロイヤルコペンハーゲンなどのイヤープレートなどを想起してもらいたい。(ん...? あれこそ飾りのためか...?)
 ま、とにかく、オベーション社が毎年限定で生産するモデルであり、12フレット上にはその年が刻まれるのが特徴だ。私が手に入れたのは1983年のものであり、言わば、私の「大学卒業記念ギター」ということになる。(意味不明のこじつけ)
 参考までに書いておくと、正式なモデル名は1983-B、そしてシリアルナンバーは1570である。発売当時の価格は不明であるが、少なくとも20万円はしていたはずだ。

 18年前のギターということで、決して「ミント状態!」なんてことはなく、それなりに傷や汚れなどもあるが、演奏する分には全く差し支えない。
 生の音ということでは、この前2,000円で買ったヤマハのダイナミックギターもどきの方が上だと思う。(笑) (「上」「下」というのは正確ではないかもしれないが...。好みの問題もあるだろうし、音のどの側面にスポットを当てるかによっても評価は異なるだろうから。)
 音の立ち上がりの良さ、ということではオベーションに軍配が上がる。(って、較べる必要はないのだが。(笑)) また、高音のきらびやかさ、そして抜けの良さということでも、うん、オベーションかな...。(笑)

 ネックが、通常のアコースティックギターと同じ(ま、当たり前だが)ということでもオベーションが扱いやすい。特にネックをガバッと掴んで(笑)ローポジションでDのコードを押さえて、親指でネック上部から6弦を押さえるというのはヤマハではできないことだし...。(あ〜、つまらないことを詳しく説明しているなぁ...。)

 それに何と言ってもピックアップ内蔵、ってことで、これぞオベーションサウンド!! 旧いモデルであるから最新の「オプティマ」(?)とやらのような微調整ができるタイプではなく、トーンとヴォリュームだけのシンプルなコントロールだ。しかし、それでもオベーションUSA!(笑) う〜ん、いいなぁ、この音は...。

 いつだったか、どこだったか、覚えていないけれども、どこかの誰か(って、プロのギタリストだけど)が次のようなことを書いていた:「オベーションの音、っていうのは、他のアコースティックギターとは違う。それはいい意味でも悪い意味でもなんだけれど、『ギター』という楽器の音ではなく『オベーション』という楽器の音なんだ。」
 う〜む...。何となく分かるような分からないような気もするが、的を射た発言であるような気がする...。

 実は、ちょっと、このところアコースティックの音色に凝っていて(笑)、しばらくはまたインストルメンタル系のギターミュージックに回帰しようと思っているのだ...。(その節はお世話になりました。>Yさん) よぉ〜し、これとヤマハのダイナミックギターもどきで練習するぞ!!(あ、ちなみにトルネードは大学のロック部の学生に貸し出していて、しばらくは戻ってこない予定である。(笑))
(ここまで2001年5月22日)

 さて、つい先日、とある知人が「オベーションが買いたいんだけれど。」ということで、どんなモデルがどれくらいの相場になっているのかなぁ、と思ってヤフーオークションで見てみた。
 すると、何と(笑)、私が所有しているのと同じモデル、同じ色のギターが。(笑)
 ほら、この通り。

OVATION


 で、その出品者は125,000円を「開始価格」に設定し、140,000円を「希望落札価格」に設定している...。ふ〜む、なるほどぉ〜...。で、その人の商品説明を勝手に引用(爆):  

 「USのオベーションで毎年発売している、コレクターズシリーズの第2弾83年モデルで当時の定価は39万円です。スーパーシャロウボウルで、コントロールは、初期の1ボリューム、1トーンでつまみが1個だけのタイプです。イコライザーなどはありません。仕様はメープルネックでカマーンバー入りです。初期カスタムレジェンドのインレイ簡略版といったデザインです。年代にしてはかなりの美品でトップなどには、打痕など目立つものはなく、ネック裏に一箇所5mmほどの打痕とヘッド裏に軽いこすり傷あるくらいです。ピッキングウエアもごく軽いもので、その他良く見ないとわからない程度のものです。ネックまわりもフレットに減りは少々ありますが、機能上問題はありません。電気系も問題ありません。ケースも含めてオリジナルコンディションだと思われます。状態については、お気軽にご質問ください。また認定書と当時の正規代理店の保証書も残っていますので、コレクターの方にもおすすめです。」

 ひえ〜...。当時の定価は39万円!! どひゃ〜ん!! これにはのけぞった...。

 ま、確かに昔、オベーションは高かったのは間違いない。為替相場ってのも関係してたかもしれないけれど。でも、まさか40万円近くだったとは...。私のこのギター、勝手な想像では(上に書いたように)「少なくとも20万円」程度かなって思っていました...。そうかぁ、そうだったのか...。

 とまあ、驚いたことだけを記しておきたい。(笑)
(ここまで2002年2月14日)

 さて、このオベーションのギター、予想に反して実は私が最近(この4カ月ほど)最も頻繁に弾いている楽器となっている...。この夏の「とんぼちゃんオフ会」でも、そして10月初めの大学祭のステージでもこのギターが活躍した。(いや、「活躍した」と言い切るのは無理があるかもしれないが。(笑))

 ま、とにかく最近はこのギターが私の(自宅の)部屋の机のすぐ横に立てかけてあって、暇さえあればつま弾いている状況なのである。
 これだけ頻繁に弾いているものの(?)ボディそのものは(トップは除いて)合成樹脂であるから「弾き込むほどに音が良くなる」ということはない。(笑) むしろ、日が経つに連れて弦が死んでいく、って感じではあるんだけれど、とにかく弾きやすい。もちろん「慣れ」の問題だということは分かっているが、ネックの形状も、実にしっくりくるものだし、スーパーシャローのボディも抱えたときに(お腹が出ている私には(爆))抱えやすいものでもある。
 時々、ヤイリのドレッドノートも弾いたりはしていて、その度に「おお...、やはりこちらの方が深みのある響きだ...。」と思いはするけれども、それでも気づくとオベーションの方に手が行ってしまっている状態だ。

 で、このギターばかり弾いているため、私にとってはこの音が「アコースティックギター」の基準になってしまっているような感じがする...。(って、上にも書いたけれど、これは「『ギター』という楽器の音ではなく『オベーション』という楽器の音なんだ」と思わないといけないのかもしれないが。(笑) 実際、オベーションの熱狂的なファン達は、「オベーションはアコースティックギターだ」と言われると腹を立てるらしいが。(笑) 実際は私自身は「オベーションはアコースティックギターだ」と思っているんだけれど。)

 ものの本によると(?)、この時代のオベーションはブリッジ辺りに難が生じることが多いらしいが私の所有するこのコレクターモデルに限ってはそういう兆候は見られないようである。弦高なども特にいじっていないけれど、ちょうどいいくらいだ。

 などと言いつつも、う〜ん、この私がオベーションを所有し「この音が『アコースティックギター』の基準」なんて大それたことを言うようになったんだなぁ、と思うと感慨深い...。(意味不明)
(ここまで2002年12月12日)

 ってことで、約1年ぶりにこのページの更新だぁ〜!

 さて...。このオベーション、今年の2月の関西セッションにも持って行ったりしたんだけれど、その時、例えば同じオベーションのセレブリティモデル(ま、廉価版の韓国製ギター)を持って来ている人がいて、あちらはボディがミッドディプスで私のがスーパーシャローって違いもあるんだけれど、どうも音が今一つ、って感じがあったりして、またコントロールノブの調子がおかしいということもあって広島市内の老舗の楽器店で診てもらった(笑)。コントロールノブは交換してもらったが、音響上(?)特に問題はない、とのこと。ただ、テンションの関係で、特に巻き弦は十分にテンションがかかるように巻かねばならないというアドバイスを受ける。
 
 で、春からはロック部のスタジオである防音室に置きっぱなしにしていたんだけれど、10月初めの大学祭のステージでは昨年に引き続きメインのエレアコとして活躍してもらった。うん、アコースティック用プリアンプを介しているとはいえ、なかなかいい音だなぁ。

 さて、話は変わるが、先だってオークションで1983年のギターマガジンを入手したんだけれど、その中に、なんと1ページ広告でこのコレクターシリーズが!!

 って訳で、ここにその広告を掲載!(笑)

OVATION

ふ〜む...。モデル名が「1983-B」ってことで、ブラックサンバーストってことかなぁと思っていたけれど、「チャコールグレイ・サンバースト・シルバーフィニッシュ」ってのが正確なフィニッシュ名だったのか...。(笑) しかも(?)、「限定250本」だったとは...。う〜ん、そうかぁ...。

 それから価格については(前にも記したけれど)定価が39万円! う〜ん、1983年というと(これまた前にも書いたけれど)私が大学院に入った年である...。その2年後、九州のとある県立高校の英語教師として赴任したんだけれど、初任給は(寮の宿直手当てなども含めて)15万円足らずだったはずだ...。ってことは、実売価格が多少安かったとしても当時の私の給料2カ月分以上だった訳か...。<こう考えると、すっごく高級なギターだとしみじみ思う...。(笑)
(ここまで2003年10月28日追記)

 ということで、このギターも私を通り過ぎて行った訳で...。

 では、あっさりと(?)、オークションにて出品した際の画像と文面を:
---以下、転載---

Gut Guitar

Gut Guitar

Gut Guitar


商品名: Ovation ★コレクターズ1983★ 【USA製】
説明: 1983年発売、オベーションのコレクターズモデルです。このモデルそのものについての詳細は省略します(爆)が、1982年に第一弾が出て、毎年、趣向を凝らしたイヤーモデルが発売されています。本器はその第二弾のスーパーシャロー、カッタウェイの1983年モデルということです。
 
 さて、このギターそのものについてですが、5年ほど前に、このオークションにて入手しました。以来、2〜3年ほどはかなり頻繁に弾きました。練習はもちろん、セッションやステージなどで活躍してくれましたが、その後、ギター熱が高じ(笑)、色々とギターを買い込みすぎて(涙)、その結果、全然弾かなくなったために手放します。

 上記のように私自身はファーストオーナーではなく、おそらく、サードオーナーではないかと思っています。>入手時のやり取りからすると、出品者さんも「多分、自分はセカンドオーナーだと思います。」ということでしたので。
 ギターのコンディションということで言うと、これは私が入手したときからそうだったのですが、
(1)ボディトップ、右肘が当たるあたりにクラックあり。>楽器屋さんで見てもらった時には内部には達してません、とのことでしたが。
(2)オリエンタルな雰囲気漂うロゼッタですが、割れて外れたことがあったらしく、ボンドで接着補修されており、その接着剤の跡がボディトップに残っています。>これはセカンドオーナーさんが自分でやってその時にひっつきました、とのことでした。(笑)
(3)上のことと関係するのですが、低音弦を強く弾いた時に、若干のビビリ音がボディ内部から聞こえます。(爆)>これは楽器屋さんの話では「接着したロゼッタがきちんと付いていないからでしょう。」とのことです。
(4)オベーションにはよくあることらしいですが、トップのブリッジの下部、長年の張力のためか、若干、波打っています。大きく「トップが膨らんで」という状況ではありませんが。

 以上のことに目をつぶれば演奏上、大きく支障になるようなことはありません。普通に使えます。樹脂バックですからストリートなどでもガンガン弾けると思います。
 コントロールは1tone & 1volというシンプルな構成で、一体化されたノブが付いています。<これが3年ほど前に壊れたため、楽器屋さんで取替えてもらいました。その際に全般的なチェックもしてもらい、その時のコメントが上に記したものです。
 なお、電池の取替えは弦を外した状態、あるいは思い切り緩めた状態でサウンドホールから中に手を入れて取り替えねばならないという、時代を反映した使い勝手の悪いものです。
 20年以上前のものですからそれなりの使用感はあります。フレットは若干減っているところもありますがまだまだ大丈夫だと思います。<あくまで私見ですが。


 トラスロッドは特殊な工具が必要だとのことで、楽器店でも取り寄せられるようですが高かったので買ってません。(笑) ですので私自身はロッド調整をしたことがありません。ネックの反りやねじれはないように思います。なお、12フレット位置においての弦高ですが、1弦側ではフレットと弦の間に1円玉が2枚入らない程度(約2.9ミリ?)、6弦側では500円玉1枚と1円玉がちょうど入るかなという程度(約3.1ミリ?)となっています。弦は2年以上前に換えたっきりですので、ご自身でお好きなのに張り替えてください。

 ということで、発売当時の定価39万円!(爆)、正式なモデル名は「1983-B」、正確なフィニッシュ名は「チャコールグレイ・サンバースト・シルバーフィニッシュ」、生産も「限定250本」というギターではありますが、上に記したようなコンディションということを十分、覚悟・納得されてから入札してくださるようお願いします。オークションの性質上、試奏ができないということもあって、通常は「返却、返品可」としていますが、今回は私の都合上(笑)、送り返されても困るんで、ノークレーム、ノーリターンということでお願いします。その分、(私にとっては)「投売り状態価格」(笑)でスタートしますので。

 発送にあたっては、画像の(古いけれど)純正オリジナルハードケースに入れ、さらにダンボール箱を使用し、きっちりと梱包する予定です。なお、送料はご負担ください。一応、業者はクロネコヤマトさんを、と考えていますが、ご指示をいただければできるだけご希望には応えたいと思います。
 上の3枚の画像も含め、合計16枚の画像を用意しましたので、見てみたい方はどうぞこちらへ。
 また、決して自分のホームページの宣伝をするつもりはないのですが、こちらにはこのモデルの当時の広告、入手した当時の私の感想などを記しておりますので、もし良かったらご覧下さい。質問もどうぞお気軽に。

更新済み: 12月 16日 18時 2分

ネック接合部分、画像をヤフーフォトに3枚追加しました。色がブラックということもあって、どうしても反射してしまうようです...。
---以上、転載---

 で、私に続いての新たな所有者さんは、わがふるさと、熊本県にお住まいの方で、やはり代表的なギターを何本か所有されているということで、一度、オヴェーションを、ということだったようで。そういう次第で、きっと私以上に可愛がってくれそうな気がする。あ〜、良かった。
(ここまで2005年12月23日 追記)
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