ど、ど、どひゃ〜ん。(爆) またまた(笑)「またやっちまっただよぉ〜...。」だ...。(笑)
このギター、どこかで見覚えはないだろうか...。(笑) いや、同じじゃないんだけれど。そう、「私を通り過ぎていったギター」に書かれている「K. Yairi YW600」を思い出した人もいるかもしれない...。(笑)
ま、話すとかなり長くなるのだが、実は私はあのヤイリを売ったことを後悔していたのだ...。(爆)
確かに、その後、アコースティックギターとしてはモーリスのトルネード、ヤマハのダイナミックギター、そして憧れのオヴェーションも手に入れたのではあるが(笑)、やはり、いわゆる「ドレッドノート」型のギターが欲しくなったのだ...。
で、あっさりと売り飛ばした1979年製のYW600にしても、購入された方が他にもマーチンも含め(!)アコースティックギターをオークションで入手されたことを知り、「もしかして、私が売った K. Yairi YW600 は不要ってことはありませんか...? だったら買い戻しますから知らせて下さい。」(爆)という未練がましいメールを送ったりもした...。(だが、その人は「マーチンも気に入っているけれど、S Yairi や K Yairi などの国産オールドの枯れた音も大好きなんです。」とのことで、手放すことはないそうで、それはそれで嬉しいのだが。(笑))
上記の、ヤマハのダイナミックギターなど、ほんと、びっくりするくらいいい音がするのだけれど、とにかく弾きづらい。サドルの部分をいじったりして弦高を調整したりもしたが、ネックの順反りがそれではおっつかないほどであるし...。(笑) 作りも安っぽいし、傷もたくさんあるし、何だか悲しい...。(ま、楽器は音が命だとは思うけれども...。)
ってことで(笑)、暇を見てはヤフーオークションのアコースティックギターのページをつらつらと眺めたりしていたのだが、K Yairi のギターはあっても、YWシリーズはなかなか出て来ない...。もちろん、本心を言うと(笑)、やはり C. F. Martin のギターには憧れるのだけれども、ちゃんとした(?)納得できるモデルであれば最低でも30万円ほどは覚悟しないといけない...。ふむ...。(二桁を超えるとなると、ちょっと好きにはできないなぁ...。)
そうこうしているうちに(?)私が売ったのと同じ YW600 の1978年製が出た! 私のとは違って、サイドに陥没穴があるわけでもない美品だ〜。
早速、入札。(笑) もちろん、私が600を処分した(爆)時に得た金額よりも高い価格での入札だ。(ま、そうだろう。) だが、やはりオークションの終了時刻が深夜であり、最後にはかっさらわれてしまった...。
う〜ん...。
そして、先日。またまた出ましたよ、600が!(笑) で、早速入札。(笑)
だが、何と、そのギターとほぼ同時に1976年製のYW800が出ているではないかっ!(「ではないかっ!」って力んでも仕方ないけれど。) ま、この数字の違いから分かるように、800の方が高級モデルである。600のサイド&バックは「コーラルローズウッド」であるのに対し、800は、何と、あの「ハカランダ」材を使っているのだ〜! う〜ん、これを逃す手はない...。
しかし、既に600の方に入札しているし...。「入札取り消し」を求めることもできるが、出品者に対して失礼という気がして、私としてはそれを潔しとしない。(爆)
頼む...、誰か600を高値更新してくれぃ〜...。(爆)
すがるような思いで新たな入札を待つこと数日。やっとめでたく(笑)600は高値更新され、私はあっさりと800の方に乗り換える。(笑)
というような紆余曲折を経つつ、競合者も出ずに開始価格のままですんなりと落札した次第である...。まだ現品は手元に届いていないけれども、取りあえずは「やっちまっただ〜。」の報告。
(ここまで2002年01月10日)
さてさて、北海道から広島まで送られてきたこのYW800、1月15日に無事到着〜。私の誕生日には1日遅れてしまったが、ま、いい。(笑)
落札後のやり取りの中でオークション出品者は「今までギターを送ったことがありません。どうすればいいでしょう?」とのことで、宅配便で今までにギターを数本送ったり届けられたりした経験から梱包方法などを伝授(笑)。そして、想像以上に厳重に、そして丁寧に梱包してくれたことを感謝しつつ、開封。
おお...。これがサイド&バックがハカランダのYW800かぁ...。ふ〜む...。と、しばし感慨に耽る。
で、やおら(笑)ギターケースから取り出して弾いてみる...。ふむ、少し弦が高めだがネックの反りがひどいようではない。若干、サドルを削ればもっと弾きやすいかな...。う〜ん、やはりドレッドノートの音はいいなぁ。
このところオヴェーション(1983年製)とダイナミックギター(年式不明。恐らく1960年代製)ばかりを弾いているため、ドレッドノートのサイズに少し違和感を覚えてしまうが、ま、仕方ない。そのうち慣れるだろう。
前所有者は(詳しくは聞いていないけれど)そこそこ弾いていたようであり、ボディトップにもピックによるストローク跡(爆)がたくさん入っている。サウンドホール、ピックガードよりも上、つまりネックとのジョイント部分に近いところ(もっと正確に言うと15〜20フレットの左右)に多くの筋(笑)が入っているのが少し不思議であるけれど、ま、そういうストロークスタイルだったのだろうなぁ。(笑) ただし(?)、フレットの摩耗の度合いからすると「弾き込んだ」とは思えない。
しかし、このYW800、現在でも新品で入手できるが、材質は変わって(というか、落ちて)いて、定価が13万円くらいになっているはずだ。一方、私が手に入れたのは同機種とは言え1976年製であり、あのハカランダを奢った(笑)モデルである...。コンディションによっては(私が思うには)20万円以上の価格がつけられてもおかしくない「ヴィンテージギター」なのだ。(ちなみに、S.Yairi のDY-307 というモデル、これもYW800と同じようなクラスのアコースティックギターだが、昨年の雑誌に出ていた広告で1976年製が298,000円という、思わず「どひゃ〜ん!」を声に出したくなるようなとんでもない価格がつけられていた...。)
それが、今回は何と、わずか5万円!! この前、iMacを高く買って安く売る(笑)という真似をして損した分を補ってど〜んと(?)御釣りが来る、って感じだ。(出品者には、ほんと申し訳ないけれども「え...? この価格でいいのですか...?」という気すらする...。)
さて...、音そのもの、ということで書くと、う〜ん、どうなんだろう...?(笑)
オヴェーションの場合は、ま、アンプを通して弾くことが第一だろうけれど、その生音はかなり軽い感じである。「シャラシャラ」とでも形容していいかなぁ...。(薄めのネックも握りやすいし、エレキギターと持ち替えても違和感がなく、スムーズに弾けるし。)
そしてダイナミックギター。これについては、その音はみかけからは想像できないほど素晴らしい。時に甘く、時に深く力強い...。(あ〜、語彙が貧弱だぁ〜。(笑))
そしてこのYW800。う〜ん...。3台並べて弾き較べてみると、今の時点では一番気に入らないかも...。(爆)
ま、使用している弦の種類も新しさ(古さ?)違うから、はっきりと断定はできないけれど...、何となく「暗い音色」というか、少し「こもった感じ」とでも言うべきか。
オベーションはきらびやか、ダイナミックギターは底抜け(笑)、そしてYW800は(今の時点では)内向的、って感じだ。(意味不明か...?)
が、特にアコースティックギターの場合には歳月を重ねてゆくと音が熟成(笑)して行くみたいだし、(って、既に25年は経っているけれども(笑))このYW800も、音がこなれて(?)行くことだろうことを信じていたい。(笑)
ギターの管理・ケアということでは、私は何も語る資格(笑)はないけれども、アコースティックギターの場合、「弾くこと」によって材質の「音の通り具合」が変わるらしい。もちろん、材質そのものの種類で最初から違う、ってことはあるのだが、弾くことによって、つまり「振動」を与えることによって材質の乾燥度がだんだんと変わってゆくということのようだ、良く知らないが。当然、保管状態、環境(湿度、温度)なども大きな要素だろうけれど。
ということで、正直言って、現時点では「おぉ〜、これは素晴らしい!」と絶賛する気にはなれないYW800であるが(笑)、今後に期待したい。
(ここまで2002年01月20日)
さて、音色は今一つ、と書いていたこのギター、耳が慣れてしまったのか(笑)、「うん、さすがドレッドノートの音だぁ〜。」と思うようになってきた。(爆) まだそんなに弾いていないけれども。
で、他のギターの写真を撮るついでにこのギターも画像に収めた。
まずは全景。さすが、ドレッドノート。貫録十分だ。オーディトリアムを所有しているだけに余計にそう思ってしまう。
ちなみに、関係ない話だが(笑)、日本語で何かのサイズが大きいときに「超弩級」(超ド級)と言ったりするが、この「ド」は「ドレッドノート」、即ち、巨砲を備えたイギリスの戦艦から来た言葉である。(20世紀初頭のころ、その大きさが全世界の注目を浴びたそうである。>その軍艦。 で、そのサイズの戦艦を弩級戦艦と呼んだことから、さらにそれを越えるものを「超弩級」となったそうな。)
で、続いてヘッド部。縦ロゴの K. YAIRI が、なかなか誇らしげ(笑)である。正面から見たときはYW600との区別はこのインレイが決め手である。
そして、次の二枚はボディ部。表面トップはスプルース単板。で、サイド、そしてバックが、トーンウッドとしては最高級と言われる、あの(どの?)銘木「ハカランダ」である...。木目も。う〜ん、まぁまぁ(笑)きれいかなぁ...。(と言うか、YW600のコーラルローズウッドの方がきれいだったような気もするが...。) こんなもんかなぁ...。
ちなみに最後の画像、傷だらけみたいに見えるかもしれないが、実は庭のアイビーが反射して写っているのですので、そのへんのところ、よろしく〜。(?)
(ここまで2002年03月09日)
さて、久し振りにこのギターのページを更新する。って言っても別に「もう要らないから売りに出すことにした」とかいう話じゃない。このギターの「音」のことだ。
ま、実際、「音」ってのはなかなか描写しづらいものであるんだけれども、ちょっと記しておきたくなったことが。
このところ、って、この3カ月くらいだけれど、アコースティックギターを手にすることが多かった。(いや、エレキもちょこちょこと弾いてはいるんだけれど。) お盆の「とんぼちゃん 唄会 in 九州」で弾いたり、あるいは大学祭のステージで弾くために練習したり、って感じで。
その時に使用していたのはオヴェーションのギターだった。ま、他のも弾かなかった訳じゃないけれども、とにかくメインになっていたのはオヴェーションだった。(今も、だけど。)
ふと、唯一、私のギターの中で母屋に置いているこのYW800を弾いてみようかな、と思い手にしてみた。すると、「おお...、これは...! オヴェーションと音が違う!!」。(爆)
いや、何を今さら、って呆れつつも思うだろうけれど、今まではこのギターを弾くときはジャカジャカといい加減に弾いてばかりだったため、音そのものよりも弦高だとか、ネックの握りだとかに目が行っていたのだが、しっとりとした(インストゥルメンタルの)曲を弾いてみたところ、明らかに違っているのだ。
上記の理由で私の耳はすっかり「オヴェーションが基準」となっていたためだろうけれど、このYW800は、倍音がかなりきつい...。(うむ、これが「ハカランダ」の力なのか...。) 私が所有するギターの中で一番いい音がするのは40年ほど前のヤマハのダイナミックギターだという思いは今でも変わらないが、それとも異なった「発音」の仕方、である。
ダイナミックギターの場合は、ある弦を弾くと、それが他の弦にも共振を与える、って感じだけれど、このYW800の場合は、他の弦をミュートしていても、本来の音程以外の音が響いている、って感じだ。(いや、「ファ」を鳴らしたつもりが「ド」が鳴るとかじゃない。(笑) もちろん変な響きだ、ってことでもなく。)
う〜む...。何だか自分の語彙の貧弱さを痛感し始めた...。「艶やかな響きがど〜んと前に出て行きながらも芯のあるサウンドが幾重にも重なって錦模様の世界を繰り広げている。」とか、言いたくなってきたぞ...。(意味不明だが。)
(ここまで2002年10月14日)
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