AR550


 とうとう真打ち登場だ...。

 あの、AR550である...。とうとう入手してしまった...。振り返ると長いようで短い(?)道のりだった...。これまでのいきさつを真剣に書くとなると通常の駄文が3本くらい書けそうな気がするような紆余曲折を経て今日を迎えたのだ...。
 ま、かいつまんで書くと:
・HASENOBUはオフコースのコピーバンドをやっていた頃(20年ほど前)、オフコースの鈴木氏が使っている Ibanez のギターが欲しかった。だけど、九州の片田舎の楽器店にはなかった。(カタログはあった。(笑)) 仮にあったとしても貧乏学生のHASENOBUには買えない高嶺の花だった。
・その後、「欲しいなぁ〜...。」と思いつつ、すっかり音楽活動からHASENOBUは離れてしまい、時々思い出したかのようにギターをつま弾いたりしていた。(26歳から12年ほどはブランク状態。)
・とあるきっかけで、オフコースファンの集い(またの名を「オフコースの小さな部屋 関西セッション」)に参加するようになり、再びギターに燃え始める。(1999年夏〜) 
・ヤフーオークションで時々、ARシリーズが出ていることを知る。

ってことで(?)、インターネットそのものは1995年頃(?)から使い始めていたが、それを利用してAR関係の情報を収集することがなかったのが悔やまれる。(って、まだその頃は楽器屋さんがWEBページを開いていたとはあんまり思えないが。)

 で、AR550がオークション市場にあんまり出て来ないということから、仕方なく代替品としてAR2000を購入したこと、さらには、より550に近い(?)300も購入したことはすでに書いた通りである。
 そうして、どういう訳かオークション市場にARシリーズが出て来ることが増え、そして550さえもぼちぼちと出始めた。
 昨年夏に出品された550CSでは落札しようと燃え上がったが14万円を超えても「最低落札価格に達していません」ということでショックを受ける。(笑) 色々な人からの情報からしても中古ギター市場での550の相場は10万円を切る価格であるはずだ...。(ちなみに、関西セッションで知り合ったKさんはとてもリーズナブルな金額(笑)で550をゲットしたというのに...。) だが、これがきっかけでSさんというARの大家(「おおや」じゃないよ、「たいか」だよ。(笑))と知り合うことになる。

 ここから先、また詳細は割愛。(笑) とにかく、今年に入って550CSが出品され、これを入手すべく手持ちの2000と300をあっさり売り払ったというのに、お目当ての550は異常な競り合いによって予想の倍近くの価格(20万円強)になり、あきらめる。そしてその後、またもや550、しかもPWが出品されるが、これまた異常な高値(25万円を超えてたっけ?)になってしまい断念。(しかし、それらの異常な高値の550を2本買ったのは同一人物であり、面識はない(?)が、やはり熱烈なファンだということであった...。)

 で、思わぬ人、つまり上に書いた知人のKさんから譲渡の話があり、少し迷う...。(ちなみに(?)、上の画像で気づいた人もいるだろうけれども、「私を通り過ぎていったギター」の中のAR2000のところに登場している、あのギターなのだ...。鈴木氏のサイン付きという、かのギターなのだ...。)
 
 何で迷ったかというと、実は(?)、私が550を入手しようと躍起になっていることを何人かの人が知っていて、彼らは「今度こそ無事落札できることを祈ってます」と励ましてくれたり、また、中には面識もないのに私が厚かましくもメールを出し、「分かりました。そういうことなら私は今回は見送ります。」とおっしゃってくれた人もいた。
 上記のSさんなども、御自身が550を探索し続けているはずなのに私のことを慮って色々な情報を得ようとして下さっている...。そういう人達(って、数人だけれど)を巻き込んで(?)までもこれから550探しを続けるのは、うん、何だかとても気が引ける...。私のワガママに他の人達を付き合わせていいのか...?(←いいわけないって。(笑))
 かと言って(?)知人のKさんから買う、ってのもそれはそれで気が引ける...。私はもとの(?)購入価格を知っているけれど(笑)、昨今の550の(異常と断言できるけれども(笑))高値の相場(25万円強)のこともあるし...。「う〜ん、どうしよう...。」と悩んだ揚げ句、やはり他の人達を巻き添え(?)にするのは私は潔しとしない(笑)し、Kさんがもう滅多に弾くことはない、だけど、見ず知らずの人に譲りたくもない、とおっしゃるのもよ〜く分かるし...。ということで、結局(?)、Kさんが提示した金額を買う側が値段をつり上げるという形で商談が進み(笑)、合意に達する。(私としては高い方が、その分、Kさんに対する「申し訳なさ」を減らせる、という心境なのだ。(笑))

 で、セッションの終了後、Kさんからギターを受け取った次第である...。

 セッションの翌日。自宅に帰って私はいそいそと(笑)ギターケースを開けた。

 ふむ...。これが私のものなのか...。う〜ん、今一つ実感が湧かないぞ...。

 手に取ってみる...。う〜ん、確かに重い...。(笑) ストラトの1.5倍はあるのではなかろうか...? 弾いてみる...。う〜ん、私にはかなり弦高が低い...。いずれ調整しなければならない。
 と書いてすぐに弦高を高くした。(笑) 厳密にはオクターブ調整もしなきゃいけないけれど大きな誤差はないみたいなのでそれはそのまま。
 
 音は、うん、いい。(笑) 3バンドイコライザーをオンにした時にはとても元気な(?)めりはりのある音になる。デュオサウンドスイッチをオンにしてイコライザーをかければ、ストラト顔負けのシャキシャキして腰のある音になる〜!! フェイズ音への切り替えができないのはちょっと悲しいが、これはエフェクタでどうにでもなるだろうし、ま、いいか。

 ってことで、取り敢えずはこれだけ報告。いずれ、色々と書き足してゆくつもり。
(ここまで2002年02月27日)

 さて...。

 現在、自宅の部屋には7本のギターを並べているのだが、メインギターであるTS-800は2週間前のセッション後にケースに入れたままで、以降、弾いていない。
 で、すぐに弾けるように机の横に並べているのはストラトプラスと、このAR550である。で、この2本はちょこちょこと弾いているのだが、ストラトの後に持つと、AR550は、本当に重い...。分かってはいるけど、ああ、重い、と思ってしまう。(笑)

 で、上にも書いたように私にはかなり弦高が低いということで調節したのだが、それでもまだ若干低い...。5弦などを弾くとびびるのだ...。いや、私が何かを恐れてびびるんではなく、弦がフレット(?)の山に当たって音がびびる、ということだが。(ま、そうだろう、普通。)

 そこで、再度調整を...、してみたが...。何と! あの(?)ジブラルタルブリッジではもうこれ以上うまく調整できないのだ...。(私の調整の方法が間違っているのかもしれないが。(爆)) ま、これまた好みと慣れの問題ではあるが、他のギターが好みの弦高になっているだけに、持ち替えたときの違和感があるのだ...。う〜む...。

 と言いつつ(?)、何枚か画像をアップしておく。(笑)

 まずは全景。画像処理の際に「クイック色補正」ってのをかけたらちょっと白っぽくなったが、現物はクリーム色に近い。
AR550-1  

それから、あんまり意味はないけれどもボディ部のアップ。
AR550-2  

ピックアップ部分、現在は剥き出しになっているが、カバーをつけたほうがいいのかなぁ、と思っているところ。なお、例の鈴木氏のサインについてはまだ未処理。やっぱりちゃんとしたショップで保護用の塗装をしてもらったほうがいいのかなぁ...。

 そして次はヘッド部。ロゴのインレイも見事だし、また木目もきれい〜。(以前持っていた300は黒塗りになっていました、ちなみに。2000は木目だったけれども。)
AR550-3  

 ってことで、これからどんどん使って行くつもり。TS-800は、う〜ん、可哀想だけれどセカンドギターになるかなぁ、これからは...。
(ここまで2002年03月09日)

 さて...。久し振りにこのページを更新する。(笑)

 私の手元に来てから早くも1カ月が過ぎた。この間、このギターはかなり頻繁に弾いている...。ま、一日に何時間も、ってことはないのだが、ちょこちょこと弾いているのだ。詳しく書くと長くなるんだけれども、今度の5月に関西セッション関係の知人が、やはり関西セッションが縁で知りあった人とめでたく結婚という運びになり、その披露宴で何曲か演奏するということになり、その練習のためにこのギターを弾く、ってことなのだ。

 で、上で嘆いていた弦高のことだが、実は、今でも違和感が残っているのだけれども、これはこれで慣れてきたようにも思う。チョーキングの時の手触り(?)、あるいは、複数の弦にまたがる(指の移動の)早いフレーズを奏でる時など、やはり、「れれ...?」と思ってしまうことがあるけれども、以前ほどの(私にとっての)不自然さは無くなりつつある。

 むしろ、弦のゲージの方が問題かもしれない。(いや、問題って大きな問題じゃないけれど。) 確認はしていないけれども、恐らく私の手に渡ったときのゲージはエクストラライトだったのではないかと思われる...。
1弦が009か、ひょっとしたら009から始まるセットだったと思われる。(ですよね、Kさん?(笑)) だが、私が以前から愛用しているゲージはライトゲージで010から始まるものなのだ。(当然、TS-800もストラトもギブソンレスポールも335も、とにかく私の所有しているエレキギターは全てそのセット。(笑))
 ってことで、弾いたときのニュアンスが違う。その違いが顕著に出るのがチョーキングをした時であるが。(笑) もちろん、ゲージが細いほうが柔らかくてチョーキングは楽なんだけれど、ついつい、ピッチが上がってしまうのだ...。でも、ケチな私は、まだまだ使える弦を張り替えようという気にはならない。(爆)
 で、この前は気持ち良く弾いていたら1弦を切ってしまった...。(笑) 当然、仕方なく1弦だけ(笑)張り替えたけれども、ストックとして持っているのも010からのセットであるため、何だかアンバランスな感じ...。(笑) (恐らく(これまた確信はないが)2弦は011あたりだろうと思われるし...。)

 さて、弦のことは本質的なことではないのでこれくらいにして...。

 実はこの550、ちょっと不満に思える点が...。いや、コンディションのことではないが。(笑) (と言うか、コンディションはあまり気にしない方でもあるんで...。(笑)) コントロール部に、少し肩透かしを喰らったってことである...。(爆)
 
 上の画像でわかるように、これには3つの大きな(?)コントロールノブ(?)、そして2つのトグルスイッチ、そして小さな3つのコントロールノブがついている。この小さな3つのコントロールノブは、3バンドイコライザーの調整用であるということは、従前から知っていたし、その効き具合にも満足している。
 けれども、3つの大きなコントロールノブは、フロントピックアップのヴォリューム、リアピックアップのヴォリューム、そして、ブースターゲインのコントロールということになっている...。そして、2つのトグルスイッチのうち1つはシングル⇔ハムバッキングの切り替えスイッチであり、もう1つは、アクティブサーキットのオン⇔オフスイッチなのである...。
 AR300では、フロント、リアのピックアップそれぞれに「ノーマル(ハムバッキング)、シングル、フェイズ(逆相)」の3つの切り替えが独自に設定でき、したがって、産み出す音の種類も豊富であった...。しかし、この550においては、この切り替えは両ピックアップを1つのスイッチでコントロールすることになっていて、しかも、「ノーマル、シングル(パラレル?)」の切り替えしかできないのだ...。う〜...。(←嘆きの声)
 ま、アクティブサーキットをオンにして3バンドイコライザーを作動させれば実に多彩な音が作れるのは間違いないけれども、ブースターの力を借りるよりも、私としては300のようにトグルスイッチを動かすだけで音色を変える方が好きなのだ...。
 う〜ん、改造しようかな...。(爆)
 二つのトグルスイッチを(300のものと同じように)フロントピックアップ、リアピックアップそれぞれ独立した設定ができる3段階切り替えのものにして、そしてブースターのオン⇔オフスイッチは、ブースターゲインのコントロールノブで代用する、ってやれば操作性が格段にアップするような気がする...。(あるいは、昔のヤマハのSGで採用していた、プッシュ式のノブでオン⇔オフを切り替えるスイッチを使う、ってのもいいかもしれないなぁ...。)
 う〜ん、でも、自分で改造となるとリスクが伴うし、ショップに頼めば経費が伴う...。(笑) 痛し、痒し、茶碗蒸し、である...。(あ、ごめん、つい意味不明なことを...。)
 
 と書きつつも思うのは、実際に(人前で(笑))アンプを通して鳴らすというのは年に2回くらいしかないし、昨今ではエフェクターが便利になっていて、それこそ多種多様な音作りができるから、ま、いいかな、このままで。(爆)
(ここまで2002年03月25日)

 そして、今(2015年8月26日)現在、このギター、ヤフオクに出品中である...。

 このギターを入手するに至るまでのことは、上述の通り。かな〜りの決心であるのだけれども、ほんと、入手してから数時間もプレイしただろうかという状況は、当のギターにとってもうれしいことではない...。

 もうグダグダと書き連ねるのは止めにして、オークションを眺めている人のために画像を準備した。バックの電池の裏ブタの腐食は、ちょっとひどいけれども、ボディトップなど、小さな打痕が2つあるくらい...? ただし、トップコートのクリアが黄ばんでいてというのは、ま、仕方ないところ。

 とにかく、今度のオーナーが大切にしながらも色んなところで弾いてくれることを願うばかりである...。私のような貪欲な人間が死蔵させるのは、ギターが可哀想だ...。

 ということで、画像を用意。最後の画像は、シンコーミュージックエンターテイメント社から発行された「ジャパン・ヴィンテージ[コレクション]Vol.3〜アイバニーズの壱〜」の掲載ページ。<この本の解説は私が書いたんだけど。(笑)


(ここまで2015年08月26日)
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