HASEAR100-01 このギターは、いわゆる「衝動買い」ってやつだ。(笑)
 イバニーズのArtistシリーズには実にたくさんのモデルがあって、黎明期(1970年代半ば)などには、当時流行りつつあったスルーネック使用の特殊なモデルなども一部には出回っていたようである。ま、それはそれとして、このギターは1983年モデルのAR100CSである。
 知人に同じく1981年製のAR100FRを所有している方がいるけれども、その人のものとは異なり、これはトーンノブの部分をプッシュ/プルすることによって2つのピックアップをパラレルとシリーズに変更できるシステムがついている。(昔のヤマハのSGなどにも同じような機能が装備されていた。>ヤマハの場合「バイ・サウンド・システム」と呼んでいた。)
 ま、色んな意見もあるし、好みの問題でもあるのだが、私自身はギター本体の方で幾つかの「音色」が出せる方が好きだ。
 確かに「1トーン、1ヴォリューム」というのも、すっきりしていて、ある意味、潔い(笑)とは思うが、アンプを歪ませるようなハードロック(ヘビメタ?)志向ではないし...。
 エフェクタを介することで様々な音色が得られるというのも正しいことだが、ギター本体で幾つかの音が出せれば、エフェクタとの(それこそ文字通りの)相乗効果で実に多彩な音作りができるって訳だ。

 ということで(?)、色が今まで所有したことのない「チェリーサンバースト」だということに加え、ピックアップ単体での切り替えができるということが決め手となって、衝動買いしたのだった...。ちなみに素材(?)としてはフレイムメイプルトップということであるけれども、あんまり「これはトラ目だぁ〜!」って感じではない。ほら。↓(笑)
 HASEAR100-02
 「AR100が欲しくてたまらないっ!!」ってことは決してなかったけれども、80年代の(日本国内で販売された)ARシリーズの末弟と言えるであろうギターとはどんなものか、ということにも興味があって、このギターが東京のI楽器店で売りに出されていること、さらにはこれが(さっきから書いている)ピックアップの切り替え機能を装備しているという情報を知るやいなや(笑)私は電話をかけ、担当者を呼んでもらい、話をしてすぐに押さえてもらったのだった...。
 しかし、そのI楽器の担当者は「でも、このギター、ピックガードが欠品なんですが、それでもいいんですか?」という間抜けたことを言っていたなぁ...。それに「はぁ...、そうですか...。それはいいんですが、何か他に
特筆すべき点はありませんか?」と私は尋ねたのだが、その問いに対して「いいえ。別にありません。」との返事だった...。
 ところが実際に届いてみると(ピックガードがないのはいいとして(笑))、ヘッドのトラスロッドカバーの左右には、何と、一種の修復歴が!(爆)
 ま、この位置からすると、フロイドローズか何かのトレモロユニットを(ブリッジ、テールピースの部分に)つけ、そして、ヘッドで固定するため(?)の器具を取り付けたって感じだ...。ほら、これです〜。↓(笑)
 HASEAR100-03
 そして、バックを見ると、ネックのセット部下あたりにストラップ用のピンを取り付けた形跡が...。(いや、形跡というか、率直に言えば「ネジ穴」が...。)
 ま、どちらも演奏するのに致命的であるって訳でもなんでもないんで、クレームの電話をかけたりなどはしなかったけれども...。
 で、シリアルナンバーは「D831254」ってことで「1983年4月製作のイバニーズの通しナンバーで1254本目」ってことでしょう、きっと。
 HASEAR100-04
 ってことで、(この前のAR300に引き続き)自宅に送ってもらうと不要な(笑)家庭騒動の原因となるため、このギターも職場宛てに送ってもらった...。
 で、当然、この100モデルと、所有している300と550との比較検証(?)レポートが気になるって人も多いだろうけれども、ごめ〜ん、それはまたいつか...。(今、どれもあんまり弾いていないんです〜。(爆))
(ここまで2002年08月31日)

 で、「どれもあんまり弾いていない」のは事実だけれども、この100は現在、自宅に持って帰っていて、そして私の椅子の右後ろの一番近いところにあるため、家で弾くときにはこのギターとなっている。(って、シールドも繋がず、ただつま弾くだけだが。) 職場では500を時々つま弾いているんだけれど、100でも違和感はない。(ま、当たり前だが。)
 上の方ではこのギターに対してさして関心がないような書き振りの私だが(笑)、この前、ふと思った。

 「う〜む...。考えようによっては、これは80年代のAR2000CSRとも言えるかも...。ま、確かにボディは分厚くて重たいけれど、トップは(貼りであるけれども)一応はフレイムメイプルだし、角度次第ではかなりくっきりとトラ目も出る...。PUも2000と同じでSuper58だし、指板もローズウッド、ポジションマークもドットだ...。ま、確かにエスカッションはローズウッドじゃないけれど、この100には2000には搭載されていないDuoSoundもついているし...。」(爆)

 ってことで、100と2000は仕様としてはかなり似ている...。そうかぁ...!!(爆) (ちなみに知人からいただいた情報、つまり(?)1981年のカタログによるとボディは「フレームメイプル + ナトー」とあり、私が所有する『ザ・楽器 1981 永久保存版』には「フレームメイプル + マホガニー」と書かれている...。目測(?)ではマホガニーのボディに最も厚いところで1センチくらいのメイプルが貼られているように感じられる。)
(ここまで2002年11月20日)
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