さて(?)、このギターについての出品者の説明を記録の意味を込めて再掲:
かなり年代物のアイバニーズアーティストです。(1970年代製?)非常にしっかりとした作りのものです。 あちこちに小さな傷がありますが、演奏には全く支障ありませんし、ネックの反りもありません。 ただ1点、これは友人から譲ってもらったものなのですが、その友人がフレット交換を試みたとき無理やりフレットを引き抜いてしまい、指板にめくれ傷がついてしまいました。 結局フレットはリペアショップに交換してもらい、指板のめくれ傷もその際に直してもらいましたが、気になさる方は入札しない方が良いと思います。 変更点として、PUをギブソンの57クラシックに(フロント・リアともに)変更しています。トーンは配線を切っています。中古品ですのでノークレームノーリターンでお願いします。 商品は写真のものとは別のソフトケースに入れ、クロネコヤマトにて発送いたしますが、手渡しも可能です。(当方千葉県在住)その場合は休日になります。 手数料と配送料金は落札者様がご負担願います。 その他ご質問等ございましたらお願いします(当方オークション初心者のため)
ということで「友人がフレット交換を試みたとき無理やりフレットを引き抜いてしまい、指板にめくれ傷がついてしまい」なんてのを読んだときには思わずのけぞってしまったけれど、また「PUをギブソンの57クラシックに(フロント・リアともに)変更」というのもちょいと気にはなるけれど、ま、指板についてはリペアショップできちんと修理したみたいだし....、ってことで自分を納得させる。
で、実は、最初、AR愛好家の部屋の掲示板上で、このギターの出品を知ったとき、モデル名が分からなかった...。(爆) 見た感じでは300のようでもあるけれども、300の特徴である(メイプルの)「フレームトップ」のトラ目もないし、しかも、トライサウンドスイッチもない...。「う〜ん、80年代後半、末期の500などもシンプルな回路になっていたはずだけど...。う〜ん...?」などと思っていたら、掲示板に「これはレアな1500です。」という情報が寄せられ、「おお...! そうだったのか!」と気を取り直して、そして落札。(笑)
落札後の出品者とのやり取りの中で、このギターの素性について私が尋ね、判明したこともついでに掲載:
> 1) フレットを剥がそうとしたお友達、というのはファーストオーナーでY様がセカンドオーナーということでしょうか?
その友人はセカンドオーナーということになると思います。中古で買ってきたといってましたから、フレットが全てない状態で私は譲ってもらい、それをそのままリペアーショップに持ち込んだのです。今回の希望価格5万円というのはそのときのリペア代とギブソン製ピックアップ代がほとんどで、本体価格はほとんど考慮に入れてません。
> 2) 仮にファーストオーナーがお友達だったとして、その人は (正確でなくていいのですが)いつ頃、どのお店で買われたのか、Y様が御存じでしたら教えて下さい。
申し訳ありません。詳しいことはわからないのですが、おそらく1998年に池袋の島村楽器で見つけてきたと思います。ちょうどその時期に「気になるギターがある」といって池袋の楽器屋巡りに付き合わされたことがあり、おそらくそれに前後して購入したんだと、、うろ覚えなのであまり確かではないですが。
> 3) もしも前所有者のお友達がピックアップを交換したのだとして、その理由は何だったのでしょうか?
ピックアップの交換をしたのは私です。理由は、ギブソン製にすれば、レスポールの音になるかな〜なんていう安直な考えです。(笑)元のアイバニーズ製のやつもいい音がしますよ。同系統の音だと思います。(super57とかいうやつです)
> 4) 可能性は低いと思いますが、取り外されたピックアップがお友達から譲ってもらえるということは可能でしょうか?
上記の通りピックアップ交換をしたのは私ですので、ちゃんと手元にありますよ。同封しておきます。(どうせ私が持ってても使いませんから、ただしネジは無くしてしまいました)
ってことで、おお、訊いてはみるもんだ!! オリジナルピックアップもゲット〜!!(笑) (ちなみに、「Super57」ではなく「Super58」なんだけれど。)
なお、上の3つの画像は出品者がオークション用に出していたものを流用している。(笑) 私の手元に届いたのは2月14日。で、数日経ってから本格的にチェックしたところ、う〜ん、このギター、かなり汚れている...。汚れ、特にタバコのヤニっぽい頑固な汚れがこびりついていて、何だか古ぼけて見える...。(他のARと違ってこのギターはラッカーフィニッシュらしいが、う〜ん、そういうことも判別できないような状態である。)
いっそ、一晩くらい水に浸けておきたいほど頑固な汚れであるけれども(笑)、様々なポリッシュを使用して磨き上げたところ、ふむ、輝きが増してきたぞ。(笑) それに良く見るとうっすらと「バーズアイメイプル」っぽい、斑点というか、模様もないではない。(笑)>角度次第では全然見えないけどね。
で、下の画像は1983年のイバニーズのカタログのページ。真ん中に写っているのが私が今回入手したAR1500CSだ。(私自身、このカタログの現物を所有していたが、とあるオフコース関係のコレクターに数年前に進呈したため手元にはないけれども、AR博士の異名を持つセッション仲間のギタリストT氏が提供してくれたカラーコピーを使用させて頂き、スキャンしたものである。)
で、読めるとは思うけれども、左上の説明書きが1500のもの。「ピュアメイプルトップがオーバードライブサウンドで本領発揮。マホガニー、メイプル、マホガニーで構成されるスリープライネックがウォームに鳴く。コントロールは2ボリウム、2トーン。プレーンな外観からは想像もつかない脈動が息づく。スペシャルメイプルトップと、マホガニーバック。芯の太いサウンドが特長。」と記されている。
ちなみに、ナットはオリジナルではブラスであるようだが、私のは他の素材(プラスティック? 牛骨?)に代えられている。<結構、悲しい...。
このところ忙しくてまだ真剣なチェックはしていない。いずれまた何か気づいたら書きます〜。
(ここまで2003年02月20日)
さて、真剣なチェックをしようという気にもならず(笑)、職場でちょこちょこっと弾いたりするだけのギターとなっていた1500であるが、このたび、大改造を施した。(いや、「施してもらった」んだけれど。)
そしてその結果、カタログの謳い文句通り「プレーンな外観からは想像もつかない」複雑で精緻な回路と音色を持ったギターに生まれ変わった!! 詳細は別途記しているんで、私のホームページの「AR愛好家の部屋」の中の「AR改造記」を御覧頂きたい!<ただ今、好評連載中(爆)
(ここまで2003年07月26日)
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