IBANEZ AF80

 「でぇ〜、またやっちまっただぁ〜!」というのが、もう、虚しく、しかも陳腐なセリフに聞こえてしまう今日この頃である...。(意味不明)
 
 さて...。

 もう、言い訳がましい能書きは控えることにしたいが、簡単に購入のいきさつ(?)を。

 私が関与している(笑)とある掲示板で最近「IBANEZの箱モノ」についてのスレッドがあった。(一応、簡単に書くと、「箱モノ」というのは、通常のソリッドのエレキギターではなく、中が空洞(笑)のギターのことであり、胴の厚さによって「セミアコ」、「フルアコ」などとも呼ばれるモノ。

 ま、私のコレクションのリストを見てもらえば分かることだけれど、いわゆる「(純)アコースティックギター」や「エレアコ」を除けば、ギブソンのES-335だけしか私は箱モノを所有していない。

 とはいえ、箱モノが嫌いだとか、そういうことはなく、ただただ、強い興味がないだけである、ということで、必然的に買おうという気にはならなかっただけ、であるが...。

 しかし、イバニーズが作っていた「AMシリーズ」には、特に初期の205など、「う〜む...。思わず食指が動きそうだ...。」と思うようなものも、確かにある。
 でも、いかんせん(?)、昨今の相場は高い...。
 ヤフーオークションで「1円スタート」であるのに「最低落札価格は80,000円です。」などとしゃあしゃあと書いてのける人もいたりして呆れるばかりである...。
 こういった中古ギター市場は需要と供給の関係で相場はどんどんと変わっていくものではあると思うが、「適正価格」というものがあるとすれば、私の個人的な見解(笑)であれば、AR300、305、それからAM205などは最高値60,000円くらいであって欲しい。(いや、安ければそれに越したことはないと思うけれど。)
 なのに、う〜ん(知った人もいるんで、あまり強くは言わないけれど(笑))、オークションの出品などを見ているとかなり強気な価格設定という気持ちになることの方が圧倒的で、「これは良心的な...!」というものは極く一部しか見当たらない。

 あれれ...? 話がまたずれちゃったぞ...。

 で、だ。

 このギターを見つけたのは、いくつか要因があった、ということを言いたいんだけれど、それを簡潔にまとめると以下の2点である:
(1) 手持ちのアコースティックギターの一つを手放すことになりそう。
(2) ロック部の学生から「いいエレアコ、あるいは純アコースティックで掘り出し物はありませんか?」と言われたこと(笑)

 ってことで、ヤフーオークションでは最近滅多に開かない「アコースティック本体」のところをとめどなく(?)つらつらの眺めていたときに、ふと目についたのがこのAF80だった。
 折しも(笑)上に書いたように、とある掲示板で箱モノが話題になっていたということもあって、そして何よりも開始価格が(私の判断によれば)「格安」であって、しかも入札者がいない、ということで、「う〜む...。AF80がこの価格なら、これはお買い得だぁ〜っ! オークションでは痛い目に遭うことの方が多かったけれど(爆)、たまには『おいしい思い』をしたいぞぉ〜!」ってな訳で、即、入札。

 正直なところ、ASやAMシリーズについては若干の知識を持っていたものの、AFについてはほとんど無知である...。(笑) しかも「80」なんてモデル名は初耳のような気もする...。

 出品の紹介の画像を見ると、ヘッドは細身の分。(あ、つまり、現在のArtStarなどのようなもの。) ま、このあたりは完全に好みの問題だろうけれど、私としては従来のARのような、大きくも小さくもない、丁度いいバランスの良い(笑)デザインの方が好みである。それに指板のインレイは質素なドットポジションマークだ...。

 だが、純正ハードケースも付属で、この価格ならかなり安い...。ちなみに、出品者の商品の説明は「目立つ傷も無く綺麗です。ハードケース付」だけという...。(笑)

 ま、そういうことで、「無謀な競合者が出ないこと」、できれば「競合者が誰一人として出ずに、開始価格のままで落札できること」を夢に描きながら(笑)入札。
 結局は、開始価格の1割ちょっとくらいあがっただけで、無事に落札したのが一昨日(2003年6月23日(月))の夜のこと。そして翌日には入金を済ませ、そして今日(25日)の夜には手にしていた...。

 で、ちょっとショックなことが...。

 何と、このギター、fホールから見えるシールには鮮やかに「MADE IN KOREA」の文字が...。

 ということで、途端にへなへなとなって(爆)、まだ真剣にいじっていない...。いずれ、また報告します、はい...。
 ま、一応、画像だけ:

ってことで、見ての通りのブラウンサンバースト。続いてボディのアップ。

そして、これが(確かめてないけれど)オリジナルハードケース。


(ここまで2003年06月26日)

 さて、気を取り直して、じっくりと手に取って見た。
 まず訂正。上の方で「fホールから見えるシールには鮮やかに『MADE IN KOREA』の文字が...。」と書いているが、間違い。(笑) ただ単に「KOREA」の文字だけだった。(爆)

 ちなみにヘッド裏のシリアルナンバーは「S4044326」である。もちろん「昭和40年」ということではない。(あ〜、つまらん...。)
 アルファベットは、1980年代のころのイバニーズの場合には「A」から「L」まであって、「A」ならば1月(の出荷予定)ということであったけれども、87〜88年頃からその表記方法は変更されたらしい。したがって、このAF80についても断定的なことは言えないけれども、ギターケースの中に入っていたアイバニーズ(笑)の「ELECTRIC GUTAR & BASS INSTRUCTION MANUAL」の裏表紙には「MAY94020 COPYRIGHT 1994」と書かれていたことからすると、このAF80はそれ以降の製品のようだ...。
 一方(笑)、同じく付属していた全編英語の取扱い注意書きには「1995」という数字も見える...。
 ま、1994年製か1995年製ということで納得しておきたい。

 弦は新品に張り替えられたばかり、という風情。であるが、かなり下手な巻き方だ...。私もそんなに得意な方ではないけれど。(笑) だが、かといってすぐに交換しないところがケチな私らしいところだ。(意味不明の開き直り)

 で、音叉を使ってチューニング。ふむふむ...。生音は「安っぽいエレアコ」みたいな響きだ。(って、生の鳴りを重視して作られている訳じゃないんだが。>フルアコ)
 だが(?)ちょっとフレーズを軽く弾くと妙な違和感が...? ハイフレットになればなるほど変なイメージ...。
げ...? オクターブが合ってない...!(爆)

 「うわ〜、フレット音痴をつかまされたかぁ〜っ?!」と大声を上げたくなったが、ブリッジを見ると、あ、そうか...。これは固定されていない、可動式(?)のブリッジなんだ...。(爆)
 だが、落ち着いてよ〜く眺めると、う〜む、この木製のブリッジ、サドル部分の「弦の跡」からすると、1弦側と6弦側の向きが逆なのでは...?(爆)

 ってことで、弦を完全に緩め、最初からやり直し。う〜む、このブリッジ(というか、「駒」と言うか...。)、なかなか安定しないぞ...。オクターブ調整の位置はもちろんのこと、左右方向での配置位置決定(?)もなかなか神経を使うところだ...。

 で、作業を進めていると、う〜ん、このサドルの溝、ちょっと弦の間隔がいびつな気がする...。(爆) どう見ても他の弦同士の間隔よりも1〜2弦の間隔が狭いぞ...。(笑) 「KOREA製だからダメ」と思っているわけじゃないけれども、痛感せざるを得ない状況だ...。

 ようやくチューニング&調整を終え、シールドを取りだしエフェクタに繋ぐ。(ま、エフェクタの端子からヘッドフォンで音を聞く訳だ。)

 う〜む...。何と表現したら良いのか...。これがフルアコの音なのか...。(意味不明のまま納得) 1弦2弦など、うん、確かにかなり「メロウ」な音だ...。だけど、気のせいか(いや、そうじゃないと思うが)1弦2弦、つまりプレーン弦と3〜6弦の巻き弦では出力が大きく異なるようだが...、こんなものだろうか...? それともちゃんとアンプで鳴らせば違うのだろうか...?(そんなことはないと思うが。)

 ちなみに(?)ギターそのもののコンディションということで言うと、これは「美品」の部類に入ると思う。特に大きな傷もないし、フレットの摩耗もほとんどなく、浮きもない。はっきり言うと「ああ、これはあんまり弾かれずにケースに入れっぱなしだったんだろうなぁ...。」と分かるような状態。
 全体的にチープな感じはするけれど、そして装飾もあんまりなくて質素ではあるが、ま、いい。(笑) (あ、ただし、ネックだけはストライプ入りのバインディングで、豪華かも。(笑))

 このギターのスペックについては購入前に調べようともしたが、手元に資料がなく、また、知人の博識STさんに問いあわせたが、彼も良くは御存じないようで、「極く短期間販売されたものではないかと思います。」とのことだった。

 そうこうしているうちに(?)とあるページ(英語のページだけれど、色んなメーカーの色んなギターモデルについて、その所有者がコメント・点数をつける、というページ)で、この「AF80」のレビュー(笑)が載っているのを見つけた。
http://www.harmony-central.com/Guitar/Data4/Ibanez/AF80-01.html
 詳しくは上記のURLを見てもらうこととして(笑)、少しだけスペックが分かった:トップはラミネートのメープル。そしてサイドやバックは全て合板(材質は...?)。黒塗りされたブリッジはローズウッド。指板も多分(かなり質の悪い、薄い色合いの(笑))ローズウッド。フレットは「ミディアムジャンボ」で、チューナー(ペグ)は正体不明のもので、ピックアップは、(恐らく)スーパー58。で、パーツの仕上げはクローム。
 
 あ、それからもう一つ訂正。上の方でフィニッシュについて「ブラウンサンバースト」と書いたけれど、もしかしたら、いわゆるAV、つまり「アンティーク・ヴァイオリン」かも...。
(ここまで2003年06月27日)
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