YAMAHA RGX112 JS




 う〜む...。このギター、ここに載せるまでもないかなぁ、って気もするし、今回は言い訳がましいことを書き並べるつもりもない。(笑) もっと言うと(?)、今回のレポート、読むだけ時間の無駄だとさえ思う。(そんなのを書くことは、さらに時間の無駄だと自分でも思うが。)

 ま、これはこのコーナーの上の方のリストに入ることなく、もう、直行でこちらにお蔵入りってことで予想がつくだろうけれども、私が自分で弾くために購入したものではなく、上のAria Pro II Diamond、あるいはYAMAHA RGX-421D同様、横流しするために入手したものである。(って、これで儲けたりはしていませんが。(笑))
 
 御多分に漏れず(?)、私の教え子(既に卒業生だけれど、ロック部関係者)の一人から「できれば5000円以内で、そこそこ使えるギター、お願いします〜。」と頼まれ、ヤフーオークションで格安のものの中で目ぼしいものを選び、落札したって訳である。

 画像を診てもらえば分かるように、正真正銘「ジャンク」って感じだけれど、ネックが折れている訳でもないし、欠品個所がある訳でもないんで、ま、大丈夫だろうと判断し、3500円で落札したギターである。

 恒例により(?)、出品者の説明書きを転載:
ご覧頂有難うございます。
当方ではノーチェックなのでジャンク品での出品となりますのでご理解ある方のみ
入札してください。(ほとんどの商品は処分品又は引き取り品、買い替え品などが
主です。クリーニングなし現状販売)神経質な方はご遠慮ください。
付属品はないので本体のみでお願いします。(画像の物だけの出品です)
この商品はジャンクに付きノークレームノーリターンでお願いします。
ある程度知識のある方又は 部品取りで必要な方の落札希望します。(ジャンクをゴ
ミと認識してる方はご遠慮ください。)
年数相当以上の汚れ傷はあると思います。
※注 シャンク品をご理解いただける方の入札を希望します※
当方でも機能的なこと把握しておりませんのでその辺の質問は答えられないです。
あくまでもジャンク品出品なので完動品ではありません(ジャンク=故障品)ので
ご理解ある方だけお願いします。
※慎重に入札してください

ということで、「ジャンク」であることがこれでもかとばかりに強調されている文面であり、ここまで来ると潔くて好感が持てる。
 予算が「5000円以内」ってことであるが、かといって落札価格が5000円でいい訳ではない。当然ながら、送料や振込手数料がかかる訳であるんで、やはりリミットとしては本体価格のみで3500円かなぁ。
 ちなみに送料などに関しては以下のような記述が:
☆発送方法  佐川急便元払い
全国一律(沖縄、離島除く)
送料1000円
重量物,複数希望の方1箱
送料1500円
都内〜の発送となります。
商品は元払い発送に限らせて頂きます。

ふむふむ...。「全国一律 送料1000円」ってのは、これはいい〜。(笑)

 ということで開始価格3500円のままで無事に落札〜。これなら全て込みにしても5000円を少し下回る金額で
済むぞ、しめしめ...。(笑)

 と思っていたら、落札者からのメールでは「ギターは大きさにより重量物ですので1500円の送料です。」との連絡が!!

 おいおい...、それじゃ話が違うじゃないかぁ〜!! それだったら入札もしなかったのに!(爆)

 ってことで、送料案内の文面を読むかぎり最初に全国一律1000円と書かれているから、そのように理解されるはずだから、1500円なら落札をキャンセルして欲しい、その結果、私の評価が「非常に悪い」となっても構わないから、という、半ば開き直った返信をしたところ、誤解を招く書き方をしてしまったと思うから送料は1000円でいいよ〜、という返事があり、それで無事に取り引きは進み、そして10月17日(金)の午前中、無事に届けられた次第である。(あ〜、長い文だった。)

 その日、つまり10月17日というのは職場の創立記念日で休みだったけれど、とある当番が廻ってくる日だということで私は職場で一日、留守番(笑)をしていたため、早速梱包を解き、ギターを取りだしたところ、うん、確かにこれはかなりの古ぼけた、手入れの痕跡さえないようなギターである。弦は切れままだったり、サビだらけだったり。(笑)>ま、下の画像を見れば分かると思うが。


 で、オレンジクリーナーをはじめとし、様々なケミカルやポリッシュなどを用意し、ほとんど「雑巾がけ」気分で清掃作業。
 全体に頑固な汚れがこびりつき、パーツ類もクスミやサビが目立つ状態であったが、丹精込めて作業しているうちにだんだんときれいになっていく。本来きれい好きな私(爆)も納得できるほどの「美品」状態に仕上げ、接点復活剤でガリなども解消し、新品の弦を張り、音もちゃんと鳴ることをチェック。オクターブ調整までしてどうにか作業終了〜。(全部で3時間近くかかってしまったぞ...。(笑))

 そしてその日の夕方、連絡を受けた卒業生が登場し、このギターを引き取って帰って行った...。結局、このギターと共に過ごした時間は(笑)6時間ほどだったという...。

 清掃の途中でも、そして最後の音のチェックでも思ったんだけれど、このギター、ヤマハの非のつけようのない「初心者モデル」だと思うのだけれど、作りは、うん、かなりしっかりしているなぁ、というのが私の印象である。やはり、こういう廉価帯のギターであっても、ちゃんと作っておくことが、その後の中級機、あるいは上級機種でも「やっぱりヤマハにしようか!」と思わせることになるんだろうなぁ...。
 取り立てて私はヤマハ贔屓をする訳でもないんだけれど、ダイナミックギターにしても、FG-180にしても、同社の楽器メーカーとしての「気合い」、「意気込み」、あるいは「プライド」ってのが感じられるなぁ...、と妙に感心しましたです、はい。

(ここまで2003年10月28日)
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