IBANEZ RS1010SL




 さてさて、またまた(笑)自分でもこのギターを入手するとは、って感じなんだが。(笑)

 ま、知る人ぞ知るモデルだけれど、一応簡単に説明すると1980年代初めの頃、当時エレキギター小僧(笑)たちの話題のギタリストの中にTOTOのスティーブ・ルカサーって人がいた。(何だか書いていてバカらしいような気もするほどの常識だと思うが。(笑)) で、私の記憶するところでは、その頃、ルカサーはギブソンのレスポールをメインとして使っていたはずなんだが、同時に(か、少し時期が異なっているか?)イバニーズのARモデルのギターを使用し、さらには独自のモデルを作ってもらったりした。
 そのルカサーモデルのひとつがこれ、RS1010SLって訳だ。

 で、ここからが言い訳になるんだけれど、このモデルそのものには特別な思い入れはない。(笑) そういうモデルが当時発売されたことは知っていたけれど、特に欲しいと思ったこともなかった。(笑)

 だが、AR関係で知りあった人の中に(直接確かめていないけれど)ルカサーマニアの人がいて、その人のホームページでこのギターが紹介されていたのを観たのが数年前。そして、つい最近、たまたま入手した1983年のギターマガジンの裏表紙にこのギターを抱えたルカサーの写真が...。

 う〜ん...。このギターの色合い(マリンサンバースト)、きれいだなぁ...。しかも(?)バーズアイメイプルのトップ。私の所有するAR350MSプロトと同じであるけれど、搭載されているPUはSuper58であるけれどもルカサーモデル専用にワイヤリングされたものなのかぁ...。ARは何と言っても重い(笑)し、これだったら軽くて楽なんだろうなぁ...。

 ま、そんなことを思っていたところに、ふと(?)、ヤフーオークションに、まさしくこのギターが出品されていた。(笑)

 「おお...。これは運命だ! 神の思し召しだ!」なんて思った訳じゃない(笑)けれど、ある意味のシンクロニシティを感じたのは間違いない。(<ちょっと大袈裟)

 とは言え、これはこれで結構レアなモデルだし、開始価格は1円スタートであるけれど、これはかなりのところまで行くんじゃないかなぁ...。今もってルカサーファンはいるだろうし、(ARシリーズのギターで往々にしてあるように)激しいバトルが繰り広げられ(笑)とんでもない価格になってしまうってことも十二分に考えられるほどの希有なギターだ...。

 ってことで(?)私の考えている「ま、ここまでだったら」という金額を超えれば入札しない、でも終了間際にそれ以下だったら入札してみよっかぁ〜、と考え、同時に、もしもそれで落札してしまったら、またまた事後処理、つまり、自宅に送ってもらうと困る(爆)、職場にして欲しい、だけど着払いだと事務員から嫌がられる(笑)し、そもそもまたギターが届くと怪しまれる(意味不明)ということで、出品者の方に質問をして、うまく配慮してもらえるかどうかを尋ねたりもした。(笑)

 おおっと、いらないことをグダグダと書き連ねてしまったぞ。(笑) 

 では、恒例の(?)出品された方による商品の紹介・説明を(もちろん了承を得て)ここに再掲:
(若干、文字やスペースを変えたりしていますが、内容はそのまま、です)
---以下、再掲---
激レア! アイバニーズ(Ibanez)ルカサーモデル(TOTO Greco Tokai ) 

御覧になって頂きありがとうございます。83年にIBANEZより発売された(本機も初年度の83年製!)バーズアイ・メイプルのアーチドトップ、バスウッドバックを使用したルカサーシグネイチャーモデル『RS1010SL』です。(ジョイントプレートに『STEVE LUKATHER』の刻印があります。品番の1010はTOTOの意味でしょうか?) スペックですがネックはメイプル1ピース、指板はエボニーでスノーフレイクのポジションマークが入っており、(RSシリーズでスノーフレイクインレイが入っているのはこのRS1010SLだけです。)ピックアップはこのモデルのために特別に開発されたが『SUPER58ルカサーSPECIAL』(コイル線を細くし巻き数を多くした出力が大きくパワフルなPU)でボリューム、トーンノブでタップでき、多彩なサウンドバリエーションが選択できるようになっているところがスタジオミュージシャン出身のルカサーらしさが感じられます。本機は前期タイプなのですが後期モデルになると22Fネックになり、マッチングヘッド、ロックナット、ファインチューナー付きのプロ・ロッカー・トレモロになってしまいます。ピックアップカバーがはずされ(カバーはアイバニーズで販売されていると思いますのでこだわれる方は取り付けられてはいかがでしょうか。)エスカッションは交換しております。古い物ですのでチョコチョコした小傷はあるものの年代からすると割に状態はよい方だと思います。(フレットに少し減りはございますがいますぐフレット打ち換えをしなければならないと言う状態ではありませんので御心配なく。神経質な方は御入札を控えられた方が健康に長生き出来ると思います。)やはりこのギターも『1円オークション!最低落札価格無し!』で行かせて頂きますので皆様楽しんでオークションに参加して下さいね!最後までよろしく御願い致します。

更新済み: 10月 24日 0時 47分
何と!オリジナルアームが付いておりますよ!(これって欠品多いんですよね〜。) ケースはボロいですが革のギグバックが付いております。よろしくお願い致します。

更新済み: 10月 24日 2時 28分
出来る限りの磨き上げはしておりますがゴールドパーツ類には経年や使用による剥げ、くすみがございますので気にされる方はお勧め出来ません。よろしくお願い致します。
---以上、再掲---

 では、続いて(笑)、おなじみ、Q&Aの部分を再掲:
(もちろん、出品者、質問者の方のプライバシー保護のため、伏せておきますが。(笑))

---以下、再掲---
質問 1: ネックのそり、音ビビリなど演奏上問題はないですか? また、小傷有りとのことですが、具体的にその箇所を教えて頂けないでしょうか?
答え: 御質問ありがとうございます。ネックのそり、音ビビリなど演奏上問題は問題ありません。傷の件は全体的には割に美品であると思うのですがあまり細かく書きますと物凄く傷があるようにも感じ取る方もおられると思われますので具体的に細かくはお答え出来ませんがおおまかに申しますとボディートップ、バックにはあまり大きな目立つ傷はありませんとだけ申しておきます。人それぞれの主観もありますので傷をを気にされる方にはお勧め出来ません。『ギターは道具。』『中古品は傷があって当たり前。』『レアなギターはどうしても欲しい!』という認識を持って頂けている方にお勧め致します。よろしくお願い致します。

質問 2: 質問ではありませんが、私もこのギター持っていて、商品説明で勉強させていただきました。 私のも前期モデルです。このギターは中古で買ったものですが、これを探すきっかけとなった記憶の広告は後期モデルのものだったようです。 「なんでロックナットじゃないんだ?」と思っていました。
答え: ありがとうございます。最近質問欄にこういう書き込みをして頂けることが多く誠に嬉しく思います。また少しでも面白い文言を書こうという励みになります。これからもよろしく御願い致します。

質問 3hase1961 (74): こんにちは〜。すみませんが、オリジナルのエスカッションは残っていますか? もし残っていればそれも欲しいのですが・・・。
答え: 御質問ありがとうございます。すみません。オリジナルエスカッションはもうありませんが星野楽器(現アイニバーズ)にお願いすれば残っている確率は大だとおもいますよ。(現在も同様のタイプのエスカッションが付いているモデルを販売しておりますので。)よろしくお願い致します。

質問 4hase1961 (74): 早速のお返事ありがとうございました! で、「同様のタイプのエスカッションが付いているモデル」とありましたけれども、2003年のカタログを見る限りオリジナルの3点支持タイプは見あたらなかったのですが...。どのモデルなのかご教示頂ければうれしいです〜! 再発のARもどきの(笑)250ですら通常の2点になっていますし...。
答え: そうですか。わたくし手元にカタログがないもので・・・。しかし殆どのメーカーは修理用に以前のモデルのパーツは必ず用意していると思いますよ。星野楽器さんは結構融通聞いてくれるブランドですし。(担当の方にもよるかな?)メーカーからは直接購入出来ませんのでまず伺いだけたてて楽器店で発注すると言う感じです。よろしく御願い致します。

質問 5hase1961 (74): こんばんは〜! 何度も質問を送ってすみません。(まだ入札していないのにこういうのを尋ねるのもちょっとはばかられますが(笑))落札した場合、送料を着払いではなく元払いにしていただけますか?(もちろん、その費用を含めて入金します。) それから、配達業者を指定できますか?(笑) で、すみませんが、できればこの質問にはここではお答えにならずにhasenobu@offcourse.club.ne.jp 宛てにお願いします。すみません・・・。

質問 6: ブリッジはフロイドローズなどの、弦交換が面倒くさいロック式でしょうか?
答え: 御質問ありがとうございます。この初期物のルカサ−モデルのブリッジはロック式ではなく通常のストラトタイプのように裏から通す物でもないもっと簡単な取り付け方式に(前からフックの様な部分に弦のボール部分を引っ掛けるだけ)なっております。

質問 7: エスカッションが交換されているという事はPUもオリジナルではないのでしょうか?
答え: 御質問ありがとうございます。ピックアップは交換されておりません。通常3点止めのエスカッションになっているので2点になってるところからそのように思われているのだと思いますがこのピックアップは元々3点でも2点でも取り付け出来るようなビス穴が空いておりますのでピックアップの交換も改造も全くしておりませんので御安心を。よろしくお願い致します。
---以上、再掲---

 ということで、ま、オリジナルのエスカッションについては「なければ困るぅ〜!」という訳でもなく、あったらラッキーくらいの気持ちなんで私としてはこだわらない。(笑)

 で、想像できると思うけれど(?)質問5をきっかけに、出品者の方とは入札前に何度かメールのやり取りをして、そして、この度、めでたくあっさりと落札という成り行きになった次第である。

 今の時点はまだ私の手元には届いていないけれども、また、折りを見てその演奏性やサウンドについてレポートしたいと思っている。(ま、あくまで「思っている」だけ、だが。(笑))

 あ、最後に(?)、紹介時にアップされていた画像をあと2枚、追加しておきます〜。



(ここまで2003年10月28日)

 さて、「折りを見てその演奏性やサウンドについてレポートしたい」とか書きながらそれも書かないうちにこのギターも、もう手放してしまった...。所有していたのは2カ月足らずだったなぁ〜...。>しみじみ(笑)

 届いた時に数分ほど弾いて(というか、手に取ってしげしげと眺め)、それからはほとんどずっとケースにしまいっぱなしになっていたんだけれど(笑)、先日、12月14日のバンドの練習の時にAR500とともにスタジオに持ち込み、「う〜ん。弦高、オクターブなどなど、若干調整しなきゃいけないな。」と思いながらも1時間ほど弾きはした。
 で、放出記念にだらだらと思うところを書き残しておきたい。(意味不明) ただ、これまでに何度も強調したように私は貧乏耳で(笑)、こまかな音色の違いを聞き分けたり、あるいは音の印象を適切に表現する力にも劣っているんで、う〜ん、音のレポートというのはなかなか難しいのだが...。

 まず抱えたときの印象だけれど、日頃、エレキといえばAR、って感じの私にとってはかなり軽い部類に入る。テレキャスターほどではないが、ストラトとほぼ同じような感じ。(ま、ボディスタイル、構造からしても似ているというのは想像されるだろうが。)
 立って抱えて(もちろんストラップを使って、だ(笑))みると、ふむ、やはりヘッド側が軽く感じられるようなバランス。
 ネックグリップは、う〜ん、ストラト(って言っても色々あるんだが(笑))とも違うし、ARのそれとも異なる。もちろんイバニーズであるから基本的に「薄い」感じだ。ま、クラシック、アコースティックなどなど多種多様のギターを手にすることが多いんで特に違和感はない。(当たり前だ。(爆))
 音については、う〜ん、これのどこがルカサースペシャル仕様なのか、良く分からない...。アンプ直結で歪ませたりしたら違いが出てくるのかもしれないけれど、普通に弾く分(エフェクタを通しつつ、バイパスさせるという状態)ではAR500との差はあんまり感じられない。若干、こちらの方がパワーがあるような感じもするが、AR500の方はPUカバーがついていて、こちらはオープンだから、そのせいだと言われても納得できるような程度の違いだ...。>私にとっては。 ま、強いて言うならフロントとリアのアタック感の違いがARよりも激しい(?)ような気がした...。リアをハムバッキングでガンガンと弾きまくるとドライブ感が前面に出てお似合いなのかなぁ〜。<ルカサーのイメージから勝手にそう思っているだけかもしんないけれど。(笑)
 そして、このギターもボリューム、トーンのノブをプッシュすることによって、フロント、リアのピックアップの回路をシリーズ、パラレルに切り替えられるといういわゆるデュオサウンド仕様であるが、これまた(私の1983年製AR100CSと同様)切り替えても高さが変わらないため、ちょっと不便だ。(笑)
 だけど、この機能でフロントをシングルの回路で、リアをハムの状態で、そしてセンターにした時の音は、うん、いいな。(笑)<ま、ARでもこのパターンはよく使うんだけれど。
 なお、アンプもエフェクタも通さない、つまり生の音ということでは、ボディのキャビティの大きさのせいか、かなり響きのある感じ。>ストラトよりも。ま、そういう仕組み(?)になっているんだけれどね。

 とまあ、非常にぼんやりとした印象であるけれど、以上です〜。

 なお、このギターがどうして私の手元を離れることになったかについてだけれど、購入直後から「譲ってくれませんかぁ〜?」という問い合わせがあったりした訳で。
 で、1980年代中頃のAM205、あるいはAS200とのトレードでも、という提案まで頂いたりしたのだけれど、そしてその頃のイバニーズのセミアコが非常に優れたモデルであることも知ってはいたけれど、特にセミアコについては興味がないため、結局、私が入手したときの費用のままで売却ってことになった次第である。
 ま、この方(あ、新たな所有者ということです。)は長い間、このルカサーモデルの初期型を探し続けて来られたということで、「どんな音がするんだろ...?」と好奇心で何気なく入手してしまった私が持っているよりも、そういう熱烈なファンの方の手元にあった方がギターにとっては幸せなことであるのは間違いない訳だし...。
 ちなみに、既に次の所有者さんのところにギターは届いており「ギターの音質、状態共に大満足です。独特のボディのカラー、楽器のバランスや重量、80年代のアイバニーズは出来が良いですね。」という感想も頂いている。

 ってことで、これまで手にしたことがなかったRSシリーズ、なかなかいいなぁ、と。(笑)>ある種の予告だったりして。(謎爆)
(ここまで2003年12月27日)
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