ボディシェイプが、上に挙げた各モデルよりも、少し縦長というか、ほっそりした感じだということ、お分かりだろうか?
そして何と言っても目を引くのが、トリプルのピックアップ。エスカッションも、それ用(笑)のものだ...。
で、色々とネット上で調べていくと、古いIbanezのカタログを多数収録しているサイトで、良く似たものをみつけた:こことここ
画像と見比べてみるかぎり、異なっているのは2点だけである...。
私が今回手に入れたものは、ヘッドこそRG系の尖ったものだが、Ibanez のロゴの横に、「ROADSTER SERIES」と記載されているが、上記のページの画像にはそれがない。(下の画像で分かるかと思う。ちなみに、1980年代半ばの RS というのは通常「ロードスターシリーズ」と呼んでいるけれども、それらは正確には 「ROADSTER II SERIES」、つまり「II」というのが入っているのだ...。)
また、コントロール部に関して、私のものは「ヴォリューム1つ、3点切り替えトグルスイッチ1つ」であるのに対して、上のページの画像のギターは「ヴォリューム1つ、ミニスイッチ2つ」という仕様になっている、という...。
だが、それ以外、フィニッシュの色も(初めて聞く色名だけれど)「Five Alarm Red」というもので同一のようである...。
ちなみにスペックを書いておくと:
モデル名: 540PTC
定価: 不明(でも、540という番号からすると65,000円あたりか?)
色: White, Five Alarm Red
ボディ: Alder
ネック: メイプルワンピース(Tilt Neck Joint)
指板: ローズウッド(22フレット仕様)
マシンヘッド: スムーズチューナーミニII
トレモロシステム: Edge & Top Lok III
ピックアップ: IBZ/USA Triple Coil ×1
コントロール: 1Vol
ってことで、これは540PTCの仕様にならって書いたモノであって、確信はない...。
ちなみに、「PTC」の「P」は、このシリーズ名、つまり「Power」ギター(笑)ということであり、そして「TC」というのは「Triple Coil」ということであると考えて差し支えないと思う。
また、特にシリアルナンバーは見当たらず、年代も特定できないが、上の画像のギターと同時期、つまり1988年であろうと推測される。(もしかしたら日本のカタログには記載されているのかもしれないが...。)
さて、このギター、私のところに来たときには少し「れれ...?」という個所が2つあった。1つは、指板が妙に光っているということ...。(笑) いや、良く磨かれているという感じではなく、何と言うのか、薄い塗り物(笑)がなされているような光沢である。(物質は不明だけれど、ニスか何かの塗料が塗られているような感じ。) 取り立ててプレーには影響しないのかもしれないけれど、何だかイヤなんで、早速、除去することに。
(<目の細かいサンドペーパーで。)
その作業の途中を写したのが下の画像。1フレットと2フレットはまだ作業をしていないところ。3フレットより上は作業を終えたばかりで、ローズウッドの木地が生々しい感じ。1、2フレットでは蛍光灯の光が異常に反射しているのが確認できると思う。
ネックの作業を終え、レモンオイルをたっぷりと塗り込み(笑)、全体的な調整をし終えるのに4時間近くかかってしまう。
ってことで、ちょっとピンボケだけど、ボディ部のアップ画像:
音の方は、う〜ん、どうなんだろ?(笑) RG652と較べてみたけれども、取り立てて「パワー感、溢れる!」ということはない。「IBZ/USA」ということでそれなりに期待していたけれども...。ただし、シングルをセレクトしたときは、その位置の関係上、かなりトレブリーな印象は否めなかった。
なお、フレットは、う〜ん、今まで弾いたギターの中でも最も「太い」モノである...。ARはもちろん、他のIbanezのギターにもないような太さである。(笑)
今後、新しい情報が入ったり、あるいは気が向いたりしたら改めて文面を追加しようと思う。
(ここまで2004年05月09日)
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