Ibanez PL650PW


 AR、つまりIbanez社のArtistシリーズのエレキギターをきっかけとして、「ほっほぉ〜。この頃(1980年代)のギターっていいよな〜!」と思うようになったってことは、購入の言い訳の一部としてもう何度となく(笑)書いていることだ。
 で、AR以外に同社が出していたシリーズは色々あるけれど、その中で私の興味を引いたのはRS、すなわちRoadStarというシリーズだった。(これは、後のRGシリーズという、同社の主要モデルへと発展していく。) そして、またまたRSのことを調べたりしているうちに、今度は「PL」という、恐らく80年代半ばにのみ生産されたのではないかと思われるギターが、ちょっと気になってきた。

 そうこうしているうちに(?)、例の如く、ヤフーオークション(笑)にて出品があったのだが、気づいた時にはすでに知人のPさん(笑)が入札していたため、静観モードに入った。以下、その時の出品の説明の一部を(勝手に)転載:
---以下、引用---
アイバニーズ PL-650 PW ロックナットタイプ 80年代 S.ケース 超美品です。シリアルNo.はA862062 1986購入です。ボディカラーはパールホワイト、スケールは644mm、重量は約3.5kgです。フレットに減りはありません。ボディにキズは探して頂くとどこかにあったかな? というレベルで買ってそのまま状態です。ネックに演奏上の問題はありません。ガリ、動作の異常といった個所もありません。ギターはクリーニングをして新品の弦に交換してありますのですぐに弾いて頂けますが必要に応じてトラスロッド、サドル等の微調整をお願い致します。
---以上、引用---

とまあ、こういう品物で(?)、ふ〜む、この時代になると「PW」は(それまでのARなどで使われていた時には)「Polar White」の略称だったんだけど、そうじゃなくって「Pearl White」ということに変わったのだろうか、それとも、単に(良くある)思い込みによる勘違いなのかなぁ...、などと思ったりもしていた。(で、その後、「あ、そう言えば1986年のIbanezのカタログ、自分のサイトにアップしていたんだっけ!」と思い出し、確認したところ、やはりこれは「ポーラー・ホワイト」だった...。(笑))

 さて、それはともかく、ま、そこそこの値段でこのギターは知人のPさんがめでたく落札されたのであった...。

 ところが!(笑) 何と、またまたオークションにこのギターが出品されているではないか?<って、力んでいる訳じゃないけれど。(笑)

 ま、色々な事情ってのがそれぞれの家庭にもあるんだろうと思うが(笑)、このギターを入手して数カ月くらいで手放すことにされたようで...。で、以下、P氏の許諾を得て(笑)、紹介の文面を再掲:

---以下、引用---
アイバニーズの独創的モデル、PL650PWです♪

最近オークションにて購入しましたが、届いてみてびっくり! あまりのコンディションの良さに弾くのがもったいなくて、鑑賞用に飾っておりましたが、ギターが増えすぎ、整理命令が下されましたので泣く泣く出品いたします(涙)

こちらのモデルは'80年代中頃のモデルで、PRO LINEシリーズのハイコストパフォーマンスモデルとして人気だったものです。

状態は、すでに少し触れましたが、ミントコンディションになります。
私個人的には、ほぼ新品状態といってもよいのではないかと思いますが、このあたりの感じ方はひとそれぞれ違いますので客観的に説明したいと思います。

まず、普通に見る限りボディ、ネックに傷は見あたりません。
金属パーツも、20年前のものにしてはくすみ、サビも少なく、十分に輝いております。

前オーナーも大事にしていたらしく、汚れ等もほとんどなく、フレットの減りもほとんどありません。
ネックの状態も良好です。

肝心のサウンドですが、弾くのがもったいなく、チェック程度しか音出ししておりませんので、抽象的な表現ですが、'80年代にはやった音、という感じがします。

スペック
Body: Basswood
Neck: Maple 1 Piece with Rosewood Fingerboard
P.U.: Super7FT×2, Super70×1
Bridge: Edge with Toplok III

懐かしのアイバニーズを良好なコンディションで手に入れるチャンスですので、よろしくお願いいたします♪
---以上、引用---

ってことで、入札したところ競合者は出ずにあっさりと落札〜! その後のやり取りもスムーズに進んで(笑)、商品はすぐに手元に届きました〜! 丁寧な梱包、迅速な応対、どれをとっても「出品者の鑑」と言って良いほどの手際の良さでした。安心して取り引きができました。また御縁がありましたらどうぞよろしくお願いします。

 おっとっと、文面がオークションの評価コメントにすり替わってしまったぞ...。<確信犯(意図不明)

 さてさて、実際に手にして、少し意外だったのは、ヘッドが完全に「継ぎ貼り」であったこと...。(笑) ま、下の画像でヘッド裏を横切っている黒い線は何なのだろうとは思っていたが...。
 そして、操作性ということでは(これまたカタログにも書いてあったんだけど)3つのピックアップのオン/オフが切り替えられるミニスイッチがそれぞれについていて、これはかなり幅広い音作りができる仕様となっている。つまり、ストラトキャスターに代表される通常の「5wayレバーでは不可能なすべてのP.U.の組合せ」が行なえる、って訳だ。
 しかも、リアピックアップは、ハムバッカーからシングルコイル風にタップできる(ARやRSシリーズのギターにも採用されている)「デュオサウンド」を搭載している。>この切り替えは(これまたIbanezお得意のパターンだが)トーンコントロールノブのプッシュ/プルで行なう。

 それでは(?)画像を幾つか。



 さて、手元に届いてからすでに1カ月ほど経過したが、ごめんなさい。まだ総計1時間も弾いていません〜。>Pさん

 だが、防音室(ま、一種のスタジオね。)に持ち込んで色々と弾いた感想を少し。

 まず、最も驚いたのは、シングルコイルP.U.の歯切れの良さ。いや、だいたいシングルコイルってのはそうではあるけれども、これはFender USA のテレキャスターにも引けを取らないほどの小気味よさ。往々にして(?)「ペラペラ感」が伴うのだけれども、これは、うん、「粒立ちの揃ったきらびやかさ」という感じ。<これでも私としてはかなり工夫した描写である...。(笑)
 一方、リアP.U.については、う〜ん、ま、特にどうってことはないような、普通のモノだという感じ...。もちろん、シングルとハムの切り替えができるというのは有り難いことだが。
 まあプレイヤビリティということでは、日頃ARの重さに慣れている私にとってはRS同様、軽量で取り回しが良いという印象を持ったのは言うまでもなく、コンターが程よく腰回りにマッチする(笑)感じで、高得点。(笑) 
 とは言え、この時期のデタッチャブルタイプのギターでは仕方ないことだが、やはり高いフレットでの運指にはちょいと慣れというか、コツが必要かも、である...。
 ってことで、プロラインシリーズの中では最廉価のモデル(定価65,000円)ではあるけれども、そこはやはりIbanez、満足できる1本である...。

 さて、この2年のうちに、ここではまだ紹介していないエレキベースが5本ほどあるんだけれど(爆)、どうしようっかな...。(笑) ま、またいずれ気が向いたら掲載することにしようかなぁ。>などと言いつつあっさり手放すかも、なんだけれど。(笑)
(ここまで2004年08月29日)

 そしてこのギターも2016年の冬、処分した...。
 説明、重複するけど、ま、いいか。

Ibanez社のギターが大好きでAR、つまりArtistシリーズのエレキギターをきっかけとして、「ほっほぉ〜。この頃(1980年代)のギターっていいよな〜!」と思うようになり、RS、すなわちRoadStarシリーズ、さらにRSのことを調べたりしているうちに、今度は「PL」という、恐らく80年代半ばにのみ生産されたのではないかと思われるギターにも興味を持ち、手に入れてしまったギターです。

が、今回は手持ちのギターが多くなり過ぎ、保管場所の問題も生じて来たため、ずっとケースに眠ったままであるこのPL650、処分することにしました。私自身の使用時間は合計でも1時間程度でした...。

実は、このギター、オークションに流れるのは3回目です。(この「モデル」ではなく、まさしくこのギターの個体そのもの、という意味です。)

私が入手した12年前の時の「触れ込み」を再掲します:

---以下、引用---
アイバニーズの独創的モデル、PL650PWです♪

最近オークションにて購入しましたが、届いてみてびっくり! あまりのコンディションの良さに弾くのがもったいなくて、鑑賞用に飾っておりましたが、ギターが増えすぎ、整理命令が下されましたので泣く泣く出品いたします(涙)

こちらのモデルは'80年代中頃のモデルで、PRO LINEシリーズのハイコストパフォーマンスモデルとして人気だったものです。

状態は、すでに少し触れましたが、ミントコンディションになります。
私個人的には、ほぼ新品状態といってもよいのではないかと思いますが、このあたりの感じ方はひとそれぞれ違いますので客観的に説明したいと思います。

まず、普通に見る限りボディ、ネックに傷は見あたりません。
金属パーツも、20年前のものにしてはくすみ、サビも少なく、十分に輝いております。

前オーナーも大事にしていたらしく、汚れ等もほとんどなく、フレットの減りもほとんどありません。
ネックの状態も良好です。

肝心のサウンドですが、弾くのがもったいなく、チェック程度しか音出ししておりませんので、抽象的な表現ですが、'80年代にはやった音、という感じがします。

スペック
Body: Basswood
Neck: Maple 1 Piece with Rosewood Fingerboard
P.U.: Super7FT×2, Super70×1
Bridge: Edge with Toplok III

懐かしのアイバニーズを良好なコンディションで手に入れるチャンスですので、よろしくお願いいたします♪
---以上、引用---

なお、上の商品画像も上記のオークションで使用されていたものです。

私の手元に届いて以来、10年以上、放置状態でしたため、今では決して「ミントコンディション」ではありません。もちろん、ちゃんとクリーニングしてから発送いたしますが、演奏する分には支障がないとはいえ、やはり30年の歳月による経年劣化・変化はございます。特に、新品の時にはまばゆいばかりの「ポーラーホワイト」は黄ばんでしまっています。(これはARシリーズでも同様ですが...。)

操作性ということで説明しますと、(これは1986年当時のカタログにも書いてあるのですが、)3つのピックアップのオン/オフが切り替えられるミニスイッチがそれぞれについていてます。そのため、かなり幅広い音作りができる仕様となっています。つまり、ストラトキャスターに代表される通常の「5wayレバーでは不可能なすべてのP.U.の組合せ」が行なえる、ということです。

しかも、リアピックアップは、ハムバッカーからシングルコイル風にタップできる(ARやRSシリーズのギターにも採用されている)「デュオサウンド」を搭載しています。>この切り替えはトーンコントロールノブのプッシュ/プルで行なえます。

それから、私自身の印象を当時書き綴ったものがありますので、それも引用しておきます:
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防音室(ま、一種のスタジオね。)に持ち込んで色々と弾いた感想を少し。

まず、最も驚いたのは、シングルコイルP.U.の歯切れの良さ。いや、だいたいシングルコイルってのはそうではあるけれども、これはFender USA のテレキャスターにも引けを取らないほどの小気味よさ。往々にして(?)「ペラペラ感」が伴うのだけれども、これは、うん、「粒立ちの揃ったきらびやかさ」という感じ。<これでも私としてはかなり工夫した描写である...。(笑)

一方、リアP.U.については、う〜ん、ま、特にどうってことはないような、普通のモノだという感じ...。もちろん、シングルとハムの切り替えができるというのは有り難いことだが。

まあプレイヤビリティということでは、日頃ARの重さに慣れている私にとってはRS同様、軽量で取り回しが良いという印象を持ったのは言うまでもなく、コンターが程よく腰回りにマッチする(笑)感じで、高得点。(笑)

とは言え、この時期のデタッチャブルタイプのギターでは仕方ないことだが、やはり高いフレットでの運指にはちょいと慣れというか、コツが必要かも、である...。

ってことで、プロラインシリーズの中では最廉価のモデル(定価65,000円)ではあるけれども、そこはやはりIbanez、満足できる1本である...。
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最後になりますが、上で記したように機材処分での出品のため、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。その分、送料込みにして、開始価格(=最低落札価格)も低く設定したつもりです。特に大損はしたくありませんが、ギターで儲けたいとも思っていませんから「激レア!」やら「ジャパンヴィンテージ!」などの言葉でむやみに煽りたくはありません。ちなみに、新規の方でもきっちりと取引をしてくださるのであれば大歓迎です。

画像にあるトレモロアーム、Ibanezのロゴ入りの古いソフトケースも付属します。できれば「はこBOON」を利用したいのですが、もしかしたらサイズオーバーでヤマト便になるかもしれないこともご了解ください。


(2016年 11月 19日 22時 29分 追加)
本日(11月19日(土))の夕刻、時間を取ってメインテナンスを施しました。購入以来、ほとんど放置していたため、弦も初めて外しました。各部をチェック&クリーニングしたところ、いくつか補足すべき点がありましたため、情報を追記します。

・マシンヘッド、いわゆるチューナー部分ですが、なんと、ロック式でした...。つまり、ポストの先端の切れ込みの部分に10円玉などを差して回すとポストが緩み、固定されていた弦が外れるという仕組みです。

・つい先日終了した同モデルのオークションの説明に「ロック式トレモロは同社のEDGEを搭載。スティーブヴァイも愛用したアーミングアジャスター「BACK STOP」がバックパネル内部に搭載されています。」とあって、「え...? そうだったっけ...?」と思い、バックパネルを外しましたが、通常のトレモロユニット同様のスプリング3本を使用するタイプでした。(<特に交換したようには見えませんでした。) ユニットそのものは間違いなく EDGE です。

・フレットを含め、金属部に「くすみ」が出ていましたが、かなりの輝きを取り戻しました。

・ボリューム、ならびにトーンコントロールのノブが腐食というか、白濁していたため、ねじで固定するタイプに交換しました。なお、ボリュームについてはかなり固く、力を入れて廻さないといけません。CRC556を吹きかけましたが、ストロークでピックが当たっても決して動かない(笑)かと思います。(>不具合とは思いませんが、現在、御入札の方、「それじゃあ困る。」ということであれば、お手数ですが、どうぞキャンセルなさってください。)

・Ibanez社の公式サイトに昔のカタログがあります。以下のURLで表示される左ページ、下段の左から4番目です。ですが、カラーは(上にも記したように)経年変化により「クリーム色」に近くなっています。
http://www.ibanez.co.jp/anniversary_j/expansion.php?cat_id=34&now=3

・錆びていた弦は外しました。ダダリオの09から始まるセットをおまけに付けます。フローティングがお好みの人もいるかもしれないため張らずにソフトケースのポケットに入れておきます。


(2016年 11月 20日 17時 04分 追加)
質問がありましたため、夕刻、機材を保管しているところへ出向きチェックしようとしましたが、画像に写っている茶色い(当時の)ソフトケースが見当たりませんでした...。きっと他の Ibanez ギターを売却した際に使用したのかと思います。そこで、同社の、もう少し新しいタイプの黒い(ナイロン製)ソフトケースを使用します。また、終了日の情報更新ということで、お詫びとして(中古ですが)Ibanez のロゴ入りのストラップを同梱します。申し訳ありません。
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 で、記録のために書いておくと「アクセス総数: 329 ウォッチリストに追加された数: 9」で、入札は4。開始価格は送料込みで14000円。だけど15500円にて終了。ボランティア活動認定。(涙)

 で、ヤフオクに出した画像は、上に示したものを流用したため、割愛。
(ここまで2017年01月30日)
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