Ibanez 2601



 う〜ん...。久し振りに純アコースティックギターを入手。しかも、IbanezのArtistシリーズの1本。
 このギターの存在は、前に関わったギター関係の雑誌のことで知ってはいた。だけど、私の認識では「国内では流通しなかったモデル。同様のものはTAMAブランドで販売されてはいたけど。」というものだった。もう少し後になってからのArtwoodシリーズ、いわゆる(?)AWシリーズは80年代に入った頃から国内向けにも販売されていたんだろうけど。

 ま、そういう次第で、海外のサイトでは見かけたり、あるいは英語版のカタログでも見たことはあったが、何と、日本のオークションサイトに出品されているのを、偶然にも見つけてしまった...。(笑) となると、その希少性から、う〜ん、俄然、欲しくなった...。純粋なアコースティックギターはK.Yairi、S.Yairi、はたまた(私にとっては究極の(?))Martin D-28も所有しているのに...。

 最初に見かけた時の価格は、うん、リーズナブル。(笑) だけど、くどいようだが、このギターは、基本的に国内には出回らなかったはずのモデル...。今回のチャンスを逃すと二度と出会うことがなくてもおかしくないような稀有なものだ...。

 ってことで、当初の倍近くの値段にまでなってしまったが、どうにか落札し、入手と相成った次第である。

 ま、そういうことで、例の如く、出品者さんの説明から:

---以下、引用---
☆希少 Ibanezアイバニーズ Artist 2601 アコースティックギター
商品説明 ご来観ありがとうございます。
このたびの商品は、「Ibanez/アイバニーズ アコースティックギター Artist 2601」です。

■ 特長
○ 1975年頃に製造されていた、「アコースティックギター Ibanez Artistモデル 2601」になります。
○ 海外で非常に人気があり、「奇跡のサウンド」と高く評価されているようです。
○ 国内ではほとんど見られないため、希少価値があると思われます。
○ 使用せずに保管していたため、ネックに弦を押さえた跡もなく、程度はいいものかと思われます。
○ 主観ではありますが、音に広がりがあり、響きも良く、しっかりした音色で、しかも清んでいるように感じられました。
○ 状態は、画像にてご確認ください。

・ネックに数ミリと小さな打痕がございますが、使用するに支障ございません。(画像参照)
・正面に数ミリと目立たない小さな打痕がございますが、使用するに支障ございません。(画像参照)
・使用していなかったため、弦がすこし酸化しているように見受けられます。(画像参照)
○ 付属品は画像の物がすべてです。
・オマケとして、「ギターケース (ハード)」をお付けいたします。

■ 仕様
○ 外形寸法(約):高さ1,060×幅410×奥行110mm (突起物除く)

■ 商品内容
商品:ギター
オマケ:ギターケース(ハード)
 
※ 画像にあるギタースタンドは、付属しておりません。

○ 当方の知識不足のため、出来る限りの写真を追加いたしましたので、そちらにて、ご確認をお願い致します。
・ 左上から「ナット(向かって6弦側)、1〜2フレット部分」、「3〜6フレット部分」、「6〜11フレット部分」、「12〜13部分と12フレットの6弦側の弦高」になります。
・ 右上から「ブリッジ」、「ナット(向かって1弦側)」、「13〜20フレット部分」になります。
○ ブリッジの浮きや剥がれは、確認されませんでした。
○ 12フレットを曲尺(かねじゃく)で測ったので、正確ではありませんが、「約4mm」になるかと思われます。

質問:
初めまして、12フレット6弦側での弦高はどのくらいでしょうか?あとオール単板でしょうか?その他はブリッジの浮きや剥がれの有無等もう少し詳しいギター全体の状態を教えてください。いくつも質問して申し訳ござませんが、お時間のあるときにご回答いただけたら幸いです。

回答:
11月 20日 16時 52分
回答が遅れまして申し訳御座いません。本日、ギター愛好者にギター全体の感想を聞いたところ、状態、音、共に良好、殆ど使用感が無い様子、しかし経年劣化の為、弦が錆びているので「弦を変えたほうが良くなる」との事でした。オール単板?は分かりませんでした。弦高、ブリッジ等は、追加情報を参考にして下さい。分かり難い写真で申し訳御座いませんが宜しくお願い致します。
---以上、引用---

まぁ、「奇跡のサウンド」ってのは聞いたことはないけど(笑)、年代からしてもきっと富士弦楽器の製作であろうし、1970年代半ばあたりからの同社のArtistシリーズのエレキギターの完成度の高さには定評があるのは間違いないんで、アコースティックギターもきっと安心できるものだろうという公算は高い。

 ってことで、続いては出品者さんの用意していた画像:






 一方(?)、2601については上記の通り、海外のサイトで見かけたり、カタログ画像を見かけたりしたこともあって、強引に(笑)それを引用すると:



で、そのスペックを書くと:
トップ: スプルース
バック&サイド: 厳選されたQueen-Mahogany
ブリッジ: 豪華な、アジャスタブル仕様のローズウッド
指板: ローズウッド(真珠のインレイつき)
サウンドホール周り: 白と黒のパーフリング(輪)つき
チューナー: クローム仕上げ

 となっていて、よく分からないのはバックとサイドの「Queen-Mahogany」ってシロモノ。(笑) っていうか、画像で見る限り縦の木目がばっちり入っていて、「ええ? これって、ローズウッドじゃなくて??」って感じ。実際(?)、上の方で出品者さんが出している画像にしても、すごい木目。そして、メイプルによくあるような、(横方向の)トラ目っぽい模様すら入っている...。

 ま、そういうわけで、「一体、どんなんだろう?」という気持ちがふつふつと湧いてきて(笑)、到着を待った。

 そして、到着し、手入れをして撮影した画像が次のもの。<たくさんあるからね〜。(笑)


































 肝心の音については、う〜ん、それに関連して色々と言いたいことがある(笑)けど、少なくとも今の段階では「奇跡の音」ってことはない、と思う。(笑) ま、弦も1セットで300円弱のものを張ったし、サドル部分も、他のパーツに代えないといけないと思うし、ってことで。(意味不明) あ、だけど、材そのものは、うん、いい。(笑) 少なくともトップのスプルースは近年モノのD-28よりも目の詰まった材。(カタログには書かれてないけど、きっと単板だし。) そして、気になっていたサイド&バックも、やはり、(スペックに変更がなかったとすれば)「え? これがマホガニーの一種??」って感じ。

 ま、いずれにしても(?)、思いのほか高い買い物になってしまったんで、その腹いせに、これからたくさ〜ん弾くつもり。(笑) あ、そうそう。出品者さんの説明では「使用せずに保管していたため、ネックに弦を押さえた跡もなく」ってのは、はい、間違い。(爆) きっちり、ローフレットのところには「弦を押さえた跡」、あります。(笑) だけど、決して「使い込んだ」というような感じでもない。一時期、大切に弾かれて、その後、長い間、ハードケースの中で眠ってたのかなぁ、という、そんなイメージ。<あ、勝手にそう思っただけ、だけど。

 以上、これからどんどん弾いてゆく予定なんで、また何かあったら更新します、はい。
(ここまで2009年12月05日)
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