毒にも薬にもならない話 Part 6

目次
その51 蛍のふる里
その52 山口(1.21〜22)出張報告書 No.1
その53 山口(1.21〜22)出張報告書 No.2
その54 山口(1.21〜22)出張報告書 No.3
その55 ふにゃ〜
その56 あ〜、咳が止まらない
その57 負け犬の遠吠え Part II
その58 MIDI作品を作りながら思うこと
その59 歩く人
その60 山口(2000.9.19〜21)出張報告書 No.1

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その51 蛍のふる里
 山口県の東部に「錦川」という川がある。(確か一級河川だ。)
 錦川という名前はあまり知名度はないかもしれないが、岩国の「錦帯橋」と言えば、「あぁ、あの橋のある川?」と分かってもらえるかもしれない。(ま、別に察しがつかなくってもいいけれど。)
 で、その錦川の上流(錦町)の方に行くととても流れがきれいで、釣り人であれば天然アユの解禁が待ち遠しいことだろう。(釣りのことは良く知らないけれど。)
 私は仕事で(?)何度かその上流の方を車で走ったことがあるが、ところどころに「蛍のふる里」といった感じの看板や標識を見かけたりしたことがある。実際、とある知人の話では「無数のホタルが飛び交う、とっても幻想的な光景」が見られるそうである。

 その川に沿って、(瀬戸内海に面している)岩国市から、山あいの美川町や錦町へと至る「錦川清流線」という、とても詩的な名前の鉄道路線がある。私は乗ったことはないけれど、四季折々の美しい自然の中をゆっくりと進むのどかな列車だというのがもっぱらの噂である。

 さて、今朝、何気なく新聞を読んでいたら、目に留まった見出しがあった。
 「清流線ではねられ暴走」
 活字のポイント数は36ポイントくらいだろうか...? かなり目につく大きさである...。最初、その見出しを見た私は一瞬、戸惑った。
 「え...? 『はねられ暴走』...? 一体、何が...?」

 で、見ると、18ポイントくらいの活字で小見出しがあり「住民がイノシシ捕殺」とのこと...。

 「はぁ...。なるほど、暴走したのはイノシシか...。でも、それで『清流線ではねられ暴走』ってのは、ちょっといただけないなぁ...。」と思いながらも記事へと読み進んだ私は、思わず声に出して笑いそうになった。
 なんでも(どういう理由からか(笑))岩国発錦町行きの列車にはねられたイノシシが「近くの民家周辺を走り回り、乗用車にぶつかるなどした」らしい。
 ま、それはいい。問題はその後だ。
 くだんのイノシシは、哀れなことに、「乗用車にぶつかるなどした後、地元の男性(71)におので仕留められた」という...。

 「え...? 『おの』...? は...? おのって、やっぱり、あの『斧』...?」

 そう。やはり、斧だった...。同新聞によると、その71歳になる地元の男性は、イノシシが暴れていると聞きつけ「自宅からまき割り用のおのを持ち出し」、「近くの竹やぶから飛び出してきたイノシシにおのを振るって仕留めた」そうだ...。
 ちなみに、そのおじいさんが「興奮気味に話していた」ところによると「危険を感じたが、無我夢中だった。鉄砲でイノシシを倒したことがあるが、おのは初めて」とのこと...。

 し...、しかし...。私自身、斧を振るったという経験もないのだけれど...、このおじいさん、実にすごい体験をしたなぁと思わないではいられない...。(いや、別にうらやましいということではなく。)
 ま、きっと、そのおじいさんにとっても、そんなことは「初めて」で、そして最後であるとは思うが...。そんなことが人生の中で何度も起こるのは、何か、イヤだ。(笑)

 でもなぁ...。
 その時の状況を(勝手に)想像すると、かなり異様なんだけれど...。ま、斧そのものに馴染みがないんで、「斧を振り下ろして動物を仕留める」という行為なんて想像しがたいが。一体どういう気分だろう...?
 私は少年時代に剣道をやっていたんで、竹刀を振り下ろして面を打つ、という行為は頭に浮かぶし、実感としても(?)分かるけれど、そんなのとは大違いだろうなぁ...。

 それと、ちょっとだけ興味があるのが、その後のイノシシの処分。(笑) 一体、どうなったのだろう...?(笑) 詳しくは知らないが、イノシシ一頭で少なからぬ金額(十万円以上)で「牡丹鍋」を出す料理店に引き取られる、という話を聞いたことがある...。やっぱり、そのおじいさんの手元に思い掛けないお年玉が...?(笑)

 春になったらまた私もその辺りを車で走らなきゃならないんだが、トランクに斧を一本しのばせておこうか...。(笑)

 あぁ...。自分の誕生日に何を書いているんだ、私は...。(爆)
(2000年1月14日 書き下ろし)
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その52 山口(1.21〜22)出張報告書 No.1
(うむ...。職場で駄文を書くのは、実に久しぶりだ...。(笑) しかも、まだ、本物の出張報告書も書いていないのに...。)
 昨日まで山口県に泊まりがけの出張に出かけていた。
 実は、私は「出張」が好きだ。何て言ってもこの言葉の響きからして(笑)、いい。(「いい」って言われても困るかもしれないが。でも「いかにも仕事をしてますっ!! 打ち込んでいますっ!!」という感じがしないだろうか? え...? しない、って...? あ、そう...。(すごすご))
 で、仕事の話はさておき(おいおい...。)、出張には、私の場合、とある楽しみがつきまとう。「鄙びた旅館に泊まる」「人のいないような温泉に入る」なども、実は楽しみである。これは認めよう。(笑)
 だが、それよりも楽しみにしていることがあるのだ。それは「現地ならではの珍味を味わう」「風光明媚な景色に感動する」などでは、ない。
 それは、「古本屋さん&中古レコード・CD屋さん巡り」なのである。(「なのである」ってもったいをつけるほどのことじゃないけどね。)
 詳しく書くと長くなるんで書かないけれど、私はオフコース関係の書籍や音源を探し求めている。(これも大袈裟な書き方だ...。) って、別に私はコレクターじゃないので、法外な(そして、往々にして根拠のない)高値のつけられたものを捜しているわけではない。(この前もゴールドディスクを一つ発見したが、それは私の手元に置いていても仕方がないので購入後すぐに知人に送った。)
 ま、捜しているのはオフコースのものだけじゃないし、聴いてみたいなぁ、と思っていたけれど、わざわざ新品で買って聴くほどの気持ちの入れ込みがないようなCDや「へぇ〜...、こんなのがあるのか...。」と思ってしまうCDなども、半額以下の値段で売られていたりすると、ついつい買ってしまうのだが。(笑) また、本にしても同じである。
 ということで、今回の出張でも休憩時間、もしくは夕方以降の勤務時間外(?)に4軒ほど、廻ってきた。あんまり(というか、ほとんど、もしくは、全然)意味はないけれど、今回の収穫結果を以下に記す:
 
 SANTANA 「CARAVANSERAI」
 大貫妙子 「PURISSIMA」
 Gilbert O'Sullivan 「LIVE in Japan '93」
 Jackson Browne 「World in motion」
 Jon Anderson 「In the City of Angels」
 鈴木トオル 「Mariage(マリアージュ)」
 森田童子 「マザー・スカイ」
 VALENSIA 「White Album」
 佐藤博 「佐藤博'90 SNOW LAND」
 堀江淳 「硝子通り」
 Mi-Ke 「忘れじのフォーク・白い白いサンゴ礁」
 ヘンデル 「バロック音楽の神髄 『ハープシコード組曲』他」
 大貫妙子 「カイエ」
 古時計 「季節はずれの走馬灯/悲願橋」(EPレコード)
 古時計 「ロードショー/サヨナラ愛の詩(うた)」(EPレコード)
 上前淳一郎 『読むクスリ 18』
 日本聖書協会 『新約聖書(新共同訳)』
 ラサール石井 『ラサール石井の校則はエライ!』
 藤沢映子 『INNER DOCUMENT OFF COURSE』
 実相寺明雄 『ウルトラマンのできるまで』
 片岡義男 『生き方を楽しむ』
 小林秀雄 『考えるヒント 4』

以上、それぞれに購入の理由はあるが、記さない。(笑) 特に音楽関係の物品に関して一つ一つ書いてゆくと、このシリーズだけで15の駄文が書けるが、絶対につまんない。(笑)
 でも、ちょっとだけ、書籍の部に言及しておく。まず『新約聖書(新共同訳)』。聖書は、和洋合わせて5冊はもっているのだけれど、まだ「新共同訳」のヴァージョンは持っていなかった。(「新世界訳」は持っているが...。(爆)) で、しかも100円均一に並べられていたのが可哀相で捕獲したものである。100円で売るほうも売るほうだが、古本屋に売り払う人も人だ...。そして100円で買うヤツも買うヤツだが。(笑)
 『INNER DOCUMENT OFF COURSE』は、巷で「旺文社の赤本」と呼ばれ親しまれているものである。長い間入手したいと思っていたが、やっと見つかった。
 『ウルトラマンのできるまで』は、私が読むものではなく、知人に贈るつもりで買った。(人への贈り物を古本屋で買うヤツも買うヤツだが。(爆))
 そして最後の2冊は、正確に言うと買ったものではない。もちろん万引きしたものでもない。(爆) 店頭に「御自由にお持ち帰り下さい」と書かれたミカン箱の中に雑多に放り込まれていた哀れな文庫本の山から救出したものである。(笑) (小林秀雄のものはともかく、片岡義男のものをお金を出して読みたいとは私は思わない。(爆))

 と、ま、そういうところで報告書の第一部はおしまい。  
(2000年1月22日 書き下ろし)
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その53 山口(1.21〜22)出張報告書 No.2
 私の掲示板には書いたことだが、出張に出かける日は雪だった...。
 年が明けてからも、何となく春めいた陽気の続く日々であったが、段々と冷え込み、出張の前日はかなり寒い日だった。そして夜半頃から雪がチラホラと舞い始めた。(笑) 「おいおい...。明日は大丈夫かなぁ...?」と不安に思いつつ、私は床に就いた。
 そして翌朝、目覚めると、外は雪化粧。(笑) 庭には5センチほどの積雪が...。私の家はバス通りに面しているんで、さすがに道が全面真っ白、というほどではなかった。
 しかし、それにしても、寒い。ま、当たり前だ。雪が降っているのだから。庭の私の城(爆)の外壁に設置してある温度計を見ると零度である...。「よりによってこんな日に出張とは...。」と、自分の運の悪さを嘆いてみたが雪は降りしきるばかりである。(笑)
 
 雪の日の高速道路、というのは、なかなか怖いものがある...。いや、なかなかどころではないかもしれない。いくらスタッドレスタイヤを履いていたとしても、だ...。
 少し怖じ気づいた私は午前9時まで待機した。が、雪が降り止む気配はなく、どう見ても降り積もるばかりである...。(笑)
観念した私は出発することにした...。車に乗り込む前に、駐車場に置かれた娘と息子の自転車を見て、「さらば、我が子よ...。」と、まるで決死隊気分で心の中で呟き(爆)、いざ、出陣だぁ〜!!(笑)

 確かに私の団地、そして高速道路のインターチェンジあたりまでは雪が気になったが、実際に高速道路に入ると、私が危惧していたほどではなかった。海に近い岩国市まで来ると、空は完全に晴れ渡っていてすがすがしいほどである。(笑)

 ということで...、私の杞憂は無駄であったし、決死の覚悟をした自分が馬鹿であるということになったのであった。

 あぁ〜、雪の話だけで随分と引っ張ってしまったなぁ...。ま、いいか。どうせなし崩し的に終わるつもりだし。(意味不明)

 で、出張の内容の話は割愛して(ならば、どこが「出張報告記」なのか...?(笑))、宿の話だ。

 途中、立ち寄ったところが何個所かあった(No. 1参照)ために宿に到着したのは予定を過ぎて午後8時近くであった。(もちろん、人一倍気遣いをする私のことであるから(笑)前もって宿には遅れる旨連絡を入れておいたのだが。)

 今回は無謀にも地図を持たずに出かけたのだが、迷うこともなく目的の宿に着いた。出迎えてくれたのは竹中直人を彷彿とさせるフロントの人だった。容貌の割には芸達者に見えない竹中氏は「すでに他のお客様はお食事を済まされてますが、お部屋にお荷物を置かれたら、どうぞレストランへ。」と、チェックインを済ませた私に告げた。
 竹中氏の指示通りに荷物を置いて入ったレストランは、煌々と明かりが灯されていた。6人掛けのテーブルが20近く並べられ、仕切られた座敷まで勘定に入れると130人近くが同時に食事できる立派なものである。
 そのレストランのテーブルにぽつねんと座り食べる夕食...。ありきたりの、特筆すべき点のない夕食...。
我ながら、なかなか絵になる光景である...。(笑)

 夕食後、私はしばらく部屋で寛いだ。つまり、ぼぉ〜っとしながらタバコを吸い、持ち込んだ(爆)ビールとワインを少し飲んだ、ということだが。
 そして、大浴場へと向かう。
 きっと誰もいないと嵩をくくっていたのだが(笑)、思い掛けないことに一人の先客がいた。だが、その人は私が入るのと入れ違うかのように出ていったが。
 私は温泉が好きだ。(けれども、温泉にうるさくもないし(笑)、温泉に関して一家言を持っているわけでもないが。) 特に、このように他に誰もいない時は格別の気分だ。ま、平泳ぎをしたり、飛び込んだり、といったような子供じみた真似はしないけれども「全身脱力のポーズ」(何じゃ、そりゃ...?)などもやりたい放題である。
 残念なことに(笑)他のお客さんが来て、最後は独占状態とはならなかったけれども、十二分に温泉を満喫したのであった。

 そうして、小一時間ほどの入浴(笑)を満喫した後、自分の部屋に戻った私が次に取った行動は...。
 
 あ、もう大分、紙面(?)を使ってしまったなぁ...。この辺りで切り上げなきゃ...。ってことで、謎を残したまま緊迫の第三部へと続く。(笑) (あ、冗談っす。期待しても無駄ですよん。次回も「これぞ駄文のお手本っ!!」って感じだから。(爆))
(2000年1月23日 書き下ろし)
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その54 山口(1.21〜22)出張報告書 No.3
 出張に行った先で泊まるとき、そこがビジネスホテルであればともかく、私が好んで泊まる国民宿舎や簡保の宿などの公共の宿、あるいは、ま、うらぶれた感じの旅館であると浴衣が用意されている。冬場であれば御丁寧に丹前も用意されている。
 だけれども私は家で浴衣を着て眠るという習慣を持たないため、揃えられた浴衣類を使うことは滅多にしない。浴衣で眠ると、すその方がはだけてしまい、気になり(?)ぐっすりと眠ることができなくなるのだ。(それほどまでに繊細な神経の持ち主なのだ、私は...。(笑))
 そこで、旅行鞄には、いわゆるスウェットスーツ(?)みたいなものを入れ、それを着用することが多いのである。今回もそうだった。
 お風呂から上がった後には肌着・下着のうえに持参してきたスウェットスーツを着て、そして大浴場から自室に戻ったのだ。

 さて、秋に防府市に泊まったときと同様、今回も私はエレキギターを宿の部屋に持ちこんでいた。(爆) だが、一時間近くのお風呂だったため、指がふやけて(笑)しまっているため、すぐには練習ができない。仕方なく、ギターを布団の上に置き、しばらくぼぉ〜っとすることにした。(笑) (つまり、タバコを吸い、酒を飲む、ということだ。部屋にはテレビもあるが、もちろん見ることはない。)
 その時に、ふと、ある考えが閃いた。(「閃いた」ってほどのことじゃないんだが...。)
 「そうだ! 今から浴衣に着替え、そしてギターを弾いてみよう!」」(意味不明、だが。)

 やおら、再び下着姿になった私は浴衣を身にまとった。ついでに丹前も。そうしてギターを抱える。思っていたより「しっくり」来る。(笑) 部屋の突き当たりの、縁側みたいなところへ行き、ギターを抱えた浴衣姿の中年男を鏡に映し出す。
 「おお...。これは...。」
 まるで往年の加山雄三氏の「エレキの若大将」って感じだ。(いや、何となくそう思っただけだけれど。もしも季節が夏で、持ってきたのがクラシックギターであれば、窓を少し開けて、窓の枠に足を組んで腰掛け「ポロロ〜ン」とつま弾くところだ...。そうしたら、自信はないけれど「大正浪漫」(?)を満喫できることだろう。だが、今は真冬。外は粉雪が舞っていて、北風は身も凍るほど冷たい。)

 独り、すっかり御満悦で私はギターの練習に二時間ほどいそしんだのであった...。

 ふむ...。今回はつまんない話の傑作だぞ! あれ...? ここは「毒にも薬にもならない話」のコーナーだったか...? ま、いいや。(←わざとらしさ、見え見え。)
(2000年1月25日 書き下ろし)
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その55 ふにゃ〜
 ということで「ふにゃ〜」というのが現在の私の偽らざる心境である...。参考のために言うと「ふにゃ〜」というのは「あ〜あ...。やれやれ...。」という、かなりマイナス面の感情を表わす言葉である。ちなみに「ふにゃふにゃ」というのはその強意形である。

 で、何が「ふにゃ〜」なのかというと、一週間後に迫ったセッションのことではない。(これまた一応、記しておくと、私は2月26日、神戸で行われることになっているオフコースファンの集うセッションに参加するのだ。確かに、演奏予定の曲の中で私の担当パートに不安要素が拭い去れないものがあるのは間違いないが。) それよりも、10日後出発の海外出張のことが何とも気にかかるのだ...。
 ま、一言で言ってしまえば「行きたくない」のだ...。(爆)

 自分一人で自由気ままに旅行する、というのなら、大歓迎であるが、そうではない。詳細は記さないけれど、ま、子守りみたいなものだし...。四六時中、束縛されて気が休まらないって訳ではないけれども、慨して言えば憂鬱な25日間となることは、過去の経験から分かっていることである...。

 もちろん「あ〜、つまんない...。」と思い詰めながら毎日を過ごすのは本当につまんないことになるんで、できる限り楽しもうとは思っている。
 そこで、次のような「気晴らし」の方法を考えた。

1. テニスラケットを持っていって公園のパブリックコートでテニスをする。
2. ノートパソコンで4月以降の仕事の準備をする。
3. 身体がなまらないようにジョギングをする。
4. ホテルに滞在するときにはプールで泳ぐ。
5. おいしいものを食べ歩く。
6. 映画を観に行く。
7. ラジオを聞く。
8. 酒を飲む。
9. 寝る。

さて、ここで問題です。(笑) 上の9つの中にデマカセが3つあります。どれでしょう?(爆) 私の今迄の言動を熟知している方なら答えは簡単なはず。お分かりの方は今すぐ私宛てにクイズの答えを書いたメールを。一番早く正解を出した人には、HASENOBUが間違えて重複して買ってしまった Astor Piazzolla の新品未開封のCD 「Suit Punta del Este」(定価1500円)を進呈しましょう!!(笑) (いや、マジで。(笑) 念のために御希望の郵送先も知らせて下さいね。) 幸か不幸か当選したあなた、それは私の形見だと思って下さい。(飛行機墜落、その他の事故で生きて帰ってこれないかもしれないし。)

 むむむ...。定期的な(?)読者は数名しかいない、って分かっているのに何を考えているのか、私は...?(爆) きっとこんなことでメールを送るという奇特な人もいないだろうに...。ま、いいか。(笑)
(2000年2月20日 書き下ろし)
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その56 あ〜、咳が止まらない
 ちなみにタイトルには深い意味はなく、ただこの数日の私の状況を記しただけのものである。(意味不明)

 この1カ月近くの出張中に色々なことをした。(もちろん日本にいたらもっと色々なことをしたはずだが。)
 その中の一つに「新学期から担当する科目の準備・資料作り」というのがあった。あんまり詳しく書いてもつまらないだろうから、あっさりと書くと「ことばと文化」という科目を担当するのである。しかも、この科目は新学科(言語文化学科)の学生には必修の科目であるため、週に3回授業が設定され、しかも全て私が担当する(!)のである...。(今回の出張を私が渋っていた理由はこれなのだ...。)
 
 で、このような「基幹科目」と言えるようなものは、教える側にしてみると、とても難しいものである。何しろ「博言学」的な(笑)、その分野(?)全体を鳥瞰するような幅広い知識が必要である。
 私のような若輩者の手に負えるようなシロモノではないのだ...。(ToT)

 うう...。(ToT) ま、確かにカリキュラム作成委員としてこの科目を設定したのは私である。(爆) しかし、そもそも、この科目は「選択科目」であり「ほぉ〜、面白そうだなぁ。」と思った(少数の)学生だけが受講する予定のものだったのだ。それが、文部省への認可申請過程の中で必修科目に変えられてしまったのだ...。うう...。(←まだ泣いている。)

 あっさりと書く、と言いながら充分にくどく書きました、はい。(笑)

 で、私としては「言語学入門」だとか「文化相対主義概論」(?)などのような堅い内容のものにはしたくないので、学生がことばの面白さ・不思議さ、引いては文化との関わりに気づくような内容の授業にしたいと考えている訳で...。
 ってことで(?)、今回の出張の際にスーツケースに5,6冊の新書を入れ、それらから面白いトピックなどを拾ってはファイルにまとめる(って、走り書き、メモ程度だけど)という作業をしていたのである。決してテニスに打ち興じ(?)、酒浸りの生活を送っていた訳ではない(と思う...(爆))。

 さて、ここからが本題。(爆)

 話は跳ぶようだが(爆)、日本人が英会話を学ぶときに困るのが、両言語の音韻体系の違いに由来する発音の違いだ。(笑) ま、例を出して言うと「春」を意味する spring というのは「スプリング」のように、つまり、「ス」+「プ」+「リ」+「ン」+「グ」のような(日本語風の)発音をすると伝わらない、ということだ。英語の spring は母音を1個しか持たないのだから、1拍で発音されねばならない。「ポン、ポン、ポン」と拍子に合わせて手をたたくなりしてみて、その1拍で spring と発音する、ってことだ。間違えても「supuringu」のように余分な母音を付加して発音してはならない。

 さらに英語はリズム言語であり、その発音は「弱強」や「強弱」を組み合わせたものとなる。だから、subscribe という語であれば2拍で、しかも「・●」という感じ(笑)で発音されなければならない。これを(日本語風に)「●●●●●●●」などと言ってしまうと、まず、伝わらないだろう。

 昔、って、丁度10年くらい前のことだけれど、やはり春の語学研修でアメリカに行った(ちなみに参加学生数は96名(!)だった)とき、どういういきさつからか、その閉講式で Disneyland の歌の "It's a small world" をみんなで歌おう、ということになった。そして、歌詞の一番は原詞で、そして二番は日本語で歌おうというような提案が教師によってなされた。ところが、その時の参加学生(あの頃の学生には、うん、本当に良くできる者がいたんだ...。)の一人が「確かにこの曲の日本語の歌詞というのは聞いたことがあります。ですが、残念ながら誰もそれをちゃんと覚えていません。英語の歌詞を、歌の節に合うように訳をつける、というのは私たちには難しくてとてもできません。」と言って、結局は全て英語で歌うことになった、というエピソードを思い出した。
 うんうん、そうなのだ。
 私の(前にどこかで書いた)愚直な(爆)しょうはち先生はどう思われるだろうか? The Beatles の "Help" を臆面もなく「助けて」と訳し、こともあろうに「できればプロの歌手にもこの訳詞で歌っていただきたい」とまでのたまうなどとは...。愚の骨頂とはこのことだ。(おいおい、恩師のことをこんなふうに言っていいのか...? (爆))

 で、話を元に戻して。(笑)

 今回、携えていった新書の中に金田一春彦著『日本語(上)』(講談社現代新書)があった。この本は、非常に気さくな感じで金田一教授が語りかけている、という雰囲気の書物であり、学生のみならず万人にお薦めしたい本であるが(...。偉そうなことを言っているなぁ...。)、その中で、日本語の母音についての意見を述べた後で、とある声楽家の意見を教授は引いている(以下、太字部分は引用):
 歌を歌っていて高く声を引くところにどういう音が来るか、それによって歌いやすい歌と歌いにくい歌とがきまるというのだ。歌いやすい歌は、a とか o とかが出てくる歌で、歌いにくいのは、i が出てくる歌、e と u はその中間だという。(上掲書、102ページより引用)

 うんうん、声楽家ではない私も全くの同意見だ。(笑) 特にオフコース、小田和正の楽曲を歌うときなどは痛感する。(爆)

 シューベルトの「野ばら」という曲があるが、これに内藤濯が訳詩して最後のレレミファソラシ・ドーというところを「ばら、ばら、赤き」と歌うことになっている。これは何というバカな訳詩をつけたのだろうという。「バラバラアカ……」と a の母音を続けていて、一番肝心なところを i の母音で「キー」とn長く引くことになっている。これは「赤いバーラー」とでもつけておいてくれたらどんなによかったように、とのことだった。(上掲書、同ページより引用)

 うんうん。でしょうでしょう。その曲のことは知らないけれど(笑)、内藤濯氏がここでも出てくるとは!(爆)(あ、「メールで話そう」のコーナーの第二弾の中で同氏の訳による『星の王子さま』にいちゃもんをつけていたのです、HASENOBUは。(笑))

 ふぅ〜...。なんかぐだぐだと書いてしまったなぁ...。これじゃ竜頭蛇尾でもなければ画竜点睛を欠く、でもないや...。ま、全然気にしないけど。(爆)
(2000年3月27日 書き下ろし)
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その57 負け犬の遠吠え Part II
 水曜の夜に「今度の週末にテニスの大会がある。シード選手に選ばれたから1回戦負けはないけれども、このところテニスをしていないのが気掛かりだ」というようなことを書いた。

 実際、3月の終わり頃に日本に戻ってからなんだかんだと忙しく(ま、新学期を迎えるのだから当たり前だが)、おまけに風邪を引いたりしてテニスをする余裕がなかった。何とか3月末に一度はしたのだけれど。

 しかし2週間以上のブランク(笑)を挟んでいきなりテニス大会に出場する、というのは、かなり無謀なことだ。テニスを舐めている、と謗られても言い返せない。というわけで、木曜日の午後はテニスクラブへ行き、たっぷり4時間ほど練習で汗を流した。
 いやぁ、しかし...。久し振りにラケットを握ったせいか、手のひらに4個所も「マメ」ができてしまい、しかもその2つは破れてしまった...。直径1センチ弱ではあるが、皮膚がベロンと剥がれてしまい、痛いの痛くないのって...。(もちろん「痛い」ということだが。) ボールを打つたびに「ひぇ〜っ!!」と跳びはねたくなるほどの痛さである...。
 「あ〜、2日後には試合が迫っているというのに...。」

 おまけに翌日は全身痛む...。ま、頭は大丈夫だけれど、肩、背中、腹筋、腰、太もも、ふくらはぎなど、とにかく身体中が痛くて立ち上がるだけでも、つい「あいたたた....。」と顔をゆがめてしまう。もちろん手のひらのマメがつぶれたところは治っていない。(笑)

 こんなんじゃ勝てっこないよぉ...、と思いながら金曜の夜は床に就いた私であった...。

 ってことで(?)、タイトルを読んで「やはり、あっさりと敗けたか...。」と喜んだあなた、それは早とちりというものだ。(爆)

 実は、金曜の夜遅くから広島市内では雨が降り出し、そして大会当日の土曜も朝から雨。電話での問い合わせは受け付けないということで大会会場の「広島市中央庭球場」へと赴く。やはり延期...。試合は1週間順延ということになった。ま、私にとっては好都合な展開である。
 
 あ、でも「ブランク」や「身体の痛み」、「手のひらのマメ」を言い訳にできないぞ...。(笑)

 ふむ...。日程変更に伴い、会場も「広域公園テニスコート」に変更されたのだが、そこは中央庭球場と異なって、クレーコートではなくハードコートだ...。私の苦手なサーフィスだぞ...。(爆) 足腰に異常に負担がかかるぞぉ...。日頃はクレーコートに慣れ親しんでいるんで、私のプレースタイルもハードコートには向いていないぞっ...。
 うむ...。これを言い訳のネタにしようかな...。(笑)
(2000年4月16日 書き下ろし)
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その58 MIDI作品を作りながら思うこと
 ふむ...。(←腕組みの図)

 このところ「くまきの部屋」の更新のペースがぐっと落ちてきた。喜ばしいことである。そもそも「伝えたいことが(ほとんど)ないんだ!」をモットーとしているのだから、本来の姿に戻ったと言っていいかもしれない。(「『やらない』ことの理由はいくらでも挙げられる」の見本のような言い草だ...。)

 ま、その大きな原因は、最近のHASENOBUはMIDI制作にはまっている、ということがあるが。(爆) 自宅のマックで使用しているMIDIファイル作成のソフトの使い勝手が今一つ分からず入力に手間取る、ということで1曲につき、述べ時間が最低10時間以上、場合によっては20時間を優に越す、という事態なのだっ!(って、そんなに力まなくっていいことだけれど。)

 でも、楽しいのだ...。(笑) ま、前に「不幸の手紙 from CANADA」にも書いたけれど、徐々に徐々に曲が出来上がってゆくさま、というのは、うん、快感である。(笑) まるで気に入った女性を自分のものにして、自分の好み通りに変えてゆくようなものだ。(何て比喩だ...。(爆)) って、実際は、決して「思い通り」にはできないのだけれどね...。

 でも、思うに、やっぱりこの作業というのも(芸術的であるかどうかはさておき)表現活動なのだろうなぁ、ということだ...。もちろん、「HASENOBU」という人物を楽曲の中に盛り込みたい、などと大それたことは考えていないけれども、紛れもなく(?)私が作った「モノ」なのだ...。
 そういう意味では、大袈裟な表現をすれば、私の娘や息子と同様(?)、私の作品なのだ。(これまたすごい言い方のような気もするなぁ...。(笑)) どれだけの知名度(?)があるのかは分からないけれども、私という存在がこの世の中から消えても(しばらくは)残るという点では一種の遺産でもある...。
 
 う〜ん、何だかなぁ...。半分、現実逃避のためにMIDIを手がけている(爆)ってこともあるんだけれど、考えてみれば、なかなかすごいことをやっているような気がしてきたぞ...。(笑)
(2000年5月15日 書き下ろし)
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その60 山口(2000.9.19〜21)出張報告書 No.1


 ふむ...。このコーナー、3カ月以上更新しなかったぞ...。(笑)
 ま、いいでしょう。
 ということで、お待ちかね。(って、誰も待っていないって。) 好評を博している出張報告書シリーズの再開だ!(笑) で、本当の報告書を書く傍らで暇つぶしに書いたものだけど、以下、転載。

 「1000万ドルの夜景」・・・。 さぁ,どこでしょう?(笑) って,これは今日(9月19日)私が泊まっている某国民宿舎の食堂のナプキンに書かれていた謳い文句である。で,何が1000万ドルなのか,というと,どうやら壇ノ浦の夜景のことらしい。(ついでに関門橋も入れてもいいか・・・?) しかし・・・,う〜む・・・。ま,「1000万ドル」というのが,どういう計算によるのかは分からないが・・・。もしかして関門橋の建築費が当時「1000万ドル!」ということで話題になったのかもしれない。(なわけないと思うが。) だとすれば,円高ドル安の御時世となればその評価額も変わるのではないか? え?(笑)
 ま,そんなことはどうでもいい。いちいち目くじらをたてるほどのことじゃない。(笑)
 で,私は部屋の窓を全開にしたまま,先ほどから8畳間の横の縁側みたいな所(笑)のテーブルで,今日の出張報告書を作成しながら,時折外を眺めているのだけれど,うん,なかなか気に入った。決して「1000万ドルの夜景」だなんて思わないけれど,対岸の門司の方のともしびも,通り過ぎてゆく何隻もの船も,風情がある。
 夕方あたりにチェックインしていれば壮麗な(?)夕焼けを眺めることができたかもしれないが,高速道路を下りたのが午後7時20分過ぎ。そして下関市内で少し迷ったりしたものだから到着は午後8時に近かった。もちろん既に真っ暗である。しかし,夜の海,ってのも,いい。(笑) 神秘的ですらある。
 ただ,残念なことに(海峡であるせいか)打ち寄せる波音は聞こえない・・・。それに,何故か潮の香りもしない・・・。ま,いいけど。(ちなみに,前に萩の厚生年金会館に泊まったときは波音がうるさいくらいだったなぁ。)
 このような光景を観ていると,今日一日の「営業の真似事」みたいな仕事の疲れも癒されるってもんだ。(笑)

 ま,私のことを知っている人は賛同すると思うけれど,私は決して営業向きではない。(爆) セールストーク(?)など得意ではないし,かといって「話題が豊富でスモールトーク(?)や世間話がうまい」という訳でもない。伝えたいことを言ってしまえば,後は気まずい沈黙が流れるだけである・・・。(笑) で,そそくさと席を立ってしまう,という羽目になる。(笑)

 あ〜・・・。(ちなみにこれは溜め息。)

 何なのだろう,って気もする・・・。ま,これ以上は,愚痴になるんで言わないが。(笑)

 でも,車を運転するのは好きだし,通ったことのない道を走る(もちろん車で,だ)のも好きだ。それにうらぶれた安宿を渡り歩くのも。(笑) ま,傍らに妻や子供がいればさらに楽しいだろうけれど,こういった一人旅(?)も悪くない。

 で、いきなりだけれど思い出したことを一つ。(笑)
 ま、前から思っていたのだけれど、やたらと歩く人が目につく気がする。あ、前言訂正。「やたらと歩く人」がうじゃうじゃいる(笑)ということではなく「歩く人がやたらと目につく」ということだ。
 と言っても別に広島市の繁華街だとか、そういう場所のことじゃなく、私の住んでいる新興住宅地で、である。
 別に統計をとったりしている訳じゃないんだけど、例えば私が帰宅する頃。曜日によっても異なるが、午後6時から9時の間。30歳から65歳の女性達が歩いている姿を頻繁に見かけるのだ...。時には中年を過ぎた辺りの年齢の男性もいるのだが。
 この人達(って、別に集団で歩いているのじゃないけどね。)、ただ、漫然と歩いている、というのではない。かといって買い物や通勤・帰宅途中というのでもない。ひたすら歩いている、という雰囲気なのである。しかも彼らに共通しているのは、腕を競歩のように(?)「イチニ、イチニ!」と大袈裟に振りながら、そこそこのスピードで歩いていることである...。
 ま、察しがつくだろうけれど、何と言うか「健康ウォーキング」を実践している人達なのだ...。それがダイエットのためなのか、健康維持のためなのかは知らないが...。
 しかしなぁ...。いや、いんだけれど(笑)、もっと生産的なことに、そのエネルギーを傾けることはできないのだろうか...? って、テニス愛好者の私が言ってもあんまり意味はないが。

 おっと,もうとっくに零時を過ぎた。明日もまた色んな所をまわんなきゃいけないんだっけ。ってことで,そろそろ布団を敷いて横になるか・・・。アルコール類も底を突いたことだし・・・。
(2000年9月21日 書き下ろし)
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