毒にも薬にもならない話 Part 7

目次
その61 妖精の小人、もしくは小人の妖精
その62 VAIO が届いた
その63 色々と思うこと
その64 腹が立つ話
その65 島根(2001.02.01〜02)出張報告書 No. 1
その66 島根(2001.02.01〜02)出張報告書 No. 2
その67 けろけろけろっぴ酒
その68 あ〜、腹が立つ!
その69 ものを買う
その70 舌の根も乾かぬうちに

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その61 妖精の小人、もしくは小人の妖精
 さて、唐突だが、みなさんの御家庭に「妖精の小人」、もしくは「小人の妖精」はいるだろうか...?(爆) ま、名前はどうでもいいのだが。

 HASENOBU家には、いるのだ。(笑)

 話は変わるようだが(笑)、夕食後、家族(ちなみに4人家族だ)のそれぞれが自分の食器を台所の「流し」に持って行くのが我が家の慣わしである。で、妻か私、比率で言うと3対7くらいの割合で片づけをする。別にどちらかが、と決めているわけではない。
 妻が「あ、いいよ。今夜は私がするから。」と言えば、「あ、じゃ、頼むよ。」と私。ま、そんな具合だ。そして、私は自室である離れ(正式名称は「男の城」、俗称「小屋」)に籠る。

 しかし、やるからと言っていたはずなのに、私が母屋(笑)に戻ってみると、妻はコンピュータに向かったまま居眠りをしていたりすることも頻繁にある...。

 ところが翌朝起きてみると流しに放置されていたはずの食器類はあら、不思議!(笑) きれいに洗われ、すっかり片づけられているではないか!(爆)

 この摩訶不思議な現象を、妻は「どこからともなく台所に妖精の小人が現れて、食器を洗ってくれたんだ!」と考えている...。(爆)

 で、この妖精の小人は働き者で、溜まっていた古新聞やその他の資源ゴミも定期的にゴミ置き場に持っていってくれるし、燃えるゴミ、燃えないゴミの分別までして毎週必ず、彼女の出勤後に処理してくれるようでもある。
 また、この妖精の小人は、食器洗いほど頻繁ではないが洗濯も時に手がけ、日曜日には彼女の車も洗っているという...。(笑)

 ただし、この妖精の小人、調理が不得意であること、タバコとアルコールが大の好物であるということが彼女には困ったことであるらしい。(笑)
(2000年10月18日 書き下ろし)
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その62 VAIO が届いた
 私の職場では、年に一回「備品申請書」を出すようなシステムがある。例年、12月、ちょうどクリスマス前あたりが申請の取りまとめの時期であり、その翌年度(つまり4月)に使用したい機器や備品などをリクエストするのである。
 ま、詳しい話はさておき、昨年度の申請の中では、私の名義(?)ではスキャナとノートパソコンが認可されたのだが、諸般の事情により、庶務課へ手配をお願いしたのは8月初めのことだった。(そして庶務課ではいくつかの販売会社から見積もりを取り、最も安い価格を提示したところに発注する、という、極めて常識的な方法を採っている。)
 スキャナの方は、ま、1カ月半(!)ほどで届いたのだが、ノートパソコンの方は、丁度、機種の切り替え時期に当たったとのことで、お目当てのものは在庫なし、ということになったらしい。で、次の機種の発売を待つことになるから、との説明だった。
 が、待てど暮らせど、その新製品は届かない。市中の電器店などでは既に店頭に並んでいるというのに...。

 そして、庶務課に頼んで3カ月半経った今日、やっと届いた...。庶務課主任の説明では「H社(業者)の担当者が注文されたのを忘れていたようです。」とのこと...。そんな業者とは取り引きしないで欲しいものだが。ま、どうしても早く届けてもらわないと困る、というような切迫した状況ではなかったんでいいけど。(とは言え、庶務課経由で発注すると長く待たされるのはよくあることだ。)

 で、届いたのはVAIOの最新機種、PCG-XR100F/Kというモデルだ。(ちなみに今現在、同シリーズの最高峰モデルだ...。) まだ使っていないけれど、スペックを見ると、Pentium III の800MHzのプロセッサが搭載されているという...。十数年前、30万円以上払って買ったコンピュータのCPUクロック数が16MHz(!)だったことを考えると隔世の感がある...。ハードディスクは30ギガバイト...。私のメイン機である Power Macintosh 6100/60 は350メガバイトだ...。

 CD-RWドライブが付属しているのは嬉しいが、今回買ったVAIOは、私には「ネコに小判」ってもんだ。恐らくこのVAIOの使い道は、主にワープロ機としてである。(爆) いや、正確には、出張に行ったときにテキストファイルが打ち込めさえすれば良いのだ。(もしかしたらMIDI制作にも使うかもしれないが。(笑) いずれにしても宝の持ち腐れ状態になるだろうな...。)
 カタログでは「ビデオ編集」などの作業に威力を発揮すると書かれているが、そんなことは、まず、やらない。ビデオを編集することがあったとしても、私には家庭用ビデオデッキで充分だ。(って、そういうことじゃないのだろうけどね。)
 オープンプライスらしいけれども、実売価格は40万円(ちゃんとしたギターが何台か買える金額だ...)を少し越えるというVAIOなんて、ほんと、私には勿体ないと思うのだが。(笑) 意味不明の比喩だが、タバコに火を点けるのに火炎放射器、いや、大陸横断ミサイルを発射するようなものだ。それに、隣の上司の強い意向で(笑)、B5サイズのではないから大きくって重たくって、携帯用ってわけには行かないし...。
 妻のVAIOと交換しようかな...。(爆)
(2000年11月20日 書き下ろし)
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その63 色々と思うこと
 色々と思うことがある。と、まぁ、こんなふうに書くと意味深だが、例のごとく意味はない。(笑) ってことで、幾つか適当に書いてみたい。(何のために、って気もする、いつもながら。(笑))

・電気ポットがある。ま、「常に必要としているわけでもないのに、いつでも沸騰に近いお湯が出せる電気ポットで一日中電気を浪費するのはいかがなものか...?」ということはさておき。
 で、私の家で使っているのはナショナル製のものだ。別に使い勝手がどうのこうの言いたいのじゃないけれど、ポット上部にあるいくつかのボタンで気になるものがある...。
 ま、「カルキ飛ばし再沸騰」ボタンやら、「88℃保温」ボタンなどはよく分かる(?)のだが、電気ポットにおいて、通常、最も頻度の高いボタンである「出湯」ボタンが気になって仕方がない。

 「出湯」...。これは何と読むのだ...?

 普通で(?)あれば「シュットウ」なのかもしれない。だが、そう読むとまず想起されるのは「出頭」という単語だ(と思う)。何だか変な気分だ...。悪いことなど何一つしていないのに...。

 続いての可能性は「イデユ」だ...。(爆) (なみに、私は今「出湯」と変換するために「イデユ」と綴っているのだが。(笑)) しかし、この読み方も難がある。(自分で言っておきながら...。) そう、どうしても、天然の温泉というニュアンスが感じられる...。まさか、ラドンやラジウムが含有されている訳でもあるまいに...。(笑)

 これ以外の読み方としては「ダシユ」というのがあろう。(...。) しかし、これまたうどんなどの出汁を連想させる読み方でふさわしくない...。

 勝手に「レ点」をつけて(笑)「湯出し」(または「湯を出す」あるいは「湯が出る」)ということも考えるが、そもそもレ点をつけるいわれはない。中国製の電気ポットならともかく、だ。
 
 ってことで、落ち着くのは(?)、結局は最初に出した「シュットウ」だが...。(笑) でも、何だかなぁ、っていう、割り切れない(笑)気持ちがする...。

 ま、実際には、そのボタンのことについて人に話したり(相談したり)することなどない(だろう)から、日常生活で困ることなどないのだが、ちょっと気になるところだ...。(ちなみに、TIGERやZOJIRUSHI製の電気ポットでは「給湯」ボタンである。ま、他の家電メーカーの実態は知らないが。)


・帰宅の途中にスーパーマーケットで買い物をすることがある。このところ(?)妻の帰宅が午後7時過ぎがほとんどで8時を過ぎることも珍しくない。私は、できるだけ午後8時前には帰ろうと心がけているのだが、夕方5時過ぎまではなんだかんだと忙しいことが多く、6時前に帰ることは、まずない。大抵は私も妻も午後8時頃の帰宅となるのだ。そこで、私が帰りがけに(妻から電話連絡があったりして)スーパーマーケットに立ち寄ることがあるって訳だ。

 寄る店は曜日によって、そして時間とその日の気分次第で異なるのだが、イズミというスーパーマーケットに寄ることが多い。で、その店では「YOU&MEカード」(ちなみに「YOU&ME」を「夢」と引っ掛けている)という名のカードがある。ま、それは一種のポイントカードだが。そして、精算をしに(?)レジに行くと、店員さんが「YOU&MEカード」を持っているかどうかを尋ねるのだ。私は持っていないんで、毎回「いいえ、持っていません。」と答える。
 
 で、2カ月ほど前のある日のことだ。夜になると開いているレジも少なくなる。10ほどあるレジのうち、2つしか開いていないこともある。ま、来客数も減るんで、当然のことだが。ところが、時に、お客さんの数とレジ担当者の比率が悪くなり、僅か2,3のレジに各4,5人ほどのお客さんが並ぶこともある。
 もちろん(他の店でもそうであるが)、目ざとく気づいた店員がもう一つレジを開けてくれることもあるが、その夜は、誰も来てくれなかった。
 商品点数の少なさそうな人が多いほうの列を選んで私は、その最後尾についた。私の前には買い物カゴに数点の食料品を入れたおばさんA。そしてさらにその前には買い物カゴを持たず、お弁当と総菜、缶ビールを手にした50歳前後の男性Bだ。だが、その前にはカゴ半分以上の食材を入れたおばさんC。差し詰め私は「お菓子数点と半額になった寿司パック数個をカゴに入れた中年男性D」ってところだ。

 大体、こういう「列」に並ぶのは嫌いだ。銀行のキャッシュディスペンサーの前で並ぶのも嫌いだし、ディズニーランドのアトラクションを待つ行列に加わるのも嫌だ。開店・開場や特別売り出しを待って数時間も並ぶなんてとんでもないし、泊まり込んで並ぶ、なんて生涯あり得ないと言ってもいいだろう。

 さほどに並ぶのは嫌いであるが、だからと言って勘定を済ませずに商品を持って出る訳にはいかない。万引き教師の烙印を押されても文句は言えない。(意味不明) もちろん、「これだけあればいいでしょ?」と売り場の商品を点検している店員さんに2,3千円押し付けて帰る訳にもいかない。(だんだん意味不明なことを書き始めてきたぞ...。)
 
 話は戻って、そのレジだ。運の悪いことにレジ担当の女性はアルバイト生だった...。おばさんCの会計の様子(?)を見ると、バーコードの読み取りに何度も失敗し、その日の売り出し商品の野菜のこまごまとした価格を手打ちで入力するのにも手間取っているようだ...。

 やっとおじさんBの番になった。くだんのアルバイト生が事務的な口調で尋ねる。
 「お客様、YOU&MEカードはお持ちですか?」

 すると、おじさんBは、
 「持っている訳がないっ!」
と怒鳴った...。(一喝した、と表現してもいいかもしれない。)

 いや、ただそれだけの話なんだけれど...。

 思うに、そのおじさんB、余程、お腹が空いていて、早く家に帰ってビールをきゅう〜っと飲んで(笑)、晩ご飯にありつきたかったのだろうなぁ...。そんなところに、レジで並ばされ、しかもおばさんAの勘定待ちで普通以上に時間を取られてしまってイライラしてしまったんだろうなぁ...。
 ま、それは分かるにしても、だからといって怒鳴らなくたってって気もするが...。それとも、このおじさん、YOU&MEカードには苦い思い出があって、毎回その所持を尋ねられるのに嫌気が差して怒鳴っているのだろうか...?


・じゅそ(私の息子、小学3年生)は、何だか良く分からない少年だ...。(笑)

 この前、テレビのアニメ番組を観ていたときのことだ。詳しく書くのは鬱陶しいんで書かないが(笑)、「学校の怪談」という番組で、校庭のはずれの動物のお墓(笑)が開いていて(?)、その土の上にマスコット人形がぽつねんと(?)置かれてあるシーンになった。すると、じゅそは、
 「あ、人形だ...。」
と言った...。

 こう書くと何も分からないだろうが、じゅそは「ニンギョウ」と言ったのではない。「ヒトガタ」とのたまったのだ...。(笑)

 「おいおい、お前は、一体、いつ、どこでそんな言葉を覚えるのかい?」と問い詰めたくなる...。

 ま、実際、妻と私で問い質したところ「本で」とのことだったが、それにしても、って気がする...。

 この前は、おやつを欲したときに、妻が幾つか候補を上げると、そのうちの一つを「いいよ、それは。血糖値が上がるし...。」と言ってやんわりと拒絶したそうである。

 我が子ながら、「お前は一体、何者なんだぁ〜?!」と言いたくなることが、しょっちゅうある...。(笑)
(2000年12月26日 書き下ろし)
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その64 腹が立つ話
 ま、腹が立つ話ってのは、たくさんあるんだが(笑)、昨年末にドイツから届いた一通の手紙、これには腹が立った。

 以前、私がホーナーのクロマティカというハーモニカを壊してしまったこと、そしてその修理のためにドイツにあるホーナー本社に送ったことについては書いたことがあるし、さらには、その修理費用130マルクほどを送るために、手数料や保険(!)も併せて10,000円以上支払ったという話(駄文の樹海、 雑文 Part 7「No. 64 ネットオークション」参照のこと)も書いた。昨年の6月終わりのころのことだ。

 ところが、一向にホーナー社からはハーモニカが送られてこない...。一体どうなっているんだろう...?、と思いつつ待てど暮せど(笑)音沙汰すらない...。

 で、昨年の12月20日、帰宅するとホーナーから手紙が!!

 「おおぉ〜、やっと修理が終わったのかぁ〜! その連絡の手紙だな。」と、いそいそ気分で私は封を切った。すると...。

 な、何と、そこには「5月以来、何も動きがないよん。代金を早く送らんかい!」との文面が...。(爆)

 ちょっとちょっと、である...。早速、事情を説明した抗議交じりの手紙を出したのだが一体これまたどうなることやら...、である...。

 あ〜、ムシャクシャするっ!
(2001年01月06日 書き下ろし)
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その65 島根(2001.02.01〜02)出張報告書 No. 1
 ふぅ〜...。(溜め息が最近の口癖...。(笑))

 さてさて...、今回は通常の営業(?)ではなく、入試関連業務ということで島根県は松江市に行ってきた。ま、簡単に言うと「一般入試 前期日程 学外試験会場:松江」ってことだ。もちろん今回のも公務であるが、通常のように「自家用車で」って訳には行かず、学長命令(笑)で「公共交通機関使用」が義務づけられているため、ま、いわゆる「長距離バス」あるいは「高速バス」と呼ばれるものに乗っての出張だ。

 で、行きが3時間30分、そして帰りは3時間45分という所要時間である...。もちろん禁煙だ...。(ToT) ま、途中で一個所7分ほどの休憩時間(?)があったから良かったけれど、なかなか苦痛であった...。

 それはさておき、松江での試験会場運営(?)で最も危惧されるのは積雪による交通難、並びにそれに伴う試験開始時間の変更、ってことだ。広島と違って日本海側は、うん、結構降るのだ...。そういうわけで幾分緊張しながらの松江入り(笑)となったが、当日の朝、少しだけ雪はちらついていたものの何の問題もなく、無事終了できた。これもひとえにみなさんが毎日を良い子で過ごしたからです。(爆)

 ま、前置きはそれぐらいにして...。以下、例のごとくまとまりのないことをダラダラと書くぞぉ〜っ!!(←何を張り切っているのだ、HASENOBUよ...?)

 最初、この出張報告記のタイトルは「とくべつなふろ」としようと思っていた。ま、ひらがな表記であるのにも理由はあるが(笑)、このタイトルだと「えっ? 『特殊浴場』の話...?」(爆)と、思わぬ誤解を生みそうなので止めた。(笑) そんな話を私が書くはずもない。私が書きたかったのは「特別に出かけていった、特別なお風呂」ってことだ。

 で、お風呂はさておき(笑)出発の前、学科長である教授のところに挨拶に行った。「これから私、松江へと出向いて参ります!」という訳だ。(あ、ゴメン。ウソ。(笑) ただ雑談がてら行っただけだ。(笑)) その時、博識のI教授は「宍道湖にはね、『七珍』と呼ばれる名物があるんだよ。しじみ、うなぎ、スズキ、白魚...、え〜っとぉ...、それから何だったっけ...? ま、とにかくあるんだよ。(笑)」と教えてくれた。で「宿の食事で出るかもしれんよ。ま、味わってきんさい。(笑)」とのことだった。なぁるほど...。その土地ならではの名物、ってことか...。基本的には私は珍味の類には無関心であるが(笑)敬愛するI教授にそこまで言われるとなれば、ここは一つ、全部制覇しなければならないではないかっ!!

 あ、心にもないことをまた書いちまった...。(笑) ま、実際、思ったのは「じゃ、その七つ全部の名前を確認しておこう。」ってことだけだ。

 さて、話は変わって(笑)今回は単独の出張ではない。私とは丁度20歳、年の離れた理科系の教授と一緒の出張である。この方のことは、そんなに良くは知らないのだけれども、その誠実なお人柄と温厚な性格で多くの同僚からの人望を集めている方である。(まるで私のようだ...。(爆))
 ただ、この方は、う〜ん、とっても生真面目で几帳面なのだ...。(この点、私とはおおいに異なる。) 午後7時過ぎに(翌日の試験会場でもある)宿泊ホテルに到着し、会場の下見(笑)、そして担当者との簡単な打ち合わせをすませ、ホテルのレストランで夕食。食後は(意外なことに)「ま、少し飲みましょうか。」ということでレストランで引き続き私たちは飲み始めた。ビール2杯、ワインをグラスで4杯飲んだ時点で9時半前。さぁ、本格的に飲もうかな、と思った時にその先生は「明日があるから今日はここらで切り上げましょう」と提案された...。(爆)
 「いや、これからですよ! もっと飲みましょう!!」などと私に言えるはずもない。(笑) てなわけで、それぞれの部屋に戻る。隣室からはバスタブにお湯を張る音が聞こえてくる...。明朝は同レストランで7時半に落ち合い朝食をとることになっている...。それに向けて(?)、テキパキと行動していらっしゃるようだ...。ふむ...。
 今からシャワーを浴びれば午後10時過ぎには完了するだろう。その後、ちょこちょこっと(?)仕事をするなりしても、午後11時過ぎには就寝態勢にも入れるだろうし、8時間の安眠も約束された(笑)ようなものだ。

 ここで、I教授の言葉がふと甦る...。「あ、そうそう。駅前からはちょっと離れるけれど『松江温泉』があるよ。タクシーで1,000円もかからんじゃろ。公営の分で200円もかからないけれど、眺めのいい所もあるよ。是非、入ってきてみんさい。(笑)」

 このようなビジネスホテルには「大浴場」は、ない...。各部屋の、こじんまりとした(?)ユニットバスのみ、である...。出張の目的の一つに「温泉訪問」があるわけではない。しかし、私の場合、それがある意味での回復措置というか、せめてもの楽しみであることは、疑うことのできない事実なのであるっ!!(また妙なところで力む...。)

 身支度を整え、着替えやタオルの入ったスーパーマーケットのビニール袋(店名のロゴ入り(笑))をしっかりと抱きしめ、隣の先生に気づかれないようにそ〜っと部屋を出てゆくHASENOBUの姿が数分後にあった...。

 で、フロントに降り、I教授が併せて教えてくれた温泉のことを尋ねてみる。が、あいにくその温泉施設は営業時間が短く午後6時半で終了する、とのことで、そのホテルが独自に契約している「原則として外湯は受け付けない、とある高級旅館の温泉」を紹介してもらった。で、割引チケットを500円で購入。タクシーを呼んでもらい、そこへと向かう。

 タクシーでは10分もかからない距離だったが、外は寒く、風も強いようで歩いて行くのは、ちょっと、って感じの場所にある旅館「一水」に案内された。夜目だから断言はできないが、「二階建てですが部屋数は問題ではありません。ゆったりとした雰囲気の中で心尽くしのおもてなしをどうぞ。1泊2食付きでお一人様2万円から。」と言いたげな(?)堂々たる旅館である。うらぶれた雰囲気を求める私が宿泊個所として選ぶことのあり得ないような、そんな所だ。
 フロントにいるホテルマン(?)も、私が泊まっている駅前の大手チェーン店の、やけに低姿勢な人とは異なり、ダンディー(!)だ。蝶ネクタイも様になっている。(笑) 「ようこそいらっしゃいました。ホールをまっすぐ進まれ、突き当たりを左に曲がると浴場の入り口がございます。どうぞごゆっくりとお寛ぎ下さい。」 う〜ん、声も渋いぞっ!(笑)

 ということで、唐突ながら、今回はここまで。(笑) 以下、白熱のクライマックスへと物語は進展。その旅館でHASENOBUが見たものは何と...!(あ〜、意味不明)
(2001年02月02日 書き下ろし)
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その66 島根(2001.02.01〜02)出張報告書 No. 2
 ええ〜っとぉ、あの、その...。前回「以下、白熱のクライマックスへと物語は進展」などと意味なく盛り上げましたが、あれはデマカセ。(爆) 今回の話もこれといって「おお〜っ!」と唸りたくなるようなものはなぁ〜んにもありませんので...。むしろ、くまきの真骨頂という感じの文面。

 ってことで、場所は前回に引き続き、「一水」という高級和風旅館。その「殿方用浴場」に入ったところから。

 脱衣所は、ま、どこにでもあるようなもので特筆すべきものはなし。あるとすれば、どういう訳か(って、間違いなく「涼むため」であるが)家庭用の、普通の扇風機が一つあった、ということくらいか...? 今までの私の温泉巡り体験からすると、通常は、大型で強力な「業務用扇風機」が置かれているのだが、ここの扇風機は「6畳用」って感じのもの。ちょっと似付かわしくない。(笑)

 さて...、湯気に煙る浴室へと足を踏み入れる。が、これまた、ま、どこにでもあるようなもので特筆すべきものはないような、普通のもの。タイルもありきたりだし、浴槽そのものも15畳前後の広さだ。
 だが、奥の扉(?)を開けると、そこにはこじんまりとした露天風呂が。
 この露天風呂には驚いた。いや、混浴だとかいうんじゃなくって。(笑) 確かに露天風呂としては決して大きくはないのだが、浴槽を形成(?)しているのは、もちろんコンクリートでも新建材でもない。(笑) 自然石である。これがなかなかすごい。正確には石、というよりは岩だが。

 そして、小さなものでも1メートル四方(?)はあるようなもので作られているのだ。もちろん同じ高さ・大きさのものではない。大きなのは2メートル以上はある。そういう岩でかたどられたお風呂(あ、岩風呂と言えば済むんだった。(笑))は今までに何度も入ったことがあるが、ここのそれは、風流があった。

 一面には巨大な岸壁って感じの岩があって、そこからは打たせ湯のようにお湯が流れている。いや、打たせ湯って感じじゃなくって(笑)、小型の滝っぽい感じだが。その水しぶきというか、お湯しぶきからもうもうと湯煙が立ち上り、それがライトに照らされる模様は神秘的ですらある。まるで「オーロラ温泉」とでも名付けたくなるような...。
 
 ちなみに外気温は2℃前後。(多分、間違いないと思う。) 時折風が吹いてくるが、周りを竹垣で囲ってあるため、火照った肌には心地よいくらいだ。時刻は既に午後11時を廻っており、他には誰もお客さんがいなくて貸し切り状態ってのも、ウレシイ。(笑)
 これで雪が降り出し、湯船には熱燗があって、そして隣に猿でもいたら申し分ないのだが。貸し切りじゃなくなるけど相手が猿なら異存はない。(意味不明)

 湯船に浸かりながら、今までに体験したことのある「露天風呂」を幾つか思い出したりした。ま、それぞれに気分良く入ったのだが、ここまで風情を感じさせるものは、うん、ない。
 そう言えば、数年前、老人会で出かけた、いや、違う、広島市公衆衛生推進協議会御一行様の一員としてでかけた琴平温泉もなかなかゴージャス(笑)だった。あの時、同室で、一番年が近かった褌愛好者の大正13年さんは、まだ御存命だろうか...?(おい...。) 大正6年さんは、もう鬼籍に入ったかも...。(爆)

 と、故人を偲びながら(おい!)ゆったりとお風呂を浴び、そうして人気(「にんき」ではなく「ひとけ」)のないロビーでタバコを吸い、それからレセプションの所へ行き、タクシーを呼んでもらうよう、例のダンディーなホテルマンに頼んだ。

 「車はじきに参りますのでどうぞおかけになってお待ち下さい。」とダンディーホテルマンが渋い声で言う。礼を言ってソファーに腰を下ろした私の脳裏に、ふと「宍道湖の七珍」のことが浮かんだ。そうだ、宍道湖湖畔のこのような観光ホテルの従業員ならきっと御存知だ! よし、尋ねてみよう。

 「あのぉ、つかぬことをお尋ねしますが、『宍道湖の七珍』っていうのは、具体的に何なのですか...? シジミ、スズキ、ウナギ、白魚などが名物だということは知っているのですが、残りの3つというのは...?」

 そう問い掛ける私に、渋い声のダンディーホテルマンは答えてくれた。
 「え〜っとですね。それにはいい覚え方があるんですよ。お教えしましょう。」

 嫌な予感が胸を走る...。まさか頭文字をとった「オアシス運動」の類じゃなかろうか...?

 その予感は、悲しいことに的中した。「『すもうのあしこし』と覚えればいいんですよ。」

 おいおい...。言うに事欠いて「すもうのあしこし」とは...。(ToT) 温泉のあとのゆったりとした気分がいきなりげんなりだ...。何でこんなにやり切れない気持ち、やるせない思い、加えて、どこにもぶつけようのない怒りを感じねばならないのだ?  で、せっかくだし、ムシャクシャするんでその腹いせに(笑)彼が教示してくれたものをここで伝授(笑)しよう:

:すずき
:もろげえび
:うなぎ

:あまさぎ
:しらうお
:こい
:しじみ

 もちろん、間に置かれた「の」について私は問い質した(笑)のだが「あ、それは言葉のすわりを良くするために入れているだけで無視して下さい。」とのこと...。やれやれ...。

 しかし...。こんなん、嫌だぞ、覚えるのは...。(笑) というか、そこまでして覚えたいのか?(笑) それに、こんなのを覚えていても、想起されるモノを間違ったらどう責任を取ってくれるのか?(爆) (それ以前に指摘しておきたいのは、「覚えやすいように」と思って繋いだ頭文字の語句を何か他のもの、たとえば「モンゴル相撲の手足」などと記憶してしまったらさらに事は重大になりはしないか? ほとんど言いがかりだが...。(爆))

:すだこ
:もつなべ
:うーぱーるーぱー
:のぶた
:あんこ
:しか
:こそでもち
:しなそば

どうだ、これなら?(「どうだ」って言われても困るでしょうが...。) ぐぅの音も出ないだろう?(意味不明)  では、これならどうだろう?---「素うどん、もぐさ、海蛇、蚤、アザラシ、シラタキ、古米、塩」。 もうどうでも良くなってきたぞ...。というか、「すもうのあしこし」の時点でどうでも良くなったのだが。ふっ...。虚しいぞ...。
 
 迎えのタクシーが到着し、ホテルの自動ドアを出た私の心の中には冷たい風が渦巻いていた...。
(2001年02月21日 書き下ろし)
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その67 けろけろけろっぴ酒
 またまた意味不明なタイトルをつけたが気にしなくてもいい。読めば分かる。(笑)

 昨日、つまり4月8日の日曜日は、昨年度末から引きずっているカリキュラム関係の仕事を自宅で朝から午後の半分を費やして一段落ついたところまで仕上げ、そして出勤。ま、「出勤」と言うよりは、「職場に行った」と表現した方がより正確かもしれないが。
 職場に出かけたのは、表向きは仕事で、ということだが、これまた正確を期するならば「仕事をするための準備」ということだ。3月は3月で次から次へとこなさねばならない事が続き、そして気づくと新年度。2日、月曜日には入学式という慌ただしさだ...。
 そのため、ついつい先に延ばしていた「部屋の片づけ」という大きな作業が残っているのだっ!!(ま、力説すべきことじゃないけどね。)
 元来、私はきれい好きである。(爆) 特に、数年前まで部屋が相部屋だったころは、それはもう、見事なくらいに部屋は片づいていた。ところが、私の個室となってからは荒れ放題である...。(この「**放題」という表現についてはいずれまた稿を改めて書く予定である。)
 よって(?)「部屋の片づけ」は、私の一年を通しての課題であると言っても過言ではない。(何を言いたいんだか...。)

 さて、そろそろ本題に入ろう。今までの記述は「けろけろけろっぴ酒」というタイトルとは、何の関係もない。

 で、片づけがはかどらないまま刻々と時間は過ぎ、ふと気づくと午後8時を廻っている...。おなかも空いた...。ってことで、帰宅。家人(笑)には、実は、今夜あたり、夜桜見物をしようと話していたのだ。昼間は汗ばむほどの陽気だったし、夜もさして寒くないし。
 そこで、妻がスーパーマーケットで買い求めたお弁当、総菜、生八つ橋を携え、一家で花見だ。

 花見の場所は自宅の庭。というのは嘘だ。(何だ、こりゃ...。)
 それは私の住む団地の誇る立派な公園である。面倒なので詳しくは書かないが、新興住宅地には珍しくないけれども、かなり大規模な公園が団地を縦断するかのように配置されていて、そこにはグラウンドはもとより、数多くのモミジや桜、その他の樹木がたくさん植えられており、地域住民のオアシスとなっているのだ。

 さて、こんなこともどうでもいい。(笑) 花見と来れば当然酒が付き物だ。今回の花見のために奮発して買った高価な日本酒を私はやおら(笑)取り出した。そして、娘が赤ん坊だったころから使っているポリカーボネイト製の「けろけろけろっぴコップ」にその酒を注ぐ。で、出来上がった(?)「けろけろけろっぴ酒」をちびりちびりと飲んだ...。
 
 飲みながら考えた。 

 今、私の頭上で咲き誇っている桜。公園のライトに照らされて神秘的な雰囲気さえ漂う桜。この桜の「花盛り」ってどれくらいの期間続くのか知らないけれど、きっと一週間ほど前から見ごろになっていたことだろう。
 でも(普段は公園内を通ることはなく)私は、今夜、初めて見た。そしてきっと今夜が最後だ。(いや、別に私に自殺の計画があるとかいうんじゃなくって。)
 私が見ていても、見ていなくても咲いている桜。深夜、誰も見ていなくても咲き続ける桜。どうして桜の花は咲くのか...?(爆)

 色々な思いが胸をよぎる...。桜の木の平均寿命(?)がどの程度なのかも知らないが、きっとこの桜は私よりも長く生きるだろう。「もう40かぁ...。」などということを考えると万感胸に迫るものもある。(意味不明) 私が、今夜その花を見て感動したことも、この桜の木は知らないまま、これからもここに立ち続けるだろう。来年も同じように開花し、眺める人を感動させるのだろう。

 人造的に造られた公園であるから、この桜の木は自生していたものではないだろうけれど、しっかりと根を張り(そして永遠ではないにせよ)かなりの長い時間、この団地(ま、存在し続けたとして、だが(笑))を見守ってゆくのだろうなぁ...。

 ふ〜む...、久し振りに書く駄文、何やら意味深なもののようにも、そしていつもの意味不明のもののようにも思えるだろうなぁ...。(私としては後者だと思うが。(笑))

 あ、慌てて補足しておくが私は酔っ払ってこれを書いているのではない。ま、確かに今、焼酎を飲んでいるが、アルコールとこの文面の不明度とは関係がない。(笑) ただ、自分でも何が書きたいのか分からないという、ただそれだけのことだ。
(2001年04月09日 書き下ろし)
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その68 あ〜、腹が立つ!
---この文面は今はなきとあるホームページに以前、私が投稿していたものです。---
 これまた直截なタイトルですが。(笑)
 今、福留なんとかという(元?)アナウンサー(?)が進行役を務める「アメリカ縦断ウルトラクイズ」(?)とやらを>部分的に見てきました。部分的に、というのは子供たちが食事時に、見る、と言い張ったからなのですが。(笑) もちろん、私は、こうして食事を終えると自室に戻っているのですが。

 でも、あ〜、腹が立つ!!
 この類の番組を自分の意志で見ることなど皆無なのだけれど、今、食事をしながら見て、ほとほと、そのくだらなさに腹が立ちましたよ、私は!!
 って、詳しく書く気にもならないのだけれど。
 何かね〜、ああいう、「素人さん」を出す番組って、嫌ですよね〜、私は。

 途中から見ているんで分からないけど、どうやら、途中で負けた者が日本に送還(?)されることになったらしい。で、サンフランシスコだったかで見捨てられて、空港へ戻るためにタクシーに乗る。ところが、そのタクシーの運転手も番組の「グル」になっていて、乗った人達(元、参加者、落後者?)に対して脅しを交えながら法外な乗車賃(一人当たり6万円以上)を請求する、という...。そしてその乗客達がおののいて青ざめる様を隠しカメラで写し、それを放映するという....。何とも悪趣味な作り...。もう、呆れてしまう...。
 「スタードッキリ何とか」とかいうのであれば、それは全然、構わない。彼ら(名ばかりのものも含め、いわゆる「芸能人」)はそれで名を馳せ、プライバシーを切り売りにしてお金を儲けているのだから。
 でも、素人さんを使って(ということは、恐らく制作費もかなり安く抑えられるのだろうが)、安易な「視聴者参加番組」を作り、さらには、その素人さん達をコケにするような番組なんて、くずのくずである! そして、それを「面白い!」と思って見る人間がいるとすれば、それはそれでものすごく情けないことである。そんなのはユーモアでも何でもない。(少なくとも私には。)

 あ〜、思いだしても腹が立つ!

 私は、くどいようだけど、テレビを見ることは、まず、ない。今夜のように食事時に子供たちが「見たい!」と言うのでつけているのを見るくらいだ。

 が、どうも、福留某、関口宏、などが出てくる番組は「胡散臭い」! というか、極めて不愉快である、私には! (その他にもいるけど、名前を知らないので書けない。)
 
 何か知らないが、関口宏と三宅何とかが出てくる料理番組がある。全編通して見たことは一度もないが、あれもかなり不愉快な番組だ、私にとっては。
 毎回、同種の料理を二つ選んでその「優劣」を決めるもののようだ。とんでもない話だ、そんなのは! そもそも「意味のない比較をするのは無益である」と信じている私にとっては愚劣極まりないのだ。

 「そうじゃなくって、料理の作り方だとか、その成り立ちを紹介する番組だと思えばいいのよ。」と妻は諭すように言う。
ま、それもそうかもしれないけど、それなら「競う」ような仕立てにしなくてもいいじゃないか!? 材料の皮相的な紹介などせずに、もっと突っ込んだ紹介をしてはどうなのか?!

 って、新聞の投稿欄みたいなことを書きましたが...。あ〜、それでも腹が立つ!!

(2001年05月01日掲載、書き下ろしたのは随分前。)
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その69 ものを買う
 以前、私は「ものを買う」ことにこだわらない、「あまり所有欲はない」旨、書いたような気がする...。いや、書かなかったかもしれないが(笑)、少なくとも自分は「ものに執着しない性質(たち)」だと思っていた。

 ところが、この数年の自分の挙動を振り返ると、結構好き勝手に買い漁っているような気がする...。

 いや、常に「ものを買い漁る」ってことじゃない。(ま、普通、そんなもんだろうが。(笑))

 今日(5月3日)、家族4人で街中に繰り出した。広島市内では「フラワーフェスティバル」とやらいう行事が毎年この時期には催され人でごった返す。私は人込みが嫌いなんで、それを避けるため、夕闇が迫るころになって出かけたのだ。
 今年のゴールデンウイークは家族揃ってどこかに旅行、なんて計画もなく「7日かけて、みんなで家の大掃除しよう!」という計画があるだけ(笑)だ。ま、私や妻にとっては別にそれでいいんだが、子供にとってはちょっと可哀想だ。
 ってことで、(広島市中心部に今春完成した地下街)「シャレオに行きた〜い!」と、かねてから望んでいた娘のリクエストを叶えるため、そして、とある大手電気器具量販店の「閉店記念セール」に伴う「新品CD50%引きセール!」とやらに行く、ということで出かけることとなったのだった。(前々から探しているCDも見つけたかったし...。)
 その「新品CD50%引きセール!」のチラシ広告には「一部セール対象除外品もございます」との断り書きもあって、「けっ...。どうせ店内の商品の大半以上が定価販売なんだろうな...。」とたかをくくって(笑)その店に行ったところ、何と、9割以上の数のCDがセール対象となっていた...。
 いくつものワゴンのブース(?)があり、多くの人がたかって(爆)いる...。「安く買える!」という喜び(笑)と(人の多さに)ちょっとうんざりしながらもおもむろに一つのワゴンを覗いてみる。
 あぁ...。やはり雑多に並べられている...。
 ま、一応、「洋楽」「邦楽」「フュージョン、ジャズ」「クラシック」の区分けはされているようだが、夥しい数のCDがランダムに置かれているのだ...。これじゃあ、全部を真剣に検索(笑)するには数時間かかりそうだ...。

 ってことで、それこそ「ブラウズ」する感じで半分のワゴンを見て回って買い物カゴに入れたのは約30枚...。
イエス、リー・リトナー、森田公一とトップギャラン、村松健、シセル・シルシェブー、ボーイ・ジョージ、山崎ハコ、エイジア、トム・スコット&LAエクスプレスなどなだ、いつもながら雑多な歌手(ん...? ちょっと表現が悪いか...?(笑))のCDを買い込んだが、これで御満悦ではない、というのが自分でも不思議だ...。まだ半分しか見ていない...。(笑)
 しかも前々から探していたCDは見つからなかったし...。

 おおっとぉ。もう1時間半以上経ってしまったぞ。(笑) 娘は、「もぉ〜、お父さん〜! 早くしてよ〜!」と、ややむくれ顔だ。(笑) で、CD捜索は切り上げたが、心残り...。

 で、一旦、地下街へ行き、探していたCDを求めて私は別の店、ヴァージンメガストアへ。
 おお〜!! あったぞ!! 長い間(って、この半年だけど)探し求めていたビーチボーイズのCDが!!
 って、ビーチボーイズのCDそのものは色んなベスト盤も出ていて珍しくないし、実際、何枚か所有しているのだが、彼らのオリジナルアルバムとなると、なかなか見つからなかったのだ。
 この前カナダに行ったときも現地のヴァージンレコードの店(私が知っている中で最大規模の店舗)にも行って探したが見当たらなかったのが、ここ広島で見つかるとは...。(?)
 どうやら東芝EMIが昨年「最新デジタルリマスタリング」して彼らのアルバムを何点か再発したようだ...。お陰で「15 Big Ones」という1976年のアルバムが入手できた...。ああ、ありがたや...。(笑)

 れれ...? 話がずれてきている...。

 で、だ。(笑) とにかく、ギターの連続購入といい、昨今の(笑)CD買い漁りといい、今迄の私の「ものの買い方」が違っているのだ。

 以前ならば「あ〜、欲しいなぁ...。でも、ま、いいか...。また、いつか買えるさ...。」とあきらめていたのが、その歯止めが効かなくなっているのだ...。(笑) でも、これは考えてみるに「もう、ここで買わなかったら、次はないかもしれない...。」と(あまり意識していないけれど)いう思いが私の中にあるからだと思う。
 もちろん、昔は自分の好きにできるお金ってのは本当に微々たる額だったのだからいくら買いたくても買えなかったのだが、それが(決して裕福ではないけれども)、ある程度好きにできるような経済的余裕が生れてきたから、というのもある。
 いずれにしても、40歳を迎え「欲しいものを待つ・我慢する」という精神的余裕、そしてそれよりも時間的な余裕がもうなくなり始めている(と感じる)からなんだろうなぁ...。

 と、今日買ってきた「フレンチ・ポップス・ベスト」を聴きながらそんなことを思いました、はい。
(2001年05月03日書き下ろし)
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その70 舌の根も乾かぬうちに
 ってことで(笑)、つい昨日、これからは更新の頻度が低くなるだろうというようなことを書いたばかりだが、書く。(笑)
 だが、これといってまとまったネタはない(笑)んで、例のごとく、ぶつ切りで書き並べたい。

・さっき、母屋に水を取りに行った時に、教育テレビの番組が映っていた。妻は他のことをしていてテレビは観ていなかったのだが、「消したら?」と言っても「音だけ聞いているから。」と言う。
 で、夕食の後すぐに男の城(笑)に籠って仕事をしていたため、少し、母屋でくつろぐことにした。

 で、いきなりだが、「言い間違いは深層心理を表わすことがある」とよく言われる(ような気がする)。ま、説明するまでもないだろうが、言い間違ったときには、心のどこかでその言い間違えられた内容を意識していたり、そうなることを願っていたりする、ということだが。

 さて、そのテレビ番組。どうやらどこかのお医者さんか生物学者か栄養学者だろうと思う。真剣に耳を傾けていたわけじゃないが、話の中に「学校給食」「微生物」、「殺菌」などの単語が続出している。ふむ...。
 と、その人物が言った。
 「昨年の、O-157が行われた時、起こった時、」
 ん...? ちょっと、ちょっと、今のは...?
 言い間違いにしても何だかかなり変だ。私は妻に声をかけた:
 「今、この人、『O-157が行われた時』って言ったよ。」
 「そう? 気がつかなかったけど。」
 「いや、間違いないよ。確かにそう言い間違えたよ。」と私。
 で、しばらく立ち見状態で眺めていると、そのおじさんは再び「O-157が行われた」と言い間違えていた...。(笑)
 「今の聞いた?」
 「うん、今度は聞いた。確かに『O-157が行われた』って言ってたわね。」と妻。

 一体、あのおじさんの深層心理は何があったのか...? どんな思いが蠢いていたのか...。(爆)

 ちなみに、その後も、まだ何か期待できそうな予感がして(笑)、私は部屋に戻らず、テレビの前に陣取った。
 すると、「これらのばい菌さんは〜」とそのおじさんは言った...。(爆)
 
 いや、ただそれだけなんだけど。

・じゅそ(現在、小学4年生)は相変わらず色々と本を読んで語彙を増やしつつあるようだ。で、どうやら最近では「ことわざ」に凝っているらしい。
 どこかに出かけるときの車の中などでも、「ねぇ、お父さん。ことわざの出だしを言ってみてよ。」などと言う。
 そこで、私が「犬も歩けば」と言うと、それに続けて「棒に当たる!」などと続けるのだ。「虎穴に入らずんば」と、いささか古めかしいのを出題しても「虎児を得ず」とちゃんと答えたりする。ま、それはそれで嬉しいのだが、私としては、かつてのように「馬の耳に」に対して「注射!」と答えていたじゅそが懐かしく、複雑な心境である...。

 で、このあいだのことだが、「そう言えば、お父さん、『カッカソウヨウ』って何?」と尋ねてきた。私が、それは足がかゆいときに靴の上から足を掻くことで、その時のもどかしい気持ちのことを言うんだよ、と教えると「ふ〜ん...。漢字だけはこ難しいけれど、意味を聞くとなかなか冴えない言葉だね。」とのたまった...。(笑)

・どういうわけか、じゅそはものごころついた頃から、髪の毛には執着していた。正確には「髪の毛が長い」ことに執着していた。
 ま、父親の頭部がうすら寒くなりつつある(笑)せいなのかもしれないが、髪の毛を伸ばすことにこだわり、短く切ることを極端に嫌うのだ。
 ビートルズが出て来た頃、彼らの「マッシュルームカット」というのが流行ったが、ま、あんな感じの髪形なのだ。で、私は「キノコ息子」と呼びかけたりもしているのだが、先日、学校で「浄水場見学」とやらに出かけた時、たまたま、妻の勤める学校の横の道を通りがかったそうだ。
 で、現在小学校6年の担任をしている妻がその一群(笑)に気づいて、授業中だったが、「あ。あそこに歩いているのはA小学校の4年生で、あの中に先生の子供がいますよ。」と(妻のクラスの)児童達に言ったらしい。
すると、児童達は歓声を上げ、そしてみんなで手を振ったそうだ。それまではいいのだが、さらには「先生。名前を呼んでもいいですか?」と求めてきたそうで、妻が許可を与えると、みんなで窓際に集まって、せ〜の、で(笑)「Nさ〜ん!!」と呼んだらしい...。(爆)
 慌てた妻が、「あ、あれは男の子なのよ。」と告げると、児童全員、「え〜っ?!」と驚いたそうである...。
 ま、じゅそは私に似て優しそうな顔立ちであり(笑)、そして私と違って色白なので(笑)、その長髪ゆえ、女の子と間違えられるのもしばしばであるのだが...。


・じゅそはなかなか「食」にうるさい。(笑) ま、いずれ書くかもしれないが、この前、我が家では娘が母の日にカレーを振る舞ってくれた。
 で、我が家ではいつもそうなのだが、カレーやシチューというのは多めに作って、そして翌日の夕飯も同じメニュー、ということが多い。
 次の日、ぺろりとカレーライスを食べ終えたじゅそはこう言った:

 「やっぱりカレーは一晩寝かすと味がまろやかになるね。」

 ま、いいんだけど...。(笑)

 いや、まぁ、これもただそれだけの話なんだけれど、ただ何となく書き綴っておきたかった...。(笑)
(2001年05月15日書き下ろし)
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