くだらない話 Part 3

目次
その21 じゅそ観察(3)
その22 今朝の新聞を読んで
その23 日々汲々日記特別篇 その1
その24 日々汲々日記特別篇 その2
その25 日々汲々日記特別篇 その3
その26 日々汲々日記特別篇 その4
その27 じゅその夏休み 2002年夏篇
その28 山口出張報告書 2002年冬第1回 その1
その29 山口出張報告書 2002年冬第1回 その2

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その21 じゅそ観察(3)
 うむ...。このシリーズ(じゅそ観察)を始めてから更新の頻度が上がったような気がする...。(笑) ・今日は日曜日。久々に一日、家にいた日だった。(朝、新聞を取りに郵便ポストに行ったのが今日最大の遠出である。(笑))  さて、夕方、私が台所で食器を洗っている時のことだ。(妻と娘はこの時、買い物に出かけていた。) 友達のところに遊びに行っていたじゅそが「ただいまぁ〜!」と帰って来た。「あ、お帰り〜。」と私。じゅそは洗面台で手を洗って、そして冷蔵庫に直行した。そして何かをそそくさと取りだすとリビングルームへ。(笑)
N:「お〜い、じゅそぉ〜!」
J:「なぁに、父さん?」
N:「ちょっとこっちにおいで。」
J:「もぉ...、なぁに?」
N:「おい。今、背中に隠し持っているのは何だよ?」
J:「別にたいしたものじゃないよ。ただのブルーベリーヨーグルトだよ。」
N:「呼ばれたのにそんなものを持ってくるなよ。ここの牛乳瓶を玄関先に置いてきて。おい。ヨーグルトは置いていけよ。」
J:「でもお父さん、横取りするつもりでしょ? ダメだよ、この前からボクが目をつけていたんだからね!」

...。よほど私は信用されていないらしい...。で、最初は食べるつもりはなかったが一口ヨーグルトを頂いた。(笑)

・さらにその1時間後のことだ。
 じゅそが、またまたいそいそと台所に行き、そして西瓜を切って来た。(笑) そしてリビングルームの網戸を開け、外に足を投げ出し床に座って西瓜にむしゃぶりついている。(私が自室に出入りするのはそのリビングルームからなのだが。)
N:「おい。じゅそ。ちょっとのきなさい。通れないじゃん。」
J:「はいはい。」(と少し身を寄せる。)
N:「ちゃんとテーブルで食べたら?」
J:「いいんだよ。やっぱり西瓜はこうやって食べなきゃ。夏の風物詩だよ。」
N:「そんなもんかな...?」
J:「うん、そうだよ。どう、お父さんも食べる?」
J:「いらないよ。西瓜は苦手なんだよ。メロンと同じで苦手なんだよ。」
J:「ふぅ〜ん...。西瓜を食べると蕁麻疹でも出るの?」
N:「いや、そういう訳じゃないけれど、鼻がむずむずするんだよ。ま、一種のアレルギーだね。」
J:「へぇ〜。じゃ、アトピー? 小学校の水泳もダメだったの?」
N:「何でここでアトピーが出て来るんだよ!? 違う。ただ西瓜が嫌いなだけなんだよ。」
J:「好き嫌いは良くないよ。」
N:「だ〜か〜ら〜、嫌いというより、苦手なんだってば!」
J:「ふぅ〜ん...。こんなにおいしいのにね。良く分からないな。変な父さんだね。」

...。変なのはどっちだ...?(笑)

ってことで、盛り上がりのないくだらない話でした。  
(2002年06月23日 書き下ろし)

その22 今朝の新聞を読んで
 ここで言う「今朝」というのは2002年7月8日のことである。
 我が家が購読しているのは広島の地方紙「中国新聞」である。一時期、大手のA新聞を購読していたこともあったが、例の「珊瑚事件」を機にこれに変え、そのままである。それにやはり地方紙の方が当然ながら地方の記事が多く、また折り込み広告も充実しているのだ。(すみません、Yさん...。(謎の陳謝))

 で、今朝の一面記事。トップは「原爆症認定 あす75人申請」というもの。この中国新聞には(別に揶揄するつもりはないのだが)必ず「原爆関係」の記事があるのだ。
 で、それよりも私の目を引いたのは「誘拐容疑 光の女逮捕」という見出し。(笑) 事細かに記すのはやめておくが、山口県光市在住の女性(33)が他の共犯者数名と共に、香川県のとある会社役員の娘さん(22)を誘拐、そして監禁し、身代金60万円を奪ったという...。
 60万円の身代金、ってえらく小額であるが、報道によると当初は2,500万円を要求していたらしいが、その誘拐された女性の父親が「三十日午前零時ごろ、広島市中区の広島城近くの路上で」奪われたのは60万円だったそうな...。(ま、詳細ないきさつは分からないし、知りたくもないが。)

 しかし...。60万円の収入でこんなことをして捕まるとは...。しかも共犯者が数名いるところからすると、公平に「山分け」(笑)しても、たかだか十数万円くらいの手取りだ...。

 う〜ん...。27面の関連記事によると、この「光の女」(って、すごい書き方だと思うが...。)は「男女計三人の子供」と暮らしていたそうな...。う〜ん...。
 今後どうなるのか分からないけれど、この残された子供たちのことを考えると、何とも気が滅入る話である...。

・ってことで、その「27面の関連記事」を読んでいたら、その横に「『出会い系』で高校生ら強盗」という見出しが...。
 ちょっと気になって記事を読む。
 概要は山形市内の高校生を含む少年6人、少女1人が先月上旬共謀して、「携帯電話の出会い系サイトを使って誘い出した男性を暴行し財布を奪った」そうである...。
 で、のこのこと誘い出された会社員(24)は粘着テープで目隠しされて連行され暴行を加えられ「現金約500円の入った財布や保険証、携帯電話」を奪われたらしい...。
 現金約500円、って...。(爆)
 そして一体どうして保険証まで持参していたのか...?>その会社員

 ま、いろんな事情があるのだろうけれど、何だかこれはこれでとてもせつない気持ちになってしまう...。

ってことで、新聞を読むと、なんだか気が滅入ったりせつなくなったりすることが多いんだけれど、今朝は特にそう思いました、はい。
(2002年07月08日 書き下ろし)

 うう...。いつも書きなぐってばかりで推敲もしないんですが、上記の記事の誘拐事件、要求された身代金を4桁ほど間違えていました。(爆) ってことで、「当初は2,500円を要求していた」(爆)ではなく、「当初は2,500万円を要求していた」です〜。って、もう修正したけれど。
(2002年07月09日 付記)

その23 日々汲々日記特別篇 その1
10月31日(木)---2
 ってことで、授業を終えた私は、いつもなら本務校(ま、つまり私の本当の職場)に急行し、なんだかんだと雑用に追われるのだけれども、この日は家に直行。娘も帰宅しており、二人であたふたと出かける準備をする。手を怪我している息子を治療に連れて行っていた妻も帰り、親子四人でバタバタと出かける準備。
 準備を終え、妻の車RAV-4に荷物を積み込み家を出たのは午後5時15分。妻の同僚T先生(推定年齢45〜48歳の女性教師)の御自宅(隣の団地)に寄り、T先生を車に乗せ、そして山陽自動車道を一路、東へ。目指すは広島空港。今日から3泊4日の旅行なのだ。(笑)

 午後6時過ぎに空港到着。同僚ではないけれども、やはり妻の知人のH先生(推定年齢55歳、とある小さな小学校の教頭先生)と合流。荷物は全て機内持ち込みの手荷物にしたかったけれども、息子の指の怪我に定期的な消毒を施すのに必要な物品の中に「ハサミ」がある、ということもあり、一つだけ預ける。
 広島発羽田行き、JAS298便(午後7時10分)は定刻通りの運行。で、午後8時半過ぎに羽田空港着。「だれか有名人に会えるかな??」と期待していた娘の願いが叶い(笑)、手荷物受け取り場にてあの(どの?)「ケント・デリカット」氏に遭遇。(爆) どうやら同じ便に乗っていたようだ。(ま、彼は広島に本拠地がある某大型家電販売店のイメージキャラクタ(?)でもあるんで、多分、その関係だろうなぁ。) だが、娘は握手も、サインもねだらず、「え? ほんと、お父さん? あの人、ケント・デリカットなの?」と言うだけで、何ら行動に出ない。で、浜松町行きのモノレールの中で「何で写真、撮ってくれなかったのぉ〜?」と言い出すが、後の祭り。(意味不明)
 モノレールを降り、そして山手線で上野へ。そしてタクシーで今夜の宿、浅草ビューホテルにチェックインしたのは午後10時ちょっと前。大手の旅行代理店が多数出している「航空機プラス宿泊」の企画モノだから、どうせ冴えないビジネスホテルだろうと予想していたが(笑)、ちゃんとポーターもいる、かなり大きな本格的なホテル(笑)で、びっくり〜。割り当てられた16階の部屋からの眺めも、ふむ、なかなかのものだ...。(ま、この界隈は高層ビルが乱立している訳でもないし。)
 H先生はシングルの部屋、T先生と妻はダブル、そして残り(私、子供2人)はトリプルの部屋。「どうせ、一つはエキストラベッドだろう。」と読んでいたが(笑)、これも外れ、ちゃんとしたベッドが3つあって、子供たちは大喜び。(笑)
 期間限定(?)の宿泊者サービスということで、1階レストランの「飲み物とケーキのセットチケット」を消化しようってことで、10時10分に下で集合。飲み物を選択するとき、私「ホットコーヒーを下さい。」、娘「私はレモンスカッシュをお願いします。」、そして息子、じゅそはひとしきりメニューを眺めた後「う〜ん...、カプチーノにします。」とオーダー。ま、いいんだけど。
 H先生、T先生、そして妻(以降、小学校教師群と表記)は明日開催される国語の研究会の全国大会の日程の確認などで相談。で、小学校教師群が大会に参会している間は、私と子供2人、何とか一日を過ごさないといけない。出発前にも「金曜日をどう過ごすか?」については話をしたものの、特に行きたいところ、観ておきたいところは子供も私もない...。唯一、じゅそが「この前、行きそびれた横浜のジョイポリスに行きたい。」と言うが、あっさり却下。(ジョイポリスというのは、ま、ゲームセンター(笑)である。) 娘は「アルタに行って、タモさんに会いたい。」と言うが、「笑っていいとも」を見学するには前もってハガキで応募しないといけないということで、これもボツ。
 「じゃあ、午前中はこの近辺の浅草寺、雷門あたりをぶらついて、そして昼から秋葉原にでも行こうか?」と私。すると娘は「え〜っ!? そんなことして何が面白いの? そこで何をするの?」と不平を垂れる。息子は息子で「う〜ん、アキバかぁ...。パーツでも買うの?」などと抜かす。(笑) 特に買っておきたい電気製品などはないけれども、子供たちには対案も代案もないということで、一応、話し合いはノブ案で終結。(ま、個人的にはお茶の水あたりに行って、楽器店を見て回りたいところだが、子供からは反対された。)
 で、女が3人集まるとかしましいとの言葉通り、実に色々な話題で話に盛り上がる小学校教師群を残し、部屋に戻る。子供はそれぞれ「シャワーを浴びる。」、「ゲームをする。」とのことで、私は夜の街へ。(爆) って、もちろん不道徳な目的ではなく(笑)、ただお酒類を買っておこうというだけだ。(十分に不道徳かも。(笑)) うむ...。なかなかコンビニエンスストアが見つからない...。何だか怪しげな店は多いが...。(爆) 声をかけてくる男女は多数。(笑) ようやくそれっぽい店を見つけるが、何と全てハングル文字の世界...。焼肉屋さんもたくさんあるし、このあたりは朝鮮半島から来た人達が多数いるとは聞いていたが、う〜む、ここは日本なのか、という思いに捕らわれる...。件の店も、もしかしたら日本語が通じないのではないのか、という不安に駆られ、やり過ごす...。
 どうにか普通の(?)セブンイレブンを見つけ、ジン、チューハイなどを入手。旅行雑誌を片手に、そして東京のうんざりするような夜景(?)を眺めながら早速飲み始める。
 午前零時少し前に妻が来る。小学校教師群で先ほどまで話し込んでいたと言う。(笑) で、翌日以降の日程の確認などをして、シャワーを浴びて、そして1時半過ぎくらいに就寝。ふぅ〜、長い一日だった...。
(2002年11月04日 書き下ろし)

その24 日々汲々日記特別篇 その2
11月1日(金)
 朝、8時半過ぎに起床。9時、子供2人を連れ、下のレストランへ。いわゆる「バイキング形式」の朝食を、のんびり、ゆったりと食べる。(ちなみに小学校教師群は、とっくに朝食を終え、チェックアウトしている。)
 10時、チェックアウト。荷物を抱えてウロウロするのは嫌なんで、ホテルに昼まで預かってもらうことにして、そして徒歩で浅草寺方面に向けて出発。息子には通常のカメラ、娘にはデジタルカメラを押し付け、そして私はデジタルビデオカメラ担当。
 まずは雷門へ。(笑) それぞれのカメラで記念撮影。続いて屋台の並ぶ参道(?)を通り、そして浅草寺へ。入ってすぐのところにある「おみくじ」を子供たちがやりたいとせがむ。じゅそは「吉」だったが、娘は「大凶」...。(笑) 「うわぁ〜、こんなんじゃ記念にも何にもならないよぉ〜!!」と不満をあらわにし、「もう一回ひく〜!」ということで(笑)、もう一度仕切り直し。筒から出て来た棒に記された番号の箱を開け、そこに置かれたおみくじを取り出した娘の表情がそのまま凍りつく。「ん? どうした?」と問い掛ける私に娘が差し出したおみくじには、またしても「大凶」の文字デカデカと...。(爆)
 「お姉ちゃん、もうそれは運命だよ。潔く受け入れるしかないね。」と冷たく言い放つ弟。「がはは〜!!」とあざける父親。(爆)
 
 浅草寺の名物(?)、「ちびまるこちゃん」でも取り上げられた、その煙を頭になすりつければ頭がよくなるという線香・抹香(?)のある大きな「かめ」(笑)のところへ。手っ取り早いように息子の頭をその中でしばらくいぶってやろうとするが(爆)、じゅそは激しく抵抗。
 形式的にお参りを済ませ、またまた記念撮影などをしてそして参道を引き返す。「班の友達にお土産を買わなきゃいけないんだよ。」と言う息子が選んだのは、いわゆる「ガチャポン」と呼ばれるもの。18種類の記念バッジが入っているとのことである。「おいおい...。どうせならもっともらって嬉しいようなモノにしたら?」と忠告するが、息子は「いいんだよ。こういうものは『気は心』なんだよ。小さいからかさばらないしね。」などとうそぶく。(笑)
 このあたりから小雨がぱらつき始める。で、帰り道の商店街にあった100円ショップでビニール傘を3本購入。ま、せっかくだから(?)違った経路でホテルに戻ろう、ということで「浅草ロック通り」とやらへ。すると運悪く(笑)、大きなゲームセンターが...。
 「横浜のジョイポリスがダメならここで我慢するよ。」などと訳の分からないことを息子が言い出し、ま、20分くらいならいいか、ってことでそのゲームセンターへ。(笑)
 結局、そこではトイレに行ったくらいで(笑)、取り立てて遊び廻ることはせずにホテルに戻る。雨はかなり本格的な降りになる。
 荷物を受け取り、そしてタクシーで上野駅に。正午ちょうどに到着。中央改札口に近いところで降ろしてもらい、そしてまずはコインロッカーへ荷物を置きに行く。持ち回っても意味がないものは全部預けちゃえ、ってことで、息子のナップサック、私のズタ袋(?)から物品を取り出していると娘が不安そうに「あれ...? デジカメは...?」と言う。(爆)  

 ない...。ないっ、どこにもない!(爆) おいおい...。  

 う〜む、最後に撮影したのは浅草寺の境内で、だ。撮影者は私だが、その後は担当の娘に渡したはずだ...。娘も「うん...。100円ショップで持っていたのは覚えてる...。」と言う。となると、それ以降、立ち寄った所、つまりは、ゲームセンターとホテルのロビーに置き忘れた可能性しかない。
 携帯電話でまずはホテルに問い合わせる...。荷物を引き取る前に座って休憩した椅子のあたりを伝えさがしてもらうが「見当たりませんね...。」とのこと...。う〜む...。となるとゲームセンターか...。「もしかしたら、トイレに行った時に置き忘れたかもしれない...。」と娘。しかし、電話番号も分からないし、店名も分からない...。
 引き返すしかない、ってことで、とにかく(?)荷物はコインロッカーに押し込み、再度タクシーに乗る。そして浅草通りで降ろしてもらい、ゲームセンターに直行。で、トイレをチェックし、店員にも尋ねるが、ない...。最初に来たときには客もパラパラとしかいなかったが、今は、それなりの(?)数のお客さんがいる...。女性客も十数名いるが、「手荷物をちょっと拝見」って訳にもいかない...。(爆)

 はぁ...。(←溜め息)

 あのデジタルカメラ、もう数年前のモデルでズームは2倍しかないけれども、画素数は200万で、特殊な使い方をしない限りまだまだ十分に使えるモデルだった...。コンパクトデジタルカメラが出回り始めた頃のモデルで高い価格のモノだった...。(って、8万円まではしなかったように記憶しているが...。) 旅行出発前に撮影していた画像は全てPCに取り込んであったんで、その意味ではなくなっても悔しくないけれども...。

 とにかく、「ない」と言われた以上、こんなところ(ゲームセンター(笑))に留まっていても無駄だ。一縷の望みをホテルに託して(笑)、ホテルに向かう。もちろん3人の足取りは重い...。重い気分に拍車をかけるように雨足もさっきより強くなっている...。
 ホテルのレセプションの人に尋ねてみるが、やはり、ない...。私達がさっき座っていたあたりもつぶさに確認したが、やはり、ない...。

 あ〜あ...。これはもう紛失したと諦めるしかない...。「カメラを持っているなんてお上りさんみたいでイヤだ。」と言っていた娘...。「あんたが持ちんさい。」と息子のナップサックにデジカメを押し込もうとしていた娘...。おみくじで大凶を立て続けに引いた娘...。責任の大半は娘にあるのは明白だが(爆)、そもそも押し付けた私も悪い...。
 「はぁ? ゲームセンターでデジカメを無くしたぁ〜? いずみっ、何してるのよっ!」と娘を怒る妻、そしてその怒りの矛先を変えて「お父さんもお父さんよっ! 何でゲームセンターなんかに連れて行ったのよっ?!」と罵る妻の声が聞こえてきそうだ...。(爆) ってことで(?)、しばらくホテルのロビーで悄然としていたが、こんなことでこの後の旅行がツマラナイものになってしまうのはシャクだ。(笑)

 気を取り直し、「さ、そろそろ諦めて行こうか。」と子供たちを連れてホテルを出る。浅草通りで地下鉄に乗り、そして乗り換えて秋葉原へ。出口を間違えてしまい(笑)、最初は電気街ではないところ(?)に出てしまう。で、最初に目に入ったのはラオックスの「楽器館」。(爆) 即、入館。(笑)
 欲を言えばきりがないが(笑)既にエレキギターに関しては手持ちのもので十分であるため、アコースティックギターのコーナーへ。ふむ...。品揃えはあまり良くないぞ...。(爆)
 同じフロアに中古楽器・周辺機器(笑)もあって、PODというアンプシミュレータ兼エフェクタに引き寄せられるが、購入は留まる。(笑) また、マーチンの「トラベルパッカー」の中古が19,800円というお値打ち価格で並べられていて、「おおお...。」と思うが、これも断念。息子に言わせると「お父さん、いくら何でもこれは酔狂だよ...。」ということで、さらには「こういうギター、本当に欲しいと思っているの?」と諭される...。(爆) で、薄くなった後ろ髪を引かれつつマーチンはあきらめ、「パッケージ変更のため大処分!」という価格のギター弦を2セット買う。(爆)
 年の頃は50過ぎ、長髪でヒゲを蓄えた「フロア長」風情の店員さんが「お客さん、ラオックスカードは持ってますか? え、持っていない? だったら加入して下さいよぉ〜。年会費は無料。買った分、ポイントが付きますよぉ〜! ほら、『チリも積もれば戦艦ヤマト』って言うじゃないですか! がははっ!」と、げんなりするようなことを言う...。「入るのは構いませんが、広島なもんですからラオックスさんの支店はないですよね。島村楽器さんはありますけど。」と素っ気無く応じる。店を出たのは午後2時過ぎ。朝食が遅かったのと、たっぷり食べたということで、また、子供たちも「う〜ん...。まだいい。」とのことで昼食はまだ。しばらく幾つかの店をぶらぶらとすることに。

 今朝までの予定では秋葉原で特に買わなければならないものはなく、強いて挙げるならば、娘専用のポータブルMDプレイヤーくらいであったが、今朝のデジタルカメラ紛失事件で、急遽、代替品の購入案が浮上してきた。(笑) へぇ〜...、最近、真剣に検討していなかったけれども、デジタルカメラも各種色々あって進化しているんだなぁ...。
 実は(?)前に、妻とそろそろデジタルカメラを買い替えようかぁ、という話はあるにはあった。(だが、その時は「今持っているカメディア(オリンパスカメラの商標)で十分じゃん。」という私の意見で立ち消えになっていた。) その時の妻の意見としては「メーカーはフジとソニー以外」(笑)であり、また「画素数は300万以上、ズームもせめて3倍。これ以下だったら買い替えても意味なし」ということで、現存資材(?)のこともあるし、やはり今回もオリンパスから選びたいところである。
 ほほぉ〜、ズームは10倍なんてのも出ているのか...。(ちょっとびっくり〜。) デジタルズーム、そして光学ズームとを併用すれば20〜30倍なんてモデルもあるんだなぁ...。ま、どうせ(笑)最新鋭の機種を買ってもすぐに型落ちになるんだし、ちょっと前のモデルでいいモノを選んだほうが得策だろう。(と言うか、そんなに画質にはこだわらない。A4一杯に印刷してコンクールに出すわけでもないし...。(私自身の使い方としてはギターを撮影して小さな画像にして使うくらいだし。(爆))
 ってことで、幾つか廻って的を絞った機種は(恐らく)今年前半のモデル。光学ズームが8倍、デジタルズームは3倍で、最大24倍の「超望遠撮影も可能」というモノだ。で、これに狙いを定め、大手の店、小規模な店舗を幾つか廻る。う〜ん、定価は「オープン価格」であるけれど、どこも口を合わせているかのように「59,800円」という値札を付けているぞ...。(どこか別の所にも書いたけれど)私自身は「値引き交渉」ってのはあんまり好きじゃないが、その値札の下に「価格は御相談に応じます!」と書かれている以上、「これ下さい。」とあっさり商談をまとめる訳にはいかない。(笑) で、幾つかの店舗をさらに廻り、軽く商談。午後3時、遅い昼食。
 結局、ニッケル水素電池プラス専用充電器セット(メーカ希望小売価格6,300円)をつけて、そして税込み価格56,000円という数字を提示した店で購入決定。(笑) ま、たくさん廻って粘ればもっと良い条件を引き出せたかもしれないが、時間も限られていることだし。
 で、買い物を済ませ、秋葉原駅に戻ったのは午後4時過ぎ。妻(プラスH先生)との待ち合わせは上野駅の東北新幹線「やまびこ号」の乗り場のプラットホームに午後5時。上野駅に着き、コインロッカーに預けていたカバン類を取り出し、そして飲み物(もちろん、ビールなど(笑))を買い求め、4時30分過ぎには待ちあわせ予定の場所で待機。5時前に妻達も到着。そしてその後は予定通りの新幹線で一関に向かう。
 一ノ関駅に到着し、タクシーでホテルに到着したのは午後8時頃。素早くチェックインを済ませ、そして1階のレストランで夕食。
 今夜の宿は「一ノ関ベリーノホテル」。なんでも、H先生が以前、ここのホテルに泊まり、レストランで「それはそれはおいしい、今までに食べたことのない、舌がとろけるようなおいしいステーキを食べた」からということである。
 で、そういう触れ込み(笑)の前沢牛のステーキをメインとしたディナーを食べる。(7,000円×4で28,000円なんてHASENOBU家始まって以来の、そして最後の(爆)豪勢なディナーだ。) 実際、うん、おいしかった。>前沢牛のステーキ

 今夜の部屋割りは、H先生はシングルの部屋、妻と娘、私と息子とでそれぞれ2人ずつの部屋。10時前にH先生を交え、明日の行程について妻の部屋でミーティング。で、その後はそれぞれの部屋へ。本を読んだり、ジンを飲んだり、シャワーを浴びたりして午前1時過ぎに就寝。ふぅ〜。
(2002年11月04日 書き下ろし)

その25 日々汲々日記特別篇 その3
11月2日(土)
 朝、8時に5人揃って朝食。で、その後、私だけタクシーで一ノ関駅へ向かう。そしてレンタカーを借りる。(もちろん、「飛び込み」ではなく、出発前から手配していたのだが。) HONDAの「Stream」というミニバン形式の車だ。サードシートまであるところからすると最大では8名くらい乗れるのかも。
 で、その車に乗り、ホテルに戻る。これからはこの車を足として自由に、時間に捕らわれず(?)あちこちと観てゆこうという算段だ。
 まず向かったのは「厳美渓」(げんびけい)という渓谷。神秘的な水の色と紅葉がとても美しいところだ。川を挟んで対岸の団子屋さんから小型ロープウェイ(?)みたいなのに吊るされて運ばれる「かっこう団子」を食べる。
 次に目指すは藤原三代が残した中尊寺だ。やはり東北を訪れた時には必須だろう。途中、岩に彫りつけた大仏の像がある寺に寄り、そして中尊寺へ。ふむ...。(←これが感想(爆))

 で、高速道路に入って花巻市へ向かう。今回の最大の目的である「宮沢賢治記念館」を訪問。その前に同敷地内にある「注文の多い料理店」というレストラン(笑)で少し遅めの昼食。このレストラン、午後2時を廻っていたというのにほぼ満員で、結局食事を終えたのは3時過ぎ。思わぬ誤算。そして記念館はじめ、幾つかの施設を慌ただしく歴訪。(笑) ほほぉ〜...。(←これも感想(爆))

 宮沢賢治が設計した日時計のある公園に行ったのは午後5時過ぎ。だが、天候のせいもあるんだろうが、完全に日が暮れてしまって日時計の意味はない。(意味不明)

 車に乗り込み、盛岡へと向かう。今夜の宿は「小岩井農場」に隣接するペンション「アルカディア」(笑)だ。途中、ドライブイン風の店で夕食を済ませ、小岩井農場の入り口に着いたのは午後8時頃。ペンションのありかが分からず、携帯電話で確認。「もう少し走ったところで標識がありますから、雫石スキー場方面に左折して下さい。そこから2kmくらいのところの右側にあります。」とのことで、指示通りに走る。
 あたりは完全な暗闇。だが、メーターを睨みながら2kmちょっと走ったところでまだ何も見えない。う〜む...。お、右に折れる道が。
 ってことで、迷うことなくそちらに進むが、ない...。雑木林の間をただ走っているだけ、という感じ...。で、結局、最初に左折した所に戻り(爆)、もう一度トライ。(笑) うむ...。やはり2kmは走ったのに、ない...。
 ま、3kmほど行ったところでやっと見つかったんだけれども、ペンションのオーナーなら自分の所の道案内はちゃんとできるようじゃないと困る。
 このあたり、かなり寒い...。標高がどうのこうのという訳じゃないけれども、なんだか底冷えするような寒さだ。で、さっきまで小降りになっていた雨は、いつのまにかみぞれに、そして雪になってしまった...。(笑) ひぇ〜、である。今夜の部屋割りはH先生がシングル、そしてこれまで一家離散状態だったHASENOBU家は、やっと一つの部屋、である。
 ペンションにしては珍しく、敷地内から湧いているという温泉に入り、のんびりと過ごす。それから(これはペンションにはありがちだが(笑))数多く置かれている雑誌、コミック、本を読み耽る。部屋の中だと「お父さん、タバコはやめてよっ!」と妻子から苦情が出るため、大きな暖炉のあるリビングルーム(?)みたいなところで落合信彦の1996年書き下ろしの単行本を読む。午前零時前、ペンションのマスター(?)が来て、そろそろこの部屋は消灯にするとのことで、すごすごと部屋に引き下がる。妻も子供ももうすっかり眠っていたが、私はまだ眠くならず、コミック本を読み始める。ついつい読んでしまって(笑)午前2時半過ぎに就寝。外はかなり冷え込んでいるようだが、雪はやんでいた。
(2002年11月04日 書き下ろし)

その26 日々汲々日記特別篇 その4
11月3日(日)
 7時半、起床。そして8時に食事。昨夜は真っ暗で気づかなかったが、このペンションの西の方、そして北の方は牧草地が広がっていて見晴らしが良い。西には奥羽山脈、そして北には間近に岩手山がそびえ立つ。ともに上の方は白く雪が積もっていて思わず「ほほぉ〜...。」と唸りたくなる風景である。で、朝食はその岩手山を眺めながら、というこれはこれである意味贅沢な食事。(ま、食事内容はありきたりだが。(笑))
 9時過ぎにチェックアウト。まずは小岩井乳業の工場見学へ。チーズや牛乳が製品として出来上がる行程を見学し、牛乳の試飲(笑)、そして新鮮な材料で作ったソフトクリームを食べる。(って、かなり寒いんだけれど。)
 10時からの「農場内案内観光バス」に乗るため、急いで農場に移動。どうにかバスに間に合う。で、この後の70分はガイド付きのバスに揺られる。(って、最後には「小岩井乳業」の工場見学がルートに入っていて、私達5人は力なく笑うだけだった...。)

 それからまたストリームに乗って、盛岡市内へ。やはり宮沢賢治関連の史跡(?)などを巡り、ついでに「鮭の遡上が見られるかもしれない。」ってことで、北上川の河原に行ったりして(笑)、そうしてお昼の12時半、一関への帰途につく。12時45分、東北自動車道へ。
 ストリームにはカーナビがついていたのだけれど、ラジオを流していたところ、「番組の途中ですが、臨時ニュースです。」とアナウンサーの声が入り、「先ほど宮城県を中心に東北地方に地震がありました。」と...。(爆) え...? 車で移動していたため感じなかったぞ...。
 で、よく聞くと盛岡市内でも震度3ほどあったらしい...。ふむ...。高速道路の電気表示式案内板(?)にも「地震走行注意」などと標示されている...。ま、注意のしようもない気がするが。
 外はかなり冷たく強い風が吹き荒れていて、気を抜くとハンドルを取られそうな突風も吹いているのだが、陽射しは強く、また暖房のため車内はポカポカしている。おまけに睡眠時間が足りなかったため、なんだか運転していてもぼぉ〜っとしてくる。(爆) で、一関までもう少しというところで休憩。

 帰りの新幹線は午後2時45分頃の便だ。で、一関インターを出たのは2時ちょっと過ぎ。ここからだと10分ほどで駅には到着できる。
 だが(?)、一関といえば、かの(?)NSPのメンバーが通っていた「一関国立工業専門学校」があるところだ...。地図で見てもさほど離れた所ではない...。う〜む、校門の前で記念写真を撮ろうか...。(爆)
 ってことで、寄り道をしたのだが、その途中、「あ...。この車、ガソリンを満タンにしてから返却しなきゃいけないんだった...。」ということを思いだし、位置的に「きっとあれが例の高専の建物だろう。」と判断される所まで来ておりながらも引き返す。(爆) レンタカーの返却時のチェックにも時間がかかるかもしれないから、やはり20分くらいの余裕を持って駅には到着しておきたいし...。
 車の返却はこちらが拍子抜けするほどあっさりと済み、駅の改札を通る。で、新幹線口に向かっている時にアナウンスが...。「地震のため、運行を見合わせてた東北新幹線がほぼ復旧した」ということ、さらには「定刻をおよそ1時間遅れて運行している」ということを知り、愕然とする。(爆)
 駅員に尋ねると、私達が乗るはずだったやまびこは「運休している」とのこと...。(爆) おいおい...。東京に戻るだけならまだしも、その後、急いで羽田に行って、そして広島行きの飛行機に乗らなきゃいけないんだよぉ〜!(爆)
 ってことで、約一時間遅れで到着した(本来ならば前に発車しているはずの)便に乗ることに...。帰りの指定席は2階で、それなりに(?)景色も堪能できるはずだったのが、私達に残されているのは自由席のみ...。もちろん、プラットホームにはかなりの人数の列がいくつも...。ふぅ〜...。
 で、おそらく「乗車率200%」程度の新幹線に乗り込む...。車内はもちろん、車両間の通路も人で埋まっている状態だ...。ってことで、仙台までは座席に座れないという破目に...。東京駅到着は予定より10分ほど遅くなり、そしてモノレールに乗って羽田へ到着したのは午後6時半前。ま、飛行機は7時10分だから十分に間に合ったけれども、いやぁ、ちょっと焦ってしまったぞ...。
 空港でT先生と合流し、そして飛行機へ。広島着は定刻を少し遅れ、午後8時45分。H先生とは空港でお別れ。そして午後9時10分、広島空港駐車場をRAV-4にて出て、帰途に。T先生を御自宅まで送り、帰りにセブンイレブンの弁当を買って帰宅したのは午後10時20分ほど。

 ふぅ〜...。疲れたなぁ、と思いつつ、夕食を済ませ、そして入城。この日記などをつけて、そして午前零時前、就寝。
(2002年11月04日 書き下ろし)
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その27 じゅその夏休み 2002年夏篇
 さて...、タイトル通りであるが。(笑)

 9月に入ってしばらくしたころ、とある方からメールが届いた。それは「不定期ながらくまきの部屋を愛読しています。さて、そろそろじゅそ君の夏休みについての文章が出るのではないかと楽しみにしているのですが、今年はアップする予定はないのでしょうか?」との問い合わせだった。
 で、その問い合わせに対して私は「申し訳ないけれども例の一行日記は担任の先生に提出したままで私の手元にはない」ということ、そして「いずれは入手できるだろうから、その時にはただちに対応するつもり」ということを記した返事を送ったのだった。

 ...。

 ウソ...。上に書いたのはぜ〜んぶウソ。(爆) ま、いつものデマカセ、作り話ってことで軽く読み流して欲しいところだ。(意味不明)

 で、じゅそ「夏休みの計画」(並びに、「一行日記」)の用紙をやっと入手した。(って、今日、大掃除をしていたらたまたま発見されたのだが。)

 まず、「夏休みにしたいこと」の項目。この欄には幾つかの目標が、あるいは簡単には書けないであろう夏休みにかける抱負というか、意気込みを余すところなく書けるように4行ほどのスペースが取られている。だが、じゅそはあっさりと「いっぱい遊びたい。」と一言だけ...。親としては「おいおい...、今までのは『いっぱい』じゃなかったのか...? まだ遊び足りないのか...?」と突っ込みたくなるところだが。

 で、本編である「一行日記」の方だが...。これは正確には月日、曜日、天気、そして「できごとや思ったことを書こう。」という「一行日記」という項目から成るのだが、曜日と天気は割愛しておく。
 
一 行 日 記(できごとや思ったことを書こう。)
7 20 小豆島に行く。
  21 小豆島から広島に帰る
  22 とくになにもない日。
  23
  24
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  26
  27
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  29
  30
  31
8 1
  2
  3
  4
  5
  6
  7
  8
  9 おばあちゃんちに行く。山口のおんせんに行く。
  10 くまもとにたい在中。
  11
  12 おはか参り
  13 くまもと花火・灯ろうながしにふねにのり、見に行った。きれいだった。
  14 家に帰る。博多のキャナルシティに行く。
  15 とくになにもなし。家でゴロゴロしている。
  16
  17
  18
  19
  20
  21
  22
  23
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  28
  29
  30
  31 夏休み最後の日。

...。昨年の夏の分がどこにあるのか探す気にもならないのだけれど、今年の夏休みの分も、思いっ切り手抜きである...。ま、ぐうたらは父親譲り、って気もしないでもないけれど(笑)、ここまでひどくはなかったと思う。>幼い頃の私
 というか、「〃」の記号を、44日の夏休みの記録の中で34回使うという、その神経の図太さは、私には欠けているものだ...。このあたりはFさんの血か...?(爆)

 しかし、こういう日記(と呼んでいいのかどうか分からないシロモノ)を受け取って、そして4重丸を大きくつけてくれる担任のY先生も、ちょっとなぁ、って気もするが...。(爆)>いや、一番悪いのはじゅそで、その次はじゅそをそのように育ててしまったバカな私とFさんなんだけれども。
(2002年11月10日 書き下ろし)

その28 山口出張報告書 2002年冬第1回 その1

 ってことで、久々の「山口出張報告書」だ〜!!

27日(水)
 前日の夕方あたりからちょっと雨がぱらついたり、また気温が低かったりしていたんだけれど、朝の気温は4度ほど。ふむ...。冷えるけれど、ま、普通の恰好で大丈夫だろう。>2泊3日の出張 日中は基本的に車の中だし、夜はちゃんとした宿に泊まることだし...。
 で、8時前には出発しようと思っていたけれども、グズグズしているうちに(笑)8時半を過ぎ、そして出発〜。
 今日の予定としては島根県の六日市、そして津和野を廻って山口に入り、中央部を西に向かい、それから北上して萩に、さらに西に向かって長門市内でホテルに泊まるというのが後々の行程を考えたときにベストである。(ま、実際、そう廻ったのだけれど。)
 だが、六日市に向かうには4つほどのルートが考えられる。(ヒマな人は地図を参照してもらえれば分かると思うのだけれど)(1)いつものように、五日市インターから高速道路に入り、そして広島ジャンクションで中国自動車道に入って、そして六日市インターで降りる、(2)西広島バイパスで廿日市へ行き、そこから北上し吉和インターから中国自動車道へ (3)廿日市インターから山陽道で岩国まで行き、そこから錦川沿いに北上する (4)五日市から湯来を経由し、吉和インターから中国道へ。
 それぞれ一長一短があるんだが、最初の行程はもう厭きたし(笑)、二番目。三番目のもあまり楽しいドライブじゃない。久し振りに四番目のルートで行こうか...。ま、これが直線距離に最も近いような気もするし...。

 ということで、自宅を出た私はそのまま北上し、湯来町まで進んだ。少し寒くて曇りがちだけれど、快適なドライブだ。交通量も多くない。(というか、非常に少ない。) で、湯来町に着いてからは西へと向かい、そして川沿いのかなり細い道路を北上することになる。

 おお〜、きっと以前と同じだろうと思っていたけれど、この道は、本当に狭い...。ハンドル操作を誤れば脱輪し、場合によっては川に転落してしまいそうだ...。(爆) ん...? 霧雨みたいだったのが、何だかみぞれっぽくなってきたぞ...?(笑)
 で、骨折セリカには外気温が表示できるのだけれど、それで見てみると(出発前は6度ほどあったのに)何と、零度!(爆) 
 う〜む、道の脇のところどころに雪らしきものが点在し始めたぞ...。やっぱりここまで登ると冷えるんだよなぁ〜...。未舗装の山道みたいなところを走り続け、ふと気づくと雪が降り出している...。積雪がひどい、なんてことはないのだけれど、左右の林もうっすらと雪化粧。う〜ん、実に美しい風景だ...。
 で、離合用にちょっと幅の広くなっているところに車を停め、そして持参して来たデジタルカメラで雪の風景を画像に収める。う〜ん、いい感じだぞ〜!!

 と、数キロ続いた山道の狭い視界がぱっと開け(?)、「もみのき森林公園」の近くに到着。ここからはちゃんと舗装されているのだ。だが、道の上は昨夜降ったと思われる雪が...。そして今もしんしんと雪は降り続いている...。まだしばらく上り坂が続くはずなんだが、ま、2センチ前後の積雪だし、ノーマルタイヤだけれども大丈夫だろう。

 そう思った私がバカだった...。(爆) さらに進んでゆくと(つまり、登ってゆくと(笑))一面の雪景色...。(爆) もちろん道路の上にも雪が積もっている...。ってことで、スピードを大幅に落とし、徐行運転に切り替える...。う〜ん、ちょっとこれはやばいかも...。おおっ、今、タイヤが滑ったぞ...。(爆)

 と、後続車も先行車も、ついでに言うと対向車もないような状況で万が一スタックしたら...?、と言い様のない不安でいっぱいになる...。(ちなみに、このあたりに人家はない...。(笑) もちろん、携帯電話の圏外である。)

 げげ...。目の前にちょっと傾斜のきつい坂道が...。(爆) 車はとっくの昔にマニュアルモードに切り替え、2速にギヤを固定してノロノロと走っているのだが、あ〜、この坂道、登れないぞ...。(爆) カーブしながらの登りの途中だというのに...。(ま、ずるずるとバックしたりはしないが。) ひぇ〜...。急にアクセルを吹かしたりすると確実に空回り、という状態だ...。
 で、今まで運転した中で最も遅い時速、体感的には分速2メートルくらい(爆)で、そろりそろり、じわりじわりと、何とか進む...。もう、冷や汗たらたら、顔面蒼白である...。
 ふぅ〜...、何とか登りきったぞ...。後は下りだ。(笑) って、下りも非常に神経を使う...。下手にブレーキを踏むとお尻をふらつかせてしまいそうになる...。(もちろん「車のお尻」だ。) 車にはABSがついているけれども、雪道ではどうしようもない。路肩に突っ込んだりしたら、あるいは(良くあることだが)路肩に溝があったりしてそこに脱輪などしたら、もう、どうしようもない...。

 結局、距離としてはどれくらいだったのだろうか...。きっと4キロ程度だったのだろうけれど、とにかく神経をすり減らすような感じで、どうにか切り抜ける。ふぅ〜...。
 
 ようやく雪も止み、何とか吉和インターに辿り着く。だが、何と「冬タイヤ規正」...。(爆) 料金所のおじさんに尋ね「下の道なら、ま、大丈夫でしょ。」と言われ、すごすごと引き返す。(って、さっきの雪道に、ではない。(笑))

 県道をひたすら西に走り、またまた山道を走ったりしてどうにか島根県六日市に出る。ここはここで山あいの町だけれど気温は7度くらいになっているし、これから先は凍結の心配はないだろう。

 で、やっとの思いで最初の訪問高校に辿り着いたのは午前11時過ぎ。出発前の大まかな構想では正午には津和野を後にする、ということだったのだが、実際に津和野高校の訪問を終えたのは午後1時頃。
 地理的にちょうど山口県の中央部にある徳佐という町でお昼ご飯。ここに寄るときは必ず「名物 わさびうどん」を食べるのだ。(笑)>うどんの中央に天然物のわさびをすりおろしたものがタワーになっているのだ。(って、4センチ程度のタワーだが。)
 名勝地、長門峡(と言っても長門市ではない)を横目に西に進み、山口市との分岐点で北上し、萩に向かう。萩市内の高校を3つ廻り、さらに西へ。すっかり夕闇が迫ったころに長門市に到着し、2校、訪問する。ふぅ〜...。
 前回、長門に来たときに国道沿いに「シングル5700円! 大浴場完備!」というホテルの看板をみつけ、よし、今度はここに泊まるぞ!、と堅く心に決めていたお目当ての所に飛び込みでチェックイン。(ま、時期が時期だけに、宿泊客はほとんどいなかったようで、ガラガラだったが。)
 夕食は別、とのことで、長門市内のファミリーレストランへ。今日面談した先生達とのやり取りを思い出しながら本物の報告書の下書きを書きつつ、のんびりと食事。
 それからコンビニエンスストアで飲み物を仕入れ、そしてホテルに戻ったのは8時過ぎ。しばらくぼぉ〜っとしながらアルコールを飲み(笑)、持ち込んだギターを弾いたりする。それから一心不乱に(笑)報告書をPCに入力。楽しみにしていたお風呂は「午後11時まで」とのことで10時半過ぎにいそいそと3階の大浴場へ。

 ...。これが大浴場...? 長方形の湯船は(何の変哲もない)タイル張りの広さ3畳ほどのもの...。(ToT) 浴室全体の面積は10畳程度...。はぁ〜...。

 ってことで、まだ初日が済んでいないがここで一区切り。(意味不明)
(2002年11月29日 書き下ろし)

その29 山口出張報告書 2002年冬第1回 その2
 ってことで、昨夜は疲れのためか書いている途中で眠くなり強引に区切りをつけた訳だが...。(笑)
 
 で、お風呂の話の続き。(笑)

 実は、私がかねてからやってみたいと思っていることの一つに「温泉に浸かりながら、お湯に浮かべたお盆に徳利とおちょこで『きゅ〜っ』とやる」ということがある。(爆) だが、そういう光景は旅行雑誌や旅行パンフレットでは頻繁に(?)見かけるものの、そのようなサービスを提供してくれる宿屋さんに泊まったことは、ついぞ(?)ない。そこで仕方なく、(これまでの温泉などでもそうなのだけれど)缶ビールをこっそりと脱衣所に持ち込み(爆)、隙を見計らってぐび〜っと飲むくらいのことしかできない。
 ってなわけで(?)、ここでも缶ビールをしのばせ浴場に向かい、そして浴室に誰もいないことを見計らって
浴槽内にビールを持ち込み、そして「ぷは〜っ!」と言いながら(笑)飲んだ。
 でもなぁ...、こんなチンケな「大浴場」だと分かっていたらここには泊まらなかったのになぁ...。車で10分足らず行けば、有名な「湯本温泉」に着けるのに...。>この春はそこのホテルに泊まって満足した。

 11時、規則にしたがってお風呂から上がり、そして部屋へ。
 すでに本物の出張報告書は入力を終えているんで、ここからは自由時間だ。(って、さっきもそうだったんだけれど。) で、持ち込んできたギターを真剣に弾く。(笑) 現在練習中の曲があるのだ。>とあるギタリストと2人のユニットを組むことになっているのだ。
 
 練習に没頭しているとあっと言う間に時間は過ぎ、午前1時近く。明日のことがあるってことで、無理やりベッドに横たわる。そしたらあっさりと寝入ってしまう。

28日(木)
 木曜日と言えば通常「怒涛の木曜日」である...。だが、今回は本務校での仕事のため、結構大きな副収入となる(笑)仕事を放棄しているのだ。よし、今日も気合いを入れるぞ〜!!、と思いつつも、朝、グズグズして(爆)、ホテルをチェックアウトしたのは9時半過ぎ。ま、いいか。(笑)
 で、長門市から南に山口県を横断するような行程に。このあたりまで来ると高校生の目は完全に西を向いているんで、訪問先の学校によっては「はぁ...。何しに来たの?」と言わんばかりの冷たい対応をされる。<もう慣れっこになっているとは言え、結構、滅入るのだ、これが...。
 小野田市を過ぎ、宇部に入ったところで午後2時半過ぎの遅い昼食。
 小郡市をすり抜け、続いて山口市内へ。このあたりでもかなり無関心な反応をされる。
 ま、とにかく12校の高校の訪問を済ませ、そして宿へ。今日の宿は前回の出張の時にも利用した「セントコア山口」というホテル。(前にも書いたけれど)公立学校共済組合経営のホテルとは言うものの、かなりきちんとした、いや、かなり立派なホテル。
 6時過ぎにチェックインしたもののまだまだお腹は減らず、しばらく部屋でなごむ。>お酒を飲みながらタバコを吸って(笑)ギターを弾いたり、ってことだが。
 で、8時前に外に出て、ホテルの真ん前の居酒屋へ。一人でしみじみと焼き鳥を食べたり酎ハイを飲んだりする。9時頃、部屋に戻る。そして本物の出張報告書の入力など。少し疲れてソファーで横になったりして、そして11時過ぎにお風呂へ。ここ、つまり山口市は「湯田温泉」の地である。このホテルの温泉も充実(?)している。地下一階の露天風呂、というのもなかなか変わった趣向だし...。
 で、ここでも貸し切り状態であったが、アルコール類は持ち込んでいない。(笑) 部屋に戻った後は、しばらくぼぉ〜っとし、そして眠る。

29日(金)
 8時過ぎに起きる。そして朝食をとりに1階のレストランへ。
 朝食後、まだすぐに出かけなくてもいいだろうと判断し、昨夜弾きそこねたギターを取り出し、練習。そして10時前にチェックアウト。昨日、廻れなかった山口市内の高校を訪問し、そして小郡、防府へと進む。それからさらに東に進み、新南陽、徳山市内へ。
 連続で居留守を使われ、やるせない気分、うちひしがれた気分で下松市内へ移動。すでに5時を廻ったが下松市内の2校の訪問を完了。ふぅ〜...。
 職場への帰着は午後7時ちょうど。

 で、戻った直後に入試広報室関連のことで打ち合わせ。午後8時前、やっと解放される。

 しばらく留守にしていたということで、なんだかんだと書類が溜まっていて、その処理(?)。で、少しのんびりしたところで9時半過ぎ。ありゃ、今日は息子の迎えなんだがまだやらないといけないことが...。>クラスの学生への携帯電話メールによる連絡網の発信(笑)

 9時45分、駅に到着。そして息子を乗せて10時、帰宅。夕食後、入城するもワインを飲んだら早々に眠くなり、午前零時過ぎに就寝。

 ふぅ〜...、たかだか2泊3日の出張だというのにとても疲れてしまったぞ...。ちなみに走行距離は約550km。で、今回は(タイトルにあるように)「2002年冬第1回」である。第2回は年明け早々の予定...。ふぅ〜...。
(2002年11月30日 書き下ろし)

hanko

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