音楽の話 Part 1

目次
No.01---1番好きな音楽
No.02---好きな音楽
No.03---「夏の終り」
No.04---大好きな曲
No.05---う〜ん、いいなぁ...。
No.06---ストリングス
No.07---アーティストとミュージシャン
No.08---カラオケの話(1)
No.09---カラオケの話(2)
No.10---オフコース絡みの話題(1)

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No.1---1番好きな音楽

 一番好きな音楽...。自分でタイトルをつけておきながら非常に困っています...。(笑) というのもどこかで書いたように「一番」っていう言葉にかなりの「こだわり」をかんじてしまうからなのですが。
 ということで、「これまで聴いた中で一番好きな音楽」、という風にもう少し限定すると、答えはすぐ出てきます。それはオフコース。
 このグループについて多くを語る必要はないかもしれません。(あるかもしれないけど...。)
 「軟弱だ!」とか、「暗い!」という声もあるかもしれません。それは、敢えて否定はしますまい。(何なんだ、この傲慢な言い方は...?)
 でも、そう言う人には、(私が勝手に尊敬する)Y.Oさんがかつて語った言葉を贈りたい。「暗いだとか言う人は、きっとその『暗さ』を受け止めるだけの強さが無い人なのだ 。」(ちょっと表現は違うかもしれないけれど、趣旨は合ってるはず、です。)

 実は、私、大学生(〜大学院生)時代には、オフコースのコピーバンドもやっていたくらいオフコースにはのめり込んでいました。「いました。」という言い方は良くないかもしれません。今だって聴く音楽の三分の一ぐらいはオフコース、もしくはソロになってからの小田和正、鈴木康博の曲ですから。

 「じゃあ、どうしてオフコースが好きなのですか?」と問いかけてくる人には、昔のバンドのキーボーディスト、F.Nさんの言葉を贈りましょう。「どの音楽を好きかってことにいちいち理由なんか要るの?」(笑)
 そう、いちいち理由などは必要ないでしょう。これは好みの問題なのだから。

   でも、それでも「どうしてオフコースが?」としつこく訊いてくる人のために書きましょう。(おいおい...。これも傲慢な...。)
 やはり、何と言っても音楽性の高さ、でしょう。(かなりひいき目になっているとは自分でも思いますが)彼らの音楽は、1970年代のアルバムを聴いてみても、決して現存のどのような楽曲にも引けを取らないほどの完成度を持ってます。(きっぱり)

 ま、これも完全に趣味の問題ですから、決して説得しようだとかは思っていないのですけれども、その頃の他のもの(洋楽はあまり聴いていませんでしたが...)と較べても突出していましたね、オフコースは。(これも、独善的ながら、きっぱり!)
(1998年8月書き下ろし)
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No.2---好きな音楽

 ということで、今度は「一番」を抜きました。(爆)
 で、好きな音楽、というやや普遍性の高い、なおかつ個人的な趣味の話を続けます。う〜んと...、そうですね...、一言で言ってしまえば「さわやかな音の楽曲」ということでしょうか...。
 もちろん「さわやかな音」というのは、極めて主観的なものだとは思いますが、そうですね、思い切って言うと、UAやら久保田利伸などの「モコモコした音」の音楽は好きではありません。(あ、「好きでない」=「悪い」というのではないですよ!!)
 ですから、当然、ボーカルに対しても同じものを求めますので、いわゆる「サワヤカ系」の声が好きです。ので、小田和正、細坪基佳(ほそつぼもとよし---元「ふきのとう」)などの声は大好きですね。
 また、深みのある声、例えば井上陽水や小椋佳なども好きでした。(「でした」というのは今では滅多に聴かないから。)
 一方、桑田なんとか(サザンオールスターズ)などの声は好きではないです。聞いていてちっとも落ち着けない、のです、なぜか。
 ということで、唐突ですが終わります。(爆)
(1998年8月書き下ろし)
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No.3---夏の終り

 私は英語が得意でしたし(おいおい、突然何を言いだす、HASENOBUよ...?(笑))、今もそうですが(爆)、洋楽はあまり聴くことはありませんでした。全然、というわけではなかったものの中学の頃はビートルズ、ミッシェル・ポルナレフくらいしか聴いたことはありませんでした。(友人にポップスにはまっていたヤツがいましたが、「ほら、この曲、いいだろ?」と言われてもあまりピンと来ませんでした。)
 という前置きのもとで、私の好きな曲の邦楽篇をお届けします。(誰も要らない、でしょうが...。)
 敢えて一番という言葉を使います。一番好きなのはオフコースの「夏の終り」。(「夏の終わり」ではありません。御注意を。)この曲が、今まで聴いた中で最高にお気に入りの曲です。オフコースの「Fairway」というアルバムに入っています。もし御存じ無い方、レンタルのCDでもいいですから一度聴いてみて下さい。曲そのもの出来はもちろんのこと、絶妙のアレンジ・コーラスワーク、どれをとっても非の打ち所がありません!!トライアングルの入ってくるタイミング一つにしてもバイオリンのフィルインにしても、これ以上のものはない、という仕上がりの曲です。
 伝え聞くところでは小田氏はこの曲を一日で書き上げ、翌日にはレコーディングを済ませたとか...。そういう意味では彼の直感的な天性が見事に反映された曲と言えるかもしれません。
 後に彼は「Looking Back」というアルバムでこの曲をセルフカバーしていますが、そちらのヴァージョンはオリジナルほどの繊細さが(私には)感じられません。
 言っても仕方ないことですが、やはり鈴木康博氏のコーラスがないと...、ね...。
 昔、一度、この曲をバンドでやろう、ってことになったのですが、それぞれが準備して音合わせをしたとき、あまりの落差に「この曲、やっぱり、やめようか....?」ということになりました。それは自分たちのバンドがこの曲をやる、っていうのはとてつもない「冒涜」のように思えたから、なのですが。(笑)
 と、少なくとも私はこの曲に対して思い入れがあり、半ば神聖化していると言ってもいいかもしれません。
(1998年8月書き下ろし)
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No.4---大好きな曲

 「夏の終り」が筆頭に来て、続いて好きな曲。これは、思い起こせばかなりの曲が出てきそうです。
 あまり意味のない順番付けは性分に合わないので、思いつくままに列挙します。
 ふきのとう「やさしさとして想い出として」、オフコース「秋の気配」、とんぼちゃん「遠い悲しみ」、水越けいこ「Touch me in the memory」、長谷川きよし「遠く離れたお前に」、オフコース「愛の唄」、浜田省吾「陽のあたる場所」、オフコース「きかせて」、オフコース「気をつけて」、鈴木康博「夏が過ぎても」、井上陽水「冷たい部屋の世界地図」、ふきのとう「五色のテープ」、水越けいこ「Too far away」、とんぼちゃん「楽しい季節のあとで」、稲垣潤一「雨のリグレット」、甲斐バンド「バス通り」、チューリップ「夏色の思いで」、因幡晃「別涙(わかれ)」、Buzz「はつかり5号」、稲垣潤一「ドラマティック・レイン」、スピッツ「君が思い出になる前に」、オフコース「愛の中へ」、もとまろ「サルビアの花」、水越けいこ「あ・な・た・に」、大滝詠一「恋するカレン」、オフコース「せつなくて」、槙原敬之「てっぺんまでもうすぐ」、オフコース「言葉にできない」、村下幸蔵「初恋」、杏里「オリビアを聴きながら」、鈴木茂「Tuesday Queen」、Tombo「冬ざれの舗道」、古時計「ロードショー」、クラフト「言問橋」、谷山浩子「おはようございますの帽子屋さん」、浜田省吾「片想い」、大塚博堂「ダスティンホフマンになれなかったよ」、Tombo「まわり道」、中村章三「あれから君は」、稲垣潤一「エスケイプ」、杉山清貴とオメガトライブ「サイレンスがいっぱい」、チューリップ「虹とスニーカーの頃」、ガロ「ロマンス」、ガロ「一枚の楽譜」、風「3号線を左に折れ」、小椋佳「春の雨はやさしいはずなのに」、小林明子「恋に落ちて---Fall in love」、さだまさし「最終案内」、村下幸蔵「春雨」...。
 う、いかん、いかん。これじゃあ(大袈裟だけど)きりがない。読んでいる人にとってもあまり有益な情報ではない。(「あまり」どころか「全然」か...。(爆))
 ということで...。(すごすご...)
(1998年8月書き下ろし)
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No.5---う〜ん、いいなぁ...。

 とまた何も考えないでタイトルをつけました。
 つい先日、大好きな曲ということで色々と書き連ねました。書いているうちに「あ、この曲、テープに入っていたよな...?」などと呟きながらカセットテープを漁ったりしていたのですが、回転数が微妙に異なっていたり、古くて劣化しているのでは、と思われるようなものがあったり、と、懐かしがりつつも悔しい思いをしておりました。

 ま、それはいいとして、今日、広島駅に行く用があり、ついでに駅ビル内の冴えない本屋さん兼CD屋さんをぶらついていましたら、何と、Q盤シリーズの「TELESCOPE/鈴木茂」、「雨/小椋佳」を発見しました!!
 感嘆符を二つもつけてしまいましたが、前者は15年ほど前に、そして後者は22年ほど前に愛聴していたアルバムだから、なのですが...。(「愛聴」なんて言葉、あるのかな?)が、ともに友人に録音してもらったテープに入っていたものなので、聴けないことはないかもしれないけど、いつ駄目になってもおかしくない年代モノですので、こわくて私、きけませんでした。(ん? とある唄のフレーズ...。(爆))
 で、どちらも早速、大変懐かしく聴いているのですけれども、鈴木茂、なんて、ギター奏者としての名前の方が売れているんで、ソロアルバムを出してるなんて...、という方も多いことでしょう。(それ以前に、名前すら知らないよ、という人の方が多いか...?)
 残念なことにリーフレットを見てもこの「TELESCOPE」が何年の作品なのかが記載されてなくって判らないのですが、坂本龍一氏をはじめとして、松任谷正隆、吉川忠英、菅原進、斉藤ノブ、阿部恭弘、そしてあの「Buzz」までもが参加しているという...。
 う〜ん、何て豪華な顔触れなんだろう...。

 年を取るに連れて、70年代、80年代の音楽が恋しくなります。(笑)
 いつかまた詳しく書こうと思いますが、別に今の音楽が悪いとか、良くない、とかいうのではなく、あの頃の音楽には、何て言うのか、決してHASENOBU個人の偏見ではなく、「息吹」というか、「生命の躍動感」(何じゃ、こりゃ...?)が溢れているような気がするのです。手垢のついた言い回しですが「古いのに今でも新鮮」であるものも多いし、「今聴いてもちっとも時代を感じさせない」という...、そんな音楽だと私には思えるのです、はい。
 あ、一言、補足。鈴木茂は決してうまいボーカリスト、ではありません。(笑) 森高千里の時に「歌手は歌がうまくないといけないんではないか!?」といったことを書きましたが、鈴木茂は歌手ではなくギタリストなので、いいんです、はい。(爆) でも、味のある声、歌い方、なんですよ、この人は。(笑)

(1998年9月書き下ろし)
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No.6---ストリングス

 またもや妙なタイトルをつけました、我ながら...。
 前に「70年代、80年代の音楽がとても懐かしく感じられる」と書きました。それに関わることなのですが。
 いきなりですが、マライア・キャリーというとても歌のうまい歌手がいます。彼女のCDは大体揃えているつもりですが、確かに本当に歌はうまい。声の質も素晴らしい。ゴスペル風の曲からハードロックっぽいものまで何でも歌いこなせる希少なボーカリストだと思う。
 でも、なぜか「ものすごく好き」というところまで行かない...。
 彼女のアルバムの中に「Music Box」というのがあり、その中に、かつての(70年代の)全米ヒットNo.1に輝いた「Without You」という曲がカバーされて収録されている。 確かに(くどいけど)うまい。曲もいいから気に入っている。アレンジもオリジナルの Nilson Shimilsonn を踏襲していて落ち着ける。が、どこか落ち着いて聴いていられないのだ...。
 その理由は、そう、まず一番にはストリングスの音、これなのだ...。
 オリジナルの曲ではストリングスは、実際のストリングス、つまりヴァイオリンやビオラなどの本物の弦楽器が奏でている。が、マライアのはシンセサイザーによるストリングスなのだ...。ピアノの音もそうである。マライアのは生のピアノではない。
 最近のコンピュータの進歩などについてとやかくは言えない。シンセサイザーをはじめとする電子楽器の発達にも目を見張るばかり、である。それはそれで結構なことである。別に文句を言いたいわけではない。
 が、いざ、それが曲に用いられるとなると、たとえ音色、さらに音の立ち上がりや減衰音や強弱をいくら正確に模倣しようとしても、どこか、生のストリングスとは違うのだ...。
 生の楽器の「音の温かみ」という表現で良いのかどうか、私には分からない。が、聴き較べてみるとやはり Nilson の曲の方が落ち着けるのである....。(この曲自体は、大学生になってから初めて知った曲なので、オリジナルに特別の思い入れがあるわけでもない。)

 そうするとやはり70年代の音楽になるとストリングス、パーカッションなど、「実際に演奏して録音されている」ものが多い、ということになるんで、それが耳に自然に聞こえることへとつながっているのかもしれない。
 一方、80年代の音楽は、やはりよく聴いていたという意味合いで耳に馴染んでいるんだろうなぁ、と思う。そして音楽はその時の状況や情景を甦らせるものであるから、郷愁を伴って、聴いていて「あぁ...、いいなぁ...。」としみじみ思うのだと思う。

 話をいきなりオフコースの「夏の終り」に飛ばしますが、1番の歌詞の終わりのあたり、「ぼくの言葉があなたを さえぎるように こぼれた あの時」のバックに入っているストリングス(ヴァイオリン)なんて、涙がこぼれてきそうなくらい感動しますから...。あれをシンセサイザーで再現できるとは思えない。(できるかもしれないけど。)
(1998年9月書き下ろし)
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No.7---アーティストとミュージシャン

 私は、昨年夏くらいまで、ネット上のとある部屋に頻繁に出入りしていた。そこはオフコースのファンが集う場所で、私自身としてはあまり「暴れた」気はしないのだが、結構、好き放題に書いたりしたもんで(笑)「過激なHASENOBU」と思われてしまったようである。ま、どう思われても、私は、私、なので、それはそれでいいんだけど。(爆。反省の色無し!)

 そこで、とある方が「オフコースは他のアーティストの曲に参加していることがあって、例えば加山雄三の〜」といった趣旨のことを投稿された。
 それを読んで私は「加山雄三ってアーティストなんですか? 私にとっては彼はただの『エンターテイナー』でしかありません。」といった論調の、真っ向から(言葉尻を捕らえるような)反論を展開してしまったのであった....。今、思うと赤面の到りなんだけど....。でも、その元記事を書かれた方はすぐに私の反論(言いがかり...?(爆))に対してちゃんと丁寧に対応して下さった。それを読んで私は、思わず不躾な反応をしてしまったことを悔やむと同時に、その方の度量の広さに敬服してしまった次第です。改めまして、ありがとうございます、K.Kさん。

 前置きが長くなりました。
 その時の言いがかり(爆)と同じことの繰り返しになるのですけど、どうも最近は、自らを「アーティスト」と名乗って憚らない厚顔無恥で傲慢な輩が多くて嫌になるのですが、そんなことはないですか....?
 「アーティスト」って「芸術家」ですよ。「今度デビューしました」というだけじゃ「アーティスト」なんて呼ばれる資格はないんですよ、まず。
 どうもそのあたりがわかってない「歌手」が多い....。これは本人達だけじゃなく、周りの人達のせいかもしれませんけれども。
 ま、これは「芸術の域」をどこまで寛容し認めるかに関わってくることなのですけどね...。自ら作曲、作詞さえもしないのであれば(例えば、聴く人が全て思わず酔い痴れてしまうほどの圧倒的な歌の上手さがないのであれば)その人はただの「シンガー」であって、決して芸術家などではあり得ない、はず、というのが私の持論なのですが....。もちろん、作詞、作曲すればアーティストである、ということでもありません。
 言葉の問題ですので、かなり個人差が激しい範疇のことを言っているのかもしれません。ですが「シンガー」、「ミュージシャン」、「プレイヤー」、「アーティスト」、これらはそれぞれに厳密に区別しておくべきだ、と私は思うのですが...。

 最初の話に戻りますが、私は加山雄三のことを「タレント」、「スター」、「エンターテイナー」、それから「シンガー」だと思ったことはありますが、「アーティスト」だと思ったことは、今でもありません。(笑)---ごめんなさい、K.Kさん。
(1998年9月書き下ろし)

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No.8---カラオケの話(1)
 ---にのさんの話に触発されて---

 私はカラオケはあまり好きじゃない。歌うのは好きだけど、カラオケは何か、嫌だ。バンドで演奏しながら歌うのは好きだ。(上手いかどうかは置いといて...。)
 だからカラオケに行くのも一年に数えるほどしかない。(多くて3回くらい、か?)今年は、もうすでに2回行っているんで、もし行くとすればあと1回である。そんなことはどうでもいい。(笑)
 今年の2回のカラオケが、なかなか忘れられないカラオケなのである。(こんなこともどうでもいいのかもしれないが...。)

 一回目は確か、1月のことだった。HASENOBUは週に一度、火曜日の午前中にとあるテニスサークルでテニスをしている。「仕事はどうした?」などと尋ねないで欲しい。(爆) テニスサークル、なんて言うと若人の集まりか?、と思われるかもしれないがさにあらず。(何だ、この書き方は...?)
 そのサークルはH先生というお爺さんを中心に主婦達の集まるサークルなのである。H先生、と書いたけれども、別にプロのテニスコーチではない。(もちろんお上手だが。)ま、テニスを教えてくれる、ということで先生と呼ばれているのである。H先生は、昨年あたり古希(!)を迎えたという方であるが、その体力にはただただ脱帽、である。脱帽だけじゃおさまらず、ついでに頭を丸めたいほどだ。
 そして火曜日のメンバーは、H先生をはじめ、4名の主婦、そして私である。何故、そんなところに私が入っているのか、などと疑問に思ってはいけない。(また、爆) 私にもよく分からないが、ま、成り行きである。私としては普段が身体を動かさない仕事であるし、何もしないよりは健康のためにいいか、と思って続けているのだが。
 で、その4人の主婦、というのは、一番年上の方が私の母よりも上で、還暦はとっくにすませている、という方で、残りの3人は、ほぼ同世代のようである。(私とではない、念のため。正確にはお幾つなのかは恐くて訊いたことがないので知らない...。)でも、恐らくは四十代半ば、だろう。

 いつもながら前振りが長いですね〜。ま、許して下さいな。
 で、一月に行ったカラオケ、というのが、上記のテニスサークルの新年会の二次会のことだったのだ。はい、もう察しがついたことでしょう。にのさんも書かれてたように、世代の異なる者たちのカラオケのつまらないことといったら...。(爆)
 「ラバウル小唄」に始まり「桜貝の唄」など、ナツメロのオンパレード! 残りの主婦達もレパートリーというと都はるみやトワエモアやら...。(もう曲名も歌手名も出て来ない...。)一方では「娘がよく聞いてるから。」とのことでやけに新しいのを歌ったり。(私は新しいのも全くといっていいほど知らないので...。)
 とにかくこの悪夢のような時が一刻も早く過ぎることを祈るHASENOBUでした...。
(1998年9月書き下ろし)
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No.9---カラオケの話(2)

 今年二回目のカラオケは、六月のことだった。
 それは、詳しくは書きづらいのだけれど、とあるチャットで知りあったTさんとBさんと私、がメンバーで、場所はそのTさんの自宅で、である。
 Tさんは新築の豪邸にお住まいで、そして個人の家ながら120インチの画面のスクリーン、液晶プロジェクタ、高音質のオーディオを揃え、さらには電話回線を使っての通信カラオケまでも設置している、という方で、Bさんと私はその夜、Tさんの奥さんお手製の夕食でもてなして頂き、さらに「カラオケ突入!」となったのであった。

 が、その時、私は、Bさん、Tさん、Tさんの奥様とは実際に会ったのが二回目であり、チャットでそれまでに何度も話してはいたものの、その場にいること、そのものがどうしようもなく違和感を覚えさせるものだった。(Tさんの家、御家庭の雰囲気が極めて寛ぎやすく居心地が良いものであったにも拘らず、である。)

 その中、「HASENOBUさんはオフコースが好きでしたよね? では、この曲、歌ってみて下さい!」と彼が選んだのは「YES-YES-YES」...。(分かる人は、ここで、爆)

 「ではTさん宅でカラオケしよう計画」に同意を示していた私は、とまどいつつも、潔くマイクを手にした。
 原曲とは少し違い、歌に入りやすいように二小節ほど前奏があった。が、キーはオリジナル...。(分かる人は、ここでも、爆) Tさんに頼んで少し下げてもらったが、それでも後半はシャウト!(笑) よくも血管が切れずにすんだものだった...。
 まるで、空港の滑走路を舞台に、エンジン始動直後にレッドゾーンぎりぎりまで回転を上げながら疾走する軽自動車になったような気がしました...。(どんな気分だ、それは?)

 と、まぁ、このようにして始まったカラオケ大会ですが、B嬢は舞台慣れしているらしく、しっとりと何曲か歌い上げ、またT氏も、その甘い歌声で私たちを魅了し続け、そして私は、というと、最後の最後まで「違う! 何かが違う!」と心の中で叫び、また「一体、俺はここで何をしているんだぁ〜!?」「カラオケ...。」と自問自答しながらも何曲か歌ったのであった。(笑)

 (しつこいようだけど)バンドをやってたわけだから、知らない人の前で歌う、というのが苦手だということではないものの、ステージとは違って観客(?)が自分と同じソファーに座っている、というのがカラオケの(私にとって)越えねばならないハードルなのかもしれない...。(と言いつつも、「そんなの、越えなくたっていいや。」と実は思ってるんだけど。)
(1998年9月書き下ろし)
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No.10---オフコース絡みの話題(1)

 実は、この情報はとあるオフコース関連のサイトに出ていることなのですが、私が関与している(!)ということもあるんで、ここにも載せます。(笑)

 オフコースの曲の中に「I LOVE YOU」というのがあります。知らない、という人、是非、このアルバム、買って下さい。今は Cool Price シリーズだったか、再発売されていますので、1500円くらいで買えるはずですので。
 この曲には幾つかのヴァージョンがありますが、同タイトルのアルバムに入っているヴァージョンでは、その間奏部分のバックに何やら英語が聞こえてきます。それは John Lennon に関するニュースなのですが、その英語で何を言っているのか...。ふと或るとき疑問に思って真剣に聴き取りをしました...。もちろん、自分一人で挑戦したものの、留学経験があるわけでもなく、自分の耳にそんなに自信があるわけでもなく完璧だとは思えなかったので、同僚の外国人教師のチェックも受けました。その結果、恐らく次のような英文で間違いないのではなかろうかと思います。

 There's sorrow in the news today. Former Beatle, John Lennon was shot and fatally wounded last night.
 The murder occurred about 10:50 p.m. in front of his residence in Manhattan, New York Police reported. 25-year-old, Mark Chapman, a fan of Lennon, shot him several times and was then immediately apprehended. The cause of the shooting is still unclear.
 Lennon and his wife, Yoko Ono, were returning home to the Dakota Apartments after working on a new album in a New York recording studio. Some witnesses say, Chapman was seen roaming around the front of Lennon's apartment for several hours, apparently waiting for Lennon.
 Once again, in the news, John Lennon, dead at the age of forty.

この英文の意味を書いておきます。

 「悲しいお知らせあります。元ビートルズのジョン・レノン氏が昨夜、銃で撃たれ、亡くなりました。
 ニューヨーク市警察によりますと、事件は昨夜午後10時50分頃、レノン氏のマンハッタンにある自宅の前で起こった模様です。レノン氏のファンであるマーク・チャップマン容疑者(25歳)はレノン氏に向けて何度か発砲し、その場で取り押さえられたということです。銃撃の理由はまだ明らかになっておりません。
 レノン氏は、妻のオノヨーコさんと、ニューヨーク市内のスタジオで新作のアルバムのレコーディング作業を終え、自宅へ戻るところでした。目撃者の話では、チャップマン容疑者はレノン氏の自宅のあるダコタアパートメント付近を事件発生の数時間前からうろついており、どうやらレノン氏を待ち伏せしていたと見られます。
 ニュースを繰り返します。ジョン・レノン氏が亡くなりました。享年40歳でした。」

一説によると、これは本物のニュースではなく、オフコースがこのアルバムのミックスダウンのために渡米したときに、現地のスタッフが吹き込んだもの、だそうです。

 また「I LOVE YOU」のシングルレコード(!)のジャケットにはタイプライターで打たれている英文が載せられています。部分的に見えないところもあるのですが、読み取れる英語、そして少しの想像も加えて考えてみると、そこに書かれているの英文の訳は以下のようになるかと思います。

 「長い間、ニューセントアンドリュースゴルフコースで(プレーしてみようか)と思っていたけど、まだ決めていないんです。それから後はみんなでロストボールを捜しながら散歩したり、ベッドでいちゃついたりして時間をつぶしたりしたので す。ちゃんとした答えを出さないといけないことに関して言うと、もうすこしお待ち頂きたいと思ってます。近いうちに結論は出しますから。8月ごろには私たちの12枚目のアルバムのレコーディングに入る予定です。仕上がったら必ずみなさんの御手元にお届けしますよ。 次のコンサートツアーは1982年1月からです。その時にまたみなさんにお会いできること、本当に楽しみにしています。」

こういうところでファンに対するメッセージを盛り込むとは、なかなか味なことをなさいますなぁ、オフコースは。
(1998年9月書き下ろし)
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