音楽の話 Part 8
目次
その71 ネットオークション その後(6)
その72 ネットオークション その後(7)
その73 バラライキスト
その74 色々と...。
その75 あぶはち取らず
その76 曲作り真っ最中
その77 歌詞作り真っ最中
その78 中川イサトのギター
その79 天野滋の歌
その80 楽しいだけです ギター 夏の終り
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その71 ネットオークション その後(6)
ということで、ネットオークションの話題だ。考えてみると「雑文」のコーナーでの連載、そして「つまんない話」への移管(笑)、そして今度は「音楽の話」での登場だ。実にヴァーサタイルなネタである、ネットオークション...。(ヴァーサタイル、って...。(爆))
ま、そんなことはどうでもいい。What's in a name? とかのシェイクスピアも言っているではないかっ!?
で、その後の話だ。
最初のアメリカの楽器店の分はともかく(笑)、既にお伝えしたように、ヤフーのオークションでは幾つかのギターに手を出してはことごとく失敗に終わった...。でも「こんなことで敗けてたまるか〜!(爆)」という、持ち前の不屈の精神で私は、今度はエフェクターに手を出した。(笑)
世界に名だたるKORG社のギター用マルチエフェクタA-05であるっ!! このアイテムも、オークション最終日の前夜、私が職場を後にする時点までは私が「最高落札者」であった。が、これまた翌日の朝見てみると、やはり間際になって他の人にさらわれてしまっていた...。
もうショックも受けなかったが。(笑) どうせそのエフェクタもすっぱかったのだ!(爆)
で、これはとある読者の方が私の掲示板に記されていたことだが「間際になって他の人に落札されてしまう」ということは、どうやらネットオークションではよくあることらしい。
ま、考えてみればそうだ。いたずらに(笑)長い時間をかけて焦って、固唾を呑んで見守っている、というようなネット環境にある人は決して多くはない(ような気がする)。つまり、常時接続であればともかく、自宅からダイアルアップで接続している人の比率が圧倒的に高い(だろう)から、そういう人達は、悠長に動向を見守る、という訳にはいかないのだ。
必然的に、終了間際のものへと目は向けられることとなるって訳なのだ...。うむ、致し方あるまい...。
というわけで(笑)、それまではあまり見ることのなかった終了間際のアイテムが並ぶページをこまめにチェックする、という手法を私もとることにした。(笑)
早速見つけたのが「YAMAHA SA700」だ...。って、これだけで「おぉ、あのギターかぁ〜!」と分かる人は多くはないかもしれない。ま、GIBSONのES-335を模したセミアコのエレキギターである。
話はあちこちに跳ぶが、ES-335というと、最近オークションに出ているものの中に「スーパーミント! ヴィンテージ335」で、出品者がつけているスタート価格が2,000,000円のものがあった...。(ちなみに、ミントというのは「中古商品のなかの極上品」ということだが。) いくら画像があるといっても、写真と紹介・説明の文面だけで200万円のものに手を出す人はいるのか...? 他にもES-335で、やはり58万円というものもあったが、こちらの方には入札者がいた...。(って、これまたホントかどうかは分からないが...。)
で、SA700の話。実はこのアイテムには画像はついていなかった。出品された方の弁によると「ネット初心者なので画像の扱いはできません。」とのこと。だが、「画像なし」のものであるとあまり客寄せ効果が高くないということは(私の極く短いネットオークション歴からでも)分かる。実際、このSA700にしても「残り時間:2時間」なのに誰も入札していない...。しめしめ...。(爆)
だが、少し気掛かりなのは価格だ...。入札している人がいないものの、その価格は「35,000円」である...。う〜ん...、二つの意味で微妙なところだ...。その一つは、どうやら70年代末期〜80年代初期の頃のギターであるらしいそのSA700のスペックと35,000円という値段の釣り合い、である...。
その型番からして少なくとも定価は70,000円であったはずだ...。私自身、この機種のことは昔から知っている。その頃(ま、20年ほど前)は、ギターに多大なる関心を持っていたしカタログもたくさん集めたりしていた。「あぁ〜、いいなぁ...。イバニーズのARは...。」とか「ヤマハのSGも、重そうだけど、このバイサウンドシステム、いいなぁ...。」などと溜め息をつきながら眺めたりしていたものだ。その頃のカタログはもう手元には(多分)ないけれど、SAのシリーズは、SA700が確か一番の廉価モデルで、その上位にSA1000、SA1500、そして(確信はないが)SA2000というのもあったような気がする...。しかし、当時の70,000円のギターっていうのは、その材質、作りの良さからいっても現在の10〜15万円のギターと遜色はないようなものだ(と思う)。しかし(笑)それなりの上位機種であれば「ヴィンテージギター!」という風格もあろうが、SA700だとなぁ...。(笑) ちょっと判断しづらい...。
最悪の場合(笑)、このSA700が「おおハズレ」であったら、それに投資した金額は無駄、ってことになる...。35,000円をドブに捨てられるか?(爆) 「あはは...、つかまされちゃったよぉ〜。」と笑って済ませられるかどうか、なかなか微妙なところなのだ...。
そしてもう一つの意味で「微妙」だというのは、今、オークションにかけられている35,000円のこのギターを前にして私の心が揺らめいているのを妻が知らない、ということだ。(笑) (妻からすれば、「すでに5本のギターを持っているのに、何でそれ以上ギターが必要なのか?」って訳だし、さらに言うなら、20年も前のオンボロギターに手を出そうなんて理解不可能なのだ...。)
でも、この前楽器屋さんでアイバニーズ(笑)の12万円のセミアコ(もちろん新品)を物欲しげに私が見ていたら「いいよぉ。欲しいなら買っても。」と言っていたし...。(笑) (私は別にそのアイバニーズのギターを本当は欲しくはなかった。ただ「いいなぁ、セミアコは...。」と思っていただけなのだが。(爆))
ま、普段は酒とタバコと本以外にはお金を使うことのない、滅多に衝動買いをすることのない従順で金のかからない善良な夫であるのは間違いないことだし...。(爆)
と、まぁ、数分間(笑)悩んだ末、私は(今後、競合者が出る可能性を考慮に入れて)入札価格を46,000円とした。(でも、すんなり行けば35,000円のままで買えることになるのだが。)
そしてその日は帰宅した。恐らくは今度こそ落札できるだろう、と思いながら...。
以下、まだ続く。(笑)
(2000年7月24日 書き下ろし)
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その72 ネットオークション その後(7)
てなわけで、私はSA700に入札をしたのだけれど、上に記したように参考となる画像はなかった。あるのはその商品を紹介する文面だけである。ちなみにそれは以下のようなものだった:
「あまり弾いていないものです。ネックまったく問題ありません。フレットもあまり減っていません。色はシースルーのワインレッドです。ボディ、バックにはほとんどキズありません。ヘッドの角に約5mm程度の当てキズありますが、黒マジックで目立たなくなっています。完動品で、フルオリ、おまけにヤマハのゴールドプレート付きOHC付きです。金属パーツのくすみもほとんどありません。発送、手渡しいずれも可です。当方は神戸市に在住しています。最低価格は設定していません。」
ふむ...。「最低価格は設定していません」とのことだが、スタート価格が35,000円、というのは良く分からないが...。(笑) もしかして25,000円、ということで入札しても良かったのだろうか...?
が、この文面、飾りっ気がなく、好感が持てる...。他の出品によくあるような「絶対お買い得!」やら「程度バッチリ!」といった軽薄な謳い文句もない。出品者の実直なお人柄がしのばれるってものだ。簡潔明瞭にしてツボを押さえた説明である。(ちなみに「フルオリ」というのは、きっと「フル・オリジナル」ってことだろう。また「OHC」というのは Original Hard Case のことと推測される。)
で、入札を決めたのはこの文面に加え、入札検討者(?)と出品者との間のQ&Aの文面に「返品も受け付けます。」というのを見たからだ。(笑) ま、返品しようと思って入札を決めたわけじゃないが、万が一、ってこともある。「ノークレーム。返品不可。」というものが多い中で、この言葉は心強い。(笑)
さらに、出品者のオークション上の履歴(笑)を見て、それまでに取り引きをした人からは高い評価を受けていることも分かってなおさら安心、なのだ。
で、昨日、夕方、息子を歯医者に連れて行くために一度帰宅したがまだ届いていない。だが、息子の治療の間、職場に戻り、そして家に電話をかけると「さっきギターが届いたよ〜。」との妻の言葉。ふむふむ...。宅配便を利用するなら夜間配達の時間指定をお願いしますという私の願いも聞き入れてくれたようだ。
はやる心を抑えつつ(笑)、歯医者さんへ息子を連れ戻しに(笑)行き、そして頼まれていた買い物を帰る道すがらスーパーで済ませる...。
玄関を開けると、おおぉ〜...、保護材のビニールにくるまれているこの物体はまさしくギター...。(笑) もどかしげにビニールの梱包を解き、そして、いささか古めかしいOHC(笑)を開く...。
そこには見事な色合いのセミアコが鎮座していた...。「ほほぉ〜...。」という感嘆の声が思わず洩れる...。予想していた以上にきれいなボディである...。手に取ってしげしげと眺めてみるが、気になるほどの傷はない。出品者の紹介文面にもあったように、確かにヘッド部分には若干の傷があるけれど、一向に差し支えない。
アンプに通して音を出す。さすがに私のファーストギターのTS-800のような迫力のある音ではない。(何せ、TS-800にはディマジオのデュアルサウンドピックアップが2基搭載されているのだっ!(笑)) が、セミアコ特有の甘い、というか、メロウな音色である...。う〜ん、いいぞぉ〜...。ヴォリューム、トーンのコントローラーも異常なしだし、ピックアップセレクタも大丈夫。
一つだけ気になる点は、2弦を弾いたときに、ブリッジとテールピースとの間の部分が共鳴しやすい、ということだが...。ま、これは弦を張り替えれば解消するかもしれないし、致命的な問題ではない。
以上、私としては充分に満足できるギターなのである...。
ま、TS-800がメインであることは変わらないし、レスポールがセカンドギターであることにも変わりはない。そういう意味ではこれからこのギターが大活躍する、ということは、ま、ないだろうけれども、久し振りにラリー・カールトンやリー・リトナーあたりの楽曲を練習してみようかなぁ、という意欲が湧いてきた...。
いやぁ、実に色っぽいギターだなぁ、これは...。めでたし、めでたし...。(笑)
(2000年7月25日 書き下ろし)
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その73 バラライキスト
さて...。実は今回もネットオークション絡みの話である。だが、念願のES-335を入手した話ではない。タイトルにあるように「バラライキスト」の話だ。
え...?「バラライキスト」って何か、だって...? ま、そう焦る必要はない。どうせ、ここの駄文を読んでいるあなただ、きっとヒマだろうからはやる気持ちを抑えるのが賢明ってものだ。(←何て言い草だ...。(爆))
で、ですね(笑)、ま「バラライキスト」はさておき(笑)、ES-335を入手した後も私はちょくちょくヤフーオークションのギターのページを見ている。(笑) いや、もう新たにギターを買おう、ってことではないのだけれど、気になるし、また見ているだけでも面白い。「ほぉ〜、ヤマハのSGは初期のモデルではバイサウンドシステムを搭載していなかったのかぁ〜、へぇ〜、そうだったのか〜!」、「なるほど、レスポールを出すときには最初から10万円を越すような価格から始めると入札者が0のままになることが多いのか...。」などなど、得られる資料(?)は、実に豊富で実生活に、即、役立つものばかりなのだ。(どこが...?(笑))
先日「アコースティックギター」の項目を見ていたときのことだ。「ニアミントコンディション! 村下幸蔵楽譜集」というのがオークションにかけられているのを見つけた。
「ほほぉ〜...、村下幸蔵かぁ...。え...? 現在の価格は5,000円だって...!? プレミアムがついているのか...? 楽譜集なんて、普通、定価3,000円もしないぞ...。」と思って、その詳細を見てみた。ふむ...。何枚かのアルバムを収録している楽譜集のようではあるけれど、定価以上の価格ではちょっと買う気にはならないぞ...。その辺の古本屋さんに行けば定価の半額で売っているかもしれないのに...。(ま、あれば、の話だが...。)
さて(笑)、それから数日後。とある人からもらったメールに「何だか、いいアコースティックギターが欲しくなりました」書かれてあり、さらには「あ、ヤフーのオークションも見てみよう。(笑)」と書き添えてもあった。
ふむ...。そう言えば、あの「村下幸蔵楽譜集」はどうなったんだろ...? そう思った私は、そのページを見て、仰天した!
現在の価格は51,000円、である...。ちょっとちょっと...。5万円って...? ま、数千円なら話も分からないではない...。(笑) 歯に衣着せず言えば、村下幸蔵は、マイナーだし、氏のスコアブックが市場に大部数出回っているとも思えないし、氏が故人となってしまった今では入手の可能性も低いことだろう。だけど、だからといって51,000円はないんじゃないのか...?(笑)
う〜む...。モノの価値ってのは分からないもんだ...。ま、金銭がそのモノの価値をそのまま表わすものではないにしても、その尺度となっている、というか、指標であるのは間違いないことだし....。う〜ん...。
ちなみに私は「永井龍雲」の楽譜集を持っている。そう、知る人ぞ知る、というか、ほとんどの人は「誰、それ...? どこかの僧侶...?」とでも言いそうな(恐らくは、かなり)マイナーなフォーク歌手だ。(笑) きっと、かなりの高値がつくことだろう...。あれを出してみようか...? もしかしたら万単位の金額がつけられるかもしれないぞ...。(ちなみに私はその楽譜集を数年前、近くの古本屋で800円ほどで入手したのだが...。(爆))
さて、本題の「バラライキスト」の話だ。(笑) ま、くまきの部屋を読む賢明な諸君のことだ(笑)、もしかしたら察しがついたかもしれない。
で、さっきの話に戻ろう。(笑) そう、「あ、ヤフーのオークションも見てみよう。(笑)」と書き添えてあった、っていうところだが。
で、「ふむ...。ヤマハの昔のアコースティックギター(FGシリーズ)、人気があるとは聞いていたけれど、こんなにもマニアがいて高値がつけられるのか...。へぇ〜、『赤ラベル』とか『緑ラベル』なんてあるのか...。ほぉ、『オレンジラベル』まであったとは...。」などと妙に感心しながら見てゆくと「正体不明の弦楽器! 写真を見て判断して下さい!」というタイトル(笑)の出品が...。
ふむ、どれどれ...?
出品者の説明は、概略「何という楽器なのか分かりません。写真を見て判断して下さい。弦は錆びていますが音はちゃんと鳴ります。アジアっぽい響きです。」とのことで、説明になっていない(笑)が、何のことはない、その謎の楽器とは「バラライカ」だった。(ま、簡単に説明すると、三角形の胴体を持ったロシアの民族楽器である。)
で、その出品価格は5.000円...。残り時間があと数時間、というのに誰も入札はしていない...。私が、ここで入札したら、そのまま落札者となる公算は高い...。
バラライカが5,000円なのか...。郵送料を含めても7,000円ってところだな...。ふむ、バラライカか...。
実は、私はおおいに心を揺らしていた...。(笑) もちろん、今までに「あぁ〜、バラライカが欲しくってたまらないっ!」と思ったことなどない。というか、「欲しい」とかいうような対象ではなかった。(笑)
しかし、今、目の前に(って、コンピュータのモニタ上に、だけど)売値が5,000円のバラライカがあるのだ...。新品のバラライカの値段はもちろんのこと、中古バラライカの相場も知らないけれど、5,000円ってのはいかにも格安のように思えるぞ...。
でも、むむ...。バラライカかぁ...。もしもこれを買ったとすれば、こんな楽器を持っているのは私の住んでいる団地では唯一だろうなぁ...。いや、私の住んでいる区で考えても一人かもしれない...。広島市には音楽大学があるから、もしかしたら、そこの先生が持っている、という可能性はないこともないだろうが....。いずれにしても「一家に一台、バラライカ」ってことはあり得ないし、ここで手にしておけば...。有名なギターならともかく、こんなチャンスは二度とはないかもしれないし...。(爆)
ということで、私の心は蠢いていた...。(笑) これ以上、蠢きようがないほど蠢いている...。(笑)
しかし、もう一人の冷静なHASENOBUが言う。「おいおい...。バラライカなんか買ってどうするつもり...? ロシア音楽愛好会を見つけるか、なかったら自分で主宰でもするつもり...? この広島で? 定期演奏会でもするの? まさか、バラライカセッション?(爆)」
そうなのだ...。何と言っても、私は別にロシアの民族音楽に傾倒している訳でも何でもないのだ...。(笑)
「それに弦が切れたらどうする? 新しい弦をどこで手に入れるつもり? それに、ES-335は笑って許してくれたFさん(私の妻)も、今度ばかりは愛想を尽かすかもしれないよ?」と、内なるもう一人の私の声がたたみかけるように響く...。(笑)
確かに...。妻から「バラライカを衝動的に買うような夫」と評されるのは不本意だ...。いくらそれが安価であろうとも、だ。(笑)
ということで、悩みに悩んだ末(こんなことで悩むなよな、オレ...。(笑))私は「ちょっとこの楽器に興味がありますので、是非、再出品して下さい。検討したいと思います。」とだけ出品者とのQ&Aに書き込んだ...。
帰宅して妻に「あのさぁ、今日、ヤフーのオークションでバラライカを買っちゃったよぉ〜。」なんて言おうものなら、まず間違いなく彼女には「寝耳に水」どころか「起き耳に鉛筆」である。(意味不明だけれど残虐)
だが...。その日、帰宅する間際にそのページを見たら、残り時間あと2時間を切っていたけれど、ちゃんと入札している人がいた...。きっとその人が落札者となったのだろうと思う...。「オークションでもいいから、とにかく、どうしてもバラライカを入手したい。」というような人は、想像するに、いるかいないくらいだろうし...。
ということで、以上、HASENOBUがバラライキストになりそこねたお話でした〜。(笑) ま、バラライカの購入の前にシタールや琴といった入手すべき(?)撥弦楽器も幾つかあるし...。
あ、最後に一言。「あのバラライカは、すっぱい...。」(爆)
(2000年8月8日 書き下ろし)
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その74 色々...。
ということで、MusicStarにあるくせに、あんまり「音楽の話」は更新されていない。2カ月振りである...。ま、いいけどね。(おい...。)
で、だ。(笑) まとまった内容で書きたいことがあるわけじゃないんで、ネタにならないようなネタを幾つか...。(ま、今迄もそうだったけどね。)
・とんぼ(ちゃん)関係のコーナーを設けているということで、私のところにはちょくちょく、見知らぬ人からメールが届けられる。「まさか、こんなページがあるとは...! 感激のあまり涙が出そうです!!」と言ったような素直な感情を綴ったメールがほとんどである。直訴状(?)のようなものや脅迫状めいたものは来ない。(何を書いているんだか、私は...。) で、別に他の人のためにやっているコーナーじゃないけれど(笑)、やはり、そう言って下さる人がいる、っていうのはうれしい。ま、その割には更新していないけれど...。
・で、そういうメールの中に「とんぼ(ちゃん)が聴きたくってたまらないのですが、どうやってもレコードが見つかりません〜!」と訴えるメールもある。実は、私も彼らのレコードは一枚も持っていないのだが...。(笑) (だけど、とんぼちゃんメーリングリストのおかげで、そして偶然の成り行きで(?)、貴重なライブ音源を入手したりしているんで、できる限りの協力はしている。(笑)) もちろん、著作権のことは気にかかっているんだけれど、それで儲けたりしていないし、何と言っても、「あの曲をもう一度聴きたい〜!」という気持ちは私も十分に理解できるのだ。
・ってことで(?)、私にも「あ〜、もう一度、ちゃんと聴きたい!! モノラルじゃなくって、ちゃんときれいなステレオ録音で!」というような曲は、ある。前にも書いたけれど「根田成一」の歌など、是非とも聴きたい...。極めてマイナーな「中村章三」だって、ファーストアルバム以外にも聴いてみたい! 他にも、妙に耳にこびりついているけど詳細不明、ってのもあるし...。う〜む...。
・久し振りに「五十嵐浩晃」のレコードを引っ張り出して聴いてみた。昨年、ネット上で見つけた中古レコード屋さんの通信販売で入手したものだ。
彼の音楽は、うん、流行っていた(?)当時から好きだった。ま、音楽のことだから理屈をつけたくないのだけれども、とっても耳に馴染む音楽だった。ヴォーカルも好きだったし、演奏、アレンジも好きだった。とにかく心地よいのである。(が、私の印象では、決して彼は確固たる地位を占めなかった。もしかしたら「一発屋」に近いような印象を持っている人がいても不思議ではないし、「ほら、『ペガサスの朝』や『ディープパープル』がヒットしたでしょ?」と誘い水(?)をかけても、その名前すら知らない、って人の方が多そうだし...。) で、さっき、何気なくクレジットを見たら、驚いた...。アルバムの参加ミュージシャンに鈴木茂の名前が...。彼が全曲アレンジし、全曲エレキギターを担当しているアルバムもある...。
道理で...。心地よいはずである...。妙に納得してしまった...。(笑)
・ついでに「因幡晃 ファーストライブ」のアルバムも聴いてみて、驚いた。(笑) まるで演歌だ...。(爆) ま、かねがね(笑)、彼の歌い方は、谷村新二と同類の、(上手いかもしれないけれど)妙に「クサイ」歌い方だと思ってはいたが(笑)、これほどまでとは思わなかった...。ま、歌詞は少々暗くっても構わないのだが...。
・昔、って言っても学生時代の頃の話だけれど、お金がなくって、買いたいレコードを買えず、友達に録音してもらったり、レンタルレコード屋さんで借りて録音したりしたということは、前にも書いた。で、これまた既に書いたことだけれど、その反動がここ数年、顕著に(笑)出ている。もちろん、最近の曲で「あ〜、買いたい!」と思うようなことはまずないんで、つまりは20年ほど前の楽曲を中心に漁ることになる。しかも、私が好きなものの多くはの、ま、あんまりメジャーなものではない。(笑) で、当然、そういったものは現在、CD屋さんで新品で並んでいるようなことは滅多にない訳で、あちこちと中古CD屋さんを廻ったりすることになる。「新品でないとイヤ!」なんてことは全然気にかけない性質でもあるし、なにしろケチだから(笑)安く、たくさん買いたい。で、先月、仕事で山口を色々と巡った時にも何軒かのお店に立ち寄って、一週間で50枚近くのCDを買ってしまった...。まだ全部に耳を通してはいないが、「あ〜、これこれ!!」と独り、感動しているのである...。
・「佐藤準」というキーボーディストがいる。確か彼はアレンジャーとしても有名だったと思う。で、彼がソロアルバムを出している、なんてことは全然知らなかったのだが、防府市の中古CD屋さんでたまたま見かけた。どうやら「レンタル落ち」のようだが、そんなことはちっとも気にならない。しかも、このCDは何と「百円均一」のコーナーに並べられていたのだ...。ま、恨みがあるわけじゃないんで名前は記さないけれども、昨今の(笑)、訳の分からない「アーティスト」達の新作に近いCDが2,000円以上の値段がつけられていることを考えると、何とも腹立たしい。だけど「どうして佐藤準が100円で、****が2,000円以上なのだぁ〜!?」と店員につっかかっても仕方がない。(意味不明) むしろ「掘り出し物だぞ、これは!」ってことで万万歳だ。「レンタル落ち」様々、である...。
ということで、愚にもつかないことを色々と書き連ねました、はい。じゃ、そういうことで〜!
(2000年10月11日 書き下ろし)
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その75 あぶはち取らず
ま、今ごろ、って気もするが。(笑)
今年9月9日、神戸で行われた第3回セッションについての話だ。(爆)
実は、これについては多くを語るまいと心に決めていたのだが(笑)、その時の様子を収めたビデオが、先日、届いたのだ。それを見て、思ったこと...。
色々あるんだけれど、やはり思ったのは、今回の参加は自分にとって無謀だった、ということだ...。
もう、これは愚痴というか(笑)、懺悔というか...。とにかく、準備不足がそのまま反映されたという感しきり、である。
ギター、その他(って、リードヴォーカル、コーラス、ハーモニカ)でエントリーした曲、その数24...。(爆) そして私にとっての新曲がその半分以上、というのは、私にとって荷重であった...。(それに、言っちゃあ何だが(笑)、「やりたくってやる」というのではない曲もたくさん...。(爆))
...。
技術不足、練習不足、そして気力不足(爆)の3つが重なった結果がこれ、である...。(いや、今、そのビデオから音だけを取り出して編集したMDを聞いているのだけど。(笑))
歌の方でも何曲かリードヴォーカルを取ったのだけれど、これがまた...。(笑) その前夜の深酒はともかく(爆)、その週全体が睡眠不足気味だったことも手伝って、ヘロヘロ、メロメロ、って感じだ...。(セッションの感想・報告記には書いたけれども)「NEXTのテーマ」は、一番気合いを入れて歌った(つもり)。だけれども、ブレスがうまく行かなくって...。(ToT) 他の曲も、今、こうして聴いてみると赤面モノだ...。
そもそも(笑)、オフコースの曲の中で「秋の気配」や「夏の終り」系統(?)のものはとても歌いにくい。曲が難しい、ということではなく、声の出し方が難しい。「NEXTのテーマ」のようなものは絶唱系というか、絶叫系というか、ま、シャウトする感じが掴めれば高音部もどうにかなる(ような気がする)。しかし、静かな曲で、さりげなく高い、というのはてこずる...。(小田氏のような人は特別として)力を入れつつ、しかも叫ばない程度に声量を調整する、というのは、うん、難しいし、とっても疲れる。しかし、バラードにアコースティックギターの力強いストロークが思いっきり場違いであるのと同様、ここでもである。
ということで、「別れの情景」シリーズも難しかった...。特に「別れの情景 II」の方は、もともと突拍子もないフレーズの音配置である上、途中でエレキギターの間奏が歌に重なるようなタイミング(しかも裏の拍から(笑))で入るため、見事に「あぶはち取らず」を実証するような結果となっている(笑)し、間奏が終わった後のヴォーカルも、その後遺症でさらに音がずれてしまっている...。(爆)
あ〜...、他の参加者の方に多大なる迷惑をかけてしまったなぁ...。うむ...。今度は少数精鋭で(?)数曲だけにエントリーだっ!
(2000年10月22日 書き下ろし)
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その76 曲作り真っ最中
さて...、このところ本職の仕事の方も落ち着いてきて(?)、1週間のリズムが掴めるようになってきた。(ま、分かりにくい表現だと思うけれども、突っ込まないで欲しい。)
で、その結果(?)、今日(10月29日、日曜日)は、ほぼ丸一日、精神的にもゆったりと過ごせた。そこで、自分の中で課題となっている「曲作り」(爆)に取り組んだ...。
隠すようなことではないんで、はっきりと書くと、雪見さんのサイトの企画「オリジナルクリスマスソングCD」のための曲である。どうして「オリジナルクリスマスソングCD」なのか、疑問に思う人がいれば、雪見さんに直接尋ねて欲しい。(笑)
で、この夏に「では、1曲提供しましょう!」と安請け合いをしたものの(笑)、9月の初旬までは関西セッションのことで頭が一杯だったし、それが終わるとふ抜け状態になって(笑)、そして9月後半以降は仕事で忙しくなってしまって、曲の制作がどんどんずれ込んだ。
しかし、今日一日の大半を費やしたというのに、なかなか納得の行くものができない...。
曲の構想はかなりはっきりとしたものを持っている。メロディーは「軍艦マーチ」を基調としつつも、琉球音階を採用した斬新なもの。そして歌詞の中に是非とも盛り込みたいのは「二人で食べた売れ残りのケーキ」、「年の瀬」と「行く年、来る年」というキーワードだ。
と、意味不明の冗談はさておき、なかなか作業ははかどらない。何と言っても、納得の行くメロディーが思いつかないのだ...。しばらく前に作ったフレーズをもとに展開させようとしたけれども、数時間の苦闘の末、そのフレーズは破棄した。(笑)
「オリジナルクリスマスソング」というからには、当然、独創的なものでないといけない。(笑) 「お、これはなかなかいいぞ〜!」と思って作ったフレーズは、ふと気づくとオフコースの「夏の終り」と酷似していた...。(笑) で、それも破棄して作り直しても、どこかで聞いたような陳腐なフレーズである...。
実を言うと、曲を作るのは今回が初めてではない。20年以上前(笑)、高校の音楽の授業で曲を作らされたことがある。当時、好んで聴いていた井上陽水やさだまさしの影響(?)が如実に感じ取られる曲だが。さらにもう1曲、やはり同じ時期に、ヤマハポプコン大会熊本予選大会出場の作ったものもある。
しかし、これらの曲は、自分で言うのも何だが、駄作のお手本である...。(爆) 今さら使う気にもならないし、そもそもクリスマスソングのイメージではない。
話は変わるが(笑)、20年ほど前にバンドをやっていた頃に「オフコースのコピーだけじゃなく、オリジナルの曲をやろう!」ということで、当時のキーボーディストの F. N さんが作った曲をやってみようか、ということになったことがある。結局は私達にアレンジの才能がなくうやむやになった(笑)のだけれど。
F. N さんが作ったその曲、スコアがあるわけでもなく、また、どんな曲だったのかも忘れてしまっていたのだが、今回、新たに曲を作るのに悪戦苦闘していると、その曲の最初のフレーズがいきなり脳裏に甦ってきた...。もちろん完全に思いだした訳じゃないけれどなかなかいい感じだ...。ま、辛気臭い感じがしないでもないが...。(爆)
ということで、それを流用することにした。(爆) 曲全体が思いだせれば、丸ごと使用したいところだが(笑)、最初の8小節はF. N さんが作ったメロディーとほぼ同じだと思う。当のF. N さんとは、もう20年近く音信不通なので果たしてその8小節がどれほど似ているかは不明である。もしかしたら、バンド仲間であるリードヴォーカル君は覚えているかもしれないけれど、期待薄である。(爆) 彼にいきなり電話して「ねぇ、あのF. N さんが作った曲を電話口で歌ってみてよ。」と頼むのも気が引けるし。(笑)
ってことで、現在、28小節あたりまでは出来ているのだが、果たしてどんなサビへと持って行くのか、というところで立ち往生している最中である...。
期日に間に合うのかどうかも心許ない。いずれにしても難産は必至である。もしかしたら逆子かもしれないし、帝王切開という破目になるかもしれない(意味不明) う〜む、どうなることやら...。
お...? 今、気づいたけれど「音楽の話」のコーナーで泣き言を言うのは珍しいぞ!!(いや、だからどうしたって訳じゃないけどさ。(笑))
(2000年10月29日 書き下ろし)
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その77 歌詞作り真っ最中
さて、前回の泣き言から2週間が過ぎた。曲作りは遅々として進まなかったが、数日前にアレンジも施し(笑)一応、仕上がった。
で、出来上がったのは、かなり湿っぽいメロディーだ。となれば、当然、湿っぽい歌詞が似合う。メロディーの出だしは F. N さんのものだということは前に書いた通りだが、多分、彼女のものだと思われる歌詞がセットで思い出されたんで、最初の部分だけはそれを使った。(爆) (いや、その通りかどうかは確信はないけれど...。)
しかし、歌詞を作るというのもなかなか難しいものである。「このことを是非、歌詞にしてみたい〜!」というような素材、どうしても伝えたいことがあれば話は別だろうが、取り立てて持ち合わせはない。よって、捏造(!)というか、でっち上げのストーリーを案出しなければならない。
う〜ん、これが難しいんだなぁ...。(笑)
曲調がマイナーであるのだから、やはりラブソングが似付かわしいし、それも恋愛賛歌(?)ではなく「別れ」を題材にすべきだろうが、つくづく自分の恋愛経験の少なさを恨む。(笑) ま、15歳の時からFさん一筋なのだから(爆)、仕方がないのだが。
で、歌詞の話だ。
「別れ」といっても色々な形態があるだろう。「死別」というのもインパクトがあっていいかもしれないが、「クリスマスソング」というのには、全然とまでは行かなくとも、少しばかりそぐわない。また「愛憎入り乱れる刃物沙汰の壮絶な別れ」というのも個人的には面白い題材だと思うが、これまた、クリスマスに流血は似合いそうもないし...。やはり、美しくも物悲しい別れを描写したいところである...。
だが(さっきも書いたように実体験に乏しく)そのような想像力には欠けている私であるので、歌詞はなかなか出来上がらない。自分では決して語彙は少なくないと思っているけれど、しっくりするものが思い浮かばないのだ。むしろ、「あ、この言葉を使ったらとても変だろうなぁ〜...、ケケケ...。」(笑)という感じの単語や語句ばかりが次々と頭に浮かんでくる。
ま、そのようなもの、つまり「これを使ったらラブソングにはならないだろう」と思われるようなフレーズを列挙してみよう:
優待割引券
関東ローム層
アデランス
破れた軍手
脳天唐竹割(その他、プロレスの技の名前各種)
骨壷
家畜
うすら笑い
血の滴るステーキ
柳家小さん(その他、お笑い関係の芸人の名前)
吹き出物
***でござる
歯槽膿漏(その他の病名のほとんど)
みのもんた(その他、胡散臭い芸能人の名前)
電子顕微鏡
***だよ〜ん
お百度参り
...。何だか虚しくなってきた...。こんなのを続々と溢れ出る泉の水のごとく思いついても意味がない...。(笑) さ、真面目に歌詞作りに取り組もうっと。
(2000年11月13日 書き下ろし)
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その78 中川イサトのギター
昨日、つまり勤労感謝の日、広島市の西部にある大型ショッピングセンター「アルパーク」という所で「中川イサトのアコースティックライブ」が催された。
午後3時から、ということで出かけたものの、駐車場が満杯で車を停めるのに手間取り、15分ほど遅れて私は会場に着いた。ちなみに、このコンサートはアルパーク主催のイベントであり、ちょっとした広場(って、屋内だけれど)で、自由に観覧(?)できる。もちろん、タダだ。(笑)
で、私はステージから2メートルほどの至近距離の階段に腰掛け、心行くまで中川イサトのギター演奏を堪能した。
う〜ん、何と言えばいいのだろう...。もぉ、すごい〜、のだ。(笑) びっくりするような早弾きがあるわけじゃないけれど、音の一つ一つがしっかりとして心に響く、という感じだ...。
ん...? 「中川イサトって誰?」だって?(笑)(←あ〜、わざとらしい。)
ギタリストだけど...? って、これじゃ話にならないんで、私の分かる範囲内でもう少し詳しく書くと:「1960年代中頃から活躍するギタリスト。(最初は「五つの赤い風船」のメンバーだったような気もするが、確信はない...。) アコースティックギターの鬼才。オープンチューニングを駆使したラグタイムギターでは日本屈指のギタリスト(だと思う)。オリジナルアルバムも10枚ほど出している。また教則本やビデオなども多数手がけている」ってところだろうか...?(勝手に書きました、はい。)
多分、私が彼の名前を知ったのは、高校生の頃。(ま、20年以上前です、はい。) 「アコースティックギターの名手」ということで、何かの雑誌で読んだような記憶がある。そして、大学で「フォークソング研究会」に入った時に、クラブの先輩から「ギターを弾くならこれが弾けなきゃダメだね。」と言って(1年生全員に)配られたのが、中川イサトの曲「かすていらのかをり」という短くも美しい曲の楽譜だった。(女子部員など、中にはギター初心者という者もいて、その人達には難関だったようだが、私を含め2,3人の部員はほぼ初見で弾けるものだった。)
その曲だけでは飽き足らず(笑)、私は氏の書いた教則本を買った。そしてオープンコードで色んなフレットでコードを考えたりして練習したものである...。この前、大学1年の時の単独のライブステージ(笑)を録音したカセットテープが出て来て、懐かしく(そして赤面しつつ)聴いたのだけれど、とある曲の前奏では、その教則本で覚えたクリシェのフレーズを前奏に流用していた。(笑)
長い間、中川イサトのアルバムは持っていなかったが、10年ほど前、復刻されたCDを2枚手に入れ、「あ〜、この人のギターテクニック、ほんとにすごいなぁ...。」と改めて思ったこともある。
しかし、就職して以来、ほとんどギターを弾くこともなくなってしまい、大事にしていたその教則本も行方不明になってしまった...。それで、また新たに同氏の教則本を古本屋さんで買ったり、ヤフーオークションで買ったりもした。今では再びギターに入れ込んでいる(笑)けれども10年以上のブランクは大きい...。
で、アルパークでのコンサートの話だ。(笑)
う〜ん、見事である...。ほぼ1時間というコンサートで彼が披露してくれた曲は10曲ほど。最初の曲と2番目の曲の途中までは聴きのがしてしまったんで分からないけれど、私が聴いた中で、ミスと呼べるものは僅か1個所だけだった...。(それも音がずれた、というようなものじゃなく、ただ音が(意図的ではなく)ミュートされてしまっただけ、だ...。)
彼も私にとっては雲上人である...。だけれども、昨日はステージ終了後に、何と彼と話す機会を得た!(おお〜っ!!) 特設ステージの裏の小さな楽屋(?)みたいな所から出て来て、そしてスタッフと立ち話をして去ろうとする彼を私は呼び止めたのだ!(笑) (ちなみに、ステージを降りギターを持たない彼は、まるでその辺のおじさんだ。(笑) 顔を知らない人には、絶対に彼が一流のアーティストであることは予想できないと思われる。)
即売会(笑)で購入した(4枚の)CDを見て、彼は「あ〜、ありがとうな。」と言った。(彼は関西弁話者である。) で、私は舞い上がるような気持ちを抑えつつ、持参してきた彼のギター教則本を2冊取り出して、サインを所望した。(笑) 「これは年季が入っているなぁ〜...。」と言いながらも氏は快く、サインをしてくれた。(やったね!)
そしてほんの数分間だったが、私は彼と立ち話をした。
「今日のチューニング、聴いていてオープンDみたいだったのですが、ちょっと違うようにも思いましたけれど...?」
「あ、今日はD6で。最近、一番気に入ってるねん。」
「なるほど。そうでしたかぁ〜。」
と、まぁ、こんな感じのやり取りをした次第である。(本当は(笑)プロのギタリストの手をじっくり見せてもらって触らせて欲しいとも思ったのだが、その願いを口に出すことは憚られた。(笑) 何といっても、それは彼の大切な商売道具である。(笑))
いやぁ〜、実に印象に残る日だったな、今年の勤労感謝の日は...。
(2000年11月24日 書き下ろし)
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その79 天野滋の歌
天野滋...。この名前を知っている人は、うん、結構多いと思う。ま、若い人は知らないかもしれない(笑)が、30代半ばくらいの人であれば知っている人もいるんじゃないかと思う。
そう、かつて存在したNSPというフォークグループのリーダーである。私自身、彼らの音楽は高校生になった頃から聴き始め、大学生の2年くらいまではよく聴いていた。私は20年ほど前(!)ハンドオルガンというオフコースのコピーバンドで活動していたことがあるが(笑)、実はNSPの曲も、1回だけだけどステージでやったことがある。「夕凪ぎの池」という曲だが、私たちがその曲を演奏したのは1回こっきり(笑)で、とある事情でその後のステージではやったことがない。(ま、このあたりの事情についてはバンドのリードヴォーカルであるK氏が詳しいので、気になる人は氏に直接尋ねて欲しい。(笑))
さて、本題に戻って「天野滋の歌」についてだが。
う〜ん...、何と書けばいいのか。(笑) 私は(前にも書いたように)「歌手は歌がうまくなければいけない」という持論に固執する者であるが、天野滋の歌は、うん、ちょっと...。(笑)
ま、歯に衣着せずに言うと(笑)、氏の歌は、下手なのだ...。(爆)
前に(とんぼ関係で知りあった人からもらった私信の中に)「NSPを聴いていると『これなら、もしかしたら自分もプロのフォークシンガーになれるかもしれない!』と思ったものでした。」というようなことが書かれていて、(もちろんその人の歌は聴いたことがないけれど)妙に納得したことがある。そして、恐らく、これを読んでいる人でNSPのことを知っている人は、きっと全員が(笑)同意してくれることだとも思う。
うん、実際、NSPを聴いてプロのフォークシンガーになれる、と思って、そしてギターを始めたという人は日本各地にた〜くさんいたはずだ。その意味でNSPはフォークギターの普及に一役買ったと言って良いだろう。
で、もう一度本題に戻る。(笑)
ま、歌の程度についてはそのようなレベルでしかない天野滋だが(←すごい書き方だ...。(爆))、私は、大好きなのだ...。ま、親近感を覚える、というのもあるが(笑)、彼の作るメロディー、そして詞は(彼のたどたどしく不安定な歌声(笑)を差し引いても)何だか、とっても心落ち着けるものなのだ。「どういう風に?」と突っ込まれると返答に困ってしまうのだけれど、特に、純朴な歌詞、奇を衒わない(笑)表現が好きだとでも答えておきたい。(今、似たような歌手としてユーミンを思い出した(爆)が、彼女の場合はちょっと異なる。ま、詳しくは書かない。あの妙な歌声が病みつきになるということもあるだろうが(笑)、ヴォーカル以外の面(詞、曲、そしてなんと言ってもアレンジと演奏)では、本当にユーミンの音楽はすごいと思う。)
で、天野滋だ。(笑)
実は、つい最近、彼のソロアルバムを入手した。(入手、というより「ブックオフ系の店で中古CDを漁っている時に偶然見つけ購入」ってことだが。) NSPがいつまで活動していたのかも知らないのだけれど、どうやらこのアルバムの記述からすると1988年頃のことのようだ。ふむ...、そうだったのかぁ...。彼らがたくさんのアルバムを地道に出し続けていたことは知っていたけれど、解散した後に天野滋がソロでアルバムを出していたのは、ちょっと驚きだった。
で、買ってすぐに車のCDプレイヤーで聴いてみたのだが、これはこれで3つの意味で(笑)驚きだった。
まず、言っておかねばならないのは、このアルバムが1988年に発売されたものだということ。つまり、NSPにおいて10年以上の活動をしていたのであるから、少しは歌がうまくなっているだろうと期待したが、完全にその期待は裏切られた。(爆)
相変わらずである...。ま、いいけど。(最近はどうか知らないけれど、昔は、新人の頃は下手と評して良いような歌手が、だんだんと上手くなっていくことがあった。あんまり聴いていないけれど、中森明菜なんて、最初はひどかった。今も歌っているのかどうか知らないけれど。)
そして2つ目は、その音楽全体である。いや、別に演歌調だとか言うのじゃないけれど、まるで安部恭弘や杉真理あたりの(?)「シティポップ」という感じの曲が多いのだ。てんで似合わない。(爆)
やはり、この歌声、この歌い方であるのだから、素朴な「NSPの世界」の方が似合っていると思う。(ま、私の偏見というか、先入観かもしれませんが。)
そして、3つ目。ゲストミュージシャンとして(元ふきのとう)細坪基佳氏と、(元かぐや姫、風)伊勢正三氏、それから、何と(笑)鈴木康博氏が参加しているのである! ま、細坪氏と伊勢氏はさておき(笑)、ヤスさんが参加していたとは...、ということで実に驚いた。ちなみにヤスさんはギターで2曲、そしてコーラスで1曲参加している...。
ふむ...。そうかぁ...。そうだったのかぁ...、って感じである。思わぬところで思わぬ名前を見てびっくり〜、である。
ってことで(笑)、実は最後の話題が一番書きたかったことだけれど。結構、知る人の少ない情報ではないかと思う。(笑)
(2000年12月05日 書き下ろし)
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その80 楽しいだけです ギター 夏の終り
(いきなり、だけど)気に入らない。(笑)
「何なんだ、これは?」と言いたくなるような歌詞だが、私の作詞したものだ。(爆)
想像力を膨らませられるだけ膨らませ頭の中でストーリーをでっちあげ(笑)、ほんと、苦心して産み出した歌詞であるが、何個所か気に入らない部分が残っている。
「じゃ、自分の気に入るように書き換えればいいじゃん。」と思うだろう。私も提出した直後からそう思っている。(笑) しかし...。何日も考え続けているのだけれども、「おお、これならば!」というようなフレーズが浮かんでこないのだ...。(ToT)
全然、ことばが浮かばない訳じゃない。以前の「歌詞作り真っ最中」で(意味なく)列挙したようなことばは、それこそ溢れ出てくるのだが。(笑)
え? それよりタイトルの「楽しいだけです ギター 夏の終り」は何なのか、だって?(わざとらしい...。)
ま、分かる人には分かるのだが(爆)、私が作った歌詞の(現時点での)一節である。(笑) もちろん、こんな変な歌詞じゃないのだが。(あ〜、きっと意味不明だろうな、この書き方じゃ。(笑))
本当は「楽しいだけで 過ぎた 夏の終り」なのだけれど、ただ歌を聴いているだけだと上記のように異分析されてしまうだろうってことだ。(笑) (ちなみに「異分析」というのは言語学の専門用語なのですが。(爆) ま、平たく言うと、ある単語・語句が、本来の分節とは異なった位置で音声上、あるいは意味上の切れ目があると感じられて、違った解釈をされる、ということ。例えば「ここではきものを脱いで下さい」など。)
ってことで、その個所は違うフレーズに差し替えることにした。(笑)
だが、それ以外にも(変な解釈は生まれないにしても)何だか自分でも納得できない(笑)描写や表現があって、何とか手を打ちたいと思っているのだ。でも、それがなかなか...。
あ〜...。今日だけでも2時間以上、何の進展もないまま唸ってばかりだ...。
明日(12月9日)には歌入れのために上京する。(爆) それまでには何とかしなければ...。う〜。
で、行き詰まって駄文を書き始めた次第だが(笑)そろそろ、また詩作のため思索に耽ることにする。
ってことで、今回は「歌詞修正真っ最中」というお話でした。(笑)
(2000年12月08日 書き下ろし)
...。
これは言い訳だ。(笑) 結局、数時間の精神的格闘ならびに葛藤(笑)の末、上記の「楽しいだけで〜」の部分だけは修正できたものの、他の幾つかの「何だか自分でも納得できない(笑)描写や表現」はそのまんま...。自分でも不本意であるが、ま、自分の不甲斐なさを嗤うしかない...。
(2000年12月10日 追記)
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