つまんない話 PART 5


目次
つまんない話041 どうでもいい話
つまんない話042 さらにどうでもいい話
つまんない話043 東京出張記 No. 1
つまんない話044 東京出張記 No. 2
つまんない話045 東京出張記 No. 3
つまんない話046 東京出張記 No. 4
つまんない話047 東京出張記 No. 5
つまんない話048 東京出張記 No. 6
つまんない話049 「みどりの日」に寄せて
つまんない話050 家庭語

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つまんない話041 どうでもいい話

 この話は、本当にどうでもいい話である。

 とある筋から聞いた話だが、くまきの部屋のトップページ(って、玄関じゃないんだけど)に置いてある画像のことについて、だ。そう、あの「跳びはねる人」と「踊るたこ焼きキャラ」のことだ。
 まさか、皆さん(って誰だろう...?)、あれは HASENOBU を模写したもの、イメージしたものだなんて思っていやしないでしょうね...?(笑) ま、あり得ないとは思うんだけれど、そんな風に考えてしまったかもしれない人のために一応、言い切っておこう。
 あれは、私(HASENOBU)では、ないっ!
 「跳びはねる人」は、どこかのサイトにあった著作権フリーの画像だし、「踊るたこ焼きキャラ」はkz氏に私が頼んで作っていただいたものである。(ちなみに、どちらも画像をクリックするとそれぞれのホームページにリンクしてるんで飛んで行けます。(笑))
 ま、本当か冗談かは分からないけれど「HASENOBUは禿げているそうだから、きっとあれなんだろうと思っていた」などということを言い出す人が居たので...。(笑) とにかく、誤解のないように、ね。

 で、これだけで終わるっていうのも「あれ」なので...。(あれってどれだろ?)

 私(H)と妻(F)とのよくある会話。
H 「ねぇ、Fさん(私は妻をこう呼ぶのだ)、明日のいずみの迎えはうちだったっけ?」
F 「う〜ん、どうだったっけ?」
H 「確かうちだったよ。うん、そう! そうに決めたっ。」
F 「...。(苦笑しつつ)遅れないようにね。」
H 「分かってるだよ。(突然、声を荒げて)も〜ぉいいっ! も〜ぉ、頼まんっ!!」
F 「(やれやれ、またか、という顔つきで)何、訳の分からないこと言ってるのよ? 早くお風呂に入ったら?」
H 「いや、それよりも先に仕上げとかんといかんのがあるけ〜。」(このように私は時々広島弁っぽく話したりするのだ。)
F 「じゃ、それをやったら?」
H 「そうかなぁ...? よう分からん。聞いた話だから。」
F 「一体、誰に何を聞いたのよっ?」
H 「だから、分からんって言いよっとだって〜。」(このように私は時々熊本弁っぽい話し方をするのだ。)
F 「も〜ぉいいっ! あんたとは話が噛み合わんっ!」

もちろん私も妻もふざけているのである。別にケンカをしているわけではない。ま、どこの御夫婦も似たような会話をしていることだろうとは思うが。(って、そんな訳ないよな。)
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話042 さらにどうでもいい話

 この話は、本当にさらにどうでもいい話である。
 髪が伸びてきた...。って、新たに生えてきた、うれしい、ということではない。ただ単に散髪屋さんに久しく行っていないんで伸びた、というだけのことだ。
 もともとおでこはかなり広かったので、いわゆる「七三分け」は、自分でもかなり滑稽だと分かっていてやったことはない。
 高校の三年生の時、運動会で、なぜか私は応援団に入った。(笑) で、自分でも嫌だったけれど、男子はみな、変な格好の学ランを着て、そしてポマードでオールバックにする、ということになった。学ランは、ま、シャレでいいのだが、オールバックは...、かなり笑いを誘うことだろうと確信していた。結局、運動会の当日、団長をしていた友人は、「う〜ん...。N、髪型は元にしていいよ。」と言った...。(笑)
 大学院生の頃、「この機を逃したらきっと私はパーマをかけることはできなくなる。人生の中で一度きりのチャンスだ!」ということでパーマをかけたことがある。パーマといっても、ただ軽くウエーブをかけたくらいであるが。だが、「髪の毛のセットをする」という習慣を持たない私であったので、しばらくすると「音楽室の壁にかけられているベートーベンの肖像画」のような頭になってしまった...。
 それから30歳になる頃までの私は、髪を決めるでもなく、ただ自然に前に垂らして、という何とも締まりのない髪型を続けていた。
 そうこうしているうちに、さらに髪は薄くなり(笑)、前に垂らしていても何となく「すだれ」を彷彿とさせるようでみっともない、という声が強まった。(どこからの声だ、それは...?) そして、おでこを出すことにも恥じらい(?)を感じるような繊細さを既に失っていた私は、以来、オールバックに近い感じの髪型をしている。とは言え、ポマードでびっちりと(?)決めているわけじゃないが。
 YO-YO MA の「SOUL OF THE TANGO」というCDを持っている人は、ジャケットの写真を見ていただきたい。あそこまでピタッと決めてはいないが、ああいう感じである。ちなみに顔立ちもあんな感じである。よく似ていると思う。ま、あの写真からもう少し「精悍さ」を引いて、代わりに「無気味さ」と「頼りなさ」を漂わせてくれればHASENOBUとなる。(また、いい加減なことを言い切っている...。)
 で、今は春休みで学生の前に立つこともないんで、今度の入学式までくらいはこのままにしておこうかと思っている...。それともあと半年くらいそのままにしてポニーテールにしようか...?(爆)
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話043 東京出張記 No. 1


 これからしばらく「東京出張記」をシリーズとして書く。(意味なく言い切ってますが...。) どこに書くのか少し悩んだが、この「つまんない話」のコーナーに置くこととした。というのも、これまでにも「てっこうとキャンプをした」や高松での研修の「報告書」シリーズなどの、言ってみれば HASENOBU の日記帳、という感じのものはこのコーナーに入っていることが多いからなのである。決して今回の出張での出来事がつまんなかったから、というのではないので、その辺のところ、どうぞ誤解のないよう、よろしく。>関係者の方々

 ということで、3月23日(火)の寝台特急で広島を出て、東京方面に出張し、そして昨夜(26日)広島に帰って来た。つまり寝台での一泊を含め、三泊四日の出張であった。
 そもそも二月中旬過ぎあたりを考えていたものの、妻の仕事が忙しくなったこと、そして私自身の仕事も急に多忙を極めたということもあり、それは三月初旬に延期になった。すると、妻からまたもやクレームがつき(笑)、結局、卒業式を終えてからの出張ということになったのであった。

 例年、年に一度は学会出張に出かけることにしているのだが、昨年はなんだかんだと忙しく、時機を逸してしまいどの学会にも出席できず、このままだと出張旅費だけが残ってしまう。しかもそれは(ま、無理に使う必要はないんだけど)次年度には繰り越せない規定になっている、ということで、自腹を切りつつも今回の出張と相成ったわけです、はい。
 目的は「文献収集」。って、どうしても今買っておかねばならない専門書はなかったけれど、前々から欲しいと思っていたブツは幾つかあって。今回は高田馬場をメインとし、そして神保町の古書街にも足を延ばす、という日程であった。
 お目当ては「小学館 日本国語大辞典」。これには20巻ものと、そして縮刷版の10巻ものがあって、本当は後者が(スペースを取らないんで)欲しかった。けれども、後者は前者の倍以上の(市場)価格である。今回は30軒弱の古本屋さんを巡ったのだが、この辞典は流通量も多く、10軒ほどの店で見かけた。結局は(昨年春から、やっと一人部屋になったのだから)20巻もので良しとすることとした。送料込みで3万2千円程、ということで、これは「お買い物」だったと思う。
 もう一つ狙っていたのは岩波の「講座 日本語」(全13巻)である。これはなかなかブツは少なく、4セットくらいしか見つからなかった。が、店次第では(あまり状態の差がないにもかかわらず)倍の値段をつけているものもあった。で、これも一番安い値段のものをめでたく入手。
 他にも色々と買い込んだが、上に挙げた二点だけで、新本で買ったとすれば20万円を越えるであろう。それが併せて5万円にも満たないのだから、これだけで出張した甲斐があるというものである。よかった、よかった...。(あ〜、つまらない文面だ...。(笑))
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話044 東京出張記 No. 2

 今回の出張の目的はNo. 1に記した通りであるが、これは「公的」な目的である。(笑) ま、それはちゃんと果たしたのだから誰にも何にも文句を付けられる筋合いはない。(って、ちょっと開き直っていますが...。) 実は、私的な面(?)でとても楽しみにしていたことがあった。それは、オフコース関係のサイトで知り合った方達と会うことであった。
 実名は出さないけれども(笑)、オフコースのコレクション界では当代随一の誉れの高い「コレクターK氏」、そしてやはりオフコースの楽曲のMIDI制作界ではその名を聞くと誰もがひれ伏すという噂の「やすさん」である。私はあまり「一番」という言葉を使うことはないが、このお二人はそれぞれにこの分野では「日本一」であり、そしてもっと言うなら「世界一」でさえあるのだ。私は以前よりこの方達には是非(一方的に(笑))お会いしてお話をうかがいたいものだと思っていたのである。

 さて、今回の私の上京に際して、このお二方と私、そして私の友人「リードヴォーカル氏」と四人で会おう、ということになっていたのであった。そして、嬉しいことに、当日は、その年齢とは裏腹に極めてマニアックなネタを豊富にお持ちの「MT氏」も飛び入りで御参加して下さった。年度末の何かとお忙しい時期にもかかわらず、時間を割いて下さったお三人に改めてお礼申し上げます。(あ、ついでにリードヴォーカル氏にも。(笑))

 ...。(←感無量の沈黙) 実に貴重な時間を持つことができた。
 コレクターK氏とやすさんとはほぼ二年ほど前にネット上で知り合い、彼らのオフコースに関する博識にはかねがねから舌を巻いていたものであるが、今回、お会いして話をしてみて、私は舌を巻きすぎてろれつが回らなくなってしまったほどだ。(飲み過ぎ...?)
 お二人の会話にMT氏のマニアックな言動(?)が加味されると、もう、どうにも止まらない。「でもね、78年の***でのコンサートのMCで小田さんは〜〜と言ってますよ。」という発言が飛び交うのだからたまらない。「一体どこまでディープになるのだろう...?」と思ってしまうくらいに深淵を目指して潜ってゆく三人。そして素潜りで潜水病にかかったような私とリードヴォーカル氏は流れに身を任すしか...。

 今、思い出しても、いやはや、本当にとてつもない人たちにお会いできたものである...。
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話045 東京出張記 No. 3

 今回の出張の目的はNo. 1に記した「公的」な目的と、東京出張記 No.2に記した「私的」な目的とであったが、実は、まだ、あった。(笑)
 それは、「根岸森林公園」と「港の見える丘公園」の散策である。(爆)
 「港の見える丘公園」については、すでに15年ほど前に踏破(笑)したことがあったので、どちらかというと「根岸森林公園」の方がメインである。そう、お気づきの方もいるだろうが、ともにオフコースとのゆかりのある公園である。アルバム「ワインの匂い」のジャケット写真を代表として、この公園で撮られた写真は多くある(はずですよね?>コレクターK氏&やすさん&MT氏)。
 実際、公園を一時間以上かけて散策したのだけれども、実に素敵な公園である。遊具が多くあるわけでもなく、人工的なものというと極くわずかのオブジェとそれからベンチくらいのものだ。ジョギングの人たち、小さな子供連れのお母さん達、ゆっくりと歩くお年寄り。極めてのどかな光景である。なだらかな坂道。周りを囲む木々。(あぁ...、私の一番不得意な自然描写...。)
 運良くその日は青空が広がる快晴であった。桜は、まだ蕾という状態であったが、常緑樹(品種は不明)もあり木洩れ日が心地よい。
 あのジャケット写真の場所はどこだろうかと探したが分からなかった。また、時を改めて訪れようと思う。

 一方、「港の見える丘公園」はどうだったかというと、これがまた実にがっかりさせるものであった。(爆) 坂を登り詰めた展望所(?)からの光景は、悲しいことに大きく変わってしまったようだ...。15年前に見たときの記憶、これはもしかして私の中で美化されてしまっているのかもしれないけれど、それとは随分と異なった港の風景だった。以前は、(確か)水平線が見えるほどで、そして遠くに停泊している貨物船や行き交う船舶が見え、本当に絵になる風景だった(と思う。)
 小田和正が「秋の気配」の中で「たそがれは風を止めて ちぎれた雲はまたひとつになる」と歌ったが、あいにく雲一つない天気、そして高台では風が強すぎて被っていた帽子も吹き飛ばされそうだった...。

 友人のリードヴォーカル氏は15年前にこの公園に私と訪れた。そして奇しくもその一週間ほど前に、氏は、やはり昔のバンドのメンバーを案内して、この公園に来たそうだ。今回の出張では私はリードヴォーカル氏の家に宿泊したのだけれども、彼の家に到着して「公園散策報告」をした時に、氏は「あれは、『みなと』じゃなくって『港湾』って感じだよね...。」と溜め息をつきながら言っていたが、まさにその通りである。
 昔の横浜を知る人はもっともっと歯がゆい思いなのだろうなぁ...。ベイブリッジができて、それはそれで交通の便が良くなったり、埋め立てが進んで、それはそれで有効な土地利用がなされているのだろうけれども、一つ一つ、その度に、何かを失っているんだろうなぁ...。(ま、横浜に限らない話ですけれどね。)

 大いなる河のように 時は流れ 戻るすべもない (By 小田和正)

確かに...。
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話046 東京出張記 No. 4

 今回の出張の目的はNo. 1に記した「公的」な目的と、東京出張記 No. 2 並びに No. 3 に記した「私的」な目的とであったが、実は、まだ、あった。(爆)
 それは「8MAN&チャック」と会う、ということであった。この二人はとあるチャットサイトで知り合った人たちだ。特に8MANとは一年半以上前からの知り合いであり、私が娘の塾の迎えで遅くまで職場にいるときには時折話をしている。また、片やチャック氏は、というと、これは私の「くまきの部屋」の幾つかのコーナーでなじみのある人も多いことだろう。(って、いなかったりして...。)
 私の宿泊場所と彼らの職場との地理的な関係から町田で会おうということになった。もちろん私は町田というのは名前しか聞いたことのない場所であるが、出張を決めてそれを知らせたのはごく少数の人たちで、しかも、出発の数日前ということで8MAN氏にもチャック氏にもかなりの御無理をして頂いた。チャック氏には「飲むなら、場末の寂れた店」という難題をふっかけたものの、そういう店をきちんと見つけだして頂いたのだから文句は言えない。(笑)
 ただ、チャック氏は仕事が立て込んでいてどうしても時間が取れない、ということになり会うことができなかったのは実に残念なことであった。ってことで私は8MAN氏と「さし」で飲むことになった。

 それまでの氏の辛辣な発言、屈折した表現、覇気のないやり取り(笑)から判断して、私は私なりの「8MAN像」を抱いていた。が、チャック氏に頼んで見つけてもらった店に約束の時間の少し前に現れたのは、実に真面目な風貌の8MAN氏であった...。
 「裏切られた...。」と私は思った。というのは冗談だが。(爆) だが、実直そうなスーツ姿の氏を見た私がかなり意外な印象を受けたというのは本当のことである。

 笑うと目がなくなるような氏は、まさに「てっこう」氏を彷彿とさせる人物であった。あと数年経って8MAN氏とてっこう氏を思い出すと、おそらくそのイメージは重なってしまって見分けがつかないであろう。(ちょっと意味不明)

 結局、8MAN氏とは2時間ほどお酒を飲みながら談笑し、そしてJRの町田駅で別れた。
 性格が内向的で、さらに人間関係が非常に狭くなりがちな職に就いている私にとっては、このような人たちと知り合う機会など、あまりない。それを考えるとき、私にとってインターネットというものは(良く言われていることだけれど)新しい世界を切り拓いてくれる可能性を秘めたものだ。だからこうやって「くまきの部屋」を更新しているのかもしれないな、と全く思わないでもない。(笑)

 ん...? また変な方向へ話が...。(笑) ま、いいでしょう。
 とにかく、今回の上京でお会いできた人たち、全てに深く感謝。そして願わくば、また機会があったら今回のことに懲りず、お会いしたいものです、はい。
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話047 東京出張記 No. 5

 ということで(どういうことで...?)コレクターK氏、やすさん、MT氏、そして私の二十年来の友人リードヴォーカル氏と私で新橋駅近くの居酒屋で一次会を終えた後、私たちは、コレクターK氏が手配して下さった「カラオケ店」へと移動した。この流れは予想していたし、また期待していたものである。(笑)
 確かに私はカラオケは嫌いである。(爆)
 が、今回は、それぞれが「オフコース」という堅い絆で結ばれた者ばかりである。何の異存もなければ不安もない。(笑) 盛り上がるのは必至である。

 今回、やすさんはMIDIの楽曲を収めたサブノートパソコンを持参して下さった。私たちの入ったカラオケ屋さん(?)は通信システムを使っているようでオフコースの曲はもとより、小田・鈴木のソロ作品も意外に多くメニューに載っている。まずはコレクターK氏による「夏の日の午后」。さすがに通泣かせ(笑)の選曲である。
 と、その間、やすさんは御持参のパソコンからケーブルを使って、カラオケの機械の背面部の配線を変え、そして、なんと「MIDIによるカラオケ大会」の幕開けである!(実は、このMIDIによるカラオケ、というのは私は初めてではなかった。昨年の夏、昔のバンド仲間が集まって合宿(笑)をした時にも、やすさんや大西さんという方の作られたオフコースMIDI作品を利用させてもらったことがあったのだ。だが、まさか、この時、本物のカラオケの機械に繋ぐとは思っていなかった...。)
 そして1982.6.30.の構成のMIDI演奏をバックにマニアックな世界が広がった。そこらの手抜きのカラオケとは気合いの入れ方が根本的に違うのだから当然といえば当然であるとはいえ、重低音のスピーカーと高出力のアンプを武器にしたやすさんのMIDI作品はまさに絶品である...。「耳コピーは苦手なんですよ。」とやすさんはおっしゃるが、何の何の...。「よくぞここまで忠実に...。」と絶賛しないではいられない仕上がりなのだ、これが!!

 JAZZ風アレンジの「ランナウェイ」など、思わず「はぁ〜っ。これは、これは...。」と絶句してしまうくらいに感動するようなものだ。実に渋い...。
 また、曲のストックも豊富である。売れ筋(?)の曲はもちろんのこと、「一体、何でこのような曲が...?」というようなマイナーな、しかし通泣かせの曲が目白押しなのだ。
 まさか「プロローグ」を歌うとは...。といった感じなのである。(分かる人はきっと、(爆))
 さすがに合唱団で鍛えたやすさんのヴォーカルは聞き物である。コレクターK氏も力強く、そして几帳面な歌い方をされる。もちろん、我がHANDORGANの誇るリードヴォーカル氏も往年の(笑)声量豊かで伸びやかなヴォーカルを聞かせてくれた。MT氏は積極的にマイクを握ることはなかったが、誘い水として(?)これまたマニアックな曲を持ち出してくれる。そして私は、というと、一次会での酒とタバコののみ過ぎで声はガラガラ。揚げ句の果てには出だしの音を間違えたり(笑)、歌詞をとちったり、八面六臂の活躍である。(意味不明)
 記憶が定かではないが2時間ほどカラオケ屋さんで過ごしたのではなかろうか。これまでには味わったことのないような奥深いカラオケであり、本当に「あ、もうこんな時間?」という気がした。実に楽しいひとときであった。だが、もしも次回、このような機会があれば、今度こそちゃんと歌うぞ、と心に堅く決め帰路についた私であった...。日頃からジンをストレートで飲む習慣はもうなくすぞ、絶対に!(笑)
(1999年3月書き下ろし)
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つまんない話048 東京出張記 No. 6

 ということで、ストレートのジンではなく、日本酒を生で飲みながら書いている。(笑)
 この期に及んで、一ヶ月近く前のネタを題材としてまだ書こうというのだから我ながら恐れ入る。(って、本当は何にも恐れ入ってなどはいないのだけどね。)
 しかも、この出張記シリーズを締め括るのは広島駅を出発してから東京に着くまで、の話である。(笑)

 出発の日、私は夜行列車に乗るべく広島駅に向かった。私の家から一番近いJRの駅は広島駅から15分ほど行ったところにあるのだが、娘の塾の迎えに行く妻の車に同乗して行ったものだから9時過ぎにはその駅に着いた。するとほとんど待ち時間なしで広島行きの電車が来たものだからそれに乗り、9時25分頃には既に広島駅に到着した、というわけだ。
 まだ手土産も買っていないし、寝台で飲むつもりのアルコール類も準備していない。だが、プラットホーム上の売店は既に閉まっている。ビールの自動販売機はあるにはあるが好きな銘柄のビールはない。そこで、本来ならば改札を出られない(つまり、広島市内での途中退場はできない)のだけれども、寝台特急券を示して、あと1時間以上待たねばならないこと、手土産を売っている店は改札を出ないとない、ということで駅員さんに目をつぶってもらった。そして数分の間、駅構内のキオスクでの買い物を許可してもらい、やっとの思いでもみじ饅頭やビール、その他のアルコール飲料を買い込んだ。
 私の乗る「寝台特急 富士」は10時38分発である。まだ一時間以上の待ち時間がある...。ほとんど人影のないホームでベンチに腰掛け、怪しげな帽子を被り、ビールを飲み始めた私はただの「酒好きのおっさん」である。(笑) 寒さに少し震えながらビールを飲み、新書を読みふけり、そしてやっと列車に乗れた。

 「今どき、寝台列車?」という方もあろうが、意外に利用客はいるようだ。特に、この「富士」のB寝台の「ソロ」というのは(狭いながらも個室で)人気を博していて、私が一週間前にチケットを予約したときには既に満室(?)であった。結局は、普通の上下二段の寝台、一区画(?)4ベッドの分にしたのだけれども、見ると、私の寝台の向かい側には先客あり。ふと床を見るときちんと揃えられたハイヒールが目に飛び込んだ。
 というのは冗談で。(笑) 普通の紳士靴が一足あった。カーテンは閉じられており、物音もしないので既にお休みのようである。私は早速、パジャマ代わりのトレーニングスーツに着替え、そしてビールをまた開け、読書の続きだ。当然ながら寝たばこは禁止なので寝台に腰掛けたままで、だ。
 ゴトンゴトン、と軽快なリズムが続く。時折聞こえてくるのはすれ違う列車の音、そして踏切の警報音...。なかなかの風情がある。実は、この「風情」のために寝台特急を選んだのだ。(笑) 実際、のぞみ号の方が値段は安く、時間的には比べ物にならないというのを承知の上での選択なのだ。ま、寝台とは言え、なかなか眠れないのは、これまで二、三度の経験から覚悟してもいる。
 今回もやはり2時過ぎまで眠ることはなかった。それまで飲みっぱなし(笑)、本の読み過ぎで、目が痛くなってきた。「飲めば眠くなる」こともあるが、この振動と音では私には無理だ。もうアルコールのストックも切れ、目も疲れてきたことだし、ということで無理に横になったが悶々と寝つけないままである。それでも断続的に睡眠を取って、午前5時頃には観念して、起きた。(笑) 窓のブラインドを少しだけ上げ、朝も明けきらぬ風景を車窓からぼんやりと眺めるのもまた一興である。幸運なことに今回は富士山の雄姿(!)を拝むことができたし。
 当初は横浜駅で降りる予定であったが、大船駅でなぜかこの列車は止まってしまった。というのも戸塚で人身事故があったそうで、それにより「一時間ほど停車」という破目になったのは計算外のことだった。(当たり前だ...。)
 
 あ〜、「書いて何になる?」と思いながら書いた文面...。きっと「読んで何になる?」と思ったことだろう。その感想はまっとうなものです、御心配なく。(笑) じゃ、ま、そういうことで...。
(1999年4月書き下ろし)
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つまんない話049 「みどりの日」に寄せて

 今日は「みどりの日」だ。
 で、この休日そのもの、その成り立ちなどについて書き始めるとカミソリや爆弾が送られるかもしれないから、略。(笑) (って、ウソです。書くのも嫌なだけ。(爆))

 だから、という訳ではないのだが、朝から庭の花木の手入れをした。この前の日曜にするはずだったアイビーの肥料やりを手始めとして、「雑草」抜き、プランターや鉢物の植物の植え替え等々、である。春の陽射しの中、こういう心安らかな時間というのも貴重なものだ。

 だが、私は決して手入れが上手ではなく、むしろ、面倒くさがり屋という性格のため、常日頃いい加減な手入れしかしていない。こまめに水をやる、というのができなくって枯らしてしまったものも多々、ある。
 が、植物というものは(もちろん品種にもよるが)意外に「しぶとい」ものである。(なんて言い草だ...。) 観葉植物など、「あれ? これは半年以上前に枯れてしまったと思っていたのに...?」などというものが、新芽を出していたりしてビックリすることがある。
 今日も、「伸びすぎて邪魔になっていたアイビー等を無造作に千切って、捨てるのも可哀想だから、ま、不要のプランターに差し込んでおいてやろう」コーナーを見てみると、やはりそこには確かな生命の息吹が感じられる。職場に持っていって元気のなくなったポトスも新たに土と鉢を替えたところ、何となく勢いが感じられる。
 ということで、その他、何故か根づいてしまったハーブやら、そういった植物ばかりを庭の白いガーデンテーブルに載せてコーナーを作った。ちなみにそのコーナー名は「いつか見返してやる」コーナー、もしくは「また一花咲かすぞ」コーナーとした。(って、花が咲くものはないんだけど。(笑))
 期待せずに見守ってゆきたい。
 
 はい、「みどりの日」にぴったりのつまんない話でした。
(1999年4月書き下ろし)
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つまんない話050 家族語

 それぞれの家庭にはきっと、「家族語」と呼んでもいいある特定の語彙があるだろう。ま、これはかなり狭い範囲の「隠語」であるとも言えよう。

 ま、このような隠語は、その仲間だけで通じる一種の通牒であり、そのような語彙を用いることによって仲間であることの確認を行なったり、仲間意識を高めることにもつながるというような側面を持つ。ネット上で「書きこ」やら「メアド」などという言葉が使われたりするのも同様のものだ(と思う)。他にも、例えば、不良仲間(笑)が、「シンナー」という単語の替わりに「アンパン」という言葉を使ったりする、というのもその一例だ。(だとすると、アンパンマンの正体って、一体...?)

 さて、「家庭語」だ。(笑) これは「我が家では***のことを+++と呼ぶ。」と言ったようなものだが、考えてみると、「これをチンして食べてね。」というような、恐らくは全国的に行き渡っていると思われるようなものからHASENOBU家独特であろう「『う』と『ろ』の交代規則」に基づく、「ぎゅろにゅろ」などまで、その指示範囲はかなり広いように思われる。
 別に、そのような「家庭語」のことを調べてみたいという気はないけれども。
 ふと思ったんでただ書き留めておこうかと...。(笑)

 ビーフジャーキーという品物がある。(いきなりだけれど。)
 あれを何と言うか?(おいおい...。何だ、いきなり...?)

 ちなみにあれは我が家では「肉するめ」と呼ぶことにしている。「呼ぶことにしている」って言ったって私しかそう言わないのだけれど...。

 靴下を脱ぐとき(あるいは履くときに)に片足で立っていて、バランスが取れなくってよろけてしまうことがある。(え、ない?(笑))
 さて、それを何と言うのか?(そんなものに名前を付けるか...、普通...?)

 ちなみに、その動作を我が家では「歌舞伎を演じる」と呼ぶ。

 うどんに油揚げが入っていると、それは「きつねうどん」である。そしてワカメが入っていれば、それはワカメうどんだ。では、具がないうどんは...? そう、「素うどん」だ。(ですよね、きっと?)

 さて、それでは、化粧をしていない顔は? え? 「すがお」だって? いや、我が家では違う。「素面」である。念のため言っておくと、「すめん」であって「しらふ」ではない。
 ついでに言っておくと、我が家では、その音の響きの類似性から「ごめんよ」の替わり謝るときには「すめんよ...。」と言うことにしている。(意味不明)

 以上、「つまんない話 Part 5」を(ただ、何となく)終わらせるがためだけに書いたつまらない話でした...。
(1999年5月書き下ろし)
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