雑文 Part 8

目次
No. 71 今日、吉野家で... Part 2
No. 72 今日、吉野家で... Part 3
No. 73 上京した話 Part 1
No. 74 上京した話 Part 2
No. 75 主義
No. 76 ある冊子を前にして
No. 77 ネットオークション
No. 78 バイバイ、ハチ公...。(ToT)
No. 79 言わないと分からないでしょう?
No. 80 語彙、そして表現
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No. 71 今日、吉野家で... Part 2
 どうだ? まさか、このタイトルでPart 2があるとは、よもや思っていなかっただろう?(笑) ま、無理もない。私自身、計画していた訳じゃないのだから。

 で、それはそれとして...。

 先日、久し振りに吉野家に所用があって出かけた。もちろん、「所用」というのは、私のような一般民間人の場合には「牛丼を食べに行く」ということと同義である。ま、言わずもがなではあるが(笑)、私が吉野家に行ったのは「あ〜、『吉野家の牛丼』が食べたくってたまらない!!」と思ったのではなく、ただ、急いでいたから昼食を素早く済ませたい、ということなのだが。

 本編(ちなみに、雑文 Part 6 No. 55)では、吉野家で三浦綾子氏の著作を読んで、涙をこらえながら牛丼を食べた(笑)という話だったが、今回のものは、場所が吉野家であるという共通点以外には、なあ〜んも関係がない。

 ま、前置きはこれくらいにして、そろそろ本題に入ろう。

 あまり深い意味はないのだが、今日、急いで牛丼を食べながら「こんなことを今、この店内でやればきっと面白いだろうなぁ...。」と思ったことを書きたい。

1. 店内に入り、カウンターの座席に着くやいなや(笑)、店員がお茶を運んで「御注文はお決まりでしょうか?」と言う。で、それに応じて答えると、店員は厨房の店員に大きな声で注文を伝える。きっと、この慣わしは全国津々浦々の吉野家で実践されていることだと思う。で、普通(?)だったら、ま、「う〜んと...。じゃ、特盛と味噌汁とゴボウサラダ下さい。」などと店員にぼそぼそと言って注文する、ということになるのだろうが、ここで、大きな声で、店員の、少し鼻にかかった声を真似て威勢よく「特盛1丁、味噌汁1杯、ゴボウサラダ1丁っ!!」と言ってみるのは、どうだろう? もちろん、厨房の方にも聞こえるほどの音量で、だ。

2. 駐車場に入った車、そしてその中の人数を目ざとく数え、店員さんに先んじて「お車1台入りましたぁ〜。3名様!」と叫んでみる。

3 一人でカウンターに座り、「え〜っとぉ〜。大盛7つと、玉子15個! 持ち帰りじゃありません!」と注文する。

4 注文の牛丼が届いたら備え付けのベニショウガを全部載せる。

5 注文をすませたお客さんがトイレに行こうと席を立ったら、店員よりも先に「Aカン、大盛、少々おとまりです〜!!」と叫んでみる。

6 注文を取りに来た店員に向かって「頼むから、カツ丼を作って下さい。この通りっ!」と言って土下座する。「お客さん、困ります。」と言われても「金はいくらでも払う!」と言って食い下がる。

7 勘定を済ませるときに1万円札で支払い、店員さんから千円札を何枚か受け取った後、その何枚かのお札を束ね、店員さんの両頬をペンペンとはたき、「またくらぁ、あばよ!」と言って出て行く。

8 特盛を注文し、出されたら「すみません、取り皿を下さい。」と言ってお皿をもらい、牛肉を全てその皿の上に移し、丼の御飯だけを食べる。もちろん、その牛肉は放置し食べずに帰る。

9 店に入り、店員さんが注文を聞きに来たら「すみません。取りあえずお水を下さい。喉がカラカラで...。」といって水をもらう。そしてコップが届けられると同時に、店員さんの見ている前でグビグビと一気に飲み干し、「もう一杯下さい!」と言う。で、これをお腹の限界まで繰り返す。

10 これは定番。食い逃げをする。

 ...。他にも色んなアイデアが浮かんだのだが、それらは割愛する。あ、それから、念のため書き添えておくが、これらは、ただ思っただけのことであり、私自身、やったことはないし、他の人にやってみたら、と提案したいわけではない。やるのは個人の勝手だが、あくまで自分の責任であることをお忘れなく。

 うむ...。「何のためにそんなことをするの? そんなことをして何の得になるの?」という声が聞こえてきそうだ。だが、私としては「人間の行動にいちいち理由をつけなきゃなんないのか? いつも損得を考えて行動するのですか?」と答えておきたい。

 あ〜、意味不明なことを書き連ねたぞ、今回は...。(自分でも意図不明。)
(2000年10月27日 書き下ろし)
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No. 72 今日、吉野家で... Part 3
 さて、上のようなことを書いたところ、思わぬ大反響があった。(って、大袈裟ですが。)

 ま、くまきの部屋の読者数は、散発的な人(?)はさておき、私の知っている限り10名前後だ。(爆) で、その中で時折、私の掲示板の方に何か書かれる人はさらに少ない。(いや、別に少なくても多くても全然構わないのだけれど。) 
 というわけで(?)、私が「今日、吉野家で... Part 2」を書いた後、何人かの人達が、それぞれ、思い思いの「吉野家談義」(?)を掲示板に書いてくれた、という次第である。
 で、私の掲示板、実はあんまり「くまきの部屋」とは関係がないのだけれど(笑)、「ま、好き放題書いて言って下さいな。もしかしたら流用するかも。」との口上にあるように、「投稿」ボタンを押した時点で、その書かれた内容は私が使っていいことになっているのだ!

 で、特に名前を伏せる理由などないけれど、以下、アルファベットで順次、内容を御紹介しておこう。(何のために、などと思ってはならない。)

 まず、Aさん。(笑) この方は次のようなことを考えたらしい:

11.
Aさん「牛丼の並! あ、それから、あひるの卵をください」
店員「うちは普通の卵しか置いてないっす」
Aさん「宗教上の理由で、わたしはにわとりの卵が食べられないのです。あひるじゃないとだめなの」
と、おもむろにあひるの「マイたまご」を取り出して割り入れる。  

12.
Aさん「おいしかった。座布団3枚おいていきます。じゃ、ご馳走様〜」

 続いてBさん:
13.
 2人で入った時に(空席が多いとして)一人で食べている人の両隣にそれぞれ座ってその人の頭越しにしゃべりまくる。

 また、上記のもの以外にも悲喜こもごもの「吉野家体験手記」が幾つか寄せられているんで紹介しておこう:
 Cさん:
 吉野屋って普通、カウンターがあって、店員がカウンターの内側を歩けるようになってますよね。ところが、ファーストフードのハンバーガーショップみたいにレジがあって、客はそこでオーダーし、トレーに牛丼を乗せてテーブルに着く、という店があるのです。
 あるおっさんの客がその吉野屋に入り、レジで注文しようとすると、店員が
「こちらでお召し上がりですか? お持ち帰りですか?」
とマニュアル通りに聞くと、その客は
「ここでは食わないよ、あっちで食う」
と言って店内のテーブルを指さしました。

 Dさん:
先日まで10日間、アメリカからの客人を3人接待した夫が、ため息混じりに
「・・・あんなに いろいろな店で 接待したのに
      吉野家の牛丼が一番気に入ったらしい・・・」
と、残念そうに 申しておりました。

 Eさん:
 吉野家ってアメリカにもあるんですけど...サンディエゴの吉野家はなんと9時くらいに早々と店じまいしてしまいます.吉野家って24時間が常識だと信じてきたのにぃ...(笑) →実際,学生時代は明け方に食べることが多かった...

 再びAさん:
 こないだ仕事で新宿の某所の企業に行ったのですが、同じビルに吉野家(オフィス)が入っていたのです。エレベータで吉野家の社員3,4人が乗り込んで来たのですが、皆、胸に大きいバッジをつけてました。「吉野家は今、牛丼半額」みたいなことが書かれてあった。いやぁ、大変だなあ、吉野家の社員は。あんなバッジをいつも胸につけてその辺を歩いてるなんて。

 なるほど...。みな、それぞれに吉野家への対峙の仕方、ってものをお持ちのようである...。(まさか...。) ついでに(?)、吉野家ではないけれども、番外編として以下の貴重な情報も寄せられている:

 Fさん:
仕事が忙しく、昼食もままならない私の最近のお気に入りは「松屋」!! いまなら牛めし(決して牛丼ではない)290円!!激安!!

おお...。290円とは安い! 「東京に引っ越そうかな。(爆)」と思ったのは、半分マジである! ま、人が引っ越しをする理由は様々だろうけれども、松屋の290円の牛めしを食べるため、というのも正当な理由ではなかろうか?(そんな無茶な...。)
 ま、引っ越しとまでは行かなくとも、上京の目的の一つとして挙げても良いのではなかろうか...?

 あ〜、ジンがまわってきたかな...。じゃ、そういうことで。
(2000年11月10日 書き下ろし)
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No. 73 上京した話 Part 1
 さて、これまた安直なタイトルだが、読んで字のごとく、である。
 ま、ストーリーとして起承転結のあるような、そういう事柄じゃないんで、今回の状況にまつわること、あるいは東京について思うこと(笑)を、だらだらと書いてみたい。(もちろん、そうする理由はない。)

・昨日、つまり土曜日の午後1時半近くまで私は職場の自室でゴソゴソとしていた。(いや、別に後ろめたいことをしていたのではないが。) そして、その日の午後6時半には上野駅の近くの居酒屋でビールを飲みながら盛り上がっていた。何だか不思議な気分がした。

・昨日、羽田空港に降り立ったのは4時20分過ぎ。そして今日の午後1時過ぎには羽田を飛び立った。(従って、今回の状況の滞在時間は21時間だった...。世界を股にかける(?)ビジネスマンでもないのに...。(笑))
 多分、私の人生で、東京に行くことが目的での滞在時間としては、これから先も破られることのない記録である...。ま、意味のない記録だけど。

・上野公園を初めて歩いた。西郷隆盛の銅像も初めて拝んだ。(笑) それから、不忍の池をぐるりと散策した。あれだけの数の鴨を見たのも、もしかしたら初めてかも。いや、別に感動も感激もしなかったが。むしろ(?)包丁塚やらふぐ塚(!)などの、思いもかけない塚群を見てびっくりした...。それ以外にも、あれだけの石碑などが乱立している所は、墓地以外には思いつかない。(爆)

・今日の朝食は「松屋」の牛めしだった。(笑) 大盛りで味噌汁がついて(期間限定なのだろうが)390円、というのは泣かせる値段だ。もちろん悲しいのではなく、うれし涙だ。(だからと言って、実際に瞳をうるませながら牛めしを食べたのじゃないが。) この前も書いたけれど、「東京に引っ越そうかな...。」と、ちらりと思った。(笑)

・ほとんど完全と言っていいような徹夜をした。(笑) ま、30分ほど横になって10分間くらい意識を失っていたかもしれないが(笑)。 う〜む、かなり久し振りのような気がする、徹夜って...。大学生の頃は時折していたような気もするが、もう20年ほど前の話だ。いや、ただそれだけ。

・で、徹夜で何をしたのかと言うと、実はそれこそ今回の上京の目的だったのだけれど(笑)、歌を歌ったのだ。(爆) って訳で、カラオケ屋さんで夜明けまで。いや、別にカラオケを歌いまくっていた訳じゃない。(そこまでタフじゃない。) ま、家人からは酔狂だと評されたし、自覚もしているが(笑)。

・話は前後するが、その徹夜カラオケ(?)の前に、とあるホームページ関係のパーティーが催され、それにも出席した。ま、いわゆる「オフ会」ってやつだ。ちなみに私はそういう会合は、基本的に嫌いだ。(爆) 自分でもかなり閉鎖的な性格だと思うし、インターネット上以外で会うと、なんとなく「しがらみ」(笑)が発生しそうで...。が、今回は、前々から知っていた人達が何人もいて、そして「おお...、あなたが...!」(笑)という新鮮な驚きがあったりして楽しかった。

・ってことで、間違いなく睡眠不足なんで、まだ夜の7時だが、寝る。また続きはいずれ...。
(2000年12月10日 書き下ろし)
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No. 74 上京した話 Part 2
 ってことで、続きだ。もちろん、上のものと連携しているというのではないが。

・いきなりだが、帰る時の話だ。(笑) 今回に限らず、上京した時にいつも世話になるK氏と東京駅で別れたのが日曜の午前11時半頃。そして山手線で浜松町へ、さらにそこでモノレールで羽田空港へと向かった。ま、ルートとしては時間的にも経済的にも至極まっとうなものだ。で、羽田到着が正午を少し過ぎた頃だ。

 帰りの飛行機は午後1時発のJAS機だ。早速、カウンタに行き、チェックインを済ませようとした。
 ところが、カウンタの女性が不安なことを言う。
 「現在、広島空港は濃霧のため着陸できない可能性があります。場合によると伊丹空港、あるいは福岡空港に着陸、ということもお含み置きの上、御搭乗下さい。」

 おい...。(爆)

 「話が違うじゃないかぁ〜!」とその女性に食って掛かったりはしないが(笑)、詳しく聞いてみると、朝のフライト(10時前の分)は福岡に着陸したそうな。(笑) ま、そうなったら広島までの新幹線代などは負担してくれるそうだが、私は自家用車を広島空港に置きっぱなしなのだ...。

 この大いなる賭けに敗れた場合、福岡空港に到着するのは午後4時前後だろう。それから博多駅へ、そして広島駅、さらに広島空港、そして自宅へというルートとなる...。帰り着くのは午後8時くらいになるかもしれない...。徹夜明けの疲労した私には尻込みしたくなるような鬱陶しい状況だ...。

 あ、息子との約束で夕方から、自宅近くの温泉保養センター(笑)「ゆらゆら」という所に一家で出かけることになっているのだ...。

 あ〜。(苦悩の溜め息)

 次のフライトだと午後5時過ぎの便だ。うまく広島空港に行けたとしても当然、帰宅は午後8時を廻ることになるだろう...。もしも、これに乗っても福岡まで飛んでしまえば、もう、目も当てられない。(笑)
 それに、午後5時まで羽田空港でどう過ごせというのだ...?(笑) 友人のK氏も今頃は自宅に辿り着いて安らかに眠っているかもしれない。電話で呼び出すのも気が引ける...。(笑) それに来てもらってもどうしようもない。中年男二人で空港ビルの屋上の見学場に行き、滑走路から次々と飛び立つジェット機を数時間眺めるのも無気味だ。いや、無気味だろうし無意味だ。(笑)

 ふむ...。他にも選択肢はないわけじゃない。飛行機で帰るのをキャンセルし、今から東京駅(あるいは新横浜駅)に行き、新幹線で帰る、という方法だ。しかし、これだって、「広島空港に置き去りの自家用車問題」を考えると気が滅入る選択肢である。きっと帰宅は午後10時くらいになるだろう...。(笑)

 それに、いくら乗物の中では眠れない私でも、今日ばかりは熟睡してしまい寝覚めたときには博多駅のホーム、ということも十二分に考えられる...。慌てて上りの新幹線に飛び乗り、安心してまた寝入ってしまい、気づくと新神戸だったりすれば、もう笑い話にもならない...。

 ってことで、総合的に考えた結果、私は賭けることにした...。(笑) ま、一昨日の夜に報告記を書いていることから推察されるように私は賭けに勝ったのだが。

 しかし、広島空港近辺まで来た時点で「現在、広島空港は霧のため着陸できません。しばらく空港上空を旋回し天候の回復を待ちます。」という機内アナウンスが流れて来た時には「ひゃあ〜!」と思ったぞ...。(笑) ま、20分ほど定刻に遅れてちゃんと着陸できたけどね。

 ということで(?)、どこが上京の話だったのか、って気もするけれど今日はこの辺で。
(2000年12月12日 書き下ろし)
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No. 75 主義
 かつて私は本多勝一に傾倒していたことがある。ま、傾倒と言うほどのものではなかったが、氏の著作を読み漁っていた時期がある。(15年ほど前のことだ、確か。) 氏の説くことには多くのことで共鳴できる部分があった。したがって少なからず考え方に影響を受けたのかもしれない(あるいは、ほとんど影響されていないかもしれない)が、自分ではそういう意識はない。(ま、どっちでもいいが。(笑))

 で、氏の発言(文面)に何度か出て来る言葉がある。それは:
 「私は前に書いたことは繰り返し書かない主義ですので、詳しくは***を参照してください。」
というものである。

 なるほど...。これはこれで潔いジャーナリストの姿だ、と妙に納得したものであるが、私自身はそのような主義は持っていない。
 もちろん、場合によりけりだが、私は大事だと思うことは何度でも言葉を変え繰り返すことを厭わない(ように努力する)主義である、教師として。(笑)

 実際、授業をしていると、ついこないだ出て来て説明したばかりの事柄が、学生には分かっていない、ということが多々ある。「多々ある」というか、その連続ばかり、と言っても過言ではない。(笑) そんな時に、「これはこの前説明しましたよね。だからもう繰り返しません。」と突き放すのも(学生の、以後の注意力を喚起するためには有益な)一つの姿勢であるかもしれないが、それは、やはり相手次第である。

 前にも書いたが(爆)、外国語の学習は「漆塗り」みたいなものであって、一気にたっぷりと、ではなく、少しずつ、何度も繰り返して同じところを塗り重ねて仕上げ行くものなのだ(と思う)。だから教師側が「それはこの前やったでしょ?」で臨んではならないと思うのだ。
 それに、「前に説明した」のは事実でも、私の説明が要領を得ず(笑)、ちゃんと学生に伝わっていなかった、ってことも充分にある...。(笑)

 ってことで、私は繰り返す主義だ。(意味なく言い切っている...。) だから、この駄文群を読んでいて、「あれ...? これはこの前どこかで読んだぞ...。」と思ったら、まず、「あ、HASENOBUはこれが重要だと認識して再び書いているんだ...。」と理解して襟元を正して読んで欲しい。

 ま、ただ、「惚けて前に書いたことそのものを忘れて繰り返している」という可能性が9割以上あるんで、その見極めが難しいかもしれないが。(爆)
(2001年01月14日 書き下ろし)
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No. 76 ある冊子を前にして
 私の手元に一冊の小冊子がある。これは市販されているものではなく、限定生産の出版物である。と、こんな風に書くと「ほぉ〜...。さては、HASENOBUが暇を持て余して自分の駄文集を本にまとめたのか...?」と思われるかもしれないが、私はそこまで暇じゃない。

 ま、どうでもいいような前振りはこれくらいにして...。

 実は、この冊子は『みんなに読んでもらいたい 31人の説明書』というタイトルで、じゅそのクラスで作ったシロモノなのだ。(ま、おそらくは国語の授業の一環だと思う。)
 で、「手芸・工作・遊び・料理・仕事」の分野(?)で児童がそれぞれに思い思いの題材を選んで、そしてそのやり方・作り方を記述し、紹介してゆく、というものである。
 どのような項目があるのかをアトランダムに列挙してみよう:
・とってもかんたん ホットケーキの作り方
・上ぐつをピカピカにあらおう
・すぐできるビーズのキーホルダー
・虫取りあみのつくりかた

などなど...。ま、小学3年生としては健全な発想、無難な題材選びである。

 その中で、我が息子、じゅそが書いていたのは、「これでみんなをわらわせよう」というタイトルのものだった...。(爆)
 他の児童達が、どちらかと言うと「形」となって残る「モノ」を作ることを志向しているのに対して、何となく退廃的な雰囲気さえ漂う...。(笑)

 ってことで本人の許可なく(笑)、その内容をここに紹介しよう。(こうすることの狙いは、もちろん何もない。)
---以下、引用---
 
これでみんなをわらわせよう

三年三組 名前 ○○じゅん一

<目次>
1 ネタを考えよう。
2 練習してみよう。
3 くふうしてみよう。
4 動作をつけてみよう。
5 人にいってみよう。

 この説明書を読めば、かならず、人をわらわせることができます。
 でも、おもしろくないギャグでは、だれもわらえません。だから、楽しいギャグを考えましょう。

1 ネタを考えよう。
 まずは、ネタを考えてみます。かえ歌など、いろいろ考えてみます。テレビやマンガを見たら、アイデアがよくうかびます。
(注意)いろいろネタを考えていたほうが、人をわらわせやすい。でも、さむいギャグは、れんぱつしてもおもしろくありません。さむいれい→(ネタかねた)←こんなのはいわないようにします。

2 練習してみよう。
 かがみの前で、自分に言うように、そのギャグを言ってみましょう。これを何度も何度も練習して、なれたら、次へすすむ。

3 くふうしてみよう。
 今度は、声をかえたりして、ネタをくふうしてみます。そのくふうで、さむいギャグでもわらってくれるかもしれません。だから、ここが一発ぎゃく転のチャンスです。

4 動作をつけてみよう。
 今度は動作をつけてみましょう。もっとおもしろくするには、動作もひつようです。だから、動作はすごく大事です。

5 人にいってみよう。
 さいごに、みんなにそのかんせいしたギャグを言ってみます。これでわらってくれたら、いいのですが、わらってくれなかったら、さいしょからやりなおしです。どうしたら、わらってくれるか考えてみましょう。

---以上、引用---

 ...。ことばが、ない...。(笑) 
 そもそもの趣旨が、「お友達に、自分の得意なことを知らせ、その方法について解説・伝授する」というようなものであると思われるのだが、じゅその、このシロモノは、それを度外視した感がある...。
 冒頭で「この説明書を読めば、かならず、人をわらわせることができます。」と大上段に構えているのは何なんだ、と言いたくなる...。
 「今度は動作をつけてみましょう。もっとおもしろくするには、動作もひつようです。だから、動作はすごく大事です。」のあたりには、どうして「だから」なのか不明であり、論理のかけらも見当たらない。最後の「わらってくれなかったら、さいしょからやりなおしです。どうしたら、わらってくれるか考えてみましょう。」に至ってはその無責任振りにも程がある。(笑)

 ふむ...。この親にしてこの子あり、って感じも否めない(笑)が...。

 そう言えば、昨日、じゅそは、テレビのテロップ(?)の「植木等さんのギャグ」というのを見て「うえきなどさんのギャグ」と言っていた...。「うえきなど」...。なかなか気に入った...。(意味不明)

 ま、別に我が子だからひいき目に見ている訳じゃない(つもりだ)が、ものぐさでずぼらであるけれど、お人よしで、どこか憎めなくって、そしてなかなか面白いヤツだと思う、じゅそって...。
(2001年3月18日 書き下ろし)
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No. 77 ネットオークション
 これまでに何度かネットオークションについて書いた。で、今回は、最近の取り引きについて取り留めもなく思うことなどを書き綴ってみたい。「何のために?」などと問うてはならない。(笑) ただ書きたいから、に決まっている。(意味不明の、そして唐突な開き直り。)

・いやぁ、この前の「フェンダーストラトキャスター」には、ほんと、参った...。

 最初は、落札したものの、そしてすぐに出品者からは連絡が来たものの、なかなか品物が届かないんで、イライラした...。ま、すぐに使う予定などないんで実害はなかったのだけれども、念願のギターってことで、早く手にしたいと思っていたのだ。
 ところが、「今日、確認のため久し振りに弾いてみたらセンターのピックアップが壊れているようです。」との連絡。そして「近いうちにショップに持って行って直しますから。」とのこと。で、数日後には「ショップに持って行ったら『まき直しにしてもいいけれど、あっさりダンカンのピックアップに換えたほうが手っ取り早く、しかも安くつく』と言われました。どうしましょう?」との文面。「では、ダンカンにも興味があるんで交換して下さい。」と返事したものの、また数日経って、「結局、オリジナルのほうが音がいいからということで巻き直してもらうことにしました。修理が終わったら送ります。」との連絡。

 ふむ...。こまめに連絡をくれるのはありがたいが、もう3週間を過ぎたぞ...。

 ま、「こちらの準備が完全に整うまで入金は結構ですから。」とのことで、「詐欺」ではない、と思っていたけれど、だんだんと心配になってくる...。あのギターは「囮」(爆)だったのではないか...?

 で、落札してからほぼ一カ月経った先月末、やっと準備が整った、とのことですぐに入金を済ませ、ギターの到着を待つ...。

 そうしてやっと手に入れたストラトキャスターだったが、それを手にした私がいかに落胆したかはすでに(コレクションのページに)書いた通り。もうここでは繰り返さない。
 が(笑)、そこには書かなかった不審なことを幾つか。

 まず、「センターピックアップ騒動」(笑)についてだが、どうも、あれは、捏造だったのでは...、という気がする...。
 ストラトキャスターのことを知っている人ならすぐに頷けるだろうが、あの手のギターでピックアップを交換したり修理したりするためには、数個所のネジを外し(大きな)ピックガード全体を外さねばならない。
 だが、ネジの頭の部分のホコリなどを見るかぎり、かなり長い間ネジを回していないまま、という状態なのだ...。とすると、「センターピックアップが〜。」というのは時間稼ぎのための芝居だったのか...?(ただ、外してあった「コイルタップ機能」は復元されていた、というのが少し不思議だが...。(笑))

 「ネックのスキャロップ加工」についても、実は心配していた。「スキャロップ加工」というのは運指をより容易に滑らかにするため、ネックの指板、つまりフレット間を削ってへこませる、というもので、素人でもやれないことはない作業である。実際、自分で加工したという例も見聞きしているし、下手に削られていてはかなわない。
 で、Hさんには「それはちゃんとショップに依頼したのですか?」と問い掛けていて、その返事は「はい。」ということだったのだが、これがまた、えらく雑な仕上げなのである...。(ToT)
 まるで北海道の熊の木彫り、という感じの、やけに凸凹が目立つ粗い表面なのだ...。そう、彫刻刀一本で削りだし、って感じだったのだ...。ドットポジションマークもほとんど削り取られている...。(それに何と言ってもネックが純正ではなかったし。(笑))

 ってことで、ギターが到着した夜にはすぐに梱包し、送り返せるように準備を整え、「送り返します。」というメールを送ったが、なしのつぶてである...。日を追うごとに心配は募る...。「完全な詐欺ではないかもしれないが、つかまされたか...?」という気分になる...。
 こうなると出品者のHさんがちゃんとした(?)アドレスからではなく、いつもフリーメールを使っていたことも気掛かりになる...。
 数日経っても返事がないのに業を煮やした私は転送メールのヘッダーを詳細表示して、Hさんのメールのほとんどが同一のIPアドレスから発信されている事実に気づいた。そしてそのIPアドレスを分析し(笑)、それは横浜にある某マンモス大学のFキャンパス(爆)からのものだという確証を得た...。しかも、とある学部の2000年度入学生の中でホームページを所有する学生の(一種の)名簿の中にHさんの名前を発見した...。
 そして、さらに、彼の実家が東京都杉並区であること、現住所がF市であることもつかんだ。(ちなみに、ギターが送られてきたときの発送元は東京都杉並区だったのだ...。)
 重ねてHさんのフリーメールアドレスには「連絡を下さい。」「返事、待っています。」と書いていたのだが、とうとうしびれを切らし、そのK大学のアドレスへとメールを送った。

 すると、その翌日、やっと彼から返事が来た。「知人の家族に不幸があってバタバタしていました」とのことだが、どうだか、って感じである。(爆)
 しかも、ギターの返送先は「今週、引っ越しをしますので、新しい住所へ。」ということで記されていたのはF市...。(笑) もう、バレバレである...。

 ってことで、無事、全額の返金もあったんで文句は言わないが(笑)、この1カ月余りは、無駄に喜んで小躍りし、そしてイライラ、心配という毎日であった...。あ〜あ。(笑)

・沢田知可子のアルバムが100円で出ていた...。(笑) もちろん、すぐに入札した。すると競合者も現れず、あっさりとその金額で落札...。
 だけれども、その金額で1つだけ、ってのも何だか出品者に申し訳ない...。
 で、その人が他に出品している品物を見てみると、数多くのモノが。だが、他のCDは(私にとっては)つまらないものばかりであり、またゲームソフトやらも欲しくない。ただ、「赤川次郎の文庫本16冊で200円」というのと「西村京太郎の文庫本9冊で200円」というのには心惹かれ(笑)、それらにも入札。すると、その人はCDの落札とともに文庫本の方を「早期終了」してくれた。
 CDアルバム1枚と文庫本25冊で500円...。これは、いい...。しかも、送金方法として郵便振替が使えるということで、その手数料は70円。
 だが、送料は(それなりの重さになったため)930円。(爆) 結局は1,500円となったが、これはいい買い物だったと思う。

・今、手数料、ということで思い出したのだが、銀行の手数料は、高い...。例えば、何かの楽譜を800円で落札できても送金手数料は420円である...。そしてそれに送料が300円くらい加わって、やはり合計では1,500円くらいになってしまう...。
 送金する金額が上がれば、もちろんその手数料も高くなる。(笑) 幾らからかは知らないが、数万円送るとなると630円の手数料が取られるし...。
 その点、郵便局の方は安い。振り替えもそうだし、郵便局に口座を持っていれば、その口座間のやり取りは一律130円(だったと思う)。

・で、送料ということで思い出したのだが、郵便局の送料は、高い...。(笑) 書籍だけの場合であれば「冊子小包み」扱いで少し安くなるけれど...。
 その点、宅配便、は意外に安い...。さっきストラトキャスターをF市の方へ送り返した、と書いたけれども、営業所に持ち込んで発送を依頼すると、わずか1,100円程度である...。広島から横浜までわずか、その金額で、しかも、翌日には配送されるという...。う〜ん、もっと頑張れ、郵便局!(笑)

・これは、さっき書いたこととも通じるのだが、以前、(私の敬愛する)オフコース関係のコレクターでは当代随一のK氏が御自身の掲示板風日記(?)に書いていたことだ。「結局、振込手数料や送料などを入れると決してお買い得じゃなくなってしまう。でも、実際に自分でそれを探し回って見つけだすとなると、その時間や労力はバカにならないほど大きいし、探し回ったからといって見つかるわけではなく徒労に終わるかもしれない...。そういう意味で割り切ればネットオークションも悪くない選択だ。」 ま、言い回しなどはこの通りではなかったと思うが、ふむ、頷ける見解だ...。
 しかし、人の足下を見るような値段設定のものもあって、そういうのを見ると腹が立つ...。「水越恵子のCD。廃盤!」ということで、いきなりオリジナル価格(つまり、そのCDが発売された価格)よりもど〜んと高く開始価格を出しているのなどを見ると「あ〜、あさましいなぁ...。」と悲しくなる...。
 ま、それでも、それぞれ納得して入札するんだろうから、別にとやかく言うつもりはないけれどね。(笑)
 ってことで、以上、最近思ったことなどを書いてみました、はい。
(2001年5月22日 書き下ろし)
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No. 78 バイバイ、ハチ公...。(ToT)
 出会いは風のようで別れは雨のようで〜♪

 と、小田氏の歌「ひととして」のフレーズを借りるまでもなく、出会いというのは思いがけず突然吹いてくる風のようなものであり、そして別れは、「あ〜、もうすぐ降るかなぁ...。雲行きが怪しくなってきたし...。」ということで、(往々にして)それなりの前触れを持っているものである。

 さて...。タイトルにあるように、ハチ公、つまり(?)、私の愛車マツダMS-8との別れが近づいている...。しかも、もうそこまで、だ。

 ま、この車に関しては、正直言って、最初から「もうすぐ降るかなぁ。」という感じだった(爆)のだが...。でも、そのおかげでマツダの整備工場には足繁く通ったし(爆)、メカニックの人と仲良くなれた。(あ、別に嫌みで言っているんじゃなくって。(笑)) それに車のメカニズム(?)についても、「あ〜、ここが壊れるとこういう症状が生じるのかぁ〜!」と良く分かったし。(爆) トヨタ車や日産の車に乗っていたときにはちっとも知らなかったことだったが。(いや、マジで嫌みじゃなく。(爆))

 いずれにしても、私はこの車が大好きだった。エンジンオイルもオイルエレメントも、バッテリーもタイヤも、とにかく消耗品については常にチェックし、必要と思われる以前に交換し、点検や整備もきちんと行なってきた。にも関わらず不具合が続出(爆)したのは事実だけれども、それでもこの車は私のお気に入りだった。
 前にも書いたけれど、その美しいフォルム。これは絶品だと思う、今でも。4ドアハードトップセダンとしては傑作の部類だと思う、個人的には。(もちろん、個人的な好みがあるのだが)ふくよかな(笑)、それでいて引き締まった印象のボディだ...。造形美では、コンセプトカーまんまのセラ(妻が以前所有していた車)よりも私は好きだ。
 大型のサンルーフも素晴らしいものだった。(正確に計ったことはないが)1メートル四方ほどのガラスのサンルーフで、チルトアップして開けると、その開口部は60センチほどある。しかも(?)、そのサンルーフの後半分は「太陽電池内蔵」なのだ。(爆) で、とあるスイッチをオンにしておくと、その太陽電池による電力を使って炎天下で駐車していても自動的に車内の空気が排出されるという装置まで備えているのだ。もちろん、そのスイッチをオンにしていなければエンジンルームのバッテリーに充電されるというシステムなのだ。(すごいぞ、マツダ...。)
 他にも他車にはないものとして、オートマチックの切り替えレバーが、メーター類横(?)の位置にあるってことも特色だった。このおかげで、運転席と助手席の間には突起がなく(?)(座れないけれども)セミベンチシートっぽくなるのだった。
 そして、エンジン。V6、2500ccのこのユニットは、うん、良かった。(ま、燃費は6Km/l前後だったが。)
 シルキーという表現が合うのかどうか分からないが(笑)、ストレスなくアクセルペダルの踏み込みに力強く反応するものだった。(ただし、変速ユニットには大問題あり、だが...。(爆)) 高速道路で130〜140Km/hくらいでのクルーズもノイズもなく順調にこなしていた。

 だが、走行距離は既に10万キロを超えてしまい、この1年ほどの不具合の続出には、ほとほと参った...。(ToT) もちろん、経費的なことも含めて、だ...。
 そして極め付けは今回の不具合...。ま、もう詳しく書かないが、端的に言ってしまえば「思うようなハンドリングができない」ということだが...。(爆)
 やはり「走る、曲がる、止まる」という、車の三大要素に異常が出るのは恐い...。(ま、当たり前だろうが。) で、今回の修理をするとすれば20万円以上の出費となるという...。(爆) 既にこの車にはふんだんに(笑)お金をかけてきたというのに...。10万キロが交換の目安というタイミングベルトは8万キロほどの時点で他の大掛かりな修理の際に交換してあるし...。

 ってことで、本当に大好きだし大事にしてきた車だったけれども、もう、さよならすることにしたのだ...。(ToT)  7年弱の付き合いだったけれど、とてもとても想い出深い車だ...、ハチ公...。

 でもなぁ、このクラスの車であればもっと頑丈でもっともっと長く乗れると思っていたんだけれどなぁ...。乱暴な乗り方はしなかったし、整備もきちんとしていたのになぁ...。せめて10年は乗りたかったのになぁ...。(ぼそっ)

 ちなみに、次の車は2ドアクーペ。(爆) 妻がRAV-4に乗っているんで、私の車の選択は、ま、好きにしてもいいかな、ってことで。(笑) ん...? 車種? それは、ひ・み・つ。(爆) ただ、言えることは自分でも酔狂だなぁ、ってこと。(笑)
(2001年11月03日 書き下ろし)

 ってことで(?)、明日は新しい車に乗り換える...。そこで今朝は最後の洗車をし、そして職場に行って最後の姿を写真に収めてきた。もしも見てみようという人がいたらここをクリック。
(2001年11月12日 追記)
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No. 79 言わないと分からないでしょう?
 「言わないと分からないでしょう?」

 この言葉は、何らかの誤解やいさかいがあったときに発せられる言葉だが、私にはうんざりとしてしまう言葉だ...。
 思わず「言わなきゃ分かんないの?」と答えたくなる...。

 相手は自分には非がなかったと思っていて、そしてこっちはこっちで相手に非があると思い込んでいる、そういう状況は日常生活の中で決して珍しいものではないであろう。

 で、「言わないと分からないでしょう?」と言われると、「言わなきゃ分かんないの?」だけじゃなく、さらに追い打ちをかけて(爆)「少しは頭を使ったら?」とも言いたくなる...。
 あるいは挑発的に「言ったら分かったのですか?」やら、さらには「言っても分からないでしょう?」とまで言いたくなることもよくある...。(爆)

 実際、そのような対応をすると事態はさらに泥沼状態になるだろうけれど...。

 しかし、私としては最初に「言わないと分からないでしょう?」と発すること自体が罪深いことだと思うのだが、どうだろうか?(って、いきなり問われても困るでしょうけれどね...。)

 ま、それはさておき...。

 この前、帰省したときに読んだ文庫本の中に紹介されていた「恥ずかしい日本人」のエピソードを紹介しよう。
 その人(著者)が外国から日本に帰国する時の飛行機のファーストクラスでの出来事だそうだ。
 30代の夫婦が乗り込んできて、しかも幼い子供連れだったという。で、想像に難くないが、この子供たちははしゃぎ回ってうるさかったそうな。で、機内乗務員が「他のお客様のご迷惑になりますから...。」と父親にたしなめたところ「子供だから仕方ないじゃないか。迷惑だって実際に言っている客がいるのか? ちゃんと金を払っているんだぞ。」と居直ったらしい。
 うむ...。私はファーストクラスには乗ったこともないけれども、何だか頷ける話である...。いや、その父親の態度が当然ということではなく(爆)、その程度の反応しかできない人がいるだろう、ということだが。
 で、その時に著者が取った行動については記されていないが、(言うまでもなく)他の客もちゃんとお金を払って、寛ぐ権利があるはずである。(「はず」もなにも、「ある」のだが。) さらに言うならば、その親子にも同じ権利はあるだろうが、乗り合わせた乗客の寛ぐ権利を奪う権利までは認められない。
 なのだけれども、こういう輩は、一足飛びで「言っても分からない」のだろうなぁ...。

 程度の差こそあれ、こういう状況は私の日常にもある...。いや、個人的に、ではないのだが。(笑)
 前にも書いたけれども、人前で平気で化粧をする女性。何とかならないか...?(爆) 「人に迷惑をかけていないでしょ?」と開き直られそうだけれど、はっきり言って、目障りだ。
 白昼堂々と公園で熱い抱擁を交わすカップル...。これだって(笑)、「人に迷惑をかけていない。危害を及ぼしていない。」と弁護する人もいるかもしれないけれど、あ〜、嫌だ嫌だ。(笑) 

 ってことで、何だか話がずれたけれど、ま、いいでしょう。
(2002年01月06日 書き下ろし)
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No. 80 語彙、そして表現
 最近、って特にこの2、3年はまともに本を読むことが少なくなってしまった...。以前はそれこそ、楽しみで読む、という姿勢であったのが、最近では「情報を求めて」ということが多くなっている...。ま、自分の専門の書物はさておき、PC関係や音楽雑誌などを読むのが関の山で、長編小説など久しく読んでいない...。う〜む...。

 で、そのせいかどうかは分からないけれども、だんだんと自分の語彙、そして表現が貧弱なものになっているような気がする。(いや、前は豊富で多彩だったということではないが。)
 
 先だっても(?)、ギター関係で、ギターの音の特徴を書こうとしたときなど、実に困った...。元来、かなり主観的なものであるにしても、音色の「描写」というのはなかなか難しい...。困って「底抜け」とか書いたりもしたが、それじゃあ何のことか分からないだろうし...。(笑)

 さっき、つまり夕食後にパラパラと眺めていた昨年の(笑)ギター関係の雑誌。その中に、色々なギターの新製品を試奏して、その作りや音色を比較検討(?)するコーナーがある。それを読んでいると「う〜む...。」と思わず唸ってしまった...。「おお、なるほどぉ〜!」と感心したというのではないが(笑)、その多彩な表現方法には驚いた...。

 そのコーナーの執筆者の「書き癖」というのもあるのだが、通常、「ここでこうは言わないだろ?」と思うようなものも含め、実にヴァリエーションに富んでいる...。パターンとしては「形容詞」「副詞」の多用(笑)、比喩を使っての描写、一般的な条件だけでなく仮定法(笑)までを使って条件節と帰結節により詳述、などなど...。

 ってことで、取り立てて深い意味はないが、彼の描写の例をちょっと羅列してみよう。

 テンション感がラリビーに似ています。
 しっかり作ってあるギター。
 コードのまとまりが素晴らしい。
 ストロークの鳴りに余裕がある。
 軽く弾いた時に巻き弦がコリッと反応してくれるのが嬉しい。
 重量感があって密度の濃いサウンド。
 倍音もストレートに出て来るので、パワー感がある。
 良い意味でフォーク・ギターではないというか、新しい音を作ろうとしていますね。
 ラリビーより音が太いというか、腰が強い。特にプレーン弦の。
 繊細かつ重厚なサウンドが作り出せますよ。
 薄いピックでハードなストロークをやると、とても良いですね。

どうだ...?(笑) って、実はこれは1本のギターについて述べられているものである...。(爆)
 手を変え品を変え(笑)描写してくれているのだが、つまるところ、どんな音なのか分からない、というのが私の感想だが...。(爆)

 私が眺めているのは「NEW GEAR SOUND CHECK」というコーナーで、今回は15本のギターが俎上に載せられているのだが、一貫してこの調子なのだ...。すごいぞ、これは...。
 引用していて面白かったのでもう少し続けよう。(何のために...?(笑))

 中音域がカラッと乾いたキャラクター。
 新品でも枯れたニュアンスがある。
 高域から中域にかけて、ホントに良く歌う。
 おいしいギター。
 肉厚のおいしいところだけが倍音と共に出て来る。
 伝統的なニュアンスを大事にしながらも新しい奏法やサウンドのニーズにも対応してくる。
 ふくよかなサウンド。
 ギラつかないのに華がある。
 マホガニーの甘味が良く感じられる。
 音詰まりが全然なくていい。
 巻き弦も落ち着きがある。
 乾いたサウンドなんだけど弦鳴りのタッチに甘さがある。
 コードの分離も良い。
 サスティンがほっこりと膨らむ。
 肌触りの良いシャツみたい。
 甘くて太い、でも泥臭さはない、適度に潤ったサウンド。
 上品な音なんだけれどすごくパワフル。
 説得力がある。
 余韻が後から付いてくる感じで気持ちいい。
 フットワークがいい。
 小粋なスポーツカーって感じ。
 良い意味でふわっと浮遊感のあるトーン。
 サウンドは王道。
 パンチもあるし、とにかくブライト。

う〜ん、予想していたけれどだんだん虚しくなってきたぞ...。(爆)

 結局、何なんだぁ〜、って感じ。コクがあるのにシャキッとしている。サザンクロスのもとで中世の吟遊詩人が朗読するとまさにお似合い。ストロークとなると、ジャブの応酬にも似た立体感が悪い意味で独り歩きしている。それでいて寂寥感のある愉快なストーリーが起伏に富んでいて、ニュートラルなイメージを産み出しているような文面だ...。(あ、壊れた...。(爆))

 ってことで、最初は「うん、これは使えるかも!」と思ったがじっくりと読むと迷宮に置き去りにされたような気分になってくる文面だった...。

 れれ...? 結局私は何が言いたかったのかな...?(笑) ま、「言っても分からない」のお手本ということで。(意味不明)
(2002年01月22日 書き下ろし)
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