とんぼと松山千春


 私が持っている古〜いカセットテープの中に、当時住んでいた地元のローカル局にとんぼが出演した様子を録音したものがある。話の内容(「今日、成人式? もう式は終わったの?」、「今月の18日に、秋田に帰って「よんぼ」が結婚するんです。オレ(とよ)は司会を頼まれているんだけれど、ギャラ、出ないそうです。」などの発言)からすると、1978年1月、そして確信はないけれども15日のものだ。(「確信がない」というのは、場合によっては15日以前の、違った日に成人式を行なう市町村もあるかもしれないから、だが。)

 そのラジオ番組では、とんぼは20分ほどの時間を与えられ、4曲、歌っている。(参考までに曲目を挙げると以下の曲である:「雨の一日」、「曲り角」、「汽笛」、「道」) スタジオの中にはファンもいるようだが、歓声や拍手の音から察するに20名にも満たないだろうと思われる。しかし、それだけに、和気あいあいの雰囲気でのミニミニコンサートという感じで、非常に気さくな二人の素顔が感じ取られるようなライブ録音となっている。

 さて、ここまでが前置き。(笑)

 リスナーから届けられたリクエストのハガキをとよが何枚か読み上げるのだけれど、その中に「私の大好きなとんぼと松山千春がRKKラジオに来るなんて、もう最高!」という文面のものがあって、それを読み上げた後に「あ、この方はどちらも好きなんですね。」ととよがコメントする、という場面がある。
 
 ここからはさらにあやふやな話なのだけれど、そのカセットテープには松山千春のミニミニコンサート(やはり20分程度)も録音されているのだが、恐らく、これは同じ日だったのではないかと思う。(というか、もっと言うならば同じ番組だったような気もする...。)

 そう言えば「2月の7日に松山千春のコンサート、そして8日にはとんぼのコンサートがある」という情報も先程のハガキには書かれている。
 「ふむ、とんぼと松山千春は、やはり、北の方だから、仲がいいのかな...?」などと、おぼろげに思っていたのだが、今日、gooパワーサーチで「とんぼちゃん 音楽」という条件で検索したら16件のヒット数があり、その中に「1979年3月27日《松山千春 オールナイトニッポン・最終回》 ‐後編‐」というのが出てきて、びっくりした。
 「え...? 何で...?」と思いながらそのサイトに行ってみると、松山千春がパーソナリティを務めた(知らなかった...)番組の模様が再録(口述筆記?)されていた。で、読み進むと、次のような記述(発言?)があった:(URLは http://an.room.ne.jp/chiharu/kioku09.html)
「さて、ここでひとつお知らせなんですがね。とんぼのコンサートでありますがね、74年全国フォーク音楽祭作曲賞貰いましたね。あの頃はまだとんぼちゃん。ちゃんがついてたわけですがね、只今とんぼなっておりますがね、彼らのコンサートがリサイタルツアー"今日を越えて"が4月13日金曜日、え〜、これは芝の郵便貯金ですね、芝の郵便貯金ホールで行われます。入場券のお問い合わせは東京03*******。**音楽事務所へどうぞということでありますが。そうですか、4月13日ですか俺は4月の14日ですね、厚生年金ですか。」

 ふむ...。松山千春がとんぼのコンサートのお知らせを...?

 で、思い出したのがレコード会社。考えてみればとんぼ(ちゃん)も松山千春もキャニオンレコードのはず...。(現在の「PONY CANYON」かな?)
 ま、所属の音楽事務所まで同じかどうかは分からないけれど、「北の出身」ということ以外にも少なくとも同じレコード会社だという接点があったわけだ...。

 うう...。すみません、ただそれだけ、です...。それで、とんぼと松山千春が特に仲がいい、と言いたい訳ではないのですが...。
 ただ、長年、ちょっと気にかかっていたことが、少しだけ解けたような気がしたんです...。
(1999年11月20日 書き下ろし)

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