「とんぼちゃんベスト・アルバム」を聴いて<


 このアルバムが出るらしい、という噂を聴いたのは今年の3月のことだったと思う。私の属している(笑)「とんぼちゃんメーリングリスト」で、北海道在住の「みけちゃん」(ちなみに男性だが。)が、いち早くその情報を察知して、それを流してくれたのだ。
 その後も発売前に、収録曲だけでなく、例えば「選曲はヨンボらしい。」、「企画は元NSPの平賀さん。」、「笑福亭鶴瓶が文面を寄せている。」、さらには「ヨンボ自身の曲毎のコメントがつけられている」といった情報までも流れ、期待は高まるばかりだった。

 で、今日、帰宅すると、届いていました〜、「とんぼちゃんベスト・アルバム Dear my Nostalgia」が!!

 食事を終えるのももどかしく、部屋にこもりCDプレーヤーに。
 あ〜...。とんぼ(ちゃん)だ...。(ToT)

 ま、今回収録されているものは全て既に何らかの形で(謎爆)持っているものばかりであるけれども、正式の(!)CDで聴くのは初めて、というものもある。う〜ん...。いいなぁ...。

 ええ〜い、ポニーキャニオンさんよ(笑)、どうせなら彼らのオリジナルアルバムを全部復刻してくれ〜!!(爆) ついでにコロムビアさんも、是非、太っ腹な所を見せて〜。(笑)

 ま、それはそれとして...。(笑)

 今回の2枚組CDに収録されていたのは合計36曲。う〜ん、CDの容量を考えてみれば、せめて45曲、できれば50曲くらい収録して欲しかったぞ...。(爆)
 とまぁ、恨み言を言っても始まらないが。

 彼らの大ファンだったという笑福亭鶴瓶氏のコメントはさておき(失礼な...(笑))、それに続く、彼らの「制作」担当であった「笹島 斌」(ちなみに、「あきら」と読む)氏の文面はとても有益なもので、「ほほぉ〜...、そうだったのかぁ...。」と思うことがある内容だった。

 例えば、「アイドル的な要素も人気」もあったため、最初、とんぼちゃんは「フォークアイドルとして売り出し」にかけられたこと...。(ま、私個人としてはとても残念なことだったと思うが...。)

 それから、現在となっては(?)押しも押されもせぬ人気作詞家「竜真知子」氏は、「ひと足遅れの春」を書いた頃は「当時修業中の新人作詞家で」、その曲は「彼女の初のヒット」であったこと...。へぇ〜...。そうだったのか...。

 そして、何と
驚いたことに、「ひと足遅れの春」のギターは「当時はまだ売れる前だったオフコースの鈴木康さんに助けてもら」っていた、ということ...!! そうかぁ...。道理でセンスのいいギターだと思ったぞ...。(爆)
 松尾一彦氏ととんぼの関係(笑)については既に何度か記したけれど、まさか鈴木康博氏が関わっていたとは、初めて知った真実である...。とんぼの活動後期に屈指のアレンジャー井上鑑氏がかんでいる(笑)ことを知ったとき以上の驚きだった...。

 また、解散の直接の原因だった、ヨンボの声の不調(?)というのが「コンサートで風邪をおして歌い続けたためヨンボの喉がポリープに冒され持って生まれた美声を失ってしまった」ということだった、のも20年経って初めて知ったことだった...。

 そうかぁ...。(ToT) 何だかとっても悔しい...。
 ま、前にも書いたけれども、余りにも若すぎた彼らはプロデューサー(?)やプロモーター(?)の前では発言できないような状況だったのだろうなぁ...。それに加え、彼らの純情さ(?)、素直さが、災いしたのだろうなぁ...。
 売れない時代のオフコースも、ま、それなりに不本意なことはたくさんあっただろうけれど、とんぼ(ちゃん)達とは違って、自己を押し通すような強引さが(特に小田氏の場合には)あったんだろうなぁ...。そして、それが以降の大進展(?)へと結びついたのだろうなぁ...。
 
 そんなことを思いながら、今、この文面を書きながらこのベストアルバムを聴いているんだけれど、ほんと、何で、もっと息長く続くことがなかったのか...、と悔しくなってしまう...。
 こうやってマスター音源で(?)彼らの音楽を聴いてうれしさを感じながら、同時に腹立たしさも感じてしまう私なのである...。

 そして、前記の笹島氏のコメントの締めくくりの言葉:「セールスの数字が落ち始め時代がフォークからロックへと移っていく中、トヨを中心に据えレコード会社もコロムビアに移籍し懸命に転換を計りましたが、とんぼは二度とはばたく事はありませんでした。」というのは、あまりにも悲しすぎるぞ...。事実だけれども...。(ToT)
(2001年6月29日)

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