AR改造記(3)



 ってことで、ここはHさんにすがるしかない、ということで、私とHさんとの間で具体的な(?)メールのやり取りが始まった。
 とは言うものの、電子回路にはまるっきり無知な私と、非常に精通しているHさんであるから、恐らくは「はぁ...? 何、むちゃなことを...。」と呆れられたりもしたんじゃないかなぁ、という気がする...。

 おまけでついていたオリジナルのピックアップにしても、その構造がわかっていない私にはうまく説明できない。(笑)
 それで:
>う〜む...、Hさんが書かれていることからすると、私の手元のは、
>「アース兼シールドの網線(鉛色の被膜裸線)を含めての2芯」ということ
>になりそうです...。黒のチューブ(笑)の内側を取り巻く(?)、
>(おそらく)アースの線、それから「白」の線が一本だけ、です〜...。

というような、自分でもわかっていない返事をしたりして。(笑)

 また、話は変わるが「スイッチ付きのポット」に関してもHさんの提案された(高さの変わる)「ヤマハSGの バイサンドシステムのような見た目に」なる、というのは私にとっては重要なファクターだった。
 というのも、私が所有する1983年製AR100CSでは、二つのトーンコントロールノブが「デュオサウンド切り替えスイッチ」になっているんだが、プッシュ・プッシュ式で、高さが変わらないものなのである...。もちろん、切り替えられないよりはましなんだけれども、これじゃ、どっちがどっちか分からない。確かに強度の面というのは気になるところではあるけれども...。

 また、話は前後するんだけれど、オリジナルのエスカッションについて、私は以下のように返答した:
>オリジナルのエスカッションは、ありません。(爆) で、確かに「3点支持」
>ではあるんですが、Super58の本体、実は2点支持の方の側は、3つ穴が空いて
>いるんです。(笑) 目測ですが、今、1500についているエスカッションで
>サイズ的には行けるように思います。

 ってことで(?)、オリジナルのエスカッションはない訳で...。しかも(?)私の1500CSの場合、もう一つオリジナルではないのがナット...。もともとはブラスナットがついていたはずなんだけれども、これは牛骨かプラスティックかに代えられているのだ...。

 ってことで、肝心のピックアップの改造については、以下のようなことをHさんからは聞いていた:
>ハムバッキングを構成している二つのピックアップコイルの結線の方法によりま
>す。例えば、ビルローレンス期の70年代のギブソンハムバッキングであれば比較
>的作業は容易でした。イバニーズのピックアップは同じモデルでも芯線のバリエー
>ションが多くあるのでその辺はなにかの考慮が入っているのではないか・・と想像
>するところです。
> これは見た目で判りますし、音が出なくなっちゃうような無理はしないようにし
>ます。

 そして、ピックアップの中の改造が難しそうであれば、外部の結線だけでどうにかなりそうに思われた「フェイズ音」についての返事は以下の通りである:

>逆位相については、当該のスーパー58は1芯+シールド兼アースということです
>ので、厳密にはそのままでは出来ません。シールド兼アースの部分を分断し、シー
>ルド線とアース線に振り分ける必要があります。
> ただ、厳密でなければ可能です(電磁シールドを無視してアースとしてのみ考え
>る)。が、ノイズの面でお勧めはしません。万が一この配線を躊躇わず行うショッ
>プがあったら・・、これはマズイですね。

ふむふむ...。「ノイズ」のことなど夢にも思わなかった(爆)私には、「シールド兼アースの部分を分断し、シールド線とアース線に振り分ける必要があります。」という文言の意味はなんとなく分かっても具体的に「おお〜、そうかぁ!!」という理解には至らない...。(ToT)

>逆位相もご希望のうちであれば、コイルタップ線への改造と比較して安全な方の処
>理を選ばさせていただこうとも思います。

「もう、こりゃあ、任せるしかないっ! きっとうまくやってもらえるはずだ!」というのが私の正直な感想である。

>もし、AR1500の既存4つのコントロールつまみの中で、パッシブ回路でいろ
>いろな音色/機能をと・・お考えであれば、ピックアップの改造ができなくともい
>ろいろなアイディアはあります。
> PUボリューム×2をPUバランサ+マスタに変更したり、スイッチでコンデン
>サーの容量を切り換える/あるいはキャンセルするなどの方法です。アクティブ回
>路ほどめくるめいた変化は楽しめませんが、ある程度は楽しめます。
>私にお任せで思いっきり遊んでよろしければ、やりますのでその旨お知らせくださ
>い(笑)。

ええ、ええ、任せますとも!(笑)

 ってことで、Hさんに完全に一任した次第である。たとえうまく行かなくっても決して大騒ぎしたり訴訟を起こしたり(爆)はしない、とも約束した。
 「PUバランサ」というのも面白い選択肢だと思う。ベースギターではよく使われている手法(?)だと思うけれど、私が所有するイバニーズのRS600においてもその回路は使われているみたいだし、これはこれで面白いとも思う。
 で、以下のように私はHさんに書いている:

>では、お任せします。(爆) 思いっきり遊んで下さい。(笑)
>「PUバランサ+マスタ」なんてのもちらっと頭をかすめたりもした
>のですが、回路的なことがまるっきり分からないので、言い出せません
>でした...。(爆) あと、ボリュームを絞っても高域が落ちない(?)
>テレキャスター(?)などの回路(ってほどのものじゃなかったかも
>しれません)も...。

 ちなみに(?)、上で触れている「ボリュームを絞っても高域が落ちない」というあたりの記述はHさんが御自身のAR112の整備(改造?)にあたって行なわれたことと大きく関係している。>というか、この、ボロボロの状態に近い(失礼多謝!!(爆))AR112にHさんが手を加えていった様子が記されたのを見て私は「うむ...。いつか相談してみよう...。」と密かに思い立ったのだけど。

 う〜む、どういう回路にしようかなぁ...? おおいに悩むところであるが、とにかく Super 58 の状況次第だ。これがうまく改造できるようであればトライサウンドだってできるだろうし、これが無理なようだったら、また別途(Hさんが提案してくれたようなPUバランサ+マスタなどの)他の選択肢を考えなきゃならないわけだし...。今悩んでみても意味がない。よぉ〜し、取り敢えず(笑)送っちゃって現物を見てもらうぞ!!(笑)
(以上、2003年07月23日 記)
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