AR改造記(5)



 「おいおい、いつになったら改造のレポートが始まるのか?」というお叱りのメールが数通。
 こうなったら意地だ。来年明けあたりに具体的な改造の報告は先延ばしにすることにした!(爆) それまでは牛歩戦術だ!

 と、意味不明なボケはいい加減にして、本題に入ろう。(笑)

 さて、運送中の事故もなくめでたくHさんの手元に届いたAR1500CS、早速、検査を受け(笑)、そして解体(爆)に取りかかっていただいた訳であるが、何と、その途中経過を報告するページをHさんは用意してくれたのであった...。

 以下、Hさんの了解を得て、そのページの画像、文面などを流用しつつ、いざ、怒涛の大改造の始まり〜!!(意味不明)

 それはさておき(爆)、まずはHさんからのメール。

>ギターが届いてから、帰宅してもバタンキューでまったく触れていない状況ですが、
>きちんとハードケースに入れて保管しております。ご安心ください。

>先日、付き合いのあるショップへ配線材(4芯線と2芯線・・手持ちがあるのです
>が、古いリールなので新しいモノが欲しかったところなのです)やスイッチポットを
>メールオーダしたところです。今回ついでにいろいろな部材をややこしく注文してい
>る関係で、モノが届くのは恐らく来週、作業はそれからとなろうかと思います。

−−−(案1)−−−
基本的にタップ線をひいてハム(シリーズ)+シングルの構成にするという感じで考
えましょう。
−−−−−−−−−
> > HASENOBUさんはシングルよりパラレルの方がお好みでしたよね(笑)
>
>  う〜ん...、どうしましょ。(爆)

>ふっふっふ(笑)。悩ましいですね。
>実は今回の作業では私のAR2000VVの方をまず試験体にしてHASENOBUさんの
>AR1500着工前に、2000の方で実験をしようと考えています。
>4芯にしても、接点が増えることと、パラレルやシングルではインピーダンスの兼ね
>合いがあり、音痩せするのは避けられないので、例えばポットが500KΩでいける
>のか・・とかいろいろと事前評価をしておこうという感じです。音痩せが目だつよう
>であれば、バランサ+マスターは取りやめ、250KΩでのポット構成にしなくては
>なりません。この辺については柔軟対応にさせてください。

>−−−(案2)−−−
> もし4芯でやるなら、本に面白い例が掲載されていまして。
>PUそれぞれのパラ+シリーズ切り換えにくわえ、フロントのN極ボビン(?!)+
>リアのS極ボビン、逆にフロントのSとリアのNを組み合わる切り換えスイッチを付
>けたらどうか・・とか考えています。ただ、どんな音がするのかまったく判りません
>(笑)
>この場合のノブの配置は、スイッチポットを3つ&バランサ・・となります。
>−−−−−−−−−

>>  仮に「トライサウンド」を再現するとすれば、今ついているコントロール
>> の個数(5つ)で、フロント、リア、独立して「トライサウンド」を得るよう
>> な回路、ってのはできるのでしょうか...?

>−−−(案3)−−−
>結論ではないですが難しいかな・・という感じです。パズルのようなものなので、
>ちょっと考えてみますが・・むむっ出来るかな。理屈上では可能ですね・・。スイッ
>チングノイズが心配ではありますが・・。ただ、スイッチが4つ必要になります。
>(シリーズ+パラのスイッチ、コイルタップのスイッチ・・・×2)
>この場合、バランサポットにはスイッチ式のものが無いので・・・、マスターボ
>リュームの計画を断念すれば可能かも。(くれぐれも”かも”です)
>ノブが4つともスイッチ式になりますので、こりゃすごいですね(爆)。
>どうしましょう・・。
>−−−−−−−−−

>ということで、案1〜3の間で優先順位をお決めください。

>>  ちなみに(個人的には)トーンはあまりいじらないので、マスタートーン
>> ひとつあれば充分です。(なくってもいいです。(笑))

>実はバランサー&マスターボリュームの場合、トーンはマスタートーンの方が楽なん
>です。ノブの数はARの外観のためにも触るべきではなかろうと思うところですの
>で、ひょっとすると、片方のトーンノブはダミーになるかもしれません。

>PS.作業はまだ先になりますので、ご返答はゆっくりで構いませんよ〜。

 う〜む、Hさんが提示してくれた3つの案、これらはそれぞれが独立しているのではなく、関連し選択肢が広がるというわけで、実に頭が痛いところである...。4つのノブが全てスイッチ...。単純計算で、2の4乗で16通り、そしてトグルスイッチで3つのポジションで合計48通り...。<あくまで単純計算だってば。(笑)
 
 実際の回路や作業内容が私にはわからないため、ある意味、「理想」を追求した、言い換えれば「現実を無視した」(笑)リクエストをしているかもしれないという不安感は拭えないが、これはこれで(?)いいのかもしれない。(意味不明)

 う〜ん、どういう風にすればいいのかなぁ〜...、と半ば楽しみつつ悩んでいたところ(笑)、Hさんからまたまた連絡が入った:

>本日、気が急いて(というか気分がノッてきたので)PU4芯工事を無事に完了しま
>した。本当は来週の予定でしたが、工具箱を見ていましたら新しめの4芯シールド線
>が見つかりこれはやるしかないだろうと(笑)抜き打ち手術です。
>手術後、簡単な配線を組んで、サウンドチェックしましたが問題はなく、ARの音が
>しています。おめでとうございます(笑)

>ところで、手術中にふと思ったのですが
>このHASENOBUさんのAR1500のスーパー58のボビンの色。なんと、フロントが
>ダブル白、リアが黒になっています。
>私のARは全て黒ボビンのものなので、白はレアではないですかね?

>で、先日、配線についていろいろな案を出させていただきましたが
>既に4芯になっているということで、配線については遠慮なくどうぞ。(スイッチの
>数や音痩せの問題は有りますが)

 ってことで、スーパー58が300や500などのように自在に操れることになった...。(感動...。)

 さて、ここでHさんが撮影して下さった画像を少し紹介しよう。(って、偉そうな書き方ですが、ま、気にしないで下さいな。)

 まずは、「 いきなり細かい作業に入る前に、身を清めるという意味で(?!)全体のクリーニングを施します(写真は掃除後組み立て途中 のものです)。 もともとオーナーから磨きのオーダーはなかったので、かなりお節介な行為ではあります(笑) 自分のギターであれば、ハンドバフでピカピカにするところですが、ここはホドホドに。 3角プレート以外は全て外し、金属パーツは無水エタノールで一気に拭きあげました。 さすがに剥げたメッキまでは戻りませんが、結構きれいになりますね。」ということで、クリーニングをしてもらった後の1500は下の画像。
 いやぁ〜、最初、私のところに届けられたときはくすんでいて掃除(爆)が大変だったんだけれど、ここまできれいになるとは...。(ToT)




 また、コメントとして「AR1500の塗装はフェンダーのように下地ポリ、トップがラッカーという構成のようで、通常のARとは違う渋みがありますね。ラッカーらしく手触りがサラっとしています。」とのこと。実際、他のARの場合、例えば手の甲などで表面を拭くように滑らす(笑)「キュキュッ」といった感じの音がするんだけれど、1500の場合はスムーズである。<いや、ワックスの問題ではなくて。

 
 続いて(?)エスカッション関係のことでHさんがメールに書いて下さっているのは:
>今回のスーパー58の手術で判ったことは、ギブソンのPAFやネック側のハムバッキ
>ングと全く同じサイズでした。ポールピースのピッチまで同じなので、スーパー58
>にはギブソンのPUカバー(ネック側用)がそのまま付けられます。

>エスカッション自体は、汎用品とオリジナルではかなり違い、本体への取り付けには
>新しいネジ穴が必要となりますが、PUが入る内周は同じでした。(でも何故かAR
>2000にはギブソンPUは紙一枚の差で入らないのです・・個体差でしょうか)

>ということで、スーパー58にはいただいた57クラシックのPUカバーを移植して
>おきます(ました)。こちらの方が綺麗ですから。もちろん、外したオリジナルカ
>バーは返却しますので、必要があれば付け替えて下さい。

 ふむ...。特にPUカバーについては綺麗でなくてもいい(笑)んで、せっかく作業していただいたけれども、もともと付いていた分に再度戻してもらうことにした。

 ということで、続いては上記の「PUの改造」並びに、白と黒のボビンの画像もアップの予定。

(以上、2003年07月26日 記)
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